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飽食王宮ペリディェーザ、愚かな獣と王の試練編
13.初めての味に初めての顔1
殿下や他の人達に気が付かれないようにこっそりとハレムに戻り、俺は持って来た材料をコソコソと取り出す。
一人でハレムに戻ると何かとトラブルに巻き込まれるんじゃないかって事で、今回はブラックが付いて来てくれたので背後は一安心だ。いざとなったら【月の曜術師】が得意としている【幻惑術】を使って他者の目を欺いてくれると言うので、今回は全面的にそのパワーに甘えてしまおう。
【幻惑術】は【幻術】とは違い、曜術師なら誰でも使える“気の付加術”の一つだ。
“気の付加術”ってのは、人族なら曜術が使えない人でも鍛錬次第で習得できると言われているので、使える人もそれなりに居るらしい。
けど、それもやっぱり人によりけりだし難易度もあるようだ。
【幻惑術】は、その“気の付加術”の中でもかなり難しいらしくて、ブラックほどの術師でもないと自由に使いこなせないんだって。
なんか、基礎の一つである“視覚拡張”とかって言う術の技術とか他にも色々必要で、熟練の冒険者か玄人しか使えないんだとか。
……でもかなり前に教えて貰ったっきりなので、実は俺もよく覚えてないんだよな。
確か、俺が使って貰った時は動いたら自分にかけてる【幻惑術】が解けるとか、凄くゆっくり歩いたらなんとか保てるって感じで、直接相手に「偽った姿に見せる」ってのは出来なさそうな術だったけど……まあそれはともかく。
ブラックはその【幻惑術】の高度な使い手ってワケだ。
それでも、月のグリモアであるブラックでも【幻術】より難しいかもと言っていたが……俺からすれば、相手に錯覚を起こさせるだけ凄いと思う。
本当なら、ブラックの【幻術】の方が遥かに強力な術なんだけどな。
だって、その術は……ブラックだけしか使えない術なんだから。
――――グリモア達にはそれぞれ独自に使える特殊な術が有り、炎と金の曜術を使える月のグリモアであるブラックは、【幻術】を使う事が出来る。
でも、ブラックは自分のグリモアの力をあまり好きではないらしい。
だから【幻術】も、出来るだけ使いたくないと言っていた。
質量がある、けれど人を傷つけることは出来ない“本物”の幻……なんて、本当に魔法みたいで俺は感動したもんだけど……色々あるんだよな、ブラックも。
いつかは話してくれるだろうけど、今は触れたくない。
ブラックだって触れて欲しくないから言わないんだろうしな。……って、そんな暗い話をしてる場合じゃ無かった。
ともかく!
ブラックが背後でサポートしてくれてるから、俺は気兼ねなく料理できるのだ!
今回は邪魔が入る事も無いだろうと思い、俺は材料を調理台に広げた。
「えーと、青くてまだ硬いマルムーサに、サービニア号から貰って来た新鮮なルベルボーフ! それとタマグサに……出所がハッキリしているモンスターの肉!」
「なんで肉だけそんな言い方するんだい?」
眉をあげて不思議そうに質問してくるブラックに、俺は即座に答える。
そりゃもう、間髪入れずに喰い気味で。
「だってこの大陸平気で他の獣人を食べるんだもの!!」
「そんなの僕らがモンスターの肉を喰うのと一緒だろーに……」
ブラックは呆れるが、しかし俺は未だそんなワイルドな世界に慣れないのだ。
だから肉もモンスターのしか安心して使えないのである。
……っていうか、出来るなら人型のモノのナニカはちょっとご遠慮させて頂きたいと言うか……いや、この世界では食わず嫌いだって解ってるし、ソレが獣人の国では正当な食料として流通してるワケだから、俺の言う事はワガママだとは理解してるんだけど……食習慣ってのはすぐに寛容にはなれないものなのだ。
まあ、ジャルバさんに詳しい話を聞いたところによると「獣人は仕留められた時には必ず獣の姿で死ぬ」らしいので、食べる時はモンスターの姿ってことらしいんだけど、でも普段は人型なんだから……やっぱちょっと抵抗あるよな……。
なので、今回はモンスター肉で我慢して頂きたい。
背後で見守っているブラックの様子からすると、どうやら人型を喰うような人がいるのも普通っぽそうなんだけど……あまり考えたくない。
というか、俺は異世界人なんです。
普通に牛くんや豚さんに感謝しながらお肉を頂いているだけで、人型は慣れてないのであの、やっぱりちょっとね。まだ禁忌な感じがね。
