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海洞ダンジョン、真砂に揺らぐは沙羅の夢編
32.抱き締めるだけで救われることもある
◆
「…………カーデ師匠、あの……お茶どぞ……」
「お……? おお……すまんな……」
いつもの教室代わりの診察室。だけど、今日はいつもと雰囲気が違う。
師匠は一気に老け込んでしまったように意気消沈していて、俺の言葉にも生返事と言った様子だった。……本当に、師匠らしくない。
だって、今日はロクショウが俺の肩に乗ってるのに、ギャアともグウとも言わないレベルなんだぞ。これってどう考えても「いつも通り」じゃないじゃん。
うーん……。けど……無理も無いのかな……。
師匠はブランティの事で色々有ったし、ブランティはあんな風に消えちゃったし。
もし俺が師匠の立場だったら、何日部屋で突っ伏していただろう。大事な人に謝罪すら出来なかったなんて、考えただけで胸が痛くなる。
……恩師が落ちこんでいるんなら、慰めたいのが弟子心ってヤツだけど……でも、外野の俺がヘタに慰めても傷をえぐりそうだし……。
だもんで、俺は帰って来た師匠にお茶を出すくらいしか出来る事が無かった。
ああしかし気まずい。
この暗い雰囲気で二人きりってマジで気まずいぞ。何も言える事が無いんなら、どーして訪ねてきた師匠を招いちゃったりしたんだろう俺。いやでも師匠だって誰かに会いたかったのかも知れないし、そうなると追い返すなんてちょっと出来ないって言うかそれは人としてどうよって感じだしううむ。
「……ツカサ」
「はっ、はい?!」
診察室のベッドに座って少し距離を取った俺に、師匠が問いかけて来る。
び、びっくりした。いかんいかん、真面目に聞け俺。
平静を装い「どうしたんですか」と向き直ると、師匠は麦茶がなみなみと注がれたコップの水面をじいっと見つめながら、再び力ない声で問いかけて来た。
「私に、幻滅したか」
いつもの「ワシ」でも「じゃよ」でもない、師匠とは思えない低い声。
それに、俺が接して来た師匠とは違う……ブランティを呼んでいた時の口調だ。
…………しかし……幻滅って、どういうことだろう。
一瞬考えてしまったが、もしかして師匠はダンジョンでの一件を言ってるのかな。
師匠がブランティに対し酷く取り乱して、あまり「良いもの」とは言えない真実を喋った時の事を。
だったら……俺の返事は、一つしかない。
「…………いえ」
そう言うと、師匠は俯きがちになりながらも横目で俺を見た。
「本当に?」とでも言っているような視線だったけど、俺は別に嘘を言ったつもりなど無かった。だって、俺には本当に幻滅するような事は何も無かったのだから。
――そりゃ、ブランティとクレーシャさんに嘘をついて騙したのは悪いと思う。
あの二人に謝るのも当然で、謝って許されたいのかなと感じる部分も有った。俺がそんな事をされたら絶対に怒るし、それを考えると……今の気持ちでは、師匠のした事を許せそうにない。それぐらい、師匠の嘘は酷い嘘だった。
……だけど、俺にとってのカーデ師匠は……やっぱり、師匠だ。
俺の事をきちんと見て、心配して、真っ当に叱ってくれる……師匠だった。
「私に幻滅しない、と?」
何故だと言わんばかりにゆっくりとこちらを向く相手に、俺はどんな顔をして良いのかと口をもごつかせつつ、気を落ち着けるためにロクショウの頭を撫でた。
そうして、正直に自分の気持ちを伝える。嘘偽りない気持ちを。
「正直、師匠のした事は最低だと思います。俺だったらめちゃくちゃ怒るし、この先ずっと許せないかもしれません」
「…………」
「でも……」
俺が言葉を継ぐと、師匠は虚ろな目で俺を見た。
絶望し切ったような目だ。
