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竜呑郷バルサス、煌めく勇者の願いごと編
11.無理をしても良い事なんてない
結局、坑道の中身は「危ないからダメだ」と見せて貰えず、俺達は再び折り返して外へ出ることになった。ちぇーっ、ラスターだけずるいなあもう。
でもまあ、相手はこの国の騎士団長さまだもんな。そりゃ特別な待遇も有ろう。
いつまでもブーブー言ってたって仕方ないし、またどっかで同じような坑道を見るのかも知れないんだから、潔く諦めようではないか。うむ、俺ってば大人。
……まあそれはともかく。
再び地上へと戻った俺達は、さっそくシアンさんに鍵を綺麗にして貰う事にした。
どうやって綺麗にするのかと思ったら、なんとシアンさんは曜術で大きな水の球を作り出し、その中に鍵を入れてぐおんぐおん回し始めたではないか。
そう言えば、前にもシアンさんが水の球を出す所を見たような気がする。
だけどこれって多分、作り出した本人しか使えない【口伝曜術】って奴なんだよな。だから、教科書通りの曜術だけを使っている人には使えないんだ。
当然俺も使えん! なので、素直に「すげー」と口を開けているしかなかった。
……これを使えたら洗濯ものとか楽になるだろうなぁ。
いや、そんな事を思うのはシアンさんの術に失礼かもしれないが、しかしオッサン達の下着を嫌々洗う当番を任される事もある俺としては、素直に羨ましいのだ。
だってこれ、絶対いい値段の洗濯機レベルで汚れ落とせるって。
ほら鍵の錆だって流されてるもん、めっちゃ剥がれて水が汚くなってるもん!
こんな洗濯機俺も使いたい、オッサン達の下着を手洗いするのはもう嫌だ。なんか精神衛生的に悪いから勘弁してくれ!
「あら、見えてきたわね」
「えっ!? あっ、ほんとだ……って、あれ……鍵じゃない!?」
サツマイモのような形をした錆の塊だった鍵が、徐々に姿を見せる。
だがその本当の姿は……俺の想像していた「鍵」とは全く違っていた。
「あれって……えと……宝石……?」
そう。綺麗に洗われて出て来た二つの鍵は、宝石……いや、正確に言うと、綺麗な菱形(トランプのダイヤの形)をした鉱石だったのだ。
一方は微かに地面が見える透明度の金の鉱石で、もう一方はうっすらと光が奥の方に見えるが、これも地面を透かさない程に密度の高い紫色の鉱石だった。
「この二つが、遺跡の扉を開けるカギだ」
「石……いや金属だな」
クロウが冷静にツッコミを入れると、ラスターは左様と言わんばかりに頷いた。
「そうだ。この二つの金属は遺跡に嵌め込む鍵になっている。この鍵と、そして華麗なる日の曜術師の俺……あと下賤な月の曜術師の不潔中年が揃う事で、双子遺跡とも呼ばれる【サウリア・メネス遺跡】が開かれるのだ。はっはっは」
「一言多いなこのクソ貴族」
「だけど、また山を登って下ってというのは一苦労ねぇ」
ふう、と息を吐いたシアンさんの言葉に、俺は今まで登って来た山道を思い返し、確かに……と少しばかり憂鬱な気持ちになった。
だってバルサスって山の上に在るし、道が整備されているとはいえ同じような道を延々登って登って辿り着くような場所なんだぞ。鍵を返しに来るにしても、物凄~く時間がかかるし疲れるのではないか。
その時の事を思ってげっそりした俺達に、ラスターは心配ご無用と言わんばかりに己の髪を手でファサッと靡かせた。
「ご安心ください、返却はこの誉れ高き王国騎士団団長が行いますので。水麗候は、調査が終わり次第カスアリアへお送りいたしますのでお気になさらないで下さい」
「まあ! お心遣いありがとうございます」
自画自賛が過ぎるとは言え、やっぱりフェミニストだなぁコイツ……。
いや、自分に自信があるからこそ、こんな風に言い切れるのかも知れないけど。
……そう考えるとちょっとムカつくな。いや、俺の逆恨みだけども。
「では、支度をして明日出発しよう」
「え……今日下山するんじゃないのか?」
遺跡に行くから集合したんだとばかり思っていたのに違うのか。
目を丸くする俺に、相手は肩を竦める。
「今日は準備だと言っただろう。お前達を水麗候に連れて来て貰ったのは、万が一、外にモンスターが出た時にと思っての用心だ。あの坑道のモンスターは、一筋縄ではいかんのでな」
