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祭町ラフターシュカ、雪華の王に赤衣編
10.間違い勘違い御使い様
しおりを挟む翌日……俺は物凄く寝覚めが悪いまま、でっかいお鍋の中のスープをぐるぐると掻き回していた。
なんで寝覚めが悪いかって、そりゃもう決まってるだろう。
アレのせいだよアレ。
考えただけでイライラしてしまって、俺は顔を顰めて歯を噛み締めた。
ああもう、返す返すも昨日の事が恥ずかしい。
ちくしょう。嫌いだ、クロウの事なんか嫌いだ。
やらしい事はしないって言ったのに結局やったし、そ、その……俺に背を向けてたけど、俺の目の前で、俺の下着からっ……う、うううう……!!
「兄ちゃん、朝から青くなったり赤くなったり忙しいな」
「ひっ!! うわっあっ、いやそのホラ、色々とね! 大人は色々あるからね!」
び、びっくりした。
物思いに耽っていると色々疎かになって危ないな……。俺を見上げて首を傾げている真っ白な髪を逆立てた少年……バッツに笑いかけ、俺はごまかした。
しかし、不思議そうな表情をしている勝気で活発なバッツは、俺にまだまだ疑問が在るらしくて、訝しむように俺をじろじろと見やる。
「なーなー、ツカサ兄ちゃん」
「な、なにかな?」
「何で兄ちゃんはいっつも帽子被ってんだ? 家の中では帽子は脱ぎなさいって、シスターが言ってたんだぞ。脱がないと怒られちまうぞ?」
「うっ……た、確かにそうだけど……」
バッツは年齢の割にどうも色々と聡い性格らしく、探られて痛い腹をズバズバと突いてくれる。何を隠そう、レナータさんに容赦ないツッコミを入れて毎回へこませているのはこのバッツ君なのだ。
そんな彼だからこそ、俺の妙な格好が気になったのだろう。
……まあでも、疑問に思うのも無理はない。
俺はブラックとクロウ以外の人間がいる所では、ずっとこのでかい帽子を被っているのだから。……だって、黒髪だってバレたらヤバいらしいし……。
「帽子脱げよー」
「あああぁ引っ張っちゃダメっ! そ、その、俺の髪の色ってさ、あの……ほら、ブサイクだから恥ずかしくて見せられないって言うか……!」
「髪がブサイクとか意味わかんない! ミレーヌもシュシュも手伝えー!」
「わーっ、つかしゃ兄ちゃーあそんでー!」
「あそべー!」
「ああぁあああ」
バッツの子分ごっこをしている、金髪巻き毛で青い瞳の美幼女ミレーヌちゃんと、明るいオレンジ色の髪をした男勝りな美少女シュシュちゃんが俺に抱き着いて体を登ってくる。元来女に弱い俺がそんな可愛い子ちゃん達に抗えるはずもなく……気付けば幼女二人分の重みで中腰になり、前にはシュシュちゃん、肩車でミレーヌちゃんを抱っこする形になってしまった。
「えーいっ、隙あり!」
「うわっ、ちょっ、ちょっと!」
その中腰の姿勢に「我に勝機あり!」とばかりにバッツが手を伸ばす。
抵抗する間も与えられず、俺はそのまま帽子をはぎ取られてしまった。
「あっ……」
しまった、と言おうとするより前に、この場に居ないはずの声が聞こえる。
反射的にそちらを振り向くと……ギルベインさんとレナータさん、それに年長組の皆々様が何故か入口の所に立っていた。
何故かって……まあ、あれだよね、朝食の配膳の為だよね。
あ……あぁ……こ、これ……ヤバくない……?
この国って黒髪の人間に関してはめっちゃ厳しいんだよね?
だとしたら、あの、どう考えても……。
「まさか……そんなことが……」
「黒い……髪……?」
年長組の紅一点、アイシャちゃんと、藍色髪のリーダー・カインが声を漏らす。
ヤバい。怖がられてしまう。
そう思って俺は弁解をしようとしたが……次に来た反応は、全く想像もしていなかった予想外の物だった。
「ナトラ様……」
「ナトラ様と同じ色だ……!」
「……え?」
えーっと……ナトラって神様の名前だっけ。どういうこと?
