1,120 / 1,149
酔現嫌夢サプロアリコン、束の間揺蕩う憩いの村編
11.どうしようもなく可愛いひと※
◆
お礼に洗ってあげるよと背後から手を伸ばすスケベオヤジの手をはたき倒しつつ、何とか体をささっと洗った俺だったが……風呂と言う事は俺も浴槽に入らないといけないわけで。
「う……ううう……」
「はぁ~、気持ちいいねえツカサ君」
背後から暢気な声が聞こえる。
だけど俺は振り返る事も出来ず、お湯の中で縮こまってバスタブを掴む腕に全力を込めて尻を浮かせている事しか出来ない。
ただただ背中に密着している体温ともぞもぞした感触を感じながら、対面の壁を無の心で見つめて心を静めているのだが……そんな俺を、ブラックは一々煽ってきやがる。
「も、もういいだろ、反対側に座らせて……」
「そしたらツカサ君の可愛いところが全部見えちゃうけど、そっちの方が良い?」
「う゛っ」
「でしょ~? だからさ、このカッコが一番いいんだよ。お風呂の中でもイチャイチャしよ?」
語尾どころか言葉全体にご機嫌のハートマークが散りまくっているブラックの声が、俺の心を苛んでくる。だが、そう言われると動けない。
正直もう風呂から上がりたいと思っているのだが、どうする事も出来ず……俺は、ブラックに背中をくっ付けて、どうにか相手の股間に触れないように腰を浮かせながら、ブラックの足の間で湯船につかっている状態を保っていた。
…………いや、うん、自分でも何をしてるんだろうとは思うよ。
思うんだけど仕方ねーじゃん座ったらついちゃうんだもん、尻に触れるんだもんアレが!!
そこまで行ったらもうおしまいだよ色々と!!
だから俺だってリラックスの場になるはずの浴槽で、こんな変なポーズで頑張ってるワケで……ああ、なんでこうなっちゃったんだろう。
いや、なんでもハンデもないし、そりゃ俺が抵抗するヒマもなく抱えられて湯船にドボンと入れられちゃったからなんだけども、しかし嘆くぐらいはさせてほしい。
どっちにしろ、ブラックに力で実力行使されたら俺なんてひとたまりもないのだ。
だからこそ、相手の理性のあるうちに普通にお風呂に入りたかったんだけど……こんな事になってしまってはもう遅い。
「ふふ……気持ちいいねえ、ツカサ君」
「…………」
今の所、ブラックは俺のしょうもない抵抗にも何も言わないけど……さっき無い乳で虚無のパイズリをさせたりしたし、どう考えてもまだスケベな事をしそうな気がする。
……そ、そりゃ俺だって、一応は覚悟してたつもりだけど……でも、やっぱりそのっ、こんなに狭い湯船の中で致そうってのはナイと思うんだよ!!
お湯が入るし、お湯が汚れるし、せっかく体も洗ったのにだいなしというか……。
ともかく日本人として湯船でやるのは……いや、似たような事が何度もあったけど、それでもイケナイという意識は持った方がいいと言うか!!
「ねえ、もっとくっつこうよぉ。ツカサ君もそれじゃ疲れちゃうでしょ? 頑張ってる姿はすごく可愛いけどツカサ君たら体力ザコなんだから明日腕が筋肉痛になっちゃうよ」
「ザコで悪かったな!! で、でもくっついたらアンタ……」
「ん? なに?」
ぐ……背後の声がニヤニヤしている……。
これは俺に失言させてどんどん進めようとして来るやつだ。そうはいかないからな。
俺だって学習してるんだ、覚悟して風呂に入ったとはいえ、さすがにお湯の中で致すのは絶対阻止だ、なんとしてでもここは切り抜けてやる。
「く……くっついたら、ゆっくり風呂を堪能できないじゃん。折角香り袋いれたのに……」
なんとか話題を別の所へ持っていき、俺は息を漏らす。
そう、この湯船は今可愛い薄桜色に染まっている。半透明だけどうっすら綺麗なピンク色に染まっていて、お湯を波立てるたびに柑橘系の果実のような爽やかで甘い匂いがフワリと鼻に届く素敵なお湯に変化しているのだ。
袋には「微弱な疲労回復効果、精神鎮静効果」と書いてあったが、確かに香りだけで体が軽くなったような気がして気持ちが良い。
他の香り袋も期待してしまうような素敵な入浴剤だった。いやこれ本当にどっかで売ってないかな。旅の途中でも入りたいのだが。
……ってそれは置いといて。
ともかく、こんな素敵で綺麗なお湯に粗相をするのは俺の日本人的清潔精神が咎めて、どうにも許容できないのだ。
だから、出来ればその、そ、外でしてほしいんだけど……でもそんなことを言ったら絶対に調子に乗るだろうしいいい!
