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巡礼路デリシア街道、神には至らぬ神の道編
21.こんなハズじゃなかったのに1*
◆
「ほらぁ、ツカサ君。いい加減に覚悟を決めないと、ずーっとお風呂に入ってる事になっちゃうよ? だからさ……もう観念して出てきちゃいなよぉ」
「ぐ……ぐぬぬ……ぐぅうううう……」
どうしてこんなことに。
いや、こうなった原因は分かっている。
だけど、何故いま俺がお湯の中で頭を抱え、扉の向こう側でブラックが呼びかけて来るのかと考えたら、やっぱりそう思わずにはいられなかった。
だって本当に、こうなるなんて思ってなかったんだから。
――――酔っぱらったエネさんから何とか今後の行動を聞いて宿にお届けし、俺達も自分の寝床に戻って風呂に入っているのが、今。
……別になにも変じゃない。
なのに、気が付けば俺は非常に困った事態に陥っている。
さっきから脱衣所で「あがってきなよ」とブラックに急かされているのだ。
まあ……考えてみれば、スケベなブラックがベッド一つの部屋を選んだんだから、何かして来る事ぐらいは予測出来たけど……。でも、まさかこう言う手でくるなんて思わなかったんだよ。これじゃ出られないじゃないか。
出たら間違いなく何かされる。そうでなくたって、ブラックが何の理由も無く途中から風呂場に来るなんて考えられない。絶対に何かよからぬことを考えてるんだ。
そんなオッサンの前に誰が出て行けるっつーんだよ。
ちくしょう不覚だ。
風呂に入れる嬉しさで、俺はすっかり油断しまくっていたのだ。
「く、くそぉ……」
お湯の中に沈んでも、最早逃げられる場所など無い。
こうなってしまったら……もう、俺にはなすすべも無かった。
……あぁあ……なんでこんな事になっちまったんだか……。
酒を飲んで上機嫌なブラック達に「寝るから風呂に入って来るぞ」と宣言して先にお湯を頂き、一人風呂をゆっくり楽しんでいたのに……いや、待てよ。よくよく考えたら、ソコでもう「おかしい」と思うべきだったんだよな……。
変な宿を紹介されて、滅多に泥酔しないブラック達にすんなり一人風呂を許可して貰えた事が、もう罠だったんだ。どうして俺は毎度毎度引っかかっちまうんだろう。
でもさ、仲間をそんな一々疑うなんて疲れるし、大体スケベ心がない時はオッサン達も普通に接してくれるんだから、そんなのいつもいつも睨んでられないじゃん。
そりゃ……その……えっちな事ばっかりしてくる奴らだけど、俺にとっては大事な仲間でもあるし……なのに、常にスケベだって決めつけるのも可哀想だし。
だから俺もついつい信じちゃうんだけど……ああ、今度ばかりは疑うべきだった。
「ここでは何もしないからさ~。ほら、ツカサ君早く出てきなって~」
「オイ待てっ、ここではって何だここではって!」
「あはは、出てこないなら僕が入っちゃおうっかな~」
「ぐっ……」
そ、それは余計に嫌な事になりそうな予感がする。
ぐぅう……し、仕方がない……。
「分かった、もう風呂から出るから部屋に戻ってろよ!」
「ほんとぉ?」
「出なかったらドアを開けるつもりだろお前……」
「ふふっ、ツカサ君僕の事なんでも分かってくれてて嬉しいなぁ。……じゃあ、部屋で待ってるからね。ちゃんと寝間着を着て、戻ってきてね」
色々言われるかと思ったのだが、ブラックは行ってしまったようだ。
足音が遠ざかったので間違いない。脱衣所のドアを閉める音も聞こえた。
吐息も聞こえないから……ホントに戻ったみたいだ。
「…………はぁあ……嫌だけど……仕方ないか……」
ざぱっと猫足のバスタブから抜け出て、タオルで水気を取る。
そこで冷静になって来たが……良く考えたら、ブラックは何故脱衣所どまりで俺にちょっかいをかけて来たんだろう。
普通なら、そこで止まらずに強引に入ってくる……よな? アイツなら……。
なのに、脱衣所のところまでしか入って来なかったなんて……いや、まあ、なにかスケベな事を企んでいるのは確かなんだろうけど……。
「…………」
な、なんだそれ。スケベなことって。
そんなの考えると、変にドキドキしちまうじゃないか。いや、別に期待してるワケじゃないぞ。今日はさすがに勘弁して欲しいと思ってるんだからな!
