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亡国古都アルカドア、黒き守護者の動乱編
19.情けない傷を舐め合う
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「……すっかり夜になっちゃったなぁ……」
そう呟いて座るのは、金色の光の粒子が舞う庭園のベンチ。
一人になって手持無沙汰でついここに来てしまったが、今の状況じゃそれも仕方が無い……と思って貰えるはず。だって、誰も居ない客間に居てもなんだか居心地が悪くて、リラックス出来なかったし……一人になるのなんて、久しぶりだったから。
「はぁー……みんな、まだ会議してんのかなぁ」
いつのまにか膝に肘を付けて考え込むようなポーズをしていた俺は、背筋を伸ばしながら満天の星を見上げた。客間へ向かう外廊下がぐるりと囲むこの小さな庭園は、砂漠のオアシスである王都・アーカディアの王宮らしく植物に溢れている。
この王宮【ペリディェーザ】に来た時も夜に散歩に来たけど、やっぱりここは大地の気が豊富で落ち着く。なにより、植物があるのが何より俺を安心させてくれた。
なんたって、大地の気がこんなに溢れてるからな。
まあ、精神面の他に肉体面でも回復効果が有るのかも知れない。
……でも、回復効果があると思うと……ちょっと申し訳ない。
「ブラック達は、今も作戦を練ってるってのに……俺だけ船漕いで、気が付きゃ客間のベッドに寝かされてたんだもんな……」
急に視界が天井を見ててびっくりして飛び起きたけど、その時には誰も居なくて、ベッドの横のサイドテーブルにアンノーネさんの書置きが有るだけだった。
あまりにも静かで月明かりしかない部屋で目覚めたもんだから、数秒ボケッとしていたが、書置きに「お疲れのようでしたので、御二方の許可を取り客間へと運ばせて頂きました。きちんと休まれますよう」と書かれていたので、全てを察したのである。
どうやら俺は、疲労がピークに達していたらしい。
まあ……正直、思い当たるフシはある。
久しぶりに【黒曜の使者】をフルパワーでクロウに使って気絶してたし、その後にも敵の前で緊張したりアルカドアの様子にびっくりしたりしてたのだ。
それに、第一の試練からほぼ休みなしで動いてたし……そりゃ運動が苦手な一般人の体力しかない俺じゃ、会議で意識を失っちまうよな。
それは仕方ないと思う。思うんだけど。
「ううう……絶対ダメ人間だと思われた……めっちゃ恥ずかしいぃ……」
クロウの身内って大体厳しいって話だし、あの【五候】の人達のほとんどがコッチに対して厳しい目を向けてたから、俺のせいでたぶん二人の心証が悪くなったよな。
会議で寝ちゃうようなアホがいるなら、弱いだろうって侮られた可能性もある。
相手はプライドが高い獣人だからこそ、俺も気を抜かずにキチンとしてなきゃいけなかったのに……あぁあ……目が覚めたって会わせる顔が無い。
ブラックもクロウも、こういう時は変に大人で優しいから「気にするな」と言ってくれるんだろうけど、自分が二人の立場を悪くすると思うとやっぱり居た堪れない。
今後の事を考えると、もう溜息しかでなかった。
「はぁ……なんだってこう俺は変な時にバカなことやっちゃうかなぁ……」
……ブラックが背中を預けられるような男になりたい、とか、いろいろ背負ってやりたいとか……格好良い事を言うくせに、俺って奴はまったく頼り甲斐が無い。
こういう時、主人公みたいに会議の主導権を握って冴えた一言を発現できるような奴なら、きっとブラックもクロウも俺をガンガン頼りにしてくれたんだろう。
でも……実際の俺は、癒しの庭園でほのぼのしながら謎の鈴虫の声を聞いているだけだ。しかも独りよがりで落ち込んで、いつまで経っても成長しない。
むしろ、最初に戻っちゃってる気がするんだよな……。せっかく気絶しにくくなってたのに、ちょっと力を与えるのが久しぶりになったらまた気絶しちゃうし……。
「……普通に足手まといじゃないのか俺は」
「どうしてこうなんだろう」と自分でも思うが、どうしようもなかった
鍛錬をさぼっていたとか色々反省すべき点はあるけど、そういう事じゃなくて、何か俺……成長してるつもりで足踏みしてるっていうか、大人だって言うワリには、ずっとガキみたいな失敗ばっかりしてて、格好悪いっていうか。
料理の腕は落ちてないと思いたいけど、それ以外がダメすぎて、やっぱり二人の足を引っ張っちゃってるんじゃないかと思ってしまう。