「でも、くっついたほうが体の置き場所も安定して更に堪能できるんじゃない?」
「お前が何もしなければなあ!」
ほらこんな事を言ってきた。
背後だから顔が見えないが、もう声と湯船のちゃぷちゃぷという動きだけで、ブラックが俺をからかって笑っているだろうことが分かる。これだから油断ならないんだよ。
気を引き締めようと変な中腰の体勢で踏ん張っている足に力を入れる、と。
「え~? 何もしなければって……こんなこと?」
「うあっ!? ちょっ、やっ、なに、うわあ触るなバカ尻撫でるなあ!!」
お湯の中で手が動いて、俺の尻を撫でる。
その動きは非常に大雑把で、尻どころか俺の股間にまで指が伸びてきて、会陰の部分にまで到達する。急に触られたので体が反射的に跳ねてしまったが、ブラックは手を離す事も無くて、執拗に俺の尻を会陰から尻の割れ目の終わりまで丁寧に何度も撫でてきやがる。
う、うう、ばか、それやだ、ぞわぞわする前の方まで変に感じちまうから嫌だってば!
でもそれを言うのもブラックを調子付かせる気がして言えず、俺は慌てて離れながら体を反転させようとしたのだが、ブラックに片足を掴まれて阻止されてしまった。
「ひぃっ……!」
「あはっ……ツカサ君の太腿、お湯でむちむちな上に指に吸い付くぐらいあったまって極上のさわり心地になってるねえ……! お湯の中でお尻がびくびく動くの見るの楽し~」
子供のような無邪気さをとんでもない言葉に含ませて、ブラックは俺の恥ずかしい場所を何度も何度も大きな手で撫で回す。
直接性器に触れられてるわけじゃないし、谷間に指を潜らせたわけでもない。
だけど、大きな手が尻肉を押し潰す感覚も、無意識に閉じてしまった足の間に強引に指を捻じ込んで会陰をくすぐっていく感覚も、俺にとっては耐え難いもので。
なにより、ブラックの手が動くたびにお湯が動き水音が聞こえて恥ずかしい。大仰に反応してしまう俺の動きに「じゃぷっ」と、失態を表すような音が一番聴きたくなかった。なのに、ブラックの野郎は何度も何度も触ってきやがってえぇ……っ。
「なにが楽しっ、ひっぅ゛っ、やだっ、揉むな、頼むから撫でるなってばぁ……っ!」
「だってツカサ君が可愛いお尻を僕の目線のトコにおいてるから……つい気になっちゃって、触りたくなるんだよ? ツカサ君が中腰のままならずっとこうだけど……」
「わかったっ、わかった座るから!!」
「んもー、最初からそうすればいいのにぃ。じゃ、遠慮なくっ」
そう言いながら、ブラックは両手で俺の腰を掴んで一気に下へと降ろす。
敏感な場所を触られていたのとお湯の浮力のせいで力が入らない。なすがままにされ、俺はとうとう浴槽の底にお尻をつけてしまったのだった。
……いやこれ違うな。こ、これ……ブラックの伸ばした足の上に座らされて、尻の谷間に何かとんでもなくデカい熱さっれた棒的な物が……。
「ぶ、ブラックおまっ、やめろよ!? 本当に湯船の中ではするなよ!?」
これはヤバい。完全に臨戦態勢だ。
あまりにも危険な状況に何とか上半身をねじってブラックの顔を見やると、相手は目を丸くして俺の言葉に驚いているようだった。
「なんでえ? ツカサ君だって、今日はお風呂でセックスするんだと思ってたんでしょ?」
「ぐっ……で、でも、さすがに湯船は色々気になるから……こ、ここ宿だし……」
そう言うと、ブラックは何故か「そうだった」と言わんばかりに眉を下げる。そ……そんな、無邪気な顔したって俺は引かないんだからな。ちょっと心臓がぎゅってなったけど、それはアンタの顔が良いせいだし、可愛いとか思ってないんだからな!!
