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神殿都市アーゲイア、甲花捧ぐは寂睡の使徒編
2.真夜中に追われると凄く怖い
◆
「…………」
腰をかがめ、息を殺してこっそりと周囲をうかがう。
夜の冷えた空気は半袖の俺には肌寒く、床もなんだか冷たく感じる。廊下の片側は未だに真っ暗で、外は今も夜なのだと示していた。
「……な、なんか……いつもと違うな……」
ぼそりとそう呟いて、俺は身を竦める。だけど、それも無理は無かった。
真夜中のマンションは昼間とは全く違い、なんだか不気味だ。
今までは、帰りが遅くなったと言っても、廊下の明かりがガンガン照っている時間に帰って来ていたから、真夜中はこんなに天井の電灯が絞られているなんて思ってもみなかったよ。
早朝に新聞配達をしている人は、外も暗いし廊下も薄暗い中で配達していて怖くは無いのだろうか。俺には絶対無理だ。いつも見ているはずの風景が、ホラー映画に出てくるシーンにしか思えなくなってきてめちゃくちゃ怖い。
なんで俺の家はマンションなんだ。こんな事になるなら、漫画の主人公が住んでるような一軒家に住みたかった。しかし、それを今言っても仕方ないワケで。
「っ、ぐ……が、頑張れ、頑張れ俺……」
たかが廊下だ。ここは魔法とゴーストが存在する異世界じゃない、科学バンザイな俺の生まれた世界なんだ。おばけがいるなんて考えるのは小学生までだろ。
そんな想像上の物を怖がっていても仕方がない。
……いや、こっ、怖がってるとかないし。この震えは俺の警戒センサーが作動しているからで、怖いとかそう言うのとは違うんだからな、俺は別におばけなんて絶対に怖くないんだからな!!
…………じゃ、じゃなくて。一人で何を言ってるんだ俺は。
えーと……その、そうだ。俺はおばけ、いや廊下を怖がってる場合じゃないんだ。
せっかく真夜中に家から脱出する事が出来たんだから、このままの勢いでなんとか外に出ないと。そうしなければ、このままじゃ絶対に外に出る事が出来ない。
なんせ、昨日帰って来る時も、マンションの周辺に見かけない人達がうろうろしてたんだ。管理人さんが見張ってくれていたから、今の所マンションの中にまで入って来る事は無いけど……でも、このままじゃ俺は外にも出られない。
母さんも父さんも土日は家に居なさいって言うばかりだし、このままじゃいつまで経っても異世界に行けないよ。
だいたい、今は異世界とこっちを繋ぐ調整中なんだ。キュウマの言った時間に遅れでもしたら、何か不都合が起こって二度とあっちに行けないかもしれない。そんな事は無いと断言できない状態なんだから、絶対に行かなきゃいけなかった。
だけど……大丈夫かな。
失踪事件とは言うが、俺はこの通り無事に帰って来たんだし、そのうち記者とかも興味を失くして居なくなってくれるかもしれないけど……帰って来てほんの数日なんだから、まだその段階じゃないよな……。
廊下を通る際に外を確認して見たい気もするが、そうすれば、もしかしたら居るかも知れない記者に見つかってしまう。四つん這いになって隠れながらエレベーターの所までやって来て……俺は、ちょっと考えた。
…………密室でお化けが出るって、めっちゃ怖いな……。
……隣の内階段で下に降りようかな。いやでも階段が無限に続いたり、上か下から追ってくる幽霊とかもいて……あぁああどうしようどっちも怖いよおおおお!!
なんで夜中なのに光量薄いの俺のマンション! もっとがんばってよ!!
「う、うううううスマホ持って来れば良かったあああ」
だけど、今度はキュウマに怒られたくないので無駄な物は持って行けない。
神社に隠す事も考えたけど、それだと落とし物扱いで交番に行っちゃいそうだしな。社の中に隠すのも、神様に申し訳ないし……だから、もう面倒臭いので手ぶらで出てきたのだ。でも、ホントスマホぐらいは持って来ればよかったよ……。
ああでも時間が惜しい。こうなったら行かないと。
「うぅ……」
無意識にギュッと何かを握る。
それがシャツの中で揺れる指輪だと気付いて、俺は変に恥ずかしくなった。
うぐ……いっ、いや、己の恥ずかしさのお蔭でちょっと怖くなくなったぞ。よし、この調子でどんどん行くんだ。内階段を一気に駆け下りて、なんとか一階までたどり着くと、俺はそのままロビーに行かずに非常口のドアを開けて外を窺った。
へへ、生まれてからずっとこのマンションで暮らしてるんだから、人気が無いルートくらい覚えてますよって。
エレベーターが降りる一階のロビーは、真正面に道路が有って他人に丸見えなんだけど、非常口から出れば高い垣根で周囲から隠されている駐輪場に繋がるのだ。
そして駐輪場の陰には、長年マンションで暮らしている住民しか気付けない、垣根が掘られて出来たような抜け穴があるのだ。
そこを抜ければ、隣の駐車場だ。低木が有るから、垣根の穴は見えないんだよな。
ガキの頃はわざとここを通ったりしたんだよなあ。ここを通ると葉っぱを付けて帰って来るから、母さんに怒られたりするんだ。あの経験がこんな所で生きるとは。
いやぁ~、俺ってばホント記憶力良いし策士だよなー!