それを食べる人に関しては、別に無暗に食い荒らしてる訳じゃ無し、お互いに生死を掛けて戦った結果の食料ってことなんだから嫌悪感とかはないけど、自分がソレを食うってのは出来るだけ避けたいというか……。
…………なので今回は普通にモンスターの肉で我慢して欲しい。
俺もフクザツなお年頃なんだと内心で思いつつ、俺は材料の下ごしらえを始めた。
とは言え別段難しい事は無い。それぞれの皮を剥いたりして適度な大きさに切り、カンランの実の油でそれらを炒める。
肉に焼き目が付いてタマグサも火が通ったら、鍋にそれらを入れて水で煮込む。
なんか凄く“あく”が出て来てびっくりしたが、とにかく丁寧に掬って具が柔らかくなるまでしっかりコトコトだ。ここで味が決まるから念入りに掬わないとな。
「ツカサ君、それなに作ってるの? スープ?」
いつもより長めに下ごしらえをしている俺が気になるのか、ブラックは警戒しながらも俺の方をチラチラと見ている。
ふふふ、どうやら俺の「とっておき」が気になるようだな。だがもう少し待って貰おう。
かまどの中の【種火石】を一旦取り出して火を消すと、沸騰が収まる間に俺は例の“自分の世界から持って来たもの”を取り出した。
「……なにそれ。沼地の固まった泥?」
「ちがわい! これはルー! カレールーだよ!」
「枯れえる……?」
「か、れ、え! カレーっていう食べ物!」
泥に例えられてまだ良かった気もするが、ブラックのネガティブ発想はいただけない。まあでもカレールーを初めて見たらそんな風に見えるのかもな。
しかし今回はそうはいかない。ここぞという時にまで温存しておいた、大事なカレールーなのだ。お前が食わなくても俺が食うんだからな。
そんな事を思いつつ、弱火で温めている鍋の中にルーを投入する。
文明の結晶ともいえるカレールーは、見事にサッと溶けて、段々とスパイスの良い匂いがしてきた。でも、今回は中辛のルーだけなんだよなあ。
俺の家は家族揃ってそこまで辛いのが得意と言うワケでもないので、カレールーを甘口の別の物と混ぜているのだ。
辛いのも普通に食えるけど、最近食べてなかったのでちょっと味が不安だ。
クロウに刺激のあるモノを食べさせて「お前も辛いのを食べられるんだぞ!」と自信を付けさせる作戦だが、中辛が辛くなかったらどうしよう。
小皿に取って味を見てみるが……なんだかよくわからない。
俺には耐えられる程度だけど、これだとみんな耐えられちゃうかな。
こんな事なら大人ぶって辛口とかを持って来ればよかったなぁ……うーむ……。
「この辛さで大丈夫かなあ……」
とは言え久しぶりのカレーはやっぱり美味しい。
ここに白米があれば良かったんだけど、それはさすがに望め無さそうだし……後でナンっぽいものでも焼いてみるかな。
そんな事を思いつつ、何度か味見をしていると――味が気になったらしいブラックが近寄って来た。俺の肩越しに顔を出し、鍋を見て微妙そうな顔をする。
おい、なんだその顔は。
「……まあ、確かに泥水って言うよりは普通に煮込み料理だけど……なんか刺激のある香りがしないかい? これ本当に食べて大丈夫なの?」
「アンタだってこの世界の辛子高菜……いや、辛いモン食べた事あるじゃん。ソレに比べたら食べやすい方だとおもうぞ? まあ、カレーは単体ってよりパンとか何かに付け合せて食べるもんだけど」
「じゃあこのカレーってのはスープの一種なの? どうも不安だなぁ……ルベルボーフも入ってるし……マルムーサとか入れて甘くなってそうだし……」
ブラックはこの世界のニンジンとも言える“ルベルボーフ”が苦手なんだっけ。
まあ婆ちゃんの田舎で食べた昔のニンジンみたいに独特の味がして、クセが強い感じがするけど、しっかり煮込めば大丈夫なのにな。
ブラックも案外味覚は子供っぽい所がある。
……ちょっと可愛いとか思ってないぞ。思ってないからな。
「ともかく味見してみろって。ちょっと辛いけどイケるかもよ。それにマルムーサは青い物を使ってるから、ジャガイモ……じゃなくてリンゴイモみたいな味だぞ?」
この世界におけるジャガイモは、赤い皮でリンゴみたいな色をしたリンゴイモだ。
もう色々ややこしいが、異世界ってのはこういう時に面倒だな。
自動翻訳スキルがあれば言い換えずにすんだろうに……。
って、そんな話じゃ無かった。
文句を言うなら試しに味見して見ろ、と、小皿にカレーを取って渡すと、ブラックは「えぇ……」という顔をしていたが……恐る恐るカレーを啜った。
そうして、しばらく視線を動かしながらカレーを吟味する。
…………美味しいかな?