さっきの言葉は言わない方が良かったのかなと思ったけど……でも、いま「嘘」を言っても何にもならない。おためごかしじゃ、師匠だって納得しないだろう。
師匠が聞きたいのは、俺の「本心からの言葉」なんだろうから。
「でも、なんだ」
問いかけて来る師匠に、俺は軽く息を吸うと……ゆっくり答えた。
これが、俺の正直な言葉なのだと言い聞かせるように。
「……でも、俺は……師匠を、師匠だと思う気持ちは変わりません。貴方に大事な事を教えて貰った記憶は大切なもので、その記憶は決して悪いものじゃない」
「…………」
「俺は……ブランティさんじゃないから分からないけど……。でも、俺は……師匠に嘘を吐かれて何もかもを失ったとしても……教えを受けた事は忘れないし、恨んでも、恨み切ることは出来ない……かもしれない……」
その言葉に、師匠は少しだけ目を開いた。
「ツカサ……」
人は、恋人だろうが肉親だろうが、殺意を抱くほどに憎むこともある。
家族だから許せることがあるのと同じように、家族だから許せない事も有る。
恋人や友達と何も変わらない。他人だろうが血族だろうが一緒なんだ。
……だけど、それと同じくらい……大好きだった人への感情は、永遠に消せない。
どれだけ憎悪しても、どれほど許せない気持ちが有ったとしても、心のどこかで「あの人は、心の底から謝ってくれる」と信じる気持ちがある。
その人を好きだった記憶がたくさん有れば有るほど、期待する気持ちと失望したくなくて憎み切ろうとする気持ちに分かれて、感情的になっちまうんだ。
大好きなこの人なら、きっと心の底から謝ってくれる……なんて、根拠のない自分の中の世迷言を、否定しつつも信じ続けて。
とても理性的な考え方じゃない。おかしな状態だと思う。
だけど、理性的に人を好きになるなんて出来っこない。誰かを思うのは、それだけ自分の中の感情を掻き乱してぐちゃぐちゃにしてしまう行為なんだ。
だからこそ、人は恋に「狂う」し、身内に「甘くなる」んだろう。
他人を好きになるって言うのは、そういう矛盾と割り切れなさに満ちた物なのかも知れない。だからこそ、師匠だって……嘘を吐いたんだ。きっと。
「……師匠。俺、師匠がどんだけ薬学に対して真摯なのかも、貴方の教えてくれた事がどれだけ凄いのかも……俺には全部は分からないかも知れないけど、でも少しだけなら分かります。師匠が真剣に俺のことを考えて、やりやすい修行をさせてくれたのだって、俺なりに解ってるつもりです」
カーデ師匠は、最初俺の事を「メスはなぁ」と言って取り合ってくれなかった。
だけど、俺が作った回復薬を認めてくれて、その危険性も教えてくれたし、アホな俺でも理解出来るような修行を考えてくれたんだ。
きっと、ブランティより教えるのが難しかったと思う。
あの二人の事があったから、本当ならもう誰も弟子にしたくなかったんだと思う。だけど、そんな気持ちを押し殺して俺に全てを教えようとしてくれた。
例え俺にブランティを重ねていても、俺をきちんと見て、接してくれていたんだ。
「師匠は、俺に真剣に向き合ってくれた。俺のための修行を考えて、技術で力を制御できるように教えようとしてくれた。……俺にとっては、大事な師匠です。だから、もし嘘をつかれても……真剣に謝ってくれるなら、許してしまうかもしれない」
「ツカサ……お前……」
「……だいたい、俺は師匠に悪い嘘なんて言われてませんから」
そう言って笑うと、師匠は泣きそうに顔を歪めて……俺に、近付いてきた。
どうしたのだろうと思っていると、師匠は俺を見下ろして、潤んだ目を細める。
「…………一度だけ……。一度で、いい……抱き締めても、いいか」
涙声になりかけているその言葉に、俺はロクショウをベッドに降ろすと頷いた。
「はい」
一言だけの短い返答に、師匠は崩れ落ちるように俺に覆い被さって来ると、無言で俺を強く抱きしめた。まるで、誰かに謝るかのように。
