異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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亡国古都アルカドア、黒き守護者の動乱編

13.黒い犬と疑念

 
 
「ツカサ君寒くない? もっと引っ付こうか。いや引っ付くだけじゃ足りないな。これはもう、マントの中で裸になって体温を合わせあうしか」
「だーっ!! 急に何を言っとるんだお前はっ!」

 日が落ちて、周囲からほんの少しの“大地の気”の光が浮かび始める。
 蛍より小さい光の粒子がふわふわと頼りなげに生まれるが、人族の大陸でよく見る“大地の気”とは違って、量も少なく……なんというか、すごく弱々しい。

 この獣人の大陸で夜を迎える度に見てきた光景だけど、コレを見ていると「本当にベーマスでは自然の曜気が少ないんだな」って分かって、少し寂しくなる。
 異世界であるここでは「それが当たり前」なんだろうけど、ここまで明確に命を育む物が存在しないということを見せつけられると、なんだか砂漠の夜が余計に寒く感じてしまうというか……いや、そもそも寒いんだけどね。
 敵に見つかるかもしれないから焚き火もしてないし……。

 ……まあとにかく、そんな感じで結構今の俺の気持ちは寒いワケだ。

 例え背後から強引に抱き着かれてマントの中に首から下を収納されようが、俺を足でガッチリ抱え込んでケツに何か当てられてようが、寒いもんは寒いのだ。
 だってのにこの背後のオッサンは、寒さをものともせず通常運転しやがって。

 っつーか今そういう雰囲気じゃないんですけど。緊迫した時間なんですけど!?
 なんでお前は毎度毎度こうスケベを発症するかなあ!

「ぶー、ツカサ君のケチぃ。温めてあげてるんだから、ちょっとくらい僕に優しくしてくれてもいいのにい。特に股間の周辺とかを」
「何をもってケチとしとるんだお前は。あとこの場で性欲を発散させようとするな」

 あとここには可愛いロクが居るんだからな。おねむのロクちゃんを起こす不埒な事は絶対にさせんぞ。

「ムゥ……ブラックばかりズルいぞ。ツカサ、裸ならオレが熊の毛で……」
「お前達は普段一体どういう生活をしとるんだ」

 ほらー、クロウまでそういう事を言うから怒りんぼ殿下が渋い顔してるじゃん。
 お前らが自重しないから……って俺の方を怪訝そうな目で見るのはやめて下さい。俺だって別にいつもこんなことしてるワケじゃないんですよ!

 い、いかん、誤解される前に早く色々と誤魔化さないと。

「とーっにかく! シーバさんとナルラトさんを待ってるんだから、いざって時に素早く動けなくなるような変な事すんなよ!?」
「むっ、ツカサ君僕は早くイこうと思えばイけるんだよ、見くびらないで欲しいな!」
「だからそもそもまずちんこ出すなっつってんの!!」

 ああもうなんでこんなトンチキな会話をこんな所で繰り広げなきゃならんのだ。
 こんな話をシーバさん達に聞かれたら、今度こそ恥ずかしさで死ぬぞ俺は。

 でも、ブラックのマントの中から逃げようと思っても、砂漠が寒すぎて出られないんだよな……。ぐうう、焚き火さえあったなら、こんな風にぴったりとくっつかれていないものを。こんなんじゃ真面目にやれって言っても無茶だ。

 どうしたもんかと顔を歪めていると――横に居たクロウが、ぴくりと耳を動かした。

「ム……誰かがこっちにくる。……二人か?」

 よくない流れをぶった切るように呟いたクロウに倣って、俺達も“骨食みの谷”の方を向く。すると、確かに薄暗い中で豆粒大の何かが動いているような感じがした。
 じっと見つめていると、その姿が次第に近付いて来る。
 それは、紛れもなくシーバさんとナルラトさんだった。

「二人とも無事だったんだな、よかった……!」

 駆け寄ってきた二人の無事な姿を見て、ついそう言うと、ナルラトさんは潜入する前と変わらずニッと笑ってみせる。だけど、何故かシーバさんは浮かぬ顔をしていた。

「ああ、コイツはアテが外れて恥ずかしいんだ。相手にせず捨ておいてやれ」
「べ、別にアタシはそんな……」
「なぁーに言ってやがる。敵の首領に直々に会って、返り討ちにでもなろうとかしょうもない事を考えてたから、むざむざ生きて帰って来たのが居た堪れないんだろ」
「ぐううっ」

