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竜呑郷バルサス、煌めく勇者の願いごと編
4.説明されないまま進むとモヤモヤする
「ここが……牛丼狂バルサス……」
「いや竜呑郷だ。なんだギュードンとは。竜が呑むと書いて竜呑と読むんだ」
アッ、すみません、失礼しました……。
にしても竜が呑むってどういう事なんだろう。そんな仰々しい名前が付いてるって事は、何か謂れが有るんだよな。どんな理由なんだろうか。不思議に思っていると、俺の疑問を察してくれたのかラスターが説明してくれた。
ライクネスの王国騎士団長たるラスターが曰く、ここは昔「強欲な竜」がいた場所で、ラスターのご先祖様がソイツを退治した事で出来上がった場所なのだという。
ご先祖様に対する美辞麗句を適当にスルーしながら纏めると、どうやらその「強欲な竜」とやらは、この山を根城にしていたらしい。そんで、周辺の都市などから金品をしこたま強奪して、この山の頂上に隠れ、強奪した品物を眺めてはニヤつくという陰キャ生活を送っていたのだという。
しかしまあ、そんな事を続けていたらいつかは誰かに「メッ」どころか「滅ッ!」されるわけで。この竜もそんな例にもれず、その当時最強の存在として世界中に名を轟かせていた【勇者】らしいラスターのご先祖様がテンプレ通りに退治し、その時に豪快に山を崩しちゃったとかで、こんな場所が出来上がったんだとか。
「……で、ここはとある鉱石が採れると分かったので、鉱山労働者達が住みついて、今のような都市になったと言うわけだ」
「へー……あっ、もしかしてその鉱石がさっきの青く光るヤツ?」
俺が気付くと、ラスターは満足げに笑って頷いた。
ぐっ、ちくしょう……イケメンオーラをこっちに振りかけるんじゃねえ。
隣に並んだことを後悔したが、そんなオーラを跳ね返すようにブラックが俺らの間に割って入って来た。そうして、俺が何か言う前にラスターを睨みつける。
「はいはい、説明はそれぐらいにしてさっさと入ろうねツカサ君。で、どこに行くんだよクソ貴族」
「ツカサ、まずは鉱主……バルサスを取りまとめる奴に会いに行こう」
「おい無視すんじゃねえぞ耳詰まってんのか難聴貴族」
「生憎と、下品な物言いの山賊言葉は聞き慣れ無くてな。下民の言葉は耳に悪い」
「んだとコラぁああ」
「わーっ、いいから早く行こうよってば!」
なんでこの短時間で再び喧嘩しようとするんですかお前らは。
本当仲が悪いなと慌てながら二人の間に入ると、ブラックとラスターは俺をじいっと見下ろして、それからお互いを睨みフンッとそっぽを向いたのだった。
……なんでこう、コイツらは話すたびに喧嘩になっちまうんだろうか。
確かにラスターはイケメンでいけ好かない自惚れ傲慢野郎だけど、だからって悪い奴ってワケじゃないし、美形と言う所を差し引けば俺は結構ラスターの事が好きだ。
ナルシストな所と、強引どころか傲慢レベルで自分が世界一だと思っていそうな所はマイナスポイントだが、ラスターは真面目だし正義の心も持っている。それに……守るべき民衆の事を「下民」と見下してはいるが、そんな人達と国を守るのが自分の指名だと自負しているのだ。
色々とおかしな奴だけど、その心根は【勇者】という称号を掲げるに値する。
だから、ここまで来るとなんだか逆にすげえなってなっちゃうっていうか。
……まあ、実力あってこその自己賛美だし、ウザくなかったら別にいいんだけどね。逆にイケメンなのに謙遜されるのもイラッとくるし。
でも、ブラックはそんなラスターの事が心底いけ好かないらしい。
何が最も強い原因なのかは俺にもよく分からないんだけど……まあ、ブラックとは正反対の、まさに【太陽と月】ってレベルな相手だもんな。
片や貴族で顎も細めの美青年で誰からも尊敬され認められる【勇者】で、片や粗野で人を寄せ付けないので愛されてるかどうか……は、わかんないけど、とにかく栄光などとは久しくお付き合いして居ない隠者みたいなオッサンだ。
俺がブラックの立場だったら、嫉妬する……のかも知れない。
…………でもなぁ……俺からして見ると、どっちも格好悪いことなんて無いし……それに……俺からすれば、冒険者の方がアウトローっぽくて格好いいっていうか……い、いや、ブラックがそっちだからって贔屓目に見てるとかじゃないぞ!
俺は勤勉タイプとかじゃないから自由なブラックの方に惹かれるって言うか、ひ、惹かっ、いやあのそっちの惹かれるじゃなくてだな!