ともかく宿の浴槽で粗相は出来ないと主張すると。
「どうせ中出しするんだから、ツカサ君が気を付けてたらお湯は汚さないのでは?」
「そ、それ以外の汁があるだろ!? っていうかアンタいつもいっぱい出すじゃんか! た、垂れるかもしんないし……」
「いっぱい出す、だなんて……ツカサ君たら僕の精液の量まで把握してくれてるのぉ!? わぁっ……また一つツカサ君が僕専用の淫乱メス穴少年の証拠を身に付けてくれたみたいで嬉しい……!」
「身に付けてねええええええさっきお前が出しただろうが目の前でええええ」
いい加減にしろよと喚くが、背後のオッサンはどこ吹く風だ。
俺が否定してもニコニコ笑ったままで顔を近付けて来た。
「じゃあ……明日もイチャイチャさせてくれる……?」
「う……」
「だめ……?」
濡れて少し大人しくなっているけど、水気を含んだせいか更に鮮やかになった赤いうねり髪。俺をじっと見つめる潤んだ菫色の瞳。
顔の良いオッサンのくせに、子供みたいにこちらを窺う表情。
……これが惚れた弱みって奴なのか、そんな顔をされると「だめ」と即答できなくなる。
思いっきりとんでもない物を尻に押し付けられているのに、「だめ?」の内容も無邪気な顔に似合わないとんでもないものなのに……今日に限っては、イヤとは言えなかった。
「…………ふ……二人きりの時なら……」
ぎこちなく目を逸らす視界の端で、無精髭が濃くなった顔がパアッと輝く。
それがまた恥ずかしくて見られないってのに、ブラックは俺を更に強く抱きしめて来た。
ぐええ苦しいっ、チョークッ、チョーク!!
「ツカサくうううんん好き好き好きああもうなんでツカサ君てばそんなに可愛いの!! ぼっ、僕をそんな風に煽るからもう我慢出来なくなっちゃうのにいい」
「ひぃいっ!? な、なんか膨らんでる、さっきより膨らんでるんですけどおお!!」
待て待て待てケツの谷間に入り込もうとしてるブツが何かさっきよりデカいんだが、デカさが増して入って来ようとしてるんだが!
やめろマジで風呂の中でやらかそうとするんじゃないと慌てるが、ブラックは「おねがい」を聞いてくれるつもりがあったのか、俺を抱きかかえて浴槽から抜け出した。
何をするのかと思ったら、またもや風呂椅子に座って――俺をお互いの顔が見えるようにして、膝の上に座らせた。
「こうしたらツカサ君も満足でしょ?」
「こ、この格好って……その……」
「僕もツカサ君も顔を見つめられて、ぎゅ~ってくっついてセックスできるよ」
また語尾にハートマークが付いている気がする。
だけどやるほうはともかく、やらされる方はそう穏やかでいられる物では無い。ブラックの体がデカいせいで跨ぐ俺は大股で思いっきり足を開いちゃってるし、目の前にはひっついてどうにかなるのかってレベルのデカブツがあるし……。
…………なんで「頑張って元気にしてやろう」なんて思っちゃったんだろうか俺は。
今更ながらに後悔が湧くが、ここまで来てしまったらもう逃げられないだろう。でも、毎回の事とは言え……その……ブラックのヤツって、おっきすぎて衝撃が凄い、というか、しばらくしてなかったらデカすぎて痛さ極まるというか……。
なんにせよこの状態でヤるのは俺の尻がとんでもないことになるのではと……!!