「えぇ……ど、どんなのが居たんだ……」
ラスターが言うぐらいだから、とんでもない奴だったんだろうか。
いや、ランクからするとそうでもないけど、実は土を巧みに操るモンスターだったのかも知れない。そうなると俺達も危険だったかかもな……。
いや、何事も無くて良かった。中の鉱山夫の人達は心配だけど……まあラスターが何も言わないって事は、日常茶飯事なんだよな、きっと。
「それで、準備ってのは他に何をするんだ?」
今まで黙っていたブラックが、不貞腐れたように言う。
まあ、ブラックからしてみれば退屈だろうな。戦闘もないし移動もしないし、そのうえ今日は準備だけなんだから、動き回るのが好きなブラックは不服に違いない。
そう考えると……二人にとっては厄日なんだろうか。
「とりあえず、このバルサスで遺跡を調査するために使う道具を揃える。……まあ、元々鉱山夫が使っていた道具を借りるだけだがな。その中のひとつを調整して貰うのに、一日かかると言うワケだ。けれど明日は間違いなく出発するぞ。ある時刻に間に合わねばならないからな」
「ある時刻? 特定の時間じゃないとダメなのか?」
問うと、ラスターは俺に微笑みを見せた。
ぐわーやめろイケメンの輝きで目が焼かれてしまう。
「まあ、それは言ってからのお楽しみだ。どうせお前は驚くだろうがな」
「はぁっ!?」
「さて、俺はこの鍵を持って一度鉱主の所へ行かねばならん。その間、お前達は食料や消耗品を準備しておいてくれ。では夕方にまた会おう」
そう言いながら、ラスターは「鍵」を受け取り町の方へと歩いて行ってしまった。
取り残された俺達は数秒ポカンとしていたが、まあ準備の日と言うのだから、そのように行わねばならないのだろう。納得がいかない気持ちも有ったが、俺達は遺跡についての情報を何も知らないのだから、ラスターに従う他ない。
ブラックとクロウはその事に少々不満げだったが、シアンさんが宥めてそれぞれの担当を決めると調達するために街へと戻った。
シアンさんは水の曜術師と言う事で、この周辺に出るモンスターの情報に合わせて回復アイテムを選び、ブラックはロープや蝋燭などの俺が持っている道具の中で足りない物の調達、そんで俺はシアンさんに貰ったお金で食料品調達だ。
クロウは……この辺の人々は獣人を見た事が無かったらしくちょっと怖がっていたので、可哀想だが留守番して貰っている。
ライクネス王国は最古の国であり最も豊かな国とも言われているけど、そのせいか村や故郷から出ずに一生を終える人も多くて、他の種族に会った事が無いんだ。
なので、こんな風にあまり冒険者が寄りつかない場所だと、獣人を怖がってしまう人も出てくるわけで……。可哀想だけど、今日はお留守番して貰うしかなかった。
「キュゥ~」
「そうだなあ、可哀想だよなあクロウ……。早く帰ってやろうな、ロク」
「キュッ!」
わりとクロウとも仲がいいロクショウは、なんの含みも無くクロウを心配しているらしく、俺の言葉に嬉しそうに羽をぱたぱたさせて前足を「わーい!」と上げた。
んんん可愛さが天元突破してるんですがっ!!
さすがは俺のロクだぜと思いつつ、俺はこの街で唯一の食料品店に足を踏み入れた。……家の形があまりにも似すぎていたので、ここに来るまでにちょっと迷ってしまったのはナイショだ。
「すみませーん」
ドアを開けて中に入ると、早速部屋の中には果物や肉や袋に入った粉類……いや、恐らくは穀類……が、棚や中央のテーブルなどに並べられている。
大都市の食料品店と比べると品数は少ないが、しかし充分な品ぞろえだった。
「はいはい、どなたさんかね」
俺の声を聞き取ったのか、奥からおかみさんらしきふくよかな女性が出てくる。
金髪碧眼だけど、肝っ玉母ちゃんって感じでなんかホッとするなぁ。
どんな世界であろうが頼もしい体型のおばちゃんは不変なんだなと思いつつ、俺はカウンターへと近付いた。
「あの、俺達、数日遺跡の調査で籠る事になってるんですけど、日持ちする食材って何か有りませんか?」
「ああ! アンタが噂になってるラスター様の許嫁かい。えらく可愛い子だねえ」
「違いますっ!! 俺はただの仲間ですから!!」
なんでそんな噂が広がってんだよ!!