理解しきれずぽかんと口を開けていると、俺の表情で言いたい事を察してくれたのか、レナータさんが少し興奮した様子で俺に説明してくれた。
「わたくしどもが身を捧げる女神ナトラ様は、一説には美しい黒髪であるとされておりまして……まあ、あの、地域によっては不都合がありますから、それが記述されていない聖書もあるのですが……この国は昔は髪色についての問題も有りませんでしたので、ここでは改訂されていない古い聖書を使っていたのです」
「ああ、それで……別のところではそんな話聞かなかったから変だと思った」
ナトラ教って確かラスターが信仰してる神様だし、ラッタディアでもその神様が関係してる遺跡を見た。でも、その時には俺の髪色については何も言われなかったから、気にもしてなかったんだけど……そうか、黒髪だったのか。
子供達はその聖書で勉強してたから黒髪だって知ってたんだな。
いやしかし、それより問題なのは……。
「わざわざそれを言うって事は……今のオーデルじゃあ、黒髪の記述はヤバいって事ですよね……?」
こそっとレナータさんに言うと、彼女は凄く重たそうに頷く。
「ツカサさんは御髪を隠されていたので、もうご存じかと思われますが……現在のこの国では黒髪は……あまり、歓迎されていません。リュースタフが教会に来た頃まではハーモニック連合国やプレイン共和国と同様、この国も髪の色や出自などに過敏になる風潮では無かったのですが……」
「あの……どうして歓迎されて……」
ないんですか、と言おうとすると……ドタバタと年長組が俺に近付いてきた。
その目はキラキラと輝いていて、カインは頬すら染めている。その中で、前髪で顔を隠している年長組では一番幼い紫髪の少年……リュースタフは恥ずかしそうに俺の服の裾を引っ張って、前髪の隙間から恐る恐る俺を見た。
綺麗な銀色の瞳が見えて息をのんだ俺に、リュースタフは指をくわえてもごもごと呟くように言う。
「ツカサ兄ちゃん、御使い様……?」
みつかいさまとは……と眉を顰める訳にもいかず、どうした物かと一瞬言葉を失った俺に、レナータさんがナイスアシストな耳打ちをして来た。
「御使い様とは、他宗教における天使のようなものです! 子供達はツカサさんに良くして頂けた上に、ナトラ様と同じような髪色なので、半ばそう思っているのかと。……お、お願いします、話を合わせてあげて下さい……!」
「えっ、いやでも俺普通の人間……」
「子供の夢を失わせないでぇ!」
レナータさんずるい! そんなこと言われたら否定できないじゃん!!
でも俺本当に普通の人間だし、こうして騙すのは子供達の為にならないのでは……と思っていると、俺の態度に業を煮やしたのか横からレナータさんが強引に口を出してきた。
「そうよ、ツカサさんはナトラ様が遣わして下さった御使い様なのよ!」
「あぁ! れっ、レナータさん!!」
「みちゅかいしゃまー?」
「みつかいさまー!」
ああっ、ミレーヌちゃんもシュシュちゃんもやめて復唱しないでっ。
この幼女固めに子供達のキラキラお目目光線なんて卑怯だ、卑怯ですよレナータさん! そう言っちゃったら今更否定できないじゃないかくそおお!
「ツカサ君なにやってんの。今日は草木灰を作るんだろう、早く食事しようよ」
「ツカサ……オレは朝ごはん食べていいんだろうか……」
ああもうこの期に及んで面倒臭い中年が二人!