……なんて浮かれつつ、俺は周囲を気にしながら道路に出た。
よし、マンションの前には誰も居ないみたいだな。深夜なせいで街灯の明かりがちょっと怖くも有るが、誰にも気付かれていないようだしまあ良いか。
さっさと【禍津神神社】に行こう。
俺は踵を返すと、他を気にする事も無く目的地へ駆けだした。
「しかし……夜中に脱走なんて、初めてかも……」
婆ちゃんの家でなら、夜中に外に出た事は何回かあったけど……自分の家から脱出するなんて思えばやった事が無かった気がする。
まあ、家は快適だし夜中に出る用事もないし、なにより暗いからな、夜。
だから、考えもしなかったけど……そういえばこう言うのも漫画みたいだ。漫画の主人公達は、こうやってこっそり家を抜け出したりするもんなんだよな。
ううむなんだかワクワクして来たぞ。そう、そうだよこれが冒険ってヤツなんだ。
本当は一人で真夜中に出ちゃいけないんだろうけど、でもいざやってみると、何か大きな事を成したような感じがして、勝手に心が躍り出す。異世界で冒険していても、この不思議な解放感は早々味わう事なんて出来ないだろう。
あれだな、古い歌で「自由になれた気がした、ナントカの夜」ってフレーズがあるが、こう言う事を言っていたのかも知れない。でも流石にバイクは盗まないけど。
「ああ、そういえば……尾井川に病院から抜け出すのを手伝って貰った時も、夜中だったっけ。あの時も楽しかったな」
あれから、俺はこの世界と異世界を行き来できるようになったんだっけ。
――そう。こうなる前、俺は一度この世界に戻って来た事が有った。その時、色々考えて、悩んで……その果てに、俺は今の「両方の世界を選ぶ」選択肢を見つけた。だから、もう一度異世界に戻ろうとしていたんだっけ。それで、その時に、尾井川に助けて貰ったんだ。
あの時頑張ったから……俺は、こうして異世界に行けるんだよな。
「…………」
そう思うと、胸で揺れている指輪が妙に気になって、俺は手で抑える。
【禍津神神社】はまだ遠い。なのに何だか息が切れて、動悸が激しくなってきた。本当に息切れによるドキドキなのかは解らないが、なんだか……嬉しい気もして。
少し休んだ方が良いかなと歩幅を緩めたと同時。
「…………?」
静かな住宅街なのに、妙な音が近付いて来る。
何だか嫌な予感がして民家の塀の陰に隠れると――――徐々にその音が明確なエンジン音となって近付いてきた。ヘッドライトが俺のすぐ横を照らしたが、明かりだと喜んで前に出る事は出来ない。
息を殺して待っていると……ゆっくりと車が近付いて来て、開いた窓から何物かが「何か」を探してキョロキョロと頭を動かしている様が見えた。
「……!」
こちらは暗い。光を当てられなければ見つかる事は無いだろう。
だけど……相手は、何をしているんだろうか?
もしかしたら俺を探しているのではないかも知れない。だけど、さきほどまでの妙に浮ついた気持ちは消え失せて、今は嫌な予感に心臓が脈打っていた。
「…………」
車が、ゆっくりと動く。何かを探して誰かがこちらを見ている。
頼むから早く行ってくれ。こちらに気付かずに、早く。早く……!