アレか、昨日ラスターがワイワイ騒いだせいか!
おのれラスター、やはりあんちくしょうはタダではおかぬ……。
「おや、そうじゃないのかい? まあラスター様も御戯れが過ぎるわねえ……」
「そ、それよりもあのっ、長持ちするヤツは……」
「あらあら、そうだったわねごめんなさい。ええと……それなら、マーズロウをヒポカムの肉に擦り込んだ物はどうかしら。五日ぐらいならもつわよ。それと、皮の厚い野菜は暗所に置いておけば確実に半月は持つかしらね」
「なるほどなるほど……」
「キュゥキュゥ」
一度食材の話に入ってしまえば簡単で、お店のおばさんは丁寧に俺に保存できる物を解説してくれた。そのうえ、俺達が食べやすいように肉を切って包んでくれたり、味が合う調味料なんかも融通してくれたのである。
まあ商売だからっていうのもあるんだろうけど、でもこの世界の料理や食材を知ることが出来るのは素直に嬉しい。……なーんて思ってつい調子に乗ってしまい、気が付けば俺は両手で持ちきれないほどの量を購入してしまっていた。
「まいどあり! ……とは言ったけど、大丈夫かい?」
「はい! お気になさらず!」
たっぷりと食料が詰め込まれた二つの木箱を店の軒先まで運ぶのを手伝って貰い、さあいざ持って宿に帰ろう……と、両手にめいっぱい力をこめた。よーし、ここが男の踏ん張りどころだ。
「いくぞ……ぐ、ぬ……ぐぬうううううっ!」
「キュゥゥウウウウッ!」
ロクが横で一緒に唸ってくれるのに合わせて、一気に持ち上げようとした。
……のだが。
「…………しまった……持てない……」
「キュゥウ……」
なんとか頑張ろうと思ったのだが、一つはイケても二つ同時には持てない。
せっかくコンパクトにまとめて貰ったのに、まったくもって不甲斐なかった。
でもまあ、別に宿まで遠いワケじゃないんだし往復すれば良いだけだな。己の腕力に落ちこむ前に、さっさと宿に運んでしまおう。
そう思い、片方を一旦おばちゃんに預かって貰おうと踵を返した。と。
「あれ、ツカサ君どうしたの」
「えっ? あ、ブラック」
呼びとめられて振り返った方向には、眉を上げて意外そうな顔をしているブラックが立っていた。ああ、こりゃからかわれるぞ……。
やっちまったと内心思っていると、ブラックは俺の現状に一目で気付いて、木箱の片方を楽々と持ち上げやがった。
「あっ……」
思わずブラックを見やると、相手はニタニタと笑う。
「ツカサ君の事だから、どーせいらない見栄でも張って『俺は全部運べますぅ』とか言っちゃたんでしょ。ホントツカサ君って自信過剰だよねえ」
ほーらからかった!!
ブラックって野郎はこう言う奴なんだ。ラスターも大概だけど、コイツはコイツで別の方向にタチが悪いから本当に嫌になる。
つうかシアンさんに昨日のやらしい事を怒られたばっかりなのに、もう調子に乗りやがってぇええ……。
クソッ、頭に来た。こうなったら、もうブラックの手なんか借りないぞ。絶対に俺一人で運んでやるんだからな!
「マジだし! 俺一人で運べるし!」
「えぇ~ホントかなぁ。自分だけで運べるんだったら、もう持ってるはずでは?」
「ううううるさいなぁっ! こ、こんなモン今ささっと……」
とは言うが、両方一気に持ち上げられない。
むしろ、片方の木箱を持っただけでも足腰にズンと重さが掛かって、思わず後ろにひっくり返りそうだった。ヤバい、これはヤバいぞ……。
冷や汗を垂らす俺に、ブラックはニヤついた顔を近付けて来る。
「往復して運べるって? それまでこんな木箱置いとくの? お店の人が邪魔に思わないかなぁ~。ツカサ君たら営業妨害だなぁ~」
「ぐぅうううう」
キーッ、イヤミなんだからもうこのオッサン!!
そりゃ言う事はごもっともですけどっ、一人で運べるって言った手前、おばちゃんに「すみません……これ一旦置いてまた取りに来ます……」なんて言うのも男としては凄く恥ずかしい行為ですけど!
