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神殿都市アーゲイア、甲花捧ぐは寂睡の使徒編
28.夢の答え
地下神殿に来るのは、これで何度目だろうか。
たくさん訪れたような気がしていたけど、実際に数えてみると両手で足りる程しかこの場所に来ていない。夢の中の事もあってか、なんだか不思議な感じだった。
夢、夢か……。あの巨大な影が何だったのかは結局判らなかったが、なんにせよ、俺はあの影望んだ通りにに出来なかったんだろうな。
だって、ネレウスさんをこんな風にしてしまったし、あの夢の巨人が何を伝えようとしていたのかすらも、俺には正確に把握出来てなかったし……。
それを思うと、どうにも申し訳なくなる。
だけど、そんな風に落ちこんでいる暇など俺には無かった。
「ツカサ君、どこに出すの?」
長く続く階段の終わりに神殿への入口が見える。
その問いかけに、俺はううむと唸った。
どこかに閉じ込めるのが一番なんだろうけど……しかし、さすがに【クレオプス】のある場所に連れていくわけにはいかない。
けど、他の部屋は扉が在った訳じゃ無いしなあ。ううむ、こうなるともう、入ってすぐの、柱が並ぶ謎の広いホールみたいな空間に出すしかないのか。しかし、そこで暴れられでもしたら……いやもう考えてる暇なんてない。そこしかないんだ。
俺はブラックと一緒に神殿に入ると、なるべく入口から遠い所に走ってリオート・リングを振った。瞬間、リングがガタガタと震え出す。
まさか中で巨人が暴れてるんじゃないかと思ったが――――俺が思った以上の“大地の気”を吸い込んだリングは、そこから急に巨大な輪に成長して巨人をペッと床に吐き出した。
「っ……!」
お、思ったより“気”を持ってかれた……。今まで気付かなかったけど、もしかしてデカい物を出し入れする時にも大地の気が必要なんだろうか。
うう、急に引っ張られたから頭がクラクラする。いや、そんな事はどうでもいい。
ネレウスさんは無事だろうかと出て来た巨大な体を見てみると。
「うっ、うわ!! 氷漬けに!!」
ああああ体の所々に氷が張り付いてる霜も降ってるううう!!
やっぱり入れてる時間が長すぎたんだ、あそこでグズグズせずに俺が俺があああ
「ツカサ君落ち着いて! 回復薬、回復薬!」
「ええっ!? そ、それで治るの!?」
「他のは知らないけど、ツカサ君の回復薬なら治ると思うよ」
ええ、本当に……?
でもゲームでは「氷漬け」状態の時って、特殊な回復アイテムが無いと異常状態は解除されなかったんじゃ……いやこの世界はそう言うカンジじゃなかったな。
“大地の気”は全ての生物の体内にあって、自己治癒能力に大きく関わっている。
だとしたら、それを増幅させれば体温が戻って氷が解ける事もあり得るかも。
ええい、とにかくやってみるしかない。
「えっと、えと……と、とにかく口に……」
横たわっている紫の肌の巨人の口に回り込み、急いで薬瓶の栓を抜き、俺は特製の回復薬を零れないように大きな口へと流し込んだ。
どうやったって、そりゃ、口に手を突っ込んで喉まで流しましたとも。
ちょっと抵抗がある行為だが、これしか呑ませる方法が無いんだ。けど、ちゃんと効いてくれるかな。第二段の回復薬を持ちながら、巨大な顔の傍でうろうろしていると――――巨人の体が金色の光に薄らと包まれ始めた。
「おお……」
驚く俺の目の前で、巨人の体を包んだ光は徐々に氷を解かしていく。
やはり俺が作った薬には何か特別な力があるのだろうか。……いや、ごく普通に作った薬だから、そういう効果はナイはずなんだけどな……。
でも、さすがに最近のハイスペックぶりに何だか不安になって来た。
これチート能力で変なプラス補正とか掛かってないよね。勝手になんかの付加効果とか付いてないよね……?