「…………」
俺も、戦い続けてたらもう少し大人になれるのかな。
少なくとも、こういう時にブラックやクロウの立場を危うくしない振る舞いが出来るんだろうか。子供みたいにベッドに運ばれるんじゃない振る舞いが。
「はぁ……」
折角の綺麗な中庭なのに、情けない悩みが尽きない。
ついまた何度目かの溜息を吐いてしまうと――外側から、こちらに歩いてくるような足音が近付いてきた。迷いなく、俺の方へと近付いて来る。
誰だろうかと思っていると、道にはみ出る大きな葉っぱを手で潜りながら、大柄な影がのそりと現れた。
「ツカサ、こんなところに居たのか」
「あ、クロウ……会議はもう終わったのか?」
なんだかすぐ謝るのも恥ずかしいような気がして、何の気なしにって感じで会議の進捗を問いかけると、クロウは首を振りながら俺の前に立った。
「オレが関わる作戦は纏まったので、出てきた。ブラックは幾つか出た案を実行可能かどうか精査している」
「そう、なんだ……」
獣人の中で一人だけ人族として会議に出てるのに、もうそんな所を問われるくらいにブラックは信用されてるのか。
……まあ、当然だよな。ブラックは頭が良いし色んな知識も沢山持ってるし、何より獣人に負けないくらい強いんだ。曜術の有識者としても、かなりのモンだしな。それを思えば、賢い五候の人達もブラックの発言を無碍には出来ないだろう。
ブラックには、それだけの実力と能力がある。
そんな奴が仲間だと思うと誇らしい反面、正直今はちょっと……悔しかった。
――無意識に拳を握る俺を見ていたのか、クロウは強引に俺の隣に座り、互いの肩がくっつくほどの距離まで近づいてきた。
何事かと思って相手を見上げる俺に、クロウは顔を見合わせて微笑む。
「……オレは、ルードルドーナとデハイア様に憎まれているからな。オレがあの場に留まるよりは、こうして逃げ出した方が会議も素直に進むだろうと思ったんだ」
「そんな……でも、今のクロウは強いし、試練に合格した証だってあるだろ? ソレを見たら、二人とも少しは認めてくれるんじゃ……」
弱肉強食の世界なんだから、強い者には一定の敬意を払ってくれるはず。
俺が今まで見て来た獣人の世界はそれが普通だったんだから、クロウにもそれは適応されるのではないのか。そう考えたのだが、クロウの返答は違っていた。
「…………古い禍根があるなら、相手が強者だろうが何だろうが関係ない。恨みとは、そういうものだからな。寧ろ、今強ければさらに憎しみや恨みが募る事も有る」
「どうしてそんな……」
ルードさん、なんて親しみをこめて呼んでしまっていたが、ルードルドーナの憎しみは理不尽な物だ。弱いから排除するなんて言うのなら、強ければ問題ないはず。
それなのに恨むだなんて、もうメチャクチャだ。
しかも、デハイアさんもクロウを憎んでるってのはどういう事なんだよ。
同じ家の血族なのに、どうして。
ワケが分からなくて顔を歪めてしまうが、クロウはそんな俺を見つめながら、いつもの無表情な顔のままで答える。
「…………デハイア様は、過去の不甲斐ないオレに対して怒っている。それは、今のオレでは最早覆せない失態だ。……オレが弱く、愚かなせいで、オレはたくさんの物を失った。【守護】の家紋に泥を塗り、メイガナーダの誇りを踏みにじり、多くの血族を失望させてきた。……いや、させ“続けて”きたんだ」
「クロウ……」
「そんなオレを、デハイア様が許すわけがない。……母上に顔向けも出来ないザマで追放されたオレは、間違いなく血族の恥だ。今が強者であろうと、過去に犯した失態は追放程度で消せるものではない。……それなのに、オレは戻ってきた。デハイア様がオレを排除したいと思うのも無理はない。だから、逃げてきた」
相手が怒りを爆発させて、会議が壊されないうちに。
クロウの言葉は、そんな言葉を内包しているように思えた。
……どうしてそんなに嫌うんだろう、と思うけど……デハイアさんの立場からすればクロウを憎むのは確かに当然なのかもしれない。
獣人は、誇りを傷つけられるのを何よりも嫌がる種族のはずだ。
自分が大事にしている物を他人にぐちゃぐちゃにされたら、そりゃ誰だって怒る。
デハイアさんにとっては、それが「メイガナーダという家の誇り」だったのだろう。そう思うと、相手を「酷い奴だ」と怒る事も出来なかった。
なにより、今の俺は……情けない立場だ。
クロウほどのつらい立場ではないが、しかし肩身が狭い存在ではある。