でも、ブラックにこうまでからかわれて頼むのは……。
「僕なら運ぶの手伝ってあげられるんだけどなぁ。……ツカサ君が素直になってくれたら、すーぐ済む事なんだけどなぁ~」
そう言って、ちらちらと俺を見やる。
まったくもって弄ばれているが、言っている事はまあ、俺を手伝おうとしているワケで……ぐぬ……こうなったら、背に腹は代えられない……。
「ぐぬぬ…………運ぶの手伝って下さい……」
「素直でよろしいっ。さ、宿に帰ろうか」
そう言いながら、軽々と重い木箱を脇に抱えて歩き出すオッサン。
……本当にコイツの腕力はどうなってるんだろうか。俺だって腕力は平均的高校生だと思うので、決してひ弱だとかそう言うんじゃないと考えてるんだけど……こいつの場合普通のオッサンとは違い過ぎる。どう見積もってもゴリラレベルだ。
獣人のクロウなら分かるんだけど、なんでブラックはこんなに強いんだろう。
…………まあ、グリモアの中でも特殊だって話の【紫月のグリモア】だし、元々は凄く強い冒険者だったって言うし……そういう経験があってこそなんだろうけどさ。
「…………」
そういや俺、冒険者の時の話もあんまり聞いた事無いな。
今までの旅でちょいちょい聞いた情報によると、若い頃のブラックは「凄く有名でとても強い冒険者のパーティー」に所属していたらしくて、世直し成敗とかにも付き合ってて……あと、精度の高い伝説級の地図を作る人とも親しい知り合いだったって事ぐらいしか分かんないんだよな。
それと……ゴシキ温泉郷の「紫狼の宿」のオヤジさんから聞いた話では、昔は男も女も(たぶん全員メスだが)とっかえひっかえで、娼姫(この世界での娼婦の呼び方)をポイ捨てするぐらい荒れてるいけ好かない冷たいイケメンだとか……。
「………………」
「ん? どしたのツカサ君」
「なんでもない……」
今のブラックは、とてもそんな感じには見えない。
だらしなくてニコニコしてて、俺にすぐ甘えてくるし……まあ、たまには格好いいけど……でも、クールな感じもしない。それに、なんだかんだ義理堅いし、いい意味でも悪い意味でも子供みたいで……べ、別に、そう言うとこが隙とか言ってるんじゃないぞ。そう見えるって話だからな。
ともかく、話に聞くブラックは、今とまったく違っているように思えた。
なので……正直、気になっていたりはする。
昔のブラックはどんな奴だったのか、ハッキリ知りたいと思ったりもする。
……けど、昔の話をするブラックはいつも苦しそうだから、聞けないんだよな。
どんな冒険者だったのか、どんな仲間と冒険をしていたのか……って、知りたいと思うんだけど、でもブラックを苦しめたいワケじゃないし……だから、結局聞かないようにしてるんだ。
さっきはその昔の頃の姿の片鱗が少し見えたような気がして、いつもは押し込めている「知りたい」という欲が、思わず湧いて来てしまっていた。
……自分自身、聞き分けが良いつもりだったんだけど……でも、やっぱり、本音を言えば知りたいんだよな。だって、好き……だし……。
けれど、それでも知ろうとしちゃいけないんだ。過去を探ることが相手の為になるとは限らないし、誰だって知られたくない事の一つや二つはあるんだし……だから、俺も聞き分けの良い奴のフリをしてるんだ。
……ブラックが嫌な事は、したくない。
出来れば、いつも笑顔で居て欲しい。
そう思うからこそ、今もずっと昔の話を聞く事が出来なかった。
「ツカサ君?」
「ん……あ、なんでもない」
「へんなツカサ君」
そう言いながら、ブラックは無邪気に笑う。
いいトシしたオッサンのくせに、だらしなく無精髭を生やした子供みたいな奴なんだけどなぁ。……でも、好きになってしまったんだから、もうどうしようもない。
ブラックが笑っていられないのなら、過去を知る意味なんてどこにもなかった。
「……楽しいのが一番だもんな、ロク」
「キュ? キュウ!」
よく分からないながらも、ロクは俺の言葉に「そのとーり!」と頷いてくれる。
そんな可愛いロクの顎を優しく撫でてやりながら、俺は目の前で揺れる広い背中をただ見つめていた。
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