だ、だからなんていうか、非常に居心地が悪いというか……いやまあ、そんなことを考えてもドツボにはまるだけだな……さ、さっさとあがろう。
どっちにしたって寝なきゃどうしようもないんだから。
そんな事を考えながら、脱衣所に出てタオルを置き、籐の籠の中に入っているはずの服を引き出す。と。
「…………え……?」
あれ。服が一枚しかないぞ。しかもこれ、なんか白くて手触りが変。
慌ててひっつかんだ"透けたなにか”を改めて広げ確認し――――俺は、思わず絶句してしまった。とてもじゃないが、男が着るものではない、ソレに。
「う……うそ……。他の服は!?」
全裸で脱衣所をひっくり返してみるが、他に服が見当たらない。
確かに明日のぶんのシャツや下着を入れておいたのに、そっくりなくなっている。
さ、さてはあのスケベ親父ぃいい……!!
「ぐぅう……こういうことだったのか……」
肩紐を左右の手で一つずつ持って広げた、そのたった一枚の服。
それは、スケスケで花模様のレースが所々に刺繍された、その……色っぽい女性が男を誘う為に着用するような……その……なんて言ったっけ、ベビードールとか言うちょっとえっちな服というか……ともかく、そんな感じのヤツで……。
で、でもこれ、下着がないんだよ。普通こういうのってお揃いの下着があるのに、かごの中に入ってたのはコレだけで、あ、明らかに俺用のサイズ感な、ワケで……。
…………着ろと言うのか、これを。
思わずしゃがみこんで悩んでしまったが、それで解決できるハズがない。そもそもブラックが「故意に」俺の服とすり替えて行ったのだ。そうなると、もう、俺に拒否する選択肢はあってないようなもので。……で、でも、こんな……女の人だけが着るような服を男の俺が……う……うぅうう……っ。
「ツカサくーん。お風呂あがったんだよね、まだかなぁ~?」
「ぐぅうう……!」
あ、あんちくしょう、よくもいけしゃあしゃあと言いやがってぇええ……!
くそぉ、もう、着りゃあいいんだろ、着りゃぁ!!
「うぅ……ブラックの馬鹿野郎ぉ……」
イヤなんだ。本当はイヤなんだぞ。何で俺がこんなもの着るんだよ。
本来は女の子に着て欲しい服なのに、なんで俺がえっちなベビードールっぽい服を着て、オッサン達に見せなきゃ行けないんだ。本当にアイツらの趣味を疑うぞ。
こんなのこれ一回だけなんだからな。次は絶対着ないんだからな……!
顔を歪めながら、俺は頭からソレを被って肩紐をかけてみる。
鏡が無いので見下ろすしかないのだが……それだけでも、胸部のレースの隙間から俺のヤな色の乳首が見えるし、なんならヒラヒラしたスカートっぽい部分の向こう側には、足とか見て欲しくない部分が薄らと……ああもういやだ、確認したくない。
くそっ、こんなキモい姿を俺は見せなきゃいかんのか。
せめて体だけでも女なら、俺も興奮できたかもしれないのに……って自分の体じゃ仮に女体化しても萌えらんねえじゃねえか。酷い。本当に酷いぞこれは泣きたい。
急激に湯冷めして行く気持ちになりつつも、俺は数十分散々愚痴った後に観念して――――よたよたと、部屋に戻った。いや、戻るしかなかったし……。
「あはっ! ツカサくぅ~ん、やっとお風呂から帰って来たんだねえ」
「ムゥ……」
ベッドの上と床のラグの上に座る二人のオッサンは、股間を隠して変な服で戻って来た俺に対し嬉しそうな声を出す。ブラックはニヤニヤしているし、クロウも雰囲気とか熊耳の動きで何か喜んでいるのが分かる。
わかるんだけど、ヤなんだよ。こういうのは違うんだよ!!