そんな俺が何かを言う資格なんて無いように思えてしまうのだ。……でも、だからと言って、クロウに「そうだな」なんて言えない。
だって俺は、過去の苦しい記憶を乗り越えて、自分の力で怒りんぼ殿下と和解したクロウを知ってるから。今たくさん頑張ってるクロウを知っていているからこそ、過去の憎しみに身を引く姿を当然だなんて思いたくなかった。
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俺は……本当にダメダメだから仕方ないけどさ。
でも、クロウは違うじゃん。ずっと頑張ってたんだ、頑張って戦ったんだよ。
だから……。
「…………」
「ッ……ツカサ……」
ベンチに投げ出された大きな手に、自分の手を重ねる。
何か気の利いた一言で元気付けてあげたかったけど、今は何を言ってもクロウの事を傷付けそうで、だから、俺にはこんなことぐらいしか出来なかった。
けれど、手に触れた事に少し驚いたのか、クロウは俺を凝視している。
いつもは眠そうなのに今は目を丸くして、こちらをジッと見つめていた。
……そ、そんなに見られると恥ずかしくなってくるからやめてほしいんだが……でも俺がやった事だし、その……し、仕方ない……。
「あ……あのさ、その……俺……」
なんか、言葉をかけなきゃ。クロウが元気になってくれるような、ことばを。
でもそう思えば思うほど頭がこんがらがってしまって、今更ながらに自分がやった事に対しての恥ずかしさがじわじわ湧いて来て、顔が熱くなってしまう。
う、うう……なんで俺は気の利いた言葉も思い付かないんだよぉ。
「ツカサ……あぁ……オレを慰めてくれるんだな……」
「っ、あ……ちょっ、ちょっと、おい……っ」
肩が触れるくらいの距離ってだけだったのに、クロウはいつの間にか俺を逃すまいとでも言うように手の上に己の手を重ねて、更に距離を縮めて来る。
な、なんだ。どうしたんだ急に。
ベンチに座ったまま動けない俺に、クロウは何故か凄く嬉しそうな雰囲気を周囲にまき散らしながら、顔をこちらにグッと近付けてきやがった。
だ、だからやめろって、なんなんだよもうっ……!
「こうして優しく慰めてくれるのはツカサだけだ……。嬉しい……ツカサ……」
「んっ……ぅ、あ、待って、まっ……ぅう……!」
抵抗する暇もなく、何度も何度も頬にキスされる。
ベンチに座っているせいで、体を逸らして逃れる事も出来ない。
せめてもの抵抗で身を捩るけど、クロウは逃げる事を許してはくれなかった。俺が顔を背けようとするたびに、キスする時間を長くして来る。そのせいで、クロウの体温と唇の感触がじんわり伝わってきて、また顔が熱くなってしまう。
――少しカサついていて、弾力がある独特な柔らかさと、他人の熱。別に初めての感覚じゃないのに、それでも「いま自分は押し倒されてキスをされている」と思い知らされると、恥ずかしくてお腹の奥が変に熱くなってきてしまう。
で、でも、違うぞ。俺も興奮してるとかじゃないんだぞ。快適な温度に保たれているとはいえ、庭園は外なのでやっぱり少し肌寒いのだ。
だからこそ、その二つが妙に生々しく感じてしまい――って、言い訳してる場合か。
こんな場所でキスなんて誰かに気付かれたらどうすんだ。っていうか、ブラックが帰ってきたらクロウがしばかれてしまう。
なので、やめてほしくて、唯一空いている左手でクロウを引き剥がそうと思い、相手の体を突っぱねおうとするが……俺の貧弱な腕じゃ、相手の体はビクともしない。
それどころかもっと近付いてきて、ベンチに押し倒した俺に覆い被さるようにして、その重く筋肉質な身体を重ねて来て。
さらに俺を逃げられないようにしながら、耳に唇をくっつけて囁いて来た。
「ツカサ……食いたい……頼む、食わせてくれ……」
「ッ……! く、食いたいって、その、そ……そんなこと、言われても……!」
耳がぞわぞわする。クロウの低くて渋い大人の声が耳の奥まで届いて、そのせいで俺の体が勝手に緊張してしまう。その緊張で、下腹部から下がじんわり熱くなるような、覚えのある恥ずかしい感覚が襲って来て……い、いや、違う。そんなことない。
食いたいとか言われても、困る。こんな所でどうしろってんだよ。
必死に言葉を返すが、硬くて大きな体が俺を包むように圧し掛かっている事に動揺してしまい、明確な拒否も何も出来なくなってしまう。
だ、だって、こんな逃げられない状況で迫られてるんだぞ!?