あーっやめやめこの話やめっ!!
顔が熱くなってくるのをブンブン振って必死に冷ますと、俺は二人に「早く行こう」と急かし、居た堪れなくなって一足先に駆け出した。
だーもーなんで俺こんな変な風になっちまうかな。い、良いじゃん普通に「好き」とか言ったってさあ。前まで普通に言えてたのに、なんでこうなっちゃうんだろう。
別に、へ……変な意味じゃ、ないのに……。
「い、イカンイカン、えっと……ここがバルサスかぁ……。なんだかここもラッタディアみたいに遺跡っぽい街並みだなぁ」
俺達が今までいたシムロの街は、この大陸の南方に位置するハーモニック連合国の街だったのだが、その国の首都であるラッタディアという都市も古代の地下遺跡の上に建設されていて、こんな風に綺麗な水が流れる水路が走っていた。
ただ、あっちは都市が広すぎて街一つを囲む水路は無かったように思うんだけど、こういう形式の場所って案外色んなところにあるのかな。
水路を覗いてみると案外深くて、その下は仄暗くなっており底が見えない。
チリひとつ浮いていない水はとても綺麗だけど、これだけ深いと何だか恐ろしい。
とりあえず黄土色の橋を渡ってみると、街の通りは所々橋になっており、縦横無尽に水路が通っている。その水を汲んでいる女性や、ラフな姿で遊んでいる子供たちが水場ではしゃいでいるが、防衛用の濠だけでなく生活用水も兼ねているのだろうか。
どこから水が湧いているのかは分からなかったけど、黄土色の岩を詰んで真四角に作ってある家屋の群れは、それほど不便も無さそうだ。
家が質素だから何かと厳しい暮らしをしているのかなと考えていたけど、暮らしている人の姿を見ると普通に健康的だし、服装もちゃんとしてるもんな。家に飾り気がなく遺跡のような姿なのは、何か理由が有るのだろう。
そんな事を思いながら橋からまっすぐのびる大通りの先を見やると、なんだか一際大きな建物が見えた。
「ほー……アレが鉱主って人が住んでるところなのかな?」
街の入口から伸びる道の先には領主の館とか役場が有るってのはテンプレだけど、こう言う場所でもやっぱりその法則は変わらないようだ。しかし、ブロックを積んだみたいな形でちょっと変わってるなぁ。
建物を眺めていると、ちょうどラスター達が追いついて来た。
彼が言うには、やはりあの場所に鉱主という人が住んでいるらしい。
歩きながら聞いてみると、鉱主と言うのはいわゆる鉱山の責任者らしく、この地の領主から鉱山を監督する権利を委託された存在らしい。なので、当然この街の人々を守ったり取り纏めたりする役目も担っているんだとか。
あんまりイメージが湧かないけど、シムロの街長みたいにダンジョンを管理してると言う感じなのかな。考えてみれば鉱山ってあんまりなじみが無いな。
この世界でも、クロウと初めて出会った時くらいしか行った事が無い気がする。
鉱石とかは結構見かけるんだけど、案外ちゃんとした鉱山は初めてかも。
鉱夫って言うと、クロウみたいに逞しくて豪快なオッチャン集団というイメージだが、一体どんな人が鉱主なんだろうか。
バルサスに暮らす人達を横目に見ながら鉱主の館へと向かうと、目的地に近付くにつれて周辺の家からこちらを窺うように人が覗いて来た。
うーむ、やっぱり筋肉が眩しい人が多いな。男性だけじゃなくて女性もいるけど、女の人達もあの鉱石を採取しているんだろうか。
そんな事を思いながらも館に辿り着き、ラスターの照会で俺達は驚くほどスムーズに館の中へと案内された。やはり王国騎士団の団長というのは、ここでも凄い権力が発揮されるらしい。その権力で俺に美女を紹介してくれないだろうか。それはともかく内部に入ると、中はやっぱり他の洋館と同じように品のいい絨毯が敷かれていて、調度品が並べられている。
ただ、壁は白い漆喰に模様を刻んだような珍しいものになっていて、ここだけは他の館とは違っていた。壁紙では何か不都合が有ったのかな。
理由は解らないけど、でもこれはこれで綺麗だ。どこかで理由が聞けたらいいなと考えつつ、俺達は応接室へ通された。
「やあ、お待ちしておりましたラスター様」
ドアを開けた途端に立ち上がってこちらに近付いて来たのは、意外にも年若い細めの青年だった。いかにも品が良さそうな服装をしているけど、本当に彼が鉱夫と山を支配する鉱主なんだろうか。何だかイメージが違うな。
内心訝しんでしまったが、そんな事を言うワケにも行かず俺はとりあえず座った。