何だかちょっぴり心配になって来たぞ。
数秒黙っているもんだから気になってしまって、鍋をかき混ぜながら相手の顔をジッと見上げていると――――唐突に、ブラックは弱った顔をして舌を出した。
「あ゛ーっ、なんらのはこぇー。うう……あとからヒリヒリするうっ」
「水を飲め、ホレ水」
カップを渡すとブラックはひったくってゴクゴクと飲み干す。
どうやら初めての味だったらしく、困惑したように俺を振り返った。
「こ、これがカレーなの?! ツカサ君なんてもの食べてるのさ!」
「まあ落ち着けって! こんなん、俺の世界じゃアンタみたいな大人は普通に慣れてバクバク食べてるモノなんだぞ? これは大人には耐えられる辛さなんだよ」
そう言うと、ブラックは「信じられない!」とでも言いたげな顔をして顔を歪める。
だが本当の事なのだから仕方ない。いや、大人でも甘口が好きな人もいるし、俺も辛口以上はさすがに食べられないけどさ。
「えぇ……!? ツカサ君の世界の大人って舌がバカなの……!?」
「そうまで言われるとちょっと……でも、マズかった?」
俺が問いかけると、ブラックは眉を上げて暫く考え――――小難しそうな表情を顔に浮かべながら、渋々と言った様子で声を漏らした。
「……マズ……くは、なかったかなぁ……。なんていうか、複雑な味だね」
「それがカレーってもんよ。なんか何種類ものスパイス……えーと……香辛料とかが入ってるらしいぞ。俺もよくは知らないんだけど」
普通ならそんな複雑なモノがコッチの世界に持ち込めるはずがないと思っていたのだが、キュウマが言うには「全て代替できる物がこの世界に存在する」ということで、筆箱サイズだけこのカレールーを持ち込む事が出来たのである。
ということは香辛料がこの世界に存在する事になるのだが、何もかもが俺の世界とは異なるのに、そんな事があるのだろうか。
まあでも、昔の神様が香辛料を苦心して生み出したのかも知れないな。
この異世界の神様達は、どうも俺の世界の人達だったみたいだし。
「香辛料かぁ……ふーむ、胡椒以外の何某かを紅茶とかに入れるって話は聞いてたけど、そういうものの組み合わせでこんなものが出来るんだねえ」
「この世界にもあるらしいぞ? 俺の世界のとは違う形なのかも知れないけど」
俺の言葉に、ブラックは二度目の小皿を啜りながら、口の端に残ったカレーをペロリと舌で器用に舐め取る。
「ただの辛さを加える植物なんて、聞いた事ないなぁ……。もしかしたら、まだ発見もされていないのかも知れないね。……それか、歴史に埋もれてしまったのかも」
確かに、あり得る話だ。
この世界は数千年以上の歴史が合って、何度も断絶している。
その断絶には神も関わっていて、俺達が知らない文明や遺跡が未だに沢山眠っているのだ。海にも山にも、きっと数えきれないほどに。
だから【空白の国】なんていう「今の世界が知らないオーパーツ」が発掘される遺跡や洞窟が存在して、冒険者なんて言う職業が成り立っているわけで、それを考えると失われた香辛料が各地に存在する可能性も否定できない。
そう思うとワクワクして来てしまうが、今は冒険も我慢なんだよなあ……。
出来ればこの虎の子のカレーで事態が好転して欲しいものだが。
「色々知りたい所ではあるけど……まずはクロウと殿下の問題だな。……よし、次はナンでも作るか。ブラックー、小麦粉と膨らし粉を取ってくれー」
「小麦粉で作れるのかぁ。でもパンじゃなくてナン? ナンってナンなの」
「何って、そりゃナンだよ。名前がナンなんだから」
「ん?」
「んん?」
あ、しまった凄くややこしい。
っていうかナンも説明しないといけないのか……ナンだか面倒だな。
でも相手は知らないんだから、納得するまで説明しなきゃ仕方ないか。
俺の世界では当たり前の事でも、異世界じゃ何もかも「聞いたこと無い話」なんだ。大人であるブラックがその詳細を聞きたがるのは当然の事だし、得体のしれない物を把握しようと質問攻めにするのも無理も無かった。
しかし、相手にとって未知の存在であるモノの誤解を解きながら説明するのって、結構難しいことなんだなあ。今までこっちの世界の事を教えて貰う事がほとんどで俺から自分の世界を説明することなんて珍しかったから、ホントに凄く大変だわ。
……でもそれって、ブラックがいつも俺に色々教えてくれるのと同じなんだよな。
俺が噛み砕きやすいように、理解の出来る事を簡単に教えてから徐々に詳しい事を説明してくれるのが、ブラックのいつものやり方だ。
だから俺はすぐに理解出来るし、大人の話にだってついていける。
けれどそんな風に説明するのだって、簡単じゃないだろう。
――――そっか。
何も知らない俺に、ブラックはいつも丁寧に説明してくれてたんだな。
「…………」
「ねーねーツカサ君、やっぱりナンってパンじゃないのー? 膨らし粉で作らなくても、パンなら普通に膨らむよー? ねー」
俺のカバンをガサゴソと漁りながら、こちらに背を向けて暢気な事を言う中年。
でっかい図体なのに背中越しの仕草が子供っぽくて、なんだか無意識に微笑んでしまうが、今日は少し照れくさい。
ブラックに気取られないように顔を揉んで表情を崩しながら、俺はナンの材料を手に取りつつ理解して貰えるように説明を始めた。
今度は俺が、カレールーのある「あっちの世界」を少しずつ教えるために。
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