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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編
17.あなたが導いてくれるなら
「ブラック……」
「ん?」
ついブラックの袖を引いてしまったが、しかしこんな自分の間隔でしかない事を報告したってなんになるだろうか。むしろ、妙な不安に駆られているのを知られてしまうという恥ずかしい事態になるかもしれない。
いつものブラックなら、絶対にからかってくるだろう。
でも……さっき聞こえたクラウディアちゃんの声と、俺の感情のようでそうではないこの感覚を信じるなら……黙っているより、話した方が良いような気がした。
だって、ブラックは一度クラウディアちゃんの姿を見てるんだ。
なら、きっと俺の違和感を信じてくれる。
……って、考えてたら無言で見つめる感じになっちゃったな。
な、なんか恥ずかしい。いや違うぞ、別に見つめたくてそうしたわけじゃなくて。
いやその、ともかく俺の真意を読み取ってくれたのか、ブラックは袖を引いている俺の手にそっと手を乗せると、何事もないような顔でナルラトさんに向き直った。
「……ともかく、お前はあの迂闊な白熊に張り付いてた方が良いだろう。ボロを出すとすれば、アイツだ。裏切り者かどうかは分からんが、見張る意味はあるだろう」
「そうっすね。……もう少し見張ってから、陛下には報告します。ブラックの旦那がたも、このことはご内密にお願いします。……では」
なんだか淡白な会話を交わし、ナルラトさんはスッと立ち上がるとそのまま振り返る事も無く部屋から出て行ってしまった。
無理もないけど、なんだかいつもとは違って少し沈んだ感じだったな。
……麦茶の一杯くらい飲んで行けと勧めておけばよかっただろうか。
ナルラトさんだって、自分の上司の息子が裏切り者かも知れないってなったら、そらショックを受けるだろうし……。
「ツカサ君……また他の男の事考えてる……」
「いや他の男っていうかナルラトさんのことだし、心配して当然だろ普通!」
ナルラトさんが暗い顔をしていたのは、ブラックだって気付いてただろうに。
それをわざと無視するのは酷いぞと睨むが、相手はどこ吹く風だ。わかっちゃいたが、本当に他人に興味が無いなコイツは……。
しかし、今更そこを指摘しても仕方がない。
ブラックはこういうヤツなのだ。シアンさんやクロウが例外なだけで、基本的に他人のことなんか知ったこっちゃないし気にもしない。それがいつもの事なんだから。
とはいえ、最近のブラックはクロウの事とか思いやって色々手助けしてくれてたワケだし、協調性が強まったのかと思ってたんだけどなぁ……。
まあ他人に優しくて協調性もあるブラックとか想像できないんだけどさ!
「あんなネズミ男より、今は二人っきりだって事の方が大事でしょっ。ほらほらツカサ君、さっき何を僕に言おうとしてたの? あっ、もしかしてセッ」
「わー違う違う! その、実は……俺の中に居るクラウディアちゃんの様子が、なんかおかしい感じがして……」
慌ててブラックの不埒な予想を掻き消し、勢いよく報告しきってしまおうかと思ったのだが……やはり、勘違いかも知れない事を報告するのは気が引けてしまい、最後らへんの言葉は弱弱しくなってしまった。
「ツカサ君?」
「あ、いや、その……」
つい、どもってしまう。
……だって、話している途中で「俺の思い過ごしなら余計な心配をさせたかもしれない」と思って、居た堪れなくなっちゃったんだ。
もちろん、ブラックは薄情なヤツじゃないから信用してくれると思うけど……そもそもブラックは巨大ヤドカリに立ち向かって帰ってきたばかりなんだぞ。
それなのに、自分でも判別がつかないような曖昧なことを相談するなんて……そんなの、答えのない悩みを話しているようなもんじゃないか。
「大事なヤツには正直でいたい」って気持ちも、時と場合によるよな。
そう思い返し、今の話は忘れてくれと言おうとしたのだが……ブラックは、俺の信頼通りに、こちらの相談を真剣に受け止め考えているみたいだった。
うう……なんか、変なこと言っちゃってすまん……。
「あの、ごめん……もしかしたら俺の勘違いかもしれないし、今日はもういいよ。飯も食べたし、とりあえずもう寝よ。ブラックも疲れてるだろ?」
いくらタフなブラックでも、疲れた体に色々抱えさせたくない。
さっき正直に話したのは失敗だったなと深く反省しつつ、ブラックの腕を掴み床から立ち上がろうとした――――のだが、ブラックはその場から動かなかった。