だって、こんな恥ずかしい格好、俺がする格好じゃないんだぞ。本当なら可愛い子に着てもらって、お、俺が興奮する方で……なのに、いつもこんな……っ。
「ツカサ君、顔真っ赤だねぇ……ふふ、可愛い……」
「ふ、風呂あがりだから、だし……」
「なら別に恥じる事は無いということだな。手が邪魔だぞツカサ」
「っ……! く、クロウお前なぁ!」
いい加減にしろよと声を荒げると、ブラックがクスクスと笑った。
「んも~ツカサ君たら意地っ張りなんだから。……素直にソレを着ておいて今更怒るなんて、男らしくないよぉ? ま、そうやって股間を隠しつつ桃色のちっちゃな乳首を見せつけてるのも悪くないけどね」
「う……み、見んなばか……っ」
「スケスケのやらしい服を着たのはツカサ君自身でしょ? ほら、せっかく着たんだから、ちゃんと胸を張らなきゃ。服に失礼だよ? せっかくそんな可愛い服なのに」
だ、だから俺が着る服じゃないんだってば!!
可愛い服って男が着るもんじゃないだろ!?
そうは思うけど、ブラックはニヤニヤしているだけで俺の内なる声を読み取ってはくれない。いつもなら読んで来るくせに、なんだってこんな時ばっかり……。
なんだかもう泣きたくなってしまったが、そんな俺にクロウが重い腰を上げた。
その動きに警戒して一歩後退ろうとした俺に、クロウは大股ですぐに近付いて来て――なにをするのかと思ったら、背後に回り俺の腕を後ろに引こうとしやがる。
「わっ、や、やだクロウ、やめろって!」
「ツカサは恥ずかしくないのだろう。だったら堂々と見せれば良い」
「そんなっ、だ……だって……っ!」
「ブラックも胸を張れと言っている。堂々と着用しないと服が可哀想だぞ」
「そんなに言うならお前らが着て見ろよ!」
そう怒鳴ると、オッサン二人はキョトンとした顔を見合わせて……まったく表情を歪めずに「それが何か?」と当たり前のような表情でこう言い放った。
「僕達にも着て欲しいの? 別にいいけど」
「娼姫の服にオレ達が着られるような大きさのものがあるかどうかは知らんが、まあツカサがそうまで言うのなら受付に頼んで……」
「わーっもう良いっ着なくていいーっ!!」
そんなの見たら今度は俺の心どころか目まで死んでしまう。
あのな、いくら好きだからっつってもな、人には好みってもんがあるんだよ。俺はオッサンが女装してハッスルするような趣味はねーんだよぉ!!
ああもうなんでコイツらって変な所で羞恥心ないの!?
異世界のヤツらってみんなこうなの!?