 図星だったのか、シーバさんは牙を見せて歯噛みをする。
 どうやら、忠義ゆえとはいえクロウの気持ちを考えず突っ走った事を凄く反省して、自分なりの償いをしようと考えていたようだ。
 ……それもクロウは望まないと思うんだけど、まあその……アレだよな。武士とかが恥を雪ぐために切腹するみたいなもんなんだろう。俺としては「相手が許してくれているんだし……」と思うんだが、責任感が強いと思いこんじゃうだろうしなあ。

「ま、そんなことより……上手いことアジトってヤツに潜り込んで来たぜ。持って来た情報は少ねえが、とりあえず聞いてくれ」
「アジト? 隠れ家ってこと?」
「まあそんな感じだな」

 アジト……こっちでもそう言う風に言うのか。
 ちょっと違和感を覚えつつも、俺達はとりあえず円陣を組むように座って、早速話を聞く事にした。

「アイツらは“骨食みの谷”を作る山の……こっちから見たら右っ側だな。右の、海にせり出した崖の方にアジトを作ってんだ。まあ、もう今は作戦中なのかほとんど人は居なかったがよ。えらい豪華な隠れ家を作ってやがったぜ」
「あんな不毛の地にか? ……一体、いつの間に……」

 ナルラトさんの説明に、怒りんぼ殿下は口に手を添えて唸る。
 あんまり人が行かないような場所なのかな。殿下やクロウの態度から察するに、海側の崖っぽくなっている右側の山は人が行くところじゃないっぽい。

 でも、人が来ないならアジトを作るにはうってつけだ。

「まあそっちは後で詳しく報告するとして……首領らしき犬は、側近らしき男と二人でアジトに居やがった。シーバが脱退するだのなんだのと気を引いていたから、じっくり姿を見られたんだがよ……本当に、見た事も無い犬族だった」
「そんなに他の犬と違うの?」

 訊くと、ナルラトさんは難しそうな顔をして腕を組んで見せる。

「うーん……いや、なんつうか本当にヘンでな。耳がこう……直立してて、そんでその黒い犬の耳には毛が無いように見えるっていうか……なんか、ツルツルしてんだよなぁ。多分短い毛は生えてるんだろうけど、とにかくあんな耳初めてだったよ」
「つるっとした耳……? 確かに見かけんな……」
「ヌゥ……」

 シーバさんもクロウ達もそう言うって事は、本当に居ないんだろうな。
 耳がつるっとしてるってことは……アレかな。スフィンクスという毛が無いねこちゃんがいるけど、そういう感じか。もしくは耳だけ毛が薄いタイプの犬とか……?

 イメージ的にはアレだな、アヌビスとかそんな感じに思える。
 砂漠だし、そういうワンコ耳の獣人がいてもおかしくないけど……。

「なあ、その人の特徴って絵に描ける?」
「おうそうだな、そっちのが早いか。……つってもまだ夜中だし、とりあえず俺は一度街に戻って石版か何か持って来るわ。敵の陣形も詳しく教えたいしな」
「アタシも行ってきます。おめおめと生きて帰って来た以上、お役にたたねば……」

 まだなんか引き摺ってるなシーバさん。
 うーむ、帰って来た時に労うようクロウに頼んだ方がいいだろうか。

 耳は立ったままだが雰囲気がションボリしているシーバさんを、どう励まそうか考えている内に、二人は立ち上がって早速出かけようとする。
 しかしまだ教えて貰いたい事が有って、俺は「待って」と彼らを引きとめた。

「あのさ、その……黒い犬の人って名前とか分かる?」

 もし知っている名前とか聞き覚えがある名前なら、そこから正体を探れるかも知れない。俺が知らなくても、他の人に聞けば「アッ」と思う人だっているかもだしな。
 とりあえず忘れる前に知っておきたいと主張した俺に、ナルラトさんとシーバさんは顔を見合わせて、何故か微妙な顔をする。

 どうしたのだろうかと思っていると、ナルラトさんが頬を掻きながら答えた。

「あー……それがよ……もしかしたら偽名なんじゃねえかなぁって思って」
「偽名?」
「そう。その名前ってのがな……」

 困惑したような声で、その“黒い犬”の名前が示される。

 何か知れればいいと思っていたのだけど――――その名前を聞いて、俺だけじゃなくブラックやクロウ達までもが、その奇妙さに顔を歪めてしまった。







「よろしいのですか? 二人ともあのまま逃してしまって」

 さきほどまで滑稽な命知らずを迎えていた、首領の座の間。

 ヒビも出っ張りもない土壁と円形の天井を持つ、窓のない質素な部屋。
 そこに置かれた王座のような豪奢な椅子に座った存在は、ハアと息を吐いて、その眉間に皺を寄せた険しい顔を更に険しくする。
 だが、怒ることは無く、容姿と同じく中性的な低い声音で零した。