もう良い勝手にしてくれ、俺はもう知らん、とにかく幼女をかかえて飯を作る。あとクロウお前は飯は食べて良いけど今日は絶対俺に近付くな。
子供達が居る手前怒鳴り声も出せず、俺はそんなような事を中年二人に投げかけると、またスープをかき混ぜる作業へと戻った。
◆
ナトラ教の御使い、とは、厳密に何をするって決められた存在じゃないらしいが、その姿は女神ナトラに準じた物で、人々を救う手先として現れるらしい。
……まあ、髪色以外は容姿についての言及は無いので、俺みたいなちんちくりんでも御使いと勘違いされるのは仕方がない事かもしれない。
だって、今俺達がやっている事は……子供達にとっては神の思し召しだろうし。
俺がこうして木の曜術で一気にタマナを育ててるのも……多分、彼らには曜術とは違う、別の「奇跡的な何か」に見えているに違いない。
「ああっ……! お、お野菜が生えて来た!?」
「神様の力すげえ!!」
「つかしゃにいしゃん、すごーい!」
あ、ああ……誤解されてる……。
やっぱりしっかり子供達に誤解されてるぅうう……。
違うんです、これ曜術なんです。ギルベインさんも本当なら同じ術が使えるはずなんですよ。でもギルベインさんは曜術を使うのが苦手なので、良い所を見せられないだけなんです……。
正直に言えればどれだけ楽だろうかと思ったが、残念ながらそれはレナータさんに止められてしまっている。
教会ではもう帽子を被らずに済むのは助かるけど(ずっと被ってたらハゲるし)、でもその代償がコレって言うのは重すぎますよ。
元々人懐っこかった子供達は、俺が「御使い様」であると誤認した途端にどこへでも付いて来て、草木灰を作るためにグロウでタマナを育ててる所も見学しちゃうし、その度に驚いて「やっぱり御使い様だ!」って誤解を深めちゃうし。
ああ……なんか良くない方向に行ってる気がする……。
これ、一歩間違えたら子供達に嫌われちゃいそうで怖いんだけど……。
「はぁ……何でこんな事になっちまったんだか」
がっくり項垂れながらも、ボウリングの玉のように綺麗な球体の野菜をザクザクと刈り取っていく。ああもう本当何刈ってんの俺。マジでボウリングの玉みたいに重いんですけどこの野菜。なんだこれ。
「ツカサ君やさぐれないやさぐれない。子供達が見てるよ」
「お前は良いよな、変な誤解されてないんだから……」
「ハハハ。僕子供苦手だからねえ。……それより、この畑どうしたんだろうね。ギルベインさんが昨日は“土が死んでる”って嘆いてた畑なのに……今日はウソみたいに野菜がどんどん収穫できるじゃないか」
「う゛っ」
とても不思議そうに畑を見てから俺に目をやるブラックに、言葉が詰まる。
そう言えばブラックにも昨晩の事は教えていない。って言うか、睡眠薬を盛ったんだから言えるはずがないし、その上俺は、クロウに……その……とんでもない事をされた訳で……経緯を説明する事も考えると、絶対話せない。
もしブラックに教えたら、お仕置されるわクロウと喧嘩するわで絶対にロクな事にならん。子供の情操教育にも悪いし、何よりこの場所でお仕置と称した変態行為をされるなんてとんでもない事だ。
だから、なるべく、秘密にしておかなければ……勿論、ギルベインさん達にも。
俺は何故かダラダラと垂れてくる冷や汗を拭いながら、笑顔で答えた。
「な、なんでだろうなあ! こ、こ、これこそ神様の思し召しー……だ、ったり」
「………………ふーん?」
あっ、あっ、し、視線が痛いっ。ブラックの笑顔の視線が痛い!!
チクショウ、クロウを怒って遠ざけないで、傍に置いておけば良かった。元はと言えばクロウのせいなのに、アンチクショウ安全な場所に避難してるしぃ!
落ち込んで耳がぺたんこなのは可愛……可愛くないけど! その状態で子供達の遊び道具として子供達の傍にいるのは、どう見ても避難だろう。
子供達の愛らしいバリアで、ブラックを近付けさせない作戦なのだ。
くそう、これだから大人ってのは汚い。いつもいつもこんな展開になるのは、俺が考えなしなんじゃない。周囲が狡賢いせいだ、きっとそうだっ。
「ツカサ君、何か知ってる?」
「い……いや…………えっと、その……ちょっとあの力を使ったり……したけど」
間違っちゃいないぞ。この畑の土を蘇らせたのは、俺のチート能力だ。
いつやったかは言わないけど、それは本当だぞ。
しどろもどろながらもブラックにそう言うと、相手は意外な事に「ふーん」と言っただけでそれ以上の追及はしてこなかった。
……興味がないから、突っ込まなかっただけ……なのかな?