どうしたんだろう。まさか、もう疲れ果ててしまったのか。
心配になって顔を覗き込むと、外から差し込んでくる月光に照らされた微笑みが俺に向けられた。疲れを見せないその表情に、思わず息を飲む。
まるで、俺の逡巡を見透かしたような少し悪戯っぽい笑み。
馴染みのない場所で、まだ緊張感も残っているのに、月に照らされて微笑む相手の顔が妙に大人っぽく見えて、つい胸がぎゅうっとなってしまう。
思わず顎を引いてしまったが、そんな俺にブラックは微かに息だけで笑って、手を伸ばしてきた。
「ツカサ君は優しいなぁ……。誰も僕の事なんて気にしちゃいないのに、いつもツカサ君だけは僕の事ちゃんと見て、そうやって心配してくれるんだもんね……。へへ……僕、ツカサ君のそういうとこも好き……」
嬉しそうにそう言いながら、ブラックは俺の頬に手を添えて、指を動かしてくる。
ざり、と、独特の感触がする乾いた武骨な指が動くのに、つい体がひくりと反応してしまった。ああもう、なんでこうも反応しちゃうかな。
自分でも恥ずかしくなってしまうが、ブラックには俺の恥など関係ないようで。
……大人っぽい笑みが、すぐに人懐こくて子供っぽい表情に染まる。
その表情にまたもや胸が締め付けられて、つい息を喉に詰まらせてしまった。
「っ……! そ、そんなの当たり前じゃんか! ブラックもロクも、みんなが迷ってる事に迷わず手を上げてくれたんだし、心配してるのは俺だけじゃないって」
ブラックはそう良いように解釈してくれるけど、クロウやドービエル爺ちゃんだって、きっと俺と同じように心配してるのに違いない。だから、その……。
……う、うう、やばい。なんかまた顔が変に熱くなってきた気がする……。
なんか変だ。この見慣れない場所でこんなことしてるから、緊張感も相まって余計にドキドキしちまうのか。そうだ、そういやここ王宮で働いている人達の職場だし。
そんなところでこんな、い、イチャイチャしてたらそりゃ、場違い過ぎて恥ずかしさや何やらで、頭が混乱してカッカしてくるのもとうぜんで……!
いや、ち、違う。今はそんな事を考えている場合じゃない。
人様の職場でイチャついてどうする。ともかく早く部屋に戻ろう。
「ツカサ君、可愛い……」
「わぁっ! ぶ、ブラック待て、タンマ、たんまだってば! とにかく部屋に戻ろうよ、きっと気のせいだと思うし、その、ね、寝たら疲労もスッキリするし……!」
「あはは、混乱しちゃってぇ……ホント可愛いなぁツカサ君てば。……でも、気のせいだと思うのは少し早とちりかもよ?」
「え……」
突然の言葉に、思わず思考が停止する。
気のせい、だと思った……というか、そうだと思おうとしていたのだが……ブラックは、どうやら俺が感じたことを全面的に肯定してくれるつもりらしい。
だけど、どうしてだろう。そもそもブラックは、こんな剣と魔法の世界でも幽霊とかの類は基本的に疑ってかかる性分だ。
なのに、俺の時だけ素直に信じるなんてありえない。
“そういうコト”に関しては俺に対してもシビアな判定になりがちなのに……いったいどうしちゃったんだろうか。
ワケもわからず首を傾げていると、ブラックはフフッと笑って再び俺を見つめた。
「……ツカサ君は自分じゃ分からないかも知れないけど……さっきから、件の少女が出てきたときと似たような気の流れが出来てるんだよ」
「え……」
「ツカサ君に触れて、より明確になったけど……間違いはないね。どうやら、ツカサ君の中のクラウディアが不安定になると、宿主のツカサ君にも多少影響が出るみたいだな……不安になったのも、そのせいなんじゃないかな」
医者のように分析して、丁寧に教えてくれる。
そこまで言われたら、俺も自分の懸念が本物のような気がしてくるわけで。
「じゃあ、ホントに……。でも、どうしたらいいんだろう。慰めた方が良いよな? でも俺、霊能力者じゃないし、霊に話しかける方法も分からないんだけど……」
「うーん……霊能力者うんぬんは僕には分からないけど……ともかく、今さっきの話で、急に中に入ってる子が動いたってのは気になるし……何とかして、また外に出てきて貰いたいもんだけどねえ……」
確かにそうだ。
今まで眠っていたっぽいクラウディアちゃんが、急に“俺にも分かるカタチ”で反応を見せたってことは……さっきの会話に、クラウディアちゃんが覚えている単語か何かがあったってことだよな。
それは、もしかしたら古代アルカドビアの事を知る重要なピースかも知れないし――――あの巨大なヤドカリを停止させる手掛かりになるかも知れない。
だとしたら、彼女が話してくれるのなら是非協力してほしいんだけど……。
どうやったらクラウディアちゃんと話せるんだろう?
