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海洞都市シムロ、海だ!修行だ!スリラーだ!編
ご褒美が欲しいのはこっちだ2*
しおりを挟む「黙っているという事は、食べて良いということだな。嬉しいぞツカサ」
「えっ、ちょっ、ち、違う違う、なんでそんな事になってんの!?」
「沈黙は肯定だとよく言うだろう」
「俺それ知らないんですけど!?」
どこの話だよとツッコミをいれてしまうが、漫画とかで見たような気もする。
でも、それで頷いたらどう考えてもヤバい。この状況で「食わせろ」なんて、後々ロクでもない事になるに決まっている。しかも今はまだ夜ですらないんだぞ。誰かに見つかったらどうすんだ。
つーか俺しょんべんしたばっかなんだけど、色々イヤなんですけど!?
「では早速……」
「わーっ!! わーわーやめろってば! 俺がトイレに居た意味考えて!?」
腰を屈めて俺の股間に顔を近付けようとするクロウに、慌てて問いかける。
肩を掴んで引っ張り上げようとするんだけど、俺の手で掴み切れないほどに厳つい肩は、力を込めても全然指が食い込まない。
こんなゴツい肩のメイドがいてたまるかチクショウ。
しかし俺がヤメロと喚いても、クロウは全く意に介さない。
それどころか、妙に嬉しそうな雰囲気で熊耳をぴこぴこ動かしていた。
「居た意味? 排尿してたんだろう。大丈夫だ、尿も範囲内だから」
「そっ、そういう問題じゃなくて……っ!」
範囲内だからなんだってんだ、俺はそういうヤバい趣味は聞きたくなかったぞ。
いや、そうではなくて、俺はそのぉ……ちょ、直後ってのは流石に汚いと思うし、だから出来れば別の時間にしてほしいと言いたくてだな。
そもそも普通に考えたら嫌だろ、なんで許容範囲内なの。獣人ワイルドすぎない。
やるのは、まあ……い、良いんだけど……でもさ、せめて体を綺麗にした後だって良いんじゃないか? もうクロウに絞られるのは当たり前になっちゃってるから、色々されるのは良いんだけど……いや本当は良くないんだが。
「なんだ。じゃあ、何がイヤなんだ」
ぐるぐると頭の中で理屈をこねくり回していた俺に、クロウは不機嫌そうに少しだけ口を歪める。何がイヤってこの状況を見れば分かるだろうに、何故そんな俺の方が悪いみたいな顔をしてるんだお前は。
つーか普通こういうことしないからね!?
大体さあ、人がトイレに入ってる途中で強引に体をねじ込んでくるとかありえない事なんだぞ、こういう事なんてエロ漫画ぐらいでしかないからね!?
ああでもクロウにそんな事を言っても通じないんだよな……。
相手からしてみれば、何で俺が嫌がってるのか理解出来ないみたいだし。じゃあ、こ、ここはハッキリ言った方が良いんじゃないか。
最近のクロウは以前からの憂いが無くなったせいか、ブラックみたいにワガママを言って来るんだもんな……それはそれで良い傾向だけどさ、言わせっぱなしってのは健全じゃない気がする。うむ、やはりここは心を鬼にして、ダメなことはキチンと「ダメだぞ」って言わないと……!
よし頑張れ俺。相手はオッサンだけど、ちゃんと言い聞かせないと。
……何だかあべこべな気がしたけど、考えないようにして俺はクロウに「何がダメなのか」を説明しようとした。
「あの、だ、だからなクロウ、トイレ……いや厠の直後ってのは……」
さすがに気持ち的にオッケーと言えないのでは……と、続けようとすると。
「ン? なんだ、厠がイヤだったのか。それなら早く言え」
「えっ?」
今なんていった。
そう問いかけようとする前に、何を思ったのかクロウは俺の脇に手を差し込むと、急に立ち上がって俺を抱え上げたではないか。
「おっ、おい!」
俺まだ下半身素っ裸なんですけど!?
慌てて抗議するが、最早遅い。
クロウはそのまま後退して、外に出ようと――――
「まっ、待って、クロウ待ってってば!」
「なんだ、ツカサが『厠ではイヤだ』と言ったんだろう? だから、廊下に出てから食べようと思ったのに、まだなにか不満なのか」
「なんでそうなる!?」
普通、そう受け取ったのなら別の場所に移動しません!?
