異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編

21.あやしきものの爪、仲良きことは尊い事だ

 
 
「もう明日の夜明けには、王都の砂漠を臨む“風葬の荒野”にたどり着きますかな」

 部屋の陰から抜け出るように現れた、黒衣の大男。
 その輪郭は一般的なヒトの形となんら変わりはないが、中身はどんな男か分かったものではない。頑なに鼻頭から上を見せない相手は、相変わらず不気味だ。

 しかし、部屋の主――黒い犬のクラウディアは、表情を変えずに無言を貫く。

 唐突に表れた存在に驚くことも、怯える事もしない。
 それが武人の在り方だとでもいうように、ただ黙って空虚な王座に座っていた。

「…………さすがに“骨食みの谷”を通ることは出来なかった。……山を越えたことで、思った以上に時間を浪費したようだ」
「なのに、焦ってはいらっしゃらない。そうですねえ、そうですよねえ」

 わざとらしく敬語を使いながら、クスクスと【教導】は笑う。

 あからさまに馬鹿にしたような態度だったが、黒い犬のクラウディアは涼しい顔をしたまま、どことも知れぬところへ視線を彷徨わせながらつぶやいた。

「どうせ、この城が遅れたとて大した問題ではない。この城の目的は、巨大である事と畏怖を抱かせること……それ以外に意味はない」
「おや、お忘れですかな。あれだけ小蠅に力を行使しておいて」

 あの優美で雄々しい飛竜を見てそうのたまうのは、実に驕った人族らしい。
 だがそんな曇った眼でもなければ、この男が今回の件に協力する事など無かったのだろう。運命と言うのは、いつだってどうしようもなく残酷で悪意に満ちている。

 クラウディアは息を吐くと、話し相手がいない窓の外を見た。

「威嚇しただけに過ぎない。竜に次ぐものであれば、あのくらい躱せて当然だ」
「高位の曜術師を乗せての攻撃を受けて、ただの威嚇とは……いやはや、貴方様の力は本当に凄まじいですな」
「……俺の力じゃない。こんなまがい物の力の何がすさまじい、だ」
「おや……そんなことを言っては、折角二度目の生を下さった“城主”様のお力を疑う発言と取られてしまいますよ? 非力だった貴方がこのように大地を切り取り、生物のように動かすことが可能になったのは、紛れもない“城主”様のお蔭でしょう。私は宜しいが、他の物に聞かれれば……殺されてしまいますよ?」

 口元だけの笑みは、空々しい。
 こちらを慮っているような声音で面白げに言う男に、クラウディアはようやく視線を寄越して鬱陶しげに睨みつけた。

「……中身が出てるぞ」
「構いますまい。それに、私が【教導】であることは変わらないでしょう? 私は、貴方を教え導いた。今の貴方があるのは、私と出会ったからでしょう?」
「なにが“であった”だ。お前が私をムリヤリに揺り起こしたんだろうが」
「ふふ……貴方はそれだけ、魅力的だった。だから、私も貴方のかつての憎しみに、手を貸してやりたくなっただけです」

 そんな姿で居続けているくせになにを、と、クラウディアは眼光を鋭く光らせたが……目の前の相手を睨むのは無意味だと再びそっぽを向いた。

「そんな言葉は、オスのことしか眼中にないメスにでも言え」
「ほう。そういう貴方は過去のにしか眼中にないようですが」
「ッ……!! クラウディアをそんな風に言うな!!」

 その言葉に我慢が出来なかった黒い犬のクラウディアは玉座から立ち上がる。
 筋肉質ではあるがそれでもやはり大男と比べると体格差が目立つ。しかし、そんな事は気にせずに、黒い犬のクラウディアは犬歯を剥き出しにして【教導】を感情のままに思い切り殴り付けた。

「グッ……」

 攻撃した側だというのに、クラウディアは悔しげに声を漏らす。
 【教導】は、獣人の腕力で頬を殴ったというのに、顔を力の流れに任せて動かしただけで一揺らぎもしていない。

 それどころか、何の苦痛も無かったかのように平気で顔を元の位置に戻す。

「気が済みましたか。やれやれ、もう少し優しくしてくださいよ? この体はかつての古代王朝で暗躍した“怪僧アモウラ・リシュキッド”を模したんですから。まあでも……おかげで、貴方も憎しみを向けやすいのでしょうけど」