どっちにしろ、ありがたいからいいけど……。
でも、昨晩の事はやっぱブラックには申し訳ないよな……。
ブラックはクロウが俺に接近するのを物凄く嫌がるし、その……それに……街に到着してから今までずっと、恋人らしいことは殆どしてないし……。
俺は別にいいけど、ブラックはやっぱ辛いかも知れないよな。
いっくら食事って言ったって、アレってう、浮気……かもしれないし……。
そんなことを勝手にしてたんだから、何て言うか……やっぱ、喋れないんなら、優しくしてやるくらいはしないと申し訳ないのでは……。
隣で俺と一緒にタマナを収穫してくれているブラックを見て、俺は少し考えたが――――覚悟を決めた。
「どうしたの、ツカサ君」
「あ、い、いや…………あの、ブラック……」
「ん?」
「買い出し……また、行くから……付き合ってくれ」
重いタマナを一個持ち上げながらブツブツとそう言うと、ブラックはきょとんとして俺の顔を覗き込んできた。その顔には、一片の怒気も無い。
妙に子供っぽくて可愛いような気もして息を呑んだ俺に、ブラックはどこか悪戯っぽい笑みでニッと笑った。
「デート?」
「んっ……! そ、それは……」
「違うね、違うよね! ハイハイ解ったよー。じゃ、灰を撒いたら用意しようか」
満面の笑みでそう言いながら、俺が持ち上げていたタマナを奪って軽々と抱える相手に、俺はなんだか顔が熱くなって腕で隠した。
う、うう……不覚だ、なんでこんな事でドキドキして……。
「ツカサ君」
「な、なに……」
「今日も可愛いね」
そう、言って、にっこりとだらしない笑顔で笑われて……俺は、情けないことにボンと音を立てて頭から湯気を噴き出してしまった。
「こっ、こ、こんなタイミングでひきょぉっ」
「わー! 兄ちゃんが湯気だしたー! 真っ赤ー!!」
「みっ、御使い様が! 御使い様が!」
「にいしゃー! しんじゃやらー!」
ひいっ、ちびっこ達違うんです、違うんですこれは!
俺達の事を少し離れた場所から見ていた子供達は、俺がいきなり変な事になったので驚いたらしく、全員でワラワラと駆け寄ってきた。
嬉しいけど、嬉しいけど逆に困りますう!
ここはもう、レナータさんとギルベインさんに止めて貰うしかない。そう思って二人を探したのだが、いつの間に居なくなったのか二人の影も形もなかった。
「あっ、あれ、ギルベインさん達は!?」
残っているのは、子供達から置き去りにされたしょんぼりモードのクロウだ。
俺から「離れてろ」と言われたのが相当悲しかったらしく、子供達が居た所から全然動いていないのだが、それでも俺の問いかけに反応したのか、耳をちょっとだけ浮かせて上目遣いで俺を見る。
「…………喋っていいのか?」
「んっ、んもう良いから! 怒ってない! だからどこだよ!」
そう言った途端にぴょこんと熊耳が立ち上がって、あからさまに嬉しそうな顔をするクロウに再び頭から湯気が出そうになったが、ぐっと堪えて答えを催促する。
すると、クロウは教会の玄関の方を見た。
「二人は教会を開ける時間だといって、子供達を俺に頼んで礼拝堂に行った」
「肝心な時に……っ、あ、あの、そうだ! みんな、俺を牧師様のところに連れて行ってくれるかな、そしたら治るから! ねっ!」
彼らの中では牧師様の力は絶対だ。
だから、そう言えば少しは安心してくれるだろう。
そう思って子供達をなだめると、彼らはすぐに表情を明るい物に変えて俺をぐいぐいと引っ張り始めた。
「そうだな、牧師様に相談しよう!」
「ぼくしさまきっと治してくれるよー!」
「御使い様は牧師様のお願いで現れるんだもんな!」
ああ、俺、いつの間にか召喚された事になってる……違うんですって……。
もうこうなったら、俺の話にどこまで尾ひれがつくのか楽しもうと思いながら、子供達に引っ張られて庭の方から礼拝堂に入る玄関へ向かうと――誰かが中に入ろうとしているのが見えた。
「あれ……?」
こんな朝早くから教会を訪ねてくるなんて珍しい。
……と言うか、この教会に訪ねて来る人がいるなんて珍しい。と言うべきか。
俺も子供達も不思議に思ってその人影を見ていると……不意に、相手がこちらをゆっくりと振り向いた。
「あら……貴方がたは……」
その少し厳しそうで凛とした声には、聴き覚えがある。
たしか、彼女は……。
「リン教の……シスターさん……?」
自慢じゃないが、俺は十分以上話して貰えた美女の声や顔は忘れないタチだ。
だから、間違いない。
彼女はリン教でこの教会の事を教えてくれたシスターさんなのだ。
だけど……どうして彼女が、この教会に?
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