「構わん。どうせあの狼も鼠も“ドービエル”側だろうが、木端の存在よ。殻も内も脆い腐った卵など、爪を使うまでも無い。我々は我々の目的を果たすだけだ」

 そう言って肘掛けに肘を載せて、気だるげに拳で顎を支える黒犬の主に、ただ横で立っていただけの大柄なローブの男は肩を揺らして忍び笑いをした。

「御意に。……どうせ、素性に関しては後から明かすつもりでしたものねえ」
「……フン」

 どうも厭味ったらしい感じがするローブの男の声に、首領の座の者――真っ直ぐにピンと立った珍しい黒の犬耳を持つ中性的で筋肉質な相手は、息を漏らす。
 この黒犬にとって、あの男が離反するのはすでに分かり切ったことだった。

 そう予想していて、あえて泳がせたのだ。
 ――とは言え、殺されかねない直談判に来るとは誰も思っていなかったが。

「おや、ですが貴方様はご不満なようですね」
「……痴れ者は嫌いだ。愚鈍で弱いクズを思い出す。見ているだけで腹立たしい」

 低く吐き出される怨嗟に塗れた言葉は、唸りを持って男そのものの声音。
 胸当ての下の筋肉が隆起した腹が怒りにグッと緊張していた。

 そんな主に、ローブの大男はクスリと笑う。

「ええ、ええ。そうですね。強者の貴方様には、負け狼の背中など憎らしい物でしかないでしょう。しかし、今は未だその時ではない。堪えて下さいませね」
「わかっている……」

 苛立ちに支配されているが、それでも冷静な主に大男は満足げに口を歪める。

「まあ、些細な事です。我々の大義の前では今の出来事は塵に過ぎない。……さあ、邪魔者も消えた所で進めましょう」

 どこか跳ねるような声を出す、楽しんでいるような素振りを見せる大男。
 黒い犬の主はそんな男を胡乱な目で見つめていたが、そのまま呼びかけた。

「ヨグト。そこにいるな」

 確信したような声。
 その声に、狼が逃げて行った通路とは別の通路から背の高い男が現れる。
 砂に紛れやすい色のローブを羽織った相手は、呼ばれてすぐに覆いを取り、その鼠の耳と壮年の顔を主に見せた。

 そうしてすぐに座の許に来て跪くヨグトに、黒い犬の主は目を細める。

「二匹のうち、隠れていたネズミ……あれはお前の仲間か?」

 その言葉に、ヨグトは頭を深く下げながら肯定した。

「はっ……アレは、私の弟子です。ですが、アレは既に別の主人を持っており、こちらの状況は知りません。なにより一匹程度……脅威にはならないでしょう」
「だが、あちらにも“根無し草”がいるのは問題だな。ここまでやって来た以上、我々が“何者なのか”ということを知られかねん。あちらは“アルカドビア”を支配している。いくらこちらが有利とは言え、奥の手を探られる可能性がある」
「では……」

 どうしろと、と返しそうになって口を噤むヨグトに、黒い犬の主は再びフゥと息を吐くと、頬杖をしたまま足を組んだ。

「根無し草に“殻の内側”を今探られるのは、私達の計画に不利益だ。……ならば、やることは一つだ。……分かるな? ヨグト」

 低い声で問う主に、ヨグトは僅か数秒だけ固まっていたが、それを相手に悟らせる事のないよう抑え込み、また深く頭を下げた。
 この歪な“群れ”を束ね、国崩しをしようとしている凶暴不可思議な主に。

「…………かしこまりました、クラウディア様」

 その違和感のある名前も、ヨグトは言い慣れてしまった。
 主も、側近の大男も、誰も彼の名前を揶揄したりはしない。獣達を武力でねじ伏せ統率した彼に、逆らう者など誰も居ない。皆が、既に“群れ”の一員としてその立場に馴染んでしまっていたのだ。

 ――――けれど。

(ああ……どうか……どうか、ご無事で……)

 ヨグトは、心の中でそう呟く。
 表情も態度も冷静さを完璧に装っていたが、しかし――決して巻き込まれて欲しくなかった人々を思い、胸だけは強い痛みを覚えていた。






※38度とか正気じゃない温度だったので部屋が中々冷えず
 遅くなっちゃいました…(´;ω;`)ウッ スミマセヌ
 はやく台風過ぎ去ってくれぇ…
 
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