「むぅ、わがままだなツカサは。そんな風に服に感謝をしない悪いメスは折檻だぞ」
「うぇっ!? や、ま、まってちょっと、待ってやだ、ああっ」
背後からムッとしたような低い声が降って来たと思った刹那、俺の両腕は抵抗する暇も無く簡単に引き剥がされ、頭上へと伸されてしまった。
降ろそうにも、両手首をガッシリと掴まれていてどうにも出来ない。
そもそも、体格差がありすぎるクロウの大きな片手と腕力に、俺みたいなのが敵うはずもないのだ。そんなワケで、俺は食用肉みたいに吊るされてしまった。
う、うう、引き上げられて足まで浮いちまう。爪先立ちで足もうまく動かせない。これじゃあ動くと手に体重が掛かって俺が痛い思いをするだけだ。
クロウのヤツめ、またブラックに味方して俺をこんな恥ずかしい目に……っ。
「あは……肩が上がったせいで、短い裾がおちんちんギリギリにまで上がっちゃったねぇ……! ああでも、ここからでも分かるよ……ツカサ君の可愛い子供おちんちんの輪郭……。ふ、ふは……ほんとツカサ君はこう言うわざとらしい服似合うよねぇ」
「どこもかしこも完全にメスだからな……尻だって柔らかくて美味そうだ」
「ひゃぐっ!?」
いきなり尻を揉まれて、思わず体が跳ねる。
だけど、背後から伸びて来たクロウの片手は俺の事などお構いなしに、片方の尻肉を乱暴にもみしだいて上へ下へと動かしてきた。
そんな事をされたら、足がぞくぞくして動かずにはいられなくて。
「やっ、ぁ……やだっ、ぃやっ、あっ、け、ケツを揉むなぁっ……!」
「おしり、でしょ。んもうツカサ君たら本当情緒がないなぁ」
「ケツにっ、ひっ、情緒もっくそ、も、ぉ……あ、あるかぁっ!」
いやだ、少しきめの粗いさらさらした生地の上から揉まれているせいで、なんだか肌に余計な刺激が加わって膝が震えてしまう。
ただでさえ股間がすーすーして妙な感じなのに、動いたら太腿に自分のイチモツがぺちぺちと軽くついて、なんなら服の素材にも触れて、それが変に気になってしまい腰を動かす事も躊躇われる。なのに、ケツを強引にもまれるもんだから俺は強制的に反応させられてしまい、ただただ嫌な感触に身をよじらせるしかなかった。
「あは……はっ、はは……っ! つ、つ、ツカサ君たら、えっちな服でえっちな踊りなんかしちゃってぇ……っ! お尻に気を取られてもじもじしてていいのかなぁっ、お、おほっ、おちんちんがぶらぶらしてやらしく揺れちゃってるよぉお」
「~~~~っ!!」
ばかっ、バカブラック!
なんでそんな事をキモい口調でペラペラ喋れるんだよ!!
顔も声もせっかく……み、認めたくない、けど、格好いいのに。普通にしてたら、俺だって憧れるのに。なのになんで、男の俺にこんな女物のえっちな服を着させて、こんな恥ずかしい事をさせるんだろう。どうして、ソレで喜ぶ変態さを隠しもせず俺に見せつけて来るんだろう。
……でも、一番いやなのは……そんなブラックを知ってるのに……結局、拒否すら出来ずに、なすがままにされてしまう情けない自分で……。
「へへ、ふへへっ……や、やっぱりこの宿にしてよかった……こんな服、連れ込み宿じゃないと用意してないからねぇ……っ」
「ふあぁっ!? ぅ、あっ、じゃ、じゃあ最初からこっ、こんなぁっ」
「あんまりみかけないけど、たまにあるんだよねぇこういう専門宿……! ああ……ツカサ君、想像以上だ……すっごくやらしくて最高……っ! ほら見て、ツカサ君のせいで、僕の股間も元気になって来ちゃった……! あはっ、は、はははっ」
開脚して股間の膨らみを見せつけるブラックだが、つい目を逸らしてしまう。
いつも見ているだろうと言われそうだけど、でもあからさまに「興奮しました」と見せられるのは、何度やられても苦手だった。
それに、あ、あんな……あんなおっきく膨らむなんて……その……。
「ハァ……は……ツカサ……尻が汗ばんできたな……興奮しているのか……」
「ちっ、ちが……っ!」
「なに? ツカサ君また汗かいちゃったの……?! どれ、見せてごらんよ!」
そう言って股だけでなく手を広げるブラック。
こんな状態で俺が動けるワケがないのに、何をしているんだ。
そう思ったけど、クロウは悪い方向に気を利かせたようで、俺を片腕で釣り上げたまま、ブラックが座っているベッドへ近付いて行く。絶対ヤダと抵抗して暴れても、クロウは全然解放してくれなくて……結局、ブラックがすぐに手を伸ばせる距離まで俺は近付けられてしまった。
「あはっ……は、はぁ……はぁ……。つ、ツカサ君の柔らかそうなお腹も、太腿も、乳首も全部透けて見えちゃってるねぇ……っ。お、おちんちんも、透けた白の刺繍でお洒落してるみたいで、ふ、ふふ……れ、令嬢を犯そうとしてるようだなぁ……あ、ああっ、興奮するよぉっ」
純粋なお嬢様を強引に……なんてシチュが人気ってのは俺にも解る。
でも、それを俺に言うのは筋違いなはずだ。つーか俺穢されてんですけど、アンタに何度もケツにぶっこまれて処女とかもうそういうレベルじゃないんですけど!!