「ブラック、あの、やっぱり……」
「ツカサ君とぎゅ~って密着しながら恋人セックスをして、大好きなツカサ君のナカで気持ち良くなったら、すっごく元気になれると思うんだけどなぁ……。恋人にえっちなコトをぜ~んぶ受け入れてもらったら、すっごく嬉しいってツカサ君も思うでしょ……?」
「う……」
男なら解るだろう、と、こんな時ばっかり俺が「男」だとして同意を求めてくる。
た……確かに……ブラックと出会う前の俺は、ネットのエロ画像とかエッチな漫画なんかを見て、触れてみたいとか揉みたいとか思ったのは確かだ。
だから、触って良いよ(はぁと)みたいな事を言われたら、物凄く嬉しい。
自分の性欲を相手に受け入れてもらえるかどうかって、内心ちょっと心配になるし。だからブラックの言いたいことも分かる。解るけど、俺が「受け入れる側」になるとは思ってなかったんだってば。ちんちん入れるんじゃなくて入れさせる立場になるって予想できるかよ。
でも……ブラックにとって、俺とえっちするのは何だか特別嬉しい事みたいだし……お、俺が自惚れてるワケじゃないからな。ブラックがそう言うんだから、納得してるだけで。
それを考えたら……その……。
「ツカサくぅん……」
甘えたような声と情けない表情。
大人がするような顔じゃないし、言ってる事はえげつない。
けど、ブラックにとってそれが一番元気になるっていうんなら……。
「…………あ……あんまり、恥ずかしい事したり、言ったりするなよ……」
そんな、可愛くない事しか言えない。
けれどブラックは再び嬉しそうに顔をほころばせると再び俺を抱きしめた。
「っ……」
「もう、ツカサ君たら……っ。そんな可愛いこと言うの反則だよ……でも、ツカサ君のお願いだもんね。今日は、ツカサ君が恥ずかしくならないように頑張ってみるね」
そう言いながら、ブラックは俺の胸に顔を擦りつけながら――抱き締めた腕の片方を、下へとずらし始める。背中の筋を辿る指が、ゆっくりと終点へ動き尾てい骨のあたりを優しく指で何度か撫でた。
「ん……っ」
いつもならブラックは恥ずかしい事を言うけど、今日は我慢しているみたいだ。
なら、俺も恥ずかしさを我慢して、口を噤むしかない。
そもそも、今日はブラックを労うつもりだったのに、俺が恥ずかしさに耐え切れないからと注文を付けてしまったのだ。だから、俺だってケジメをつけなければ。
……とは思うんだけど、やっぱり恥ずかしいしぞわぞわする。
普段誰も触れない、たぶん、えっちの時にあんまり触れない場所だろうに、そんな部分を他人の……ブラックの指で執拗に撫でられると、何故か前の方に熱が溜まってしまう。
仕方のない反応だと自分に言い聞かせるけど、でも、ブラックに性感帯でもない所を撫でられるだけでこんな風になる自分が恥ずかしい。
敏感なせいだ、単語でも興奮できるお年頃のせいだ、と自分のエロ知識を総動員しつつ感情を納得させようとするけど、それでも過剰な反応のように思えてたまらなかった。
だって、こんな所を触れられて感じてしまうなんて知らなかったんだ。
ブラックがする行為は俺の知識の外のことばかりで、想像している以上の感覚をいつも体に流し込まれてしまう。けどそれ以上に、ブラックの指が、体温が、相手の皮膚の感触が、こんなにも自分の頭をぐちゃぐちゃにするなんて思わなくて。
正直、こんな雰囲気で「他人が触らない場所」を撫でられているだけでつらい。
この程度で反応するなんて、それこそ本当に俺が淫乱みたいじゃないか。そうは思うけど、ブラックに「いやらしい目的」で触られていると理解してしまっていたら、もう。