「グ……ゥ゛……」
「ツカサ君もういいよ、こっちおいで」
ちょっと疑心暗鬼になっていると、巨人の体が少し動く。
それを警戒したのか、ブラックが俺を呼んだ。でも、まだ完全に氷漬けが治ってるワケじゃないだろうし、もう一度回復薬を飲ませなきゃ行けないのでは。
そう思って、躊躇った、瞬間。
「――――――!!」
獣の唸り声のような咆哮が聞こえたと同時、俺の体は急に右へ移動した。
なに、これ。なんで俺移動したの。
視界が急に横へと走り去って、何が起こったのか理解が追いつかなかったが、すぐ体全体を押し潰すような痛みを受けて――――俺は、自分の体が巨人の手に掴まれているんだとようやく理解した。
それと同時、体が浮き上がる。
「ツカサ君!」
ブラックが叫ぶが、巨人の体で陰になってどこにいるか分からない。
どこにいるのかと探そうとするが、握り締められていて体が動かなかった。
――巨人の目が、ぎょろりとこちらを見る。
体の、顔の目がこちらを向いて、ぎりぎりと俺の体を押し潰そうと力を込めた。
「う゛っ……ぐ……ぐぁ、あ゛……ッ……あ゛ぁ゛あ゛……!!」
肩から下、体全体を逃げ場のない全ての方向から締め付けられて、息が詰まる。
心臓が、いや、内臓がすべて圧迫されるような痛みと、手足の骨がギシギシと鳴るほどの緩やかで重い衝撃を受けて、俺はただ呻くしかない。
耳の中でドクドクと血が動いている。目が飛び出しそうだ。口を開いても、上手く息が吸えない。苦しい。何もかもが体から零れ落ちそうで、もう、苦しくて。
何かが動いている、目の前で何かしているような気がするが、もう、分からない。
「――か……ッ……ぁ゛……ッ」
声が、目が、掠れる。もう声すら出ない。
また俺は死んでしまうのだろうか。
そう思い、意識まで薄れそうになった、と――――。
「ッ……!!」
ぱきん、と、何かが割れるような音が聞こえて、圧迫感とは違う刺すような痛みが俺の掌の中から伝わって来た。
……刺すような、痛み。ああ、これは……薬の瓶が割れたんだ。
手の中から、薬が伝う。だけどそれもすぐに生温い流れに変わった。
これは……俺の、血か……。
ぼんやりし始めた頭で、そう考えた。刹那。
「グア゛ァアァア゛ア゛ア゛ア゛!!」
「…………っ……?」
鼓膜がビリビリと震えような声が聞こえて、苦しさから一気に解放される。
浮遊感が俺の胃を押し上げ吐き気を催すが、反対に霞む視界は空へと上って行く。落ちてるんだと認識しているんだが、俺にはどうしようもなかった。
風が、髪を、今まで痛めつけられていた内臓を弄ぶ。手足が風に負けて上がる。無事に落ちる体勢なんて、今の俺にはもう取れるはずも無い。
このまま落ちても、再び捕まっても、死ぬ。
だが、その時はやって来ない。
それどころか、俺が落ちたと同時に上の方で……大きな悲鳴と、何かが泡となって溶けて消えるような、奇妙な音がしていた。
「ツカサ君!」
「っ、う゛」
うごっ、しょ、衝撃が……ッ。
胃から一気に何かヤバい物が込み上げたが、必死に呑み込んで、俺はされるがままに何かに押し付けられた。……いや、何かなんてもう解り切ってるな。
「ごめ……ぶら、っく……」
「もうっ、だから言っただろ!? 危ないからもういいって!」
「ふぐぅ……」
仰る通りでした申し訳ない……っていうか、俺がやらずにブラックに頼んで飲ませて貰えば良かったのかもなコレ……。
今更ながらに自分の危機感のなさに反省したが、今はそんな場合では無かった。
「しかし、どういうことなのこれ」
「え……?」
「見てよ、ほら、巨人……」
「……?」
ブラックが言う通りにぎこちなく上を見上げてみると――――
そこには、何故か片方の手を遠ざけようとするかのようにぶんぶんと振り回し、頭を片手で抱えて叫んでいる紫の巨人がいた。
…………な、なに……どういうこと……?