「さて……書簡での話は、あの遺跡に入りたいと言うお話でしたね」
応接室のソファを俺達五人で占領してしまったので、鉱主のお兄さんは立つことになってしまったが、それを厭わず彼は話を進める。
ラスターも、当然だとでも言うように頷いた。
「そのために、鉱山の鍵を一時拝借したいのだ。許可を貰えるだろうか」
仕事の話になるとまともな口調になるな、ラスター。
いや、ここは茶化さずに黙って聞いておこう。
とりあえずその「鉱山の鍵」とやらが今後の事に必要なんだな。もしかしなくても、鍵の名前からして俺達も行動の中に入る事になるのだろう。じゃあ、今から坑道に入る格好とか考えておいた方が良いかな……絶対に半袖はアウトだよなぁ……なんて悩んでいると、鉱主の青年は少し困ったような顔をして首を傾げた。
「すぐにお渡しします……と言いたいのはやまやまなのですが……今この鉱山では、少し困った事が起きておりまして……解決するまでお待ちいただけないでしょうか」
「なんだ、厄介事か?」
ラスターが問いかけると、今度は相手が頷いた。
「実は、現在採掘している坑道の中にモンスターが発生しまして……おそらく、あの遺跡から出て来たのだと思いますが、なにぶん数が多くて……そのため鉱夫達も上手く対処しきれず、排除に時間がかかっているのです」
「なんだ、それぐらい我々が片付けてやる……と言いたいところだが、鉱夫でないと坑道で戦うのも危険だったな。我々に出来る事は無いか」
「ああ、ラスター様にそう仰っていただけるなんてありがたい……。数が把握出来ましたら、外におびき出す事も考えておりますので……その時は皆様にお力添えを頂けましたらと思っております」
よく分からないけど、普通は坑道で戦っちゃいけないんだろうか。
何故俺達が直接出て行ってはダメなのかと質問したかったが、しかし話の腰を折ると言うのもいただけない。とりあえず二人の話が終わるまでは黙っておこうと思っていたら、鉱主とラスターは何やら通じ合ったようで両者とも頷き合っている。
何が起こっているんだろうかと思っている内に、ラスターが急に立ち上がって鉱主と固い握手を交わした。
「よし。その時はこのラスター・オレオール、必ずや力に成ろう」
「ありがとうございます、ラスター様! ああ、そうとなると、早速これまでの旅の疲れを癒して頂かなければ。みなさまには宿を用意しておりますので、今からご案内いたししますね。ささ、どうぞこちらへ」
そう言いながらドアを開ける腰の低い鉱主に、ラスターは「うむ!」とか居丈高に言いながら何の疑問も無くついて行く。やっぱりそう言う所は貴族様だなあと思っていると、ブラックが何だか面白くなさそうに深い息を吐いた。
「はぁ~……かったるいなぁ……さっさと終わらせられないのかなぁ」
「ムゥ……」
ブラックとクロウは、何故だか乗り気ではなさそうだ。
そう言えば今回はヤケに気怠そうだったけど、どうしてそんなあからさまにやる気が抜けているのか。いやでもここでダラダラされたって仕方がないぞ。
ダラダラするなら宿屋でやれ、と二人の手を引いて無理矢理立たせてるが、二人は到着した事で気が抜けてしまったのか全然動いてくれない。そんなオッサンどもに、シアンさんが困ったわねえと言わんばかりに溜息を吐いた。
「二人ともツカサ君が困っているでしょう。いい加減にしゃきっとなさいな。特にブラック、貴方が今回の要なんですからね? ちゃんとやらないと駄目よ」
「え……ブラックが何かやらされるんですか?」
そう言えば、ラスターがバルサスに来てから詳しい話をするって言ってたよな。
先に行っちゃったけど、そこら辺の話も聞かせてくれるんだろうか。
シアンさんに言っても困らせるだけなのは分かっているんだけど、ここまでの話でまったく「何が目的でバルサスに来たのか」の説明がされていないので、つい頼ってしまう。だけどシアンさんは優しく微笑んで、俺の頭を優しく撫でてくれた。
「いろいろ戸惑ってると思うけど、とりあえず一休みしてからにしましょうね」
そう言われて撫でられてしまうと、なんだかもうどうでもよくなってしまった。
ああ……やっぱりシアンさんの手は癒しの手だなぁ……。
「ツカサ君ってホントにカンタンで羨ましいなぁ」
コラッ。うるさいぞ、そこっ!
→
※めちゃくちゃ遅れてしまって申し訳ないです…_| ̄|○
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