なんで廊下止まりなんだよ!
思わず声を上げてしまったが、クロウは構わずに俺を廊下へと引き摺り出し、壁に背中を押し付けられてしまう。
ヤバい、と思ったが、筋肉痛で動けない俺には逃げる術も無い。
そんな状況に追い打ちを掛けるように、クロウは壁に片腕を預けながら顔を近付けて来た。おい、やめろ、なんだこの最悪な状況の壁ドンは。
ゴツいオッサンメイド(野生児風)と下半身丸出し男って最悪の絵面じゃねえか。少女漫画に謝らなければいけないレベルでダメだぞこれ。
「ツカサ……」
「ちょっと、まっ……んぅっ……!」
こんな事なら、トイレという世間と隔絶された場所でやってほしかった。
そう思うのに、クロウが口を塞いで何も言えなくなってしまう。……だけど、それだけのせいじゃない。昨日、ブラックと何回もキスをしたせいで、唇に触れたそれの感触の違いに、敏感に反応してしまうんだ。
クロウのキスは、やっぱりブラックとは少し違う。感触や触れて来る熱さだけじゃなくて、俺を覆う全てが、いつも受けるものと全然別物なんだ。
……その違いを理解してしまう浅ましい自分に、腹を焼くような羞恥を覚えた。
だって俺、いままで、キスなんて恋人とだけするもんだと思ってたんだ。
なのに今の俺は、クロウとキスをしている。玄関がすぐ近くにある廊下で、しょうもない下半身を丸出しにしているという最低な格好で。
……いくら奥まった場所とは言え、誰かがやって来て覗けば俺達がしていることもすぐバレてしまう。なにより、自分の格好を考えると逃げたくて仕方が無かった。
だけど、逃げられない。クロウも俺を逃すまいとするかのように、いつの間にか肩を掴んでいた。その手の強さに、軽い痛みを覚える。
獣人という種族のせいなのか、クロウの手は俺が掴んだ強さよりも強い力で俺の肩に指を喰い込ませている。痛いとは思うのに、クロウの荒い息と、猫のように執拗に俺の唇を舐めながら舌をねじ込んでくる感覚の方が強く感じてしまって、そちらにばっかり体が反応してしまう。
普通、逆なのに。
「ツカサ……は……ハァ……ツカサ……」
「ふっ……んむっ、ぅ……んんん……!」
壁に押し付けられたはずなのに、いつのまにか抱き締められている。
胸に胸を押し付けられて、その服がすれ合う感触に反応した隙に、人にしては長い舌を深く差し込まれた。舌の根まで届きそうなその「這い寄ってくる」感覚に思わず喉が締まったが、クロウはそのまま舌を動かしくちゅくちゅと水音を立てて俺の口の中を弄んだ。
触れる唇が動くたび、長い舌が蠢くたびに、お腹の奥がじわじわと熱くなって感じ慣れた感覚が下腹部に集まってくる。
こんな場所で感じちゃいけないって思うのに、大きな腕で逃げられないように抱き締められて何度も深いキスをされると、いやでも体が反応してしまう。
口を離される頃には、もう、自分一人では立てないくらいにされてしまっていた。
「っ、はっ……はぁっ、は……はぁ、はっ……っ」
「可愛いぞ、ツカサ……。またキスだけで肉棒を勃たせるなんて、そんなにオレとのキスが良かったのか」
「んん゛っ……!?」
な、なにが、どこを勃たせたって。
そんなバカな。そう思って恐る恐る股間を見下ろしたが……残念な事に、俺の愚息は知らない間にゆるく頭をもたげてしまっていた。
……ぐ……ぐぅううう……!!
なんでこう俺の体ってのはそんなにバカみたいに正直なんだよ!!
こんなっ、こ、こんな……恥ずかしい格好して、廊下でキスされてるのに……なのに何故にその恥ずかしさを別方向に受け取るんだよおおお!