よく解らなくて唖然としてしまったが、その“遠ざけようとした方の手”を見てみると、何故か掌が……てのひら、が……。
「なに、あれ……手が、緑色になってる……!?」
そう。
必死に遠ざけようとしている方の掌は、何故か緑色に染まっていたのだ。
だけど、手全体が緑になったワケじゃ無い。指は中途半端に斑な緑色になってて、妙だというかまるで病気のようだと言うか……。
そこまで考えて、俺は“ある事”を思い出し、アッと声を漏らした。
「ど、どうしたのツカサ君」
「い……いや、あれ……あの、緑色の肌は……もしかして……アレが本当の“ネレウスさん”なんじゃないかなって思って……」
「えっ!? どういう……いや、待てよ……そういえば、壁画に描かれた百眼の巨人は、確かに緑色の肌だったね。ということは……もしや、あの体を全部緑に染めさえすれば、暴走状態も治まるのか?」
そう、俺もブラックと同じ事を考えたんだよ。
もしそうだとしたら、今度こそネレウスさんを救えるのかも知れない。あの書庫で思い付いた推測が真実だとすれば……彼を救う方法は、きっとソレなんだ。
でも、なんで緑色になったんだろう。あの手は俺を握ってたはずだけど……。
考えて、俺は掌がズキズキと痛む事に気付いた。体がゆっくりと回復してきて、他の痛みも明確に解るようになってしまったようだ。
毎回この「五感まで回復する」ってのが嫌なんだよなぁ、この能力……。
いやしかし待てよ。この痛み……回復薬が瓶ごと割れたんだったな。
ブラックの腕の中で、痛む方の手を見やると、瓶の破片が突き刺さって血塗れになった痛々しいてのひらが……いや、待てよ……これ……。
「うわっ!? つ、ツカサ君血が……!」
「そう、血……血なんだよブラック!」
「え?」
「ブラック、もしかしたらあの夢は違う事を言ってたのかも!」
「ええ?」
ブラックは「ワケが分からない」と怪訝そうな顔をして首を傾げるが、俺は言葉を発した途端に全てが腑に落ちて、胸の閊えが取れた興奮に言葉をまくし立てた。
「だから、あの夢は回復薬じゃなくて、俺の血が欲しかったんだよ! だってほら、あの、俺の血液ってなんか凄く回復するんだろ!? だから、あの巨人の影は俺の血を欲しがって『助けて』って言ってたんだよ!」
以前俺は、自分の血液で人を助けた事が有る……らしい。
といっても伝聞なので俺自身はよく知らないんだけど、どうやら【黒曜の使者】の力は俺の血液にもかなりのチート補正を齎してくれていたようなのだ。
いや、俺が“全ての気を無尽蔵に生み出せる”ことと、“この世界で唯一、曜気を他の生物に渡せる”という能力ゆえに、元々こうなっていたのかも知れない。
とにかく、俺の体は異世界に来てチート能力を貰った事で、この血液すらも相手に活力を与える妙薬と化してしまったのである。たぶん。
いやまあそうじゃないかも知れないんだけど、でも今は多分特効薬だ。
俺の凄い血が、巨人の暴走……呪い……そうだ、呪いを解く力になったんだよ。
だから、あの影も俺に助けを求めて夢の中に出て来たんだ。
そう、俺は最初からその事に気が付くべきだったんだよ。だってあの影は……俺の唾液を取り込んだ事で、巨人の姿になれたんだから。
「いやでも、あの巨人に掛けるほどの血って、ツカサ君ひからびちゃうよ! 僕イヤだよ!? 元に戻るまで干物になったツカサ君を見てるの!!」
「バカそんなに血なんて使うか!! ほらみろ、手からじわじわ緑色が広がってってんだろ!? だから、俺の血しぶきを巻けばそれでいいんだ! 頼むブラック、俺のどっかを切って血を撒くのを手伝ってくれ!」
「そんな猟奇的なお願いやだよお!!」
猟奇、いやそうだなゴメン、なんかめっちゃゴメン。
でもコレはやらないと駄目な事なんだ。やっと見つけた“救う方法”なんだよ。
例え俺が干からびたって、やらなくちゃいけない。
俺の命は無限だ。だけどネレウスさんの命は有限なんだ。それに、彼には大切な人がいる。彼の事を待っている人が居るんだ。だったら、迷っていられない。
どんなに痛くたって、苦しくたって……やるべきことを、成さなければ。
「ブラック、頼む!」
次第に元気になって来た体を捻って、ブラックの顔を凝視する。
頼む、と真剣に頼むと、ブラックは難しそうな困ったような表情をもにゅもにゅと顔でこねくり回していたが――――ヤケになったのか「ああもう!」と叫んだ。
「これでアイツがどうにもならなかったら、本当に僕アイツ殺すからね!?」
ゾッとしない事を言う。だけど、そんな事出来ないって俺は分かってるよ。
アンタは滅茶苦茶でとんでもないオッサンだけど、俺が悲しむような道を外れた事だけは絶対にしない。俺がそう信じられるくらい、誠実な奴なんだ。