…………きっと、この行為は俺に何かを思ったからやったんじゃない。
けど、師匠の心が少しでも救われるなら、何を思っていようがどうでもいいんだ。
まだ未熟な俺が師匠に報いれる事なんて、こんな事しか出来なかったんだから。
師匠は俺を抱き締めたまま数分無言になったあと、明日また来ると言い残して俺達のねぐらから去って行った。
最初は心配だったけど、帰る時の師匠はなんだか吹っ切れていたみたいで、最初の老けた様子が嘘のようだった。とは言え、ヒゲモサなお爺ちゃんだし、誤差なのかもしれないが……まあそれはそれとして。
お爺ちゃんとハグなんて身内とでもやった記憶がないが、師匠が納得してくれてたのであればそれでいい。
これでいつもの師匠に戻ってくれればいいんだけどな……などと思っていると。
「つーかーさーくーん?」
「どわっ」
師匠が去った途端、背後から圧し掛かるように抱き締められて俺は体を曲げる。
この声と重みは、最早間違えようも無い。ブラックがまたもや俺を捕えたのだ。
さてはさっきの事を盗み聞きしてやがったなコイツ。
変な誤解をするなよと体を反転させると、案の定ブラックの野郎は不機嫌そうに顔を顰めて口を尖らせていた。やめろ、オッサンが口をすぼめても可愛くないぞ。
「僕にはセックス我慢しろって言ってたのに、あのクソジジイには簡単にギュッとかさせちゃうんだ~。ふ~~ん。ふぅう~~~ん?」
「フーンじゃねえ。アレがよこしまな行為に見えたのかお前は」
「見えなかったけど、でもツカサ君が受け入れたのが気に入らないの!」
「気に入らないの! ってなあ、お前……」
人とのやりとりで一々嫉妬してたら身が持たんじゃないか。
ちょっとは落ち着けと頬を軽くつまむと、ブラックはその頬を軽く膨らませた。
無精髭なもんだから、フグみたいになってちょっと痛い。やめんかこらっ。
「うぅう……ツカサ君たらジジイには優しいのに、僕には全然優しくないよぉ……。僕だって頑張ったのに。僕がツカサ君の恋人なのにぃ……」
「そ……」
「昨日は僕だってダンジョンでいっぱい頑張ったよ? 面倒臭かったけど、ちゃんと協力だってしてやってたんだよ!? ツカサ君が家に帰ってたくさん癒してくれるって言うから、僕張り切ったのに……ひどいよぉ」
「う、うぐぐ……」
まあ、その……確かに……ブラックが喜ぶかもって思って、そう言う準備をするかと考えないでも無かったけど……でも、俺も拉致されて色々あったんだ。思い通りに行かなかったって仕方がないだろう。
しかしそう言ってもブラックは絶対納得しないんだよなぁ……。
「ねぇ、ツカサ君……せっかく今日もココで待機してるんだしさぁ、今日こそ時間を気にせずたっぷりとセックスしようよぉ~。ねっ、いいでしょ……? ねぇ、ツカサ君……」
「わっ、ちょっ……お、お前……っ」
無精髭だらけの頬を掴んでいた手を振りほどいて、ブラックは俺の頬にちゅっちゅと何度もキスをして来る。玄関先でサカるなと抵抗するが、悲しいかなこの体格差では腕を振り解く事も出来ない。
何回同じ事やってんだよという感じだが、何回やってもどうしようもなかった。
でも……考えてみれば、恋人らしい事をしようと決めたのは俺だし……そういや、今日は……その……じ、自発的な、キスとか……まだ、だったし……。
…………でも……その……昼間からってのは……。
「ツカサ君……好き……好きだよ……」
「っ……。ん、んん……っ」
頬に吸い付いていた口が、徐々に口に移動してくる。
そうして時間をかけてくっつき、何度も何度も角度を変えて唇を食んできた。
「はっ……ハァッ……。んん……ツカサ君の唇柔らかくておいし……」
「っ……ばっ……ばかっ、んぐっ……んんん……っ!」
話せないようにするかのように、ブラックはわざとらしくキスで塞いでくる。