なのに、なんだってそう恥ずかしい事ばっかり言って来るんだこのオッサンは。
俺を虐めてるのか。いぢめて楽しんでるのか。そんなの酷い。
この服だって、アンタが用意したもんなのに……っ。
「あは……つ、ツカサ君っ、その顔すっごくいいよぉ……は、恥ずかしいんだね……こんないやらしい格好をするの……。でも、そのワリには……ほらココ、嬉しそうにちょっと浮き上がっちゃってるよ? こ、こ」
そう言われて、人差し指が俺に近付き――――薄くて少しきめの粗い布の上から、俺のモノの輪郭を何度も執拗になぞって来た。
「うあぁっ! やっ、あ、それやだっ、や、やぁあ……っ!」
「ん~? 恥ずかしい格好しておちんちんを喜ばせてるのに、イヤなの? おかしいなぁ……ツカサ君のちっちゃなおちんちんは、僕の指に撫でられて嬉しい嬉しいってひくひくしてるのになぁ」
「ぅやぁあっ、やだっ、やっ、ひぐっぃっらぇっ、ぁ、あぅうっ、うぅうう……っ!」
必死に唇を噛んで声を殺すが、ザラついた布の上から根元や先端を何度も太い指で撫で回されると、堪え切れずに変な声が出てしまう。
こんな事で感じるものかと我慢しようとしても、先端のところを触られて布で軽く擦られると、どうしても腰がびくびく動いてしまって。
もう、自分の意思だけじゃ、声も反応もどうにも出来なかった。
……なんでこんな事になってしまうのか、自分でもわからない。
こんな些細な動きで変な声をすぐ上げてしまうなんて、自分でもおかしいと思っているのに、それでも止められない。
こんな似合わない、女装みたいな格好をさせられて凄く嫌なはずなのに、ブラックに触られるとどうしても変な声で喘いでしまう。
昨日ブラックとえっちしたばかりなのに、普通の俺ならこんな風にはならないはずなのに、それでも俺はこんな、は、はしたなく、こんな……っ。
「あは……っ、は、ははっ……! ツカサ君のおちんちん、撫でただけなのに、もう元気になって勃起しちゃったよ! あれあれ、そう言えば乳首も勃起してる?」
「っ……!」
「ああ、上からでもはっきり見えるぞ。ツカサは乳首もおちんちんもいやらしく勃起しているな。どうやらこの服を着て嬲られるのが気に入ったらしい」
「ち、ちが……違、ぅ……」
はっきり否定したいのに、ずっと急所を指で撫でられてて、お尻の穴を開くみたいに揉まれ続けていて、口がうまく回らない。指摘されると、硬くなって敏感になった乳首に服が擦れて、それすらも俺を苛むみたいに思えてしまい、もう自由に動くことすら出来なくなってしまった。
こんなの、考えても見なかった。こんな事するつもりじゃなかったのに。
そう思うのに、俺の感情とは裏腹に体はいやというほど二人に反応して……。
「ん~、透けた布の中で勃起してるツカサ君のおちんちんも、なかなかに趣があるねぇ。ふふ……なんだかこのままにして酒の肴にしたい気分だよ」
「そうだな、ツカサには足を広げてずっとこの格好をしていて貰うか」
「うぇえ!? そ、そんなっ……!」
唐突にそんな事を言われたもんだから、つい驚いて二人を見てしまう。
だが、それこそが二人の目的だったようで。
「あれぇ、イヤなの? ……ふふ……だったらさ、お酒を飲むよりも……もっと僕が満足できること……してくれる……?」
「酒よりも美味いものを喰わせてくれるというのだな。さすがはツカサだ」
そう言って……二人は、悪魔のような笑みでニタリと笑った。
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