それに、今やるべき最善の事を一番理解して俺を導いてくれるのも、ブラックだ。
俺より頭が良くて、強くて、格好、よくて。だから、俺も今体を預けてるんだよ。
そんなアンタだから、俺は頼むんだ。俺を傷付けて血を出してくれって。
「ありがとな、ブラック……っ」
走り出すブラックの首に両腕をしっかり回して、離れまいと抱き着く。
こんなこと、普段なら絶対にしないけど……今は、信じているんだと思えばこそ、体が勝手にそう言う風に動いてしまっていた。
そんな俺に、ブラックは喉を上下に動かしたみたいだったけど。
「あ、あとで……あとで、たくさん甘やかして貰うからね……っ!!」
剣を抜いて銀の刃を振り、小声で【ラピッド】を唱えて地を足で蹴った。
「ッ……!!」
瞬間、体が再び浮き上がるような感覚に襲われる。
思わず縋りつくと、ブラックの片腕が俺の体をしっかり掴んで刃を近付けた。
……眼下に、周囲など気にせず暴れる巨人が見える。髪や服に強風を孕ませながらその光景を見つめていた俺の首に、刃が当たった。
「い……痛く……痛くは、しないから……っ」
今まで色んなものを斬り捨てて来たと言うのに、何を今更緊張した声を出しているのだろうか。そう思うと少しおかしくなったが、俺はただ声だけで肯定した。
結局どうしたって痛い物は痛い。
だけど、ブラックは俺にだけ、そう言ってくれる。
俺のワガママなのに、俺が痛いかどうかすら気にしてくれているのだ。
それが――――何故か、嬉しい。
「行くよ……ッ!!」
「――――――……!」
一気に、刃が引かれる。
肉に食い込むような感覚が在ったと同時、引き抜かれ独特の感覚が伝わって、俺の首筋から綺麗に大量の血が噴き出した。
「グア゛ァア゛アッ!! アァアアァァアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
俺の血が雨のように降りかかるのに、巨人が悲鳴を上げてのたうった。
だが、もう遅い。
ゆっくりと落下して上手く着地してくれたブラックは、俺の首を大きな手で抑えて、バッグの中から回復薬を取ってくれた。
「クソッ……今頃やっと色が変わってきやがって……」
服が濡れるのも構わず、俺の首筋に惜しげも無く回復薬を掛けるブラックが、巨人を見ながら忌々しげに吐き捨てる。
ヒリついてようやく痛くなってきた首に顔を歪めながらも、俺もその方向を見た。
すると、目の前で叫び続けている巨人は、血が付着した所から徐々に緑色になり、何故か再び金色の光に包まれ――――
「え……な、なにこれ、どういうこと……」
「さあ……まあでも、ツカサ君の血だし……」
驚く俺達を余所に、急に大人しくなった巨人は地面に膝を付いて座り込む。
一体どうしたのかと思っていると、巨人の体を包んでいた光が消えた。
あとは――――綺麗な緑の肌に染まった、百眼の巨人がいるだけで……。
「…………」
成功……したのかな。コレで本当に良かったんだろうか。
じくじくと痛む首筋を抑えながら、じっと相手を観察する。ブラックも、次に何が起こっても良いように姿勢を低くして構えていた。
だけど、巨人は黙ったままで動かない。
数分経って、こちらが痺れを切らしかけた時に、不意に目を向けて来た。
幾つもの目がゆっくりと動いて、俺とブラックをみやる。だけどその紫色の瞳は……最初に見た時のような、重苦しく濁ったような瞳では無かった。
「あ……」
とても綺麗な、紫の宝石のように輝いている瞳だ。
その明確な変化を見取った俺達に、脳内まで響くような少し大きな声が届いた。
「ツカサ、さん……ブラック、さん……」
大きくて野太くなってしまったが、それでもこの声のトーンには聞き覚えがある。
これは、間違いなく……ネレウスさんの声だ。
「ネレウスさん、やっと正気に戻ったんですね」
俺がそう言うと、頭の方がゆっくりと頷いた。今度は自分の体を動かすのに慣れていないような動きで、ぎこちなくネレウスさんの体がこちらを向く。
「私は、今まで……いったい、なにを……」
そう言って、ネレウスさんの目が一斉に丸く見開かれる。
今までの事を思い出したんだ。
「あ……ああ……わ、私は……私は……なんてことを……!」
思わず声を荒げそうになるのを必死に抑えて、ネレウスさんは頭を抱える。
無数の目は戸惑うように瞳を動かし、目を瞑ったり見開いたりと混乱していて、彼が本当に動揺しているのだと知れた。でも、俺達は別段それに驚く事は無かった。
だって、俺達の推測は――――
――――この領地を治めるのは『巨人を倒した英雄』ではなく……『密かに英雄に助けられた百眼の巨人』の末裔であるという推測は……当たっていたのだから。
→
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