俺も抵抗しようと思ったんだけど、何度も何度も呼吸すらも許されないぐらいキスをされて……段々と、意識がもうろうとして来てしまって。
「はぁ……っ。ツカサ君……あぁ……もうたまんない…………」
「ん゛んっ……!?」
再度キスをされて、その間に軽々と持ち上げられてお姫様抱っこをされてしまう。
だが、それに抵抗する力など最早俺には無い。
顔がカッカして、なんだか熱に浮かされているみたいで……キスを解除されても、ブラックの腕の中で揺られている事しか出来なかった。
そんな俺を嬉しそうな目で見ながら、ブラックは階段を上がって行く。
どこへ連れて行くのかなとボンヤリ思っていると……ブラックは、何故かあの狭い勉強部屋に入って鍵をかけてしまった。
「ここじゃないと、二人っきりのカンジが出ないでしょ?」
「ぅ……で、でも……ここ、ベッドじゃないし……」
「僕の上着敷いたげる。たまには普通に床でセックスするのも良いよねぇ」
いや、床でのえっちって普通じゃないだろ。ベッド行けせめて。
そうツッコミを入れたかったが、いれたらいれたでヤブヘビになりそうだったので、俺はグッと堪えた。そんな俺の様子を見てブラックは顔を緩ませきって笑うと、俺を優しく床におろした。
そうして、跪き再び顔を近付けて来る。
「……ツカサ君」
「な……なんだよ」
「今日の……まだだよね?」
ニヤニヤとだらしない顔で笑いながら、ブラックは俺を見つめて来る。
何が「まだ」なのか。そんな事なんて、一つしか思い当らない。
でも正直、これって自発的って言うかねだられてるのでは……。
「ツカサくぅん、ほらほら。今日の恋人キス! ねっ、ココにしてよ。ね~っ?」
むさ苦しいオッサンのクセして、台詞だけはいっちょまえにヒロインだ。
なんでこの台詞を美少女じゃなくてオッサンが吐き出しているんだろうかと眩暈を覚えたが……それでも、目の前の相手は……俺の、恋人だ。
俺だって未だに全部把握しきれないくらいの感情で好きになった――恋人なんだ。
「…………め、目ぇつぶれよ……」
「えぇ~、また恋人らしさから一歩下がってない?」
「いいからっ! アンタの顔近付けられるとヘンになるんだよ!!」
キス出来なくなるぞと怒ると、ブラックはデヘデヘとか気味の悪い笑い声を漏らしながら、上機嫌で目をつぶって口を尖らせた。
こ、このクソオヤジ……。ああもう、ちくしょう、なんだってこうなるんだ。
「…………」
だけど、一番ワケが分からないのは……そんな変態オッサン相手に、ドキドキしてしまっている俺自身だ。
理性的な俺だったら絶対に付き合ってない、どうしようもないオッサンを、俺は……好きになってしまったんだ。それを、俺は嫌とも思っていない。
口では貶すけど、それが本心じゃない事くらい俺が一番理解していて、だからこそ恥ずかしくて悔しくて居た堪れなくて、なんだか素直になれないんだ。
こんな風にワケがわかんなくなるくらいの感情なんて、アンタが初めてで。
初めてで、絶対に離れたくないって初めて手を伸ばした……特別な、存在で。
……こんな気持ちは、生まれて来て今まで感じた事が無かった。
何もかもが俺にとって「未知の出来事」過ぎるんだよ。
だからもう、解らない事が多過ぎて、自分でも自分の感情を制御出来なかった。
「ツカサ君はやくぅ」
「わかったってばもう!」
本当は、その言葉に優しく答えたいのに。
だけど「男」である俺は、どうしても意地を張ってしまう。
もう恋人だって、こ……婚約者だって、自分で認めてしまっているのに。
……ぐぅう……本当に、好きって気持ちは難しい……。
自分で自分が分からなくなりつつ、俺は憤死しそうなくらい騒いでいる心臓を抑えながら、ぎこちなくブラックに近付いたのだった。
→
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