「ふふ……ツカサのは本当に可愛い“おちんちん”だな……」
「っ……ぅう……」
いつの間にかしゃがみこんだクロウは、俺の下半身を至近距離で観察して笑う。
荒くて熱い息が臍の下から太腿に掛けて当たるたびに、体がじわじわと熱くなる。
恥ずかしいから熱が上がるんだと理解していても、恥ずかしい場所が恥ずかしい事になっているのを凝視されているんだと思うと、自分が“見られる事”に気持ち良さを覚えて勃起しているのではと考えてしまい、怖くて、何も言えなくなってしまう。
堪えようと思っても、目の前で橙色の目を爛々と光らせて舌なめずりするサマを見せつけられると、どうしても泣きだしたいほどの羞恥を覚えて仕方が無かった。
「じっと見つめるだけでも小さく動いているな。いつ見ても、可愛くて柔らかそうで美味そうだ……。しかし、これだけで反応するなんて、ツカサはオレにみられるのが好きなんだな」
「っ……!? ちっ……違ぅっ、も……ばかっ、そんなこと言うな……っ!」
そんな風に言うんならやめる、と、毅然とした態度を取ろうとするが、声が勝手に変な風に歪んでしまっていて、鼻が勝手にズズッと音を立てた。
これは鼻炎だ。下半身が素っ裸だから風邪を引いてるんだ。決して情けなく泣いているワケじゃないんだからな。
でもクロウにはそう見えていないようで、少し切なそうな顔をすると、手を伸ばして俺の頬を優しく撫でてきやがった。
さっきは痛いくらいに肩を掴んで、ぎゅうぎゅう抱き締めて来たのに……こんな時ばっかり、手を優しく使って来る。嫌だって言いたいのに、そんな風にされて、熊の耳を「反省している」と言わんばかりに伏せられると、もう何も言えなかった。
ずるい。ずるいけど、クロウにそんな事をされたら許してしまう。
どれだけ恥ずかしくたって、逃げられるはずも無かった。
「ツカサ、泣くな……可愛くて喰い尽くしてしまいそうだ……」
「な……泣いて……ない……ぃ……っ」
「そんな事を言われると、ますます虐めたくなってくるぞ」
自然と笑みに歪み始めたクロウの顔は、その言葉が冗談じゃない程に薄らと笑みに歪んでいる。でも、普通の笑みじゃない。どこか、獲物をいたぶる時の獣のような、狂気を孕んだ笑みで……ぎらぎら光る橙色の瞳は、俺以上に興奮しているという事実を俺に突き付けて来ていた。
そんな、酷い格好をして。オッサンなのに、野郎なのに、デカい図体にメイド服を着ているなんて。そっちの方が恥ずかしいのに、なんで何とも思ってないんだよ。
これじゃ、俺が恥ずかしいばっかりじゃないか。不公平だ。
「メイド服で、そんなこと、言われても……怖くない……っ」
再び壁に背を寄せて必死で立ちながら、精一杯の虚勢を張る。
だけど、クロウはそんな俺の悪口なんて意に介さず、ニタリと口だけを歪めた。
「この服が気になるか。使用人に犯されるみたいで、興奮するのか?」
「なっ……そ、そんなこと言ってない……!」
「そのワリには、オレが詰るとツカサのおちんちんは反応するんだがな。ああ、もしかして、ツカサはこう言う風に、使用人にいやらしく虐められて犯されたいのか? ……ククッ……随分と淫乱な望みだな……」
「~~~~っ!」
違う。そうじゃない。絶対にそんなこと思ってない。
そりゃ、メイド服の美少女とえっちな事がしたいな~なんて思った事は何度かあるけど、それだってご奉仕するにゃんみたいな妄想だったし、こんな風に薄暗い場所で責められるなんて考えた事も無かった。
これは、恥ずかしいのを体が気持ち良いって勘違いして反応してるだけで、そんな願望なんてない。違うのに。
「そんなに望むなら、芝居でもしてやろうか?」
「いっ、いい! もういいからっ、だから、もう……っ」
「坊ちゃまが気持ち良くなれるように、精一杯ご奉仕してやろう」
「ひゃうっ……!」
それのどこがメイドの台詞なんだ。どう聞いても、俺をバカにしてわざと遜ったようにしか聞こえないじゃないか。どんだけバカにしてるんだ。それとも、誰かに頭を下げた事なんてないから、本気で「これで良い」と思ってるのか。
たくさんツッコミを入れたかったのに、愚息の根元を無骨な指で押さえられて、声がつっかえてしまう。
そんな俺の様子を楽しむようにして笑うように息を吐きながら、クロウは小さく指を上下に動かし始めた。
「ひぐっ、ひっ、やっ、いぁあっだめっそれだめ……!」
「この程度で可愛い嬌声を出すなんて、鍛錬が足らんな坊ちゃまは。使用人ごときに子供おちんちんを扱かれて勃起するなんて、淫乱なメス以外の何物でもないぞ」
「もっ、ばかっ、ぅあっあっあぁあっ! それ、やぇっやっ、あぁ……!」
バカ、ばかばかばか!!