やっぱり、前みたいに俺が意識を失った方が都合がいいのかな。
【支配】の能力でクラウディアちゃんを呼び起こした方が、手っ取り早いんじゃないかと思うんだけど……でも、あの時のブラックは凄く嫌そうな顔してたし……そんなこと言えないよな……。けれども、話を聞かないというわけにもいくまい。だったら。
「俺、どっかに頭をぶつけて気絶した方がいい……?」
「キューッ!!」
「いやソレはダメだよ、ロクショウ君も怖がってるじゃないか!」
うう、真面目にツッコミを入れられてしまった。
けれどもその通りだよな。ロクがびっくりして涙目になっちゃったし、無茶しない方法でクラウディアちゃんと話さなければ。
しかし、どうしたもんかな……なんて思っていると――――俺の頬をずっと撫でていたブラックの指が止まった。
「……? ブラック?」
今までしつこく触ってたくせに、どうして突然やめたんだろうか。
気になって相手の顔を見上げると……ブラックは何故か、思いつめたような暗い顔をして俺を凝視していた。急にどうしたんだろう。
心配事でもあるのかと不安になった俺に、相手は数秒黙り込んだのち……ヤケに真面目な顔をしてこう告げた。
「……僕、この前みたいに【支配】して彼女を呼び出すの、もうしないからね」
――――デハイアさんの館でクラウディアちゃんを呼び出した後、【支配】から目を覚ました俺の目に映ったのは、ボヤけた視界でも判るブラックの不機嫌そうな表情だった。それを思い出して、また胸のあたりが痛む。
あの時は人前だったから、お互いすぐに取り繕ったけど……でも、クロウ達に背を向けて俺を抱きかかえていたブラックの顔は、間違いなく険しかった。
まるで、何か罪を犯して悔いているような……そんな、表情だったんだ。
ブラックは最初から【支配】の力を使うのに否定的だったけど、改めてあんな顔をしているのを思い出すと……またやってくれとは言えなくなる。
俺は、ブラックの事を信じているからいくらでも体を投げ出せる。
けどだからって、それでブラックの心の負担が減ることはないのだ。
嫌だとハッキリ言うぐらいに拒否したいことを、無理にお願いしたくはない。
…………もうこれ以上、ブラックにそんな顔をさせたくなかった。
「……わかった。【支配】を使うのはやめよ。じゃあ、他に方法はないかな」
俺がそういうと、ブラックはようやく表情を緩めて笑みを見せる。
どれだけ真剣だったんだと思うとつい苦笑が浮かんでしまうが、俺は表情筋を引き締めて頬を包んでいる大きな手に己の手を添えた。
「えへ……。えっと、そうだね……そこまでハッキリ感じられるほどなら……もしかすると、夢で逢えるんじゃないかな?」
「え……夢……?」
思ってもみない事を言う相手に、俺はつい目を丸くして瞬かせてしまう。
しかしブラックは真剣なのか、鸚鵡返しした俺に頷いた。
「だってほら、ツカサ君ってさ、いつも眠ってるときに過去の出来事を夢に見たりするでしょ? だったら、今回もそれが出来るかもしれない。今までやらなかったけど……もしかしたら、願いながら寝ると意図的に繋げられるかも……」
「それは考えたことなかったな……。でも、言われてみれば挑戦したこともなかったし、もしかしたら【黒曜の使者】の力なのかハッキリさせるチャンスかも」
今までは、突然ランダムに妙な夢を見ていたけど……もしこの“過去視”を制御する事が出来るんなら、今後の助けになるかも知れない。
それに、俺が制御できるとすればこれは十中八九何らかの能力だろう。
もし【黒曜の使者】のスキルの一部なら、キュウマに解析して貰って、何故俺だけが過去を夢に見るのかって疑問も解消するかもしれない。
……正直、ワケのわからない夢を見たような気もするし、覚えてない夢もあるような気がするんだけど……不安定なら不安定で、自分で使える力を制御したいし。
ここらで一つ、白黒つけるのもアリなのかもしれない。
でも……。
「……ん? どしたのツカサ君」
問われたが、つい顔を伏せてしまう。
だって、今考えたことはとても健全で真っ当な高校生男子が言うようなじゃなかったからだ。……その……なんていうか……つまり、だいぶ恥ずかしい事というか……。
し、しかしだなっ、そうすればもしかしたらって、思っただけで!
別に他意はなくて、真面目に手助けとしてアリかなって考えただけで……!