「あは……ツカサ君のおちんちん、やっと勃起してきたね。可愛い……」
「だ、だからそう言う事を言うなってさっき……!」
「んん~、分かってるってぇ。……じゃあ、いいよね……?」
「っ…………お……おう……」
何が良いかなんて、分かり切っている。
だけど今回は俺に恥ずかしい言葉を言わせる気はないのか、ブラックは尾てい骨を撫でていた指を尻の谷間へ滑らせた。
びく、と、情けなく腰が震えてしまう。
そんな俺に構わず、ブラックは指を谷間へと潜り込ませ窄まりに押し付けた。
つい歯を食いしばって変な声を出さないように腹に力を込めてしまうが、そんな俺の様子を知っているかのように、指はすりすりと窄まりを撫で、解すように時折中央を推して指の腹を柔く押し込んでくる。その感覚が、お腹を押されてるみたいで。
「ぅ……っ、う……」
恥ずかしい。とんでもない場所を弄られて、それなのにお腹の奥が熱くなっている。
そんな俺の様子を見たのか、それとも自分が我慢できなかったのか、ブラックは唐突に指をグッと押し込んでナカに入れて来た。
「ん゛ぐっ……!? う、ぁ、ああ……っ」
ブラックの吐息が、胸にかかる。
顔が見えない……というか、見る事が出来なくて上を向く事しか出来ず声を漏らすが、指は遠慮なくぐいぐいと入り込んでくる。
大きく足を開いた状態で跨らせられているせいで、足に力を入れて強烈な違和感を逃す事が出来ない。それどころか、遺物の感覚に太腿が痙攣して、足の指が緊張する。
体が回復してしまうせいで、時間が経つといつも違和感と苦痛が襲ってくる。
だけどそれ以上に「ナカを指で探られている」という現実への羞恥がつらくて、俺はブラックの肩を掴んでしまっていた。
「っはは……ツカサ君の体ってほんと凄いよね……。ちょっと放って置いたら、もうこんな処女みたいな締め付けに戻っちゃうんだもん。ほら、指一つできゅうきゅう締め付けてきて」
「う、ぐ……っ、ううう゛~……っ!!」
「ああごめんごめん、あんまり恥ずかしいこと言わないって約束してたよね! でも、ツカサ君が可愛いからすぐ何か言いたくなっちゃうんだよ……仕方ない、すぐに解そうね」
「ひ、う゛!? や゛っ、あ゛っぐっう゛ぅうう……!!」
また、入って……ッ!
指、二本目が入って来た……!?
お腹もナカも更に広げられて思わず息が止まりそうになったが、なんとか耐える。けれど、もう何かを言う事も出来ない。やらしい水音を微かに漏らしながら、指がナカを探ったり広げたり、どこまで長いのか分からない指が奥へと入ってくる。
苦しい。奥へ進んでくる指に、体の中の何かがぞくぞくと這いあがってくる感じがする。
その言い知れぬ感覚に耐え切れず声を漏らすが、ブラックはやめてくれない。
何度も何度も出し入れして、緊張した俺の下半身を解すように、窄まりの所をこすりながらぎゅっぎゅっと内壁を押してくる。
わざと、いつもの頭がおかしくなるポイントを避けて。
「っ、ん゛、ん゛ぅう……っ、う゛、うう……っ」
絶対わざとだ。わざと避けてる。
そこさえ触れば一気に何も分からなくなって、力も抜けるのに。なのに、ブラックは俺の事を逃さないつもりなのか、頑なにそこを触らず指の股を開いて思いっきり開いてナカを強引に広げた。……漏れる声が、濁声交じりでひどい。恥ずかしい。なのに、ブラックはいつも以上に時間をかけて、指で広げたりナカを弄るのをやめてくれなくて。
やっと指が引き抜かれ解放される頃には、水滴か汗かもわからない雫で体が濡れて呼吸も荒い息になってしまっていた。