だからそんなこと言うなって言ってるだろ、やめろってば!!
そう言おうとしても、太い指が急かすように扱いて口が勝手に閉じてしまう。
もう、音が鳴ってる。指が根元から先端まで移動し始めて、全体を撫でさするように動かされ体が酷く反応し始めてしまった。
どれだけ我慢しようと思っても、先端の部分を指の腹で細かく擦り上げられると、腰がびくんと動いてしまう。クロウにそれを見られるのが、死ぬほど恥ずかしい。
「ああ……小さいなりに、はち切れんばかりに勃起しているな……」
「ぅ……ぁ……あぁあ……っ」
「実に美味そうだ……っ」
クロウが、口を開ける。
赤い舌と獣のように軽く尖った牙が見えるのに、体が震えた。
「く……くろ……」
「そろそろ良いな……食わせてもらうぞ……」
「……うぅ……」
わざとらしく口を開けたまま、クロウは顔を近付けて来る。
どこに……なんて、言いたくない。絶え間なく続いた刺激に頭がボヤけていても、自分のモノが完全に勃ち上がっているのを見ると、一気に「今どこにいて、誰に何をされているのか」を思い出してしまい、余計に恥ずかしくなった。
中途半端に残されている理性が恨めしい。
だけど、ここで意識を飛ばしたら、誰かに気付かれてしまう。
それを思うとバカにもなり切れず、俺は目の前の光景に歯を喰いしばった。
今から嫌と言うほど味わうだろう既知の刺激に耐えられるように。
「っ……! んぅっ……ぅうう……!」
口の中に、自分の急所が入って行く。
大股を広げて座り、スカートから筋肉質な褐色の膝を覗かせているクロウの姿は、何故か妙ないやらしさを感じさせて俺を追い詰める。
だけど、クロウはそんな俺の思いなど知らぬまま――俺のものに舌を絡めて、逃すまいとでも言わんばかりに口を閉じた。
「――――――ッ!!」
瞬間、吸い上げられて思わず体が痙攣する。
まとわりついていた水気を一気に搾り取られて、今まで感じた事のないような感覚を叩きつけられたせいで、声が出せなかった。
しかし、クロウはもう止まらないとでも言うように舌を絡め、さらに汁気を求めるように熱心に扱きあげてくる。思ってもみない速さと強引さに、俺は情けない悲鳴を上げながらのけぞった。
「ひあぁっやっあ゛っ、あぁああ! やらっ、やっぁ、あぁあっ、ひぁっ、ひっ、ひぐ、いっいぅう゛う゛ぅ……!!」
壁に爪を立てるけど、なんの役にもたたない。
あまりの激しい動きに歯を喰いしばるのに、声が抑えられなくて顔が歪む。
なんの理由かも解らない涙があふれ出て来て、俺は顎を反らした。
でも、クロウはやめてくれない。
ぢゅるぢゅると音を立てて吸いながら、クロウは先端を執拗に舐め回す。
そんなことされたらイけないで苦しいだけなのに、もっと汁を出させようとしてか、俺の苦しさなんて構わずに先端の裏側をざらついた舌で何度も何度も虐めた。
そんなのされたら、つらい。嫌だって、やだっていってるのに。
なんでそんなことするんだよ……!