そのうえ、ほっぺにたくさんキスされて、ベンチに押し倒されてるんだ。誰だってこうなるよ絶対に。それなのに、相手はお構いなしにこちらを求めて来るとか……。
「ツカサ……ツカサ……。欲しい……ツカサを食いたい……。今ここで、ツカサを舐め回したいんだ……頼む……」
「う……うぅうう……」
頼むから、その整った顔でそんな生々しい事を言わないでくれ。
ぞわぞわする大人の声で、耳にいやらしいことを吹き込まないで。
そんな声で、クロウの欲情したような声で「舐め回したい」なんて言われたら、ここが外だって解ってるのに、体が恥ずかしさを勘違いして熱くなってしまう。
なにより、大の大人が俺の事を逃げられないように固定しながら、そんなやらしい事を言っているんだと思うと、相手が本当に切羽詰まっているのが分かってしまい、恥ずかしさとは別になんだか居た堪れなくなる。
だけど、クロウは俺を逃してはくれない。
ベンチと言う狭い空間じゃ抑えきれないその大人の体は、興奮してハァハァと肩を動かしながら息をしていて、その様子は「限界」といった様子だ。
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「舐め回したい」と言ってるのに、それでもクロウは俺が「いいよ」と言うまで、ずっと我慢するつもりらしい。こんなにハァハァしてるのに、やる事と言ったら俺をベンチに押し倒したまま、体を寄せて頬にキスをしたりするくらいで……本格的な行為は我慢したまま、ずっと俺に熱っぽい視線を送っていた。
……クロウは、俺の為に我慢している。
こんなにあからさまに昂奮してるのに、ギリギリで待っててくれているんだ。
だけど、何だって急にこんな風に昂奮しちまったんだよ。
何もいやらしい事なんてしてないのに……とは思うが、ここまで我慢して俺の了承を待っているクロウを見ていると、俺までドキドキしてきてしまう。
熱がこもって潤んだ橙色の瞳に見つめられて、熱い体をくっつけられると、それだけ相手が本気なのが伝わって来て。切羽詰まっているのも、分かってしまって……。
………………そ……そんな場合じゃないのは、分かってるんだけど。
でも、クロウが苦しんでいる事を知っているからこそ、その……。
……う、うぅ……ああもうっ、し、仕方ないなぁ!
「ツカサ……」
「う、うぅううう……っ。な……舐めるだけ? ホントに舐めるだけなんだな!?」
懇願するような声音で何度も名前を呼ばれるのに耐え切れず、つい勢いに任せて問いかけてしまう。すると、クロウはあからさまに顔を明るくしながら頷いた。
くぅうこの野郎嬉しそうに熊耳をピコピコしやがってぇええ……っ。
「ウムッ、舐めるだけ……ツカサを犯す事はしないぞ。ただ、いつもみたいにオレの前で……ツカサの美味そうな体を、曝け出して欲しいだけだ……」
「さ、さらけ……」
「舐めさせてくれるか……?」
「~~~~~……ッ……」
なんか、言葉が怪しいけど。でも、もうこうなったら答えなんて一つしかない。
恥ずかしいし、何を言ってるんだと冷静にツッコミを入れたい気持ちも有るけど……クロウを慰めてやりたい気持ちもあるし、それで喜ぶのならとも思う。
……過去の事は何も話して貰ってないけど、でも、デハイアさんとの事でクロウが再び落ちこんでしまっているのは事実なのだ。
その悲しい気持ちが、こんなことで少しでも癒されるなら。クロウがそれを望んでるのなら……恥ずかしい、けど……。
「……あ……あんまり……えっちなこと、するなよ……」
精一杯の言葉で、クロウに言う。
恥ずかしさに負けて顔が熱で痛くなったが、力任せに抱き締められてその痛みはすぐに吹き飛んでしまった。
→
※残暑が厳し過ぎて体調ボロボロになりました...φ(:3」∠)_
遅れて申し訳ない…!次は*です*\\└('ω')┘//やったー
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