「ふふ……ツカサ君よく頑張ったねえ。いつもより念入りに解したから、もうツカサ君のメス穴が開いてくぱくぱしてるよ」
だから、そんなこと言うなってば……。
そう言いたかったけど、もう声も出ない。何十分もナカを弄られ続けたせいでソコと下半身がジンジンしてて、俺のモノがもう隠せない状態になってしまっている。
足もガクガクふるえてるし、ゆっくり弄られたせいで、い、イケないまま、ずっと、勃起してるまんまで、苦しくて……っ。
「……挿れるよ、ツカサ君。ゆっくり、出来るだけ苦しくないようにしてあげるからね……」
胸に、音を立ててキスをして、ブラックは俺の腰を掴む。
もう体が言う事を聞かない。俺はブラックの肩に手を預けたままブラックを見下ろしていたが、それに気付いた相手は「安心してね」とでも言うように微笑んだ。
嬉しそうな菫色の瞳と……汗か湯気の雫で張り付いた、綺麗な赤い髪。
微笑むその顔に、顔が熱くなって胸がぎゅうっと苦しくなる。ゆっくりと腰を下ろされると、尻にぴたりと熱い物が当たる。指よりも熱くて、大きくて、背中が総毛立つ。
冷たくもないのに一気に肌が粟立って息を呑んだ俺をしっかり掴んだまま――ブラックは、俺のナカに、入ってきた。
「んっ……ぅ……ぐ……い゛、う゛……う゛ぅ……っ!」
体を大きく押し広げられる強い違和感と、反射的な拒絶による締め付け。
何度も押し入られて慣れているはずなのに、大きなものに貫かれる痛みで息が停まり、体が痙攣してしまう。太腿が、下にあるブラックの硬い足を小刻みに叩くのをやめられない。
どっと汗が噴き出し、痛みと強烈な拒絶感に体が硬直するが、ブラックは侵入してくるのを止めない。息を漏らし俺とは違う熱っぽい呼吸を吐き出しながら、
「ツカサ、くっ……ぅ……あぁ……っ……す、凄い締め付け……っ」
「ぁ゛……ぎ……っぃ、い゛……っ」
「はぁっ、は……だ、大丈夫……すぐ、よくしてあげるからね……」
俺の体内の拒否に負けず、熱い巨大な杭が入ってくる。そんな恐怖に囚われ思わず肩に爪を立てた俺を、ブラックは一気にぬるりと入ってきてある場所をこすりあげた。
「あ゛ぁあ゛っ!?」
「ふっ……ひひっ……ほ、ほらここっ、ここだよね、ツカサ君の頭がバカになっちゃう所!」
「ひぐっ、ぃい゛あぁ゛っ!? や゛っあ゛っああぁああ!! らえ゛っそごっぉ゛っ、う゛ぅう!」
「あはっ、はっあははっ、ナカが蠢いてるよぉっ! はっ、ぁっ、ああっ、もっ……そんな風に、ペニスを締め付けたらもう……っ、ああっ、もう我慢できない……っ!」
俺の胸に直接吐き出すように、ブラックが強い声を出した、瞬間。
「~~~~~~ッ!?」
な゛っ……ぁ゛っ……。なか、い゛っ……いっぎに゛っ……っ。
う、あ゛っ……く、苦、しい……息できない、お、おなかのなか、熱くてじんじんする。
もう痛みなのか衝撃なのか分からなくて、体が言う事を聞かない。頭の中が白い光で弾けてて、目の前が滲んだまま明滅している。
熱い。お腹の中に別のものがいて脈打って、お腹の下全部が凄まじい気持ち良さで痺れていて、もう苦しいのか痛いのか気持ちいいのか分からない。
ただ、ナカにあるものが「ブラックのおちんちん」だと感じると、それだけで全身に甘い痺れが走りどうしようもなく意識が霞んでいく。
「動くよ……っ、つ、ツカサ君っ、一緒に気持ち良くなろうねえ……!」
「あ゛っあ゛っあぁあっ!! ひ、ぎっ、ぃあぁあっ、らぇっ、う、うごいらりゃらえ!!」