………………う、うう……なんか自分で自分に言い訳するのも余計に恥ずかしくなってきてしまった。
もう、こうなったら、これこそ正直に言ってしまうべきなんじゃなかろうか。
恥ずかしい、けど……でも、こ、これも……俺の、力を解き明かす一環だから。
絶対、そういうんじゃないから……ああもうっ、言え、ガンバレ俺っ!
「……って……」
「え?」
「だ、だから……っ。ブラックが、お、俺の……横で……寝るまで、クラウディアちゃんに会えるようにって、言ってくれたら会えるんじゃないかって……っ!」
あああぁ恥ずかしい。
だっだってこんなの、本当にガキみたいじゃないか。
眠るまでそばにいて言い聞かせてくれなんて、まるで親に添い寝をねだってる幼児みたいじゃないか。いい年して何を言ってるんだ俺は。
いやでもそうしたら確実にクラウディアちゃんに会えるかもしれないし、それに、俺と密接な関係にある【グリモア】の言葉なら、俺の何かに影響を及ぼしそうだからずっと声をかけていてくれたら確率が上がりそうと思っただけで別に添い寝してほしいとか声をかけ続けてほしいとかそんなの思ってなくて違くてえええええ!
「ふっ……ははっ、あはははっ! も、もぉツカサ君たら……またそうやって僕の事を煽っちゃうんだから……!」
「ち、違わい! 俺は真面目にだなあ!」
きーっ、なにクスクス笑とんねん!
こっちは真剣に考えてるってのに、お前と言うやつは……!
「あー、おかし……。ふふっ、いいよ……ツカサ君と一緒に寝るのは恋人兼婚約者として当然の行為だし、いつも一緒に寝てるもんね! それに……傍に居たら、ツカサ君を悪夢から起してあげられる。僕が呼びかけ続ければ、ぼんやりした夢の中でも彼女を探すことが出来るかもしれないし」
「なんだよもう、一応ちゃんと考えてんのかよ」
だったらからかうなと睨むと、ブラックはウインクして見せた。
「もちろん考えてるよ、ツカサ君のことだもの。……よーし……じゃあ早速、ツカサ君が眠るまで僕が耳元でずっと囁いてあげよう! ツカサ君に安眠をバッチリもたらしちゃうからねっ」
「…………」
やっぱり、言わない方が良かっただろうか。
さっきの顔の熱もすっかり治まってしまったが、それでもブラックは俺の“お願い”に上機嫌なのか、もう表情から険は消え去っていた。
………………。
正直、まだ恥ずかしいんだけど……でも、さっきみたいな表情をされるよりは、全然マシだよな。お互いに重苦しい雰囲気にならなくて済むし、それに……ブラックの心の負担がなくなるなら、それが一番いい。
だったら、た、多少恥ずかしくても……これで、いいか……。
「ねねねツカサ君、どうせならセックスしてから寝ない!? そうした方がずっと夢見が良いんじゃないかないやきっと良いと思うんだよ僕っ! だからさあ、今すぐココで夢の職場セッ」
「バカー!! やめんかこの変態スケベアンポンタン!!」
ああもう、何で俺が考えてる事より一万倍恥ずかしいことをお前はシラフで言えるんだよ!! なんだ夢の職場セックスって!
明らかに公序良俗に反するドクズなブラックの発言にドン引きし、近寄るなと両手で相手の顔を引きはがすが、しかしブラックは既に興奮してしまったのか俺が触れた事自体に興奮するばかりで、全く落ち着こうとしない。
……こりゃもうここから逃げた方が良さそうだ。
「ロク、こんな変なおじさん放っといて部屋に戻ろうか」
「グキュ~……」
「あっ、ツカサ君待ってようっ。わかった、そういうのはキチンとそういう娼館でするようにするからあっ。次は娼館でそういうお芝居セックスしようねっ! 約束だよ!」
「そんな約束絶対にせん!!」
コイツ、本当に落ち込んでたのかな。
思わずそう疑ってしまうが、しかしそれはそれというヤツだろう。
だからまあ、元気になったのは良かったけど……下半身まで元気になれとは言ってないぞ俺は。マジでやめろ。なんなんだお前はどうしてそう元気なんだ。
頼むから、巨大生物と戦った後くらいは穏やかに休憩してくれ。
逆にもう懇願する勢いでそう思いながら、俺は足早に部屋へと戻ったのだった。
→
※ちょっと遅れてしまいました(;´Д`)スンマセン
イチャイチャするとずっとイチャイチャさせたくなっちゃいますね
結果ながくなる破れ鍋に綴蓋シーン…
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