「も゛っ、や゛らっ、やっあ゛っあぁあ゛あ……あ゛ぁあ゛あ゛あ゛……! なめっ、や、ぁ゛、や、いあぁあ! やぁあああッ、ぅう゛、うぅう゛……っ!」
「んぐ……っ、なんだ、この程度で苦しいのか?」
「うっ、ぅ゛……ひっ、ぅ……うぅう……」
喉がしゃくりあげて、声が上手く出せない。
クロウは難なく話しているけど、それだって俺のを口に入れたままで、息が全体に吹きかかってくる。濡れているせいで酷く生々しくて、それだけのことのはずなのに体が震えてどうしようもなかった。
そんな俺を見上げて、クロウは笑う。
「ああ、顔中汁だらけだな……、ふ、ふふ……お前は本当にどこもかしこも美味そうで困るぞ。……しかし、そうまで淫らな顔で泣かれると……下剋上する奴の気持ちも少し理解出来るな……」
「……っ……?」
「仕えている可愛い主君がこれほど無様によがり狂う姿を思えば、下剋上を起こしてでも……組み伏せて、犯したくなってくる」
「――――ッ……!」
橙色の瞳が、獣のように俺を射竦める。
これ以上動けなくなる事なんてないと思っていたのに、腰を掴まれ、体を引き寄せられて……また、俺のものが口の中に閉じ込められた。
もう抵抗する力すらなくて、足もガクガクして立っていられなくて、俺はクロウの頭に覆い被さるようにして体を預ける。
その行動が「許容」だと思ったのか、クロウは俺の腰を掴んだまま再び俺のものに舌を絡めて扱き上げた。
「ひぐっ……――~~~ッ!! やらっ、ぃ、いあぁあっ、あぁあああ、あっあぅう゛ッ、うぅうっ、ぅぁ、あ、あぁあ゛あ゛あ゛……!」
「ツカサ……いいぞ……思いきり出せ……っ」
腰を口に押し付けられ、とどめと言わんばかりに吸い上げられる。
ぢゅう、と、下品な音が耳に届いたと同時、体を強烈な感覚が駆け抜けて――
「うぁああ! や゛っ、あ゛っあぁああああ゛あ゛…………!!」
今まで溜まりに溜まっていた熱が一気に引くような間隔と共に、俺の情けないソレから……行き場のない熱が、クロウの口へと吐き出された。
「はっ……はぁっ、は……はぁ、はぁ……」
鼻から息が吸えなくて、必死に口を動かす。
その最中にも搾り取るようにねっとりと舌で舐め回されて、腰が勝手に動いた。
吐き出した直後で触られたくないのに、無理に感覚を揺り起こされるみたいで、腰に鈍痛のような重い感覚が来るのが辛い。
でも、クロウが「食べている」のを邪魔する事は出来なかった。
……だって、邪魔したら何を要求されるか解らなかったから……。
「んん……やはり数日溜めたツカサの精液は美味いな」
「ッ、うぅ……! も、やら……はなし、ぇ……っ」
口が上手く回らない。声が泣きそうな感じで嫌になる。
だけど、なりふり構っていられない。また強引に勃起させられるのが怖くて、どうにかやめさせようとする俺に、クロウは渋々と言った様子で口を離した。
「ムゥ……もう一回ぐらい食べておきたいんだが……」
「ば、か……むちゃ、いうな……っ!」
もう一回あんなことされたら、筋肉痛どころの話じゃない。
今度こそ睨むと、クロウは口の周りを舌で舐めとりながら立ち上がった。
「わかった。分かったからそう睨むなツカサ。可愛くて肉棒が反応しそうになる」
「に゛ッ、にく」
「それにしても……本当に、最初と比べると感じやすくなったな」
言いながら抱き締められて、顔を摺り寄せられる。
未だに下半身が素っ裸で汁だらけの状態なのに、そんなことも気にせずクロウは腕二つで軽々と俺を浮き上がらせた。
「かんじ、やすくって……」
今の言葉を反芻すると妙に恥ずかしくなり、声が小さくなる。
けれどそれを好ましいとでも言うかのように、クロウは俺の頬にキスをした。
「恥ずかしいことではない。それだけ、ツカサはオレに心を許してくれているということなんだ。自覚は無いだろうが……そんなに好いてくれて嬉しいぞ、ツカサ」
「――――っ……ぅ……」
確かに、クロウの事は……その……ブラックのとは別の感情で、好きだけど。
その「好き」は特別で、他の誰とも違うけど。
でも、そのせいでクロウに触れられると感じやすくなった……なんて言われると、妙に気恥ずかしくなって、良いんだか悪いんだかと固まってしまう。
だって、こういうえっちなことをするのって、たった一人の恋人と……ブラックとだけだって思ってたから。
けれど、今はもう、そんな甘い事なんて言っていられないんだけどさ……。
俺達とクロウの関係は、普通じゃない状態で円満に解決してしまったんだから。
「ああ……これでは本当にいつか下剋上を起こしそうだ……」
とんでもない事を言われながら、髪の中に鼻を突っ込まれる。
些細な感覚にすら反応してしまう自分が恥ずかしかったけど、何も言えなかった。
→
※めちゃくちゃ遅れてしまってもうしわけないです…_| ̄|○
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