「…………チッ」
何かの舌打ちが聞こえて、車が急にスピードを上げた。
「…………行ったか……」
エンジン音が遠ざかって行く。
だけど、俺はしばらくその場から動く事が出来なかった。もしかしたら、もう一度あの車が戻ってくるかも知れないという恐怖が消えなかったからだ。
そんな恐れを抱きながら十分ほど待っていたが、車は戻って来なかった。
どうやら……たぶん、俺を探していたんじゃなかったみたいだな。いや、本当に俺を探していたんだとしたら怖いから、そう思う事にさせてくれ。
とにかく今は早く神社に行かないと。
そう思い、俺は大きな道を避けて路地から神社に向かった。
神社と学校がある区域は、俺の家からは少し遠い。だけど、歩けない距離ではないのだ。最初はワクワクしてたけどなんだか怖くなったし、早くあっちに行こう。
周囲を異様に気にしながら、俺は早足で神社に急いだ。
そうして、数十分ほど経っただろうか。見慣れた風景が見え始め、やっと【禍津神神社】がある住宅街に辿り着いた。
ここまでくればもう勝ったも同然だ。
「この階段を上るのがホネなんだけど……よしっ、のぼるぞ」
目の前に何十段も連なる、古くてガタガタの石段。用が無いのなら絶対に登りたくない階段だけど、今の俺にはここしか道が無い。なので、中央の手すりをしっかりと掴みながら、苦心して頂上まで登る。
……とはいえ、別に、登った先に楽しい物が有るワケではない。
息を切らしながらなんとか登り切ったその場所には、石の鳥居を入口にした小さなボロボロの社と石のベンチがあるだけだ。
普通なら、冒険心がある奴か氏子でもないとここに来る意味が無いだろう。
しかし、俺にはここに来なければいけない理由があるのだ。
だってここには……いや、この神社の鳥居は、俺にとって大事な“入口”だから。
「……異界へと繋がる道よ、開け……!」
大事に隠している、胸に触れる指輪を握り呟く。
そうして登り切った先の、なんでもない石の鳥居の真ん中には――――
星の光のような黄金の粒子を散らす、ブラックホールのような渦を巻く巨大な円が口を開けて俺を待っていた。
「よしっ……!」
その宙に浮いた穴に、俺は迷いなく飛び込む。
まるで雪のように細かい小さな黄金の光を纏いながら、俺は遥か上へと流れて行く星空のような暗い空間をひたすら下へと落下して行った。
――――そう。これが、俺の言う【異世界】へ至る入口だ。
ここから俺はいつも異世界へと飛び込んでいるのである。
「しっかし……何度も飛び込んでると流石に慣れるもんだなぁ……」
俺は、もう既に何度かこの異世界ゲートを通っている。
と言ってもあっち側との「調整」のためで、異世界に降りたのは片手で数える程しかないんだけど……ああでも、良く考えたら、久しぶりに異世界で冒険できるんだ。そう思うとなんだかワクワクしてくる。
「みんな元気かな……!」
嬉しくなってそう呟くけど、俺がこっちの世界に一日居る間は、あっちの世界ではたったの一時間しか進まない。あっちの“神様”が、そう調整してくれたんだ。
だから、実質こっちで五日間勉学にいそしんでいても、あちらでは五時間しか経過してないってワケ。それで「元気かな」なんて、ちょっと照れ臭いよな。
けど、俺にとっては待ちに待った瞬間だ。胸を躍らせずにはいられなかった。
「なんてったって、三日ぶりだもんなぁ……! でも……今回ばかりは、あっちに行ってもちょっと憂鬱だな……」
こっちの世界でもあっちの世界でも、問題が山積みだ。
異世界から日帰りできるなんて楽しい以外の何物でもないと思ってたけど、現実はそう甘くは無いんだな……はあ、でも、追いかけ回される俺の世界よりも、敵と全面対決出来る異世界の方がましなのかも。
そんな事を思っていると、黒の空間の先に白い光が見えてくる。出口だ。
急ブレーキをかける事無くそこに突入すると、俺は真っ白な空間に吐き出されて、尻でぼいんぼいんと地面に着地した。
「相変わらず落ちるのもヘタクソだな、お前……」
柔らかい地面のお蔭で助かったが、その矢先に辛辣な言葉を浴びせられてしまい、俺は尻で方向転換しながらその言葉の主に抗議した。
「しょーがねーだろ手すりも何も無いんだから! つーかそう思うなら何とかしてくれよ、お前神様だろキュウマ!」
ブーブーと不満を漏らす先には、真っ白い空間でポツンと立っている青年がいる。
クセ一つない栗色の髪に、イケメンと言えなくもない顔立ち。飾り気が一切ない黒縁スクエアフレームの眼鏡をかけた、いつも冷静で言いたい事をずけずけと言うその男……キュウマは、俺の言葉に呆れたように目を細めた。
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