「ふ、ふひっ、混乱して舌っ足らずにぃ……っ。ああもうっ、なんでそんなに僕を煽っちゃうのツカサ君たらぁあ!」
お腹の中をぎちぎちにして広げていた熱が、一気に引き抜かれる。
その衝撃に思わず胸に力が入って下を向いたが――――次に、奥深くまで舌から強く貫かれて、変な声を上げながら体が天井を向いて反った。
なに、これ。
あ゛……あだま゛っ、おかじぐな゛る゛……っ。
お、奥、いや、いやだっ、何度も引き抜かないで、奥の変なとろこに届くまでいれないで、このカッコしてたら全部奥に行く、体の重みで全部届いちゃう。
いやだ、頭がちかちかする、ブラックのおなかで擦れておちんちんがおかしい、おかしいのに、引き抜かれると一緒に出そうになる。我慢したら衝撃が来て、内臓が押し上げられる。
なのに体が雷に打たれたみたいにびりびりして、何度もされたら体が痛みなのか何なのか分からないもので支配されて、もう、その「伝わる何か」しか、わからなくなって。
「っは、はぁっ、くっ……う゛っ、はぁ、あ゛っ……つ、つかさくっ……ツカサくぅ……っ!」
名前呼ばないで、み、耳が気持ち良くておかしくなる。
ぶらっくに、ぶらっくしかもう解らなくて、顔中が涙や鼻水でもう息も苦しくて。
なのに、ブラックはそんな俺の頭を掴むと。
「ツカサ君っ、あぁ……好き……好き、大好き……っ、だいすき……っ」
お腹の中の熱と同じくらい熱い息で、そう言って。
きっと色んなものでびしゃびしゃになった俺の口に、キスをした。
「ん゛ぅうう゛ッ、う゛――――……!!」
無理な姿勢で体を曲げ、体内のモノが奥まで来たのに反射的に強く体が締め付ける。
その、動きに――――大きく膨らみ脈打った熱が、はじけた。
「~~~~~~――――!!」
キスをされて、悲鳴が言葉にならない。
お互いに荒い息をぶつけながら体が震えるのを感じたけど、俺はそれ以上の事なんてもう頭の中に入って来なくて。
ただ、自分の中に遠慮なく叩きつけられる何かに、俺も達してしまっていた。
→
※めちゃめちゃ遅れまくって申し訳ない…_| ̄|○
疲れ果てて寝落ちしまくってました…でもねっとりやりたかったので
いっぱい描いちゃったらこんな時間になってしもうたよ…
明日は普通に更新します!!。゚(゚´ω`゚)゚。
あなたにおすすめの小説
ただのハイスペックなモブだと思ってた
はぴねこ
BL
神乃遥翔(じんの はると)は自分のことをモブだと思っていた。
少年漫画ではいつだって、平凡に見えて何か一つに秀でている人物が主人公だったから。
その点、遥翔は眉目秀麗文武両道、家も財閥の超お金持ち。
一通りのことがなんでも簡単にできる自分は夢中になれるものもなくて、きっと漫画のモブみたいに輝く主人公を引き立てるモブのように生きるのだと、そう遥翔は思っていた。
けれど、そんな遥翔に勉強を教わりに来ている葛城星 (かつらぎ ほし)は言った。
「BL漫画の中では、神乃くんみたいな人がいつだって主人公なんだよ?」
そう言って、星が貸してくれた一冊のBL漫画が遥翔の人生を一変させた。
自分にも輝ける人生を歩むことができるのかもしれないと希望を持った遥翔は、そのことを教えてくれた星に恋をする。
だけど、恋をした途端、星には思い人がいることに気づいてしまって……
眉目秀麗文武両道で完璧だけど漫画脳な遥翔が、お人好しで気弱な星の心に少しずつ少しずつ近づこうと頑張るお話です。
【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。