 また、せせら笑ってそんなことを嘯く。
 相手が激怒しようが悲しもうが、この男には恐らくそんなことは関係ない。

 きっと、自分が楽しいかそうでないか。
 そんな自己中心的な考え方しかできない。この男は、そんな狂った男なのだ。

「…………私……俺は……お前のような卑怯者のオスこそが嫌いだ……!! お前が……お前が俺を目覚めさせたのでなければすぐにでも屠ったものを……ッ!!」
「ふふっ。そうなれば、私は名誉ある死とやらになりますかねえ。殺したのなら、獣人の礼儀としてちゃんと食べてくれますか?」
「お前のような汚れた存在なんて砂漠に捨て置いてやる!!」

 獣人が命の次に大事にする誇りまで馬鹿にされ、ついに怒りを抑えきれなくなった黒い犬のクラウディアは鋭い爪を伸ばし【教導】に襲い掛かる。
 だが、その爪が大男の体を確かに裂き割ることはない。それでも、黒い犬のクラウディアはからかうように避ける【教導】を攻撃し続けた。

 その様は、踊りを踊っているようにも見えたが――――

 今までの全てを、己の真の名すら捨てて導かれたその身は、そう見えたと知れば心底嫌悪しただろう。

「…………」

 ――――それは、王座の間を覗き見ている“監視者”ですら分かる事だった。

(おっかねえが、悲しいねえ)

 ヘビのように鋭い目を光らせ、反射で出そうになる舌を口の中に押し留める。
 そうしてその場を離れた第三の人物……――ケシス・オラナダムは、気配と足音を消したまま自分達が隠れ蓑にしている地下へと戻った。

 ……最早捕えた者もたった一人となった、牢屋。

 今日もまた大酒をかっくらって眠っているマヌケな緑狼を横目に、ケシスは己の相棒が囚われて……いる“フリ”をしている牢へと近づいた。

「よぉ、今日も元気そうだな」
「お前ほどじゃねえよ。……で、件のお犬様はどうだった?」

 卵頭が眩しい屈強な大男のセブケットは、腕を組み座ったままケシスを見やる。
 不機嫌そうな目つきだが、それが彼の通常の顔だ。人族の大陸では上手く自分への目を隠してくれる理知的な相棒に、ケシスはケケケと笑いながら腰を屈めた。

「やっぱり……普通のヒトではねえな。“魔素”の纏わりつき方が異常だ。アレは獣人族でもおかしいし、なんなら……弾くどころか、喰ってやがった」

 その言葉に、セブケットは逞しい眉弓を歪めて更に目の部分に影を落としながら、片方の口角を引いた。

「……あのツカサとかいう坊主とは違うのか」
「おい嬢ちゃんを引き合いに出すんじゃねえよ。……ともかく、見たことねえよ。何か動きがあれば、あの黒犬や周囲の人族が感情をむき出しにすると思って今まで観察していたが……どうも、人族はかなりキナクセえことになってるかもしれん」

 膝に腕を置き、不良な子供のように行儀の悪い座り方でニヤニヤと笑うケシス。
 いかにも小悪党のような顔つきだが、しかしその素振りはいつ何時であろうと他人を侮らせるために行っている事を、相棒だけは知っている。

 セブケットは息を吐き、ようやく腕を解いた。

「俺達だけじゃ、手に余るってことだな。……やはり……閣下にお知らせするべきか」
「だな。……しっかし、閣下っつっても、誰もかれも自由だからなぁ……。全員集まって下さるか分からん。ったく……なんでこう、ウチのお偉方はああなんだかな」
「仕方なかろう。獣人族が誇りを大事にするように、人族が感情を大事にするように、我らは自由を常に求める。逃げるも拒否するもまた自由だからな」

 そう呟く相棒に、ケシスは大仰な溜息を吐いて立ち上がった。
 同じように檻の中で立つ相手を見て、それから――――

 爪を伸ばした手で、難なく檻の鉄格子を切り裂き落とす。

 ガラン、と大きな音を立てて倒れた格子の壁は、もはや意味をなさない鉄塊だ。
 ケシスとセブケットはそれを表情のない顔で見て、出口へと歩き出した。

「……そういえば、冒険者たちはどうするんだ?」
「ああ、心配ないさ。あのお犬様はあんな調子だが……己の心の底だけは何物にも曲げさせず保っている。人族であろうと、関係のないものは殺さないだろう」

 感情の見えない会話だったが、そこまで言い終えると二人は笑う。

「そりゃよかった。“任務”が終わるまでの腰かけとはいえ……気のいい奴らが死ぬのは、気分が悪いからな」
「本当にお前は人族びいきだな、ケシス」
「なんだ、お前もだろセブケット。冒険者は自由なヤツらだ。誰かを助けるのも、何かのために戦いに行くのも、己の心ひとつ。……そういうの、俺らはスキだろ?」
「フッ……まあな……」

 ――――そんな言葉を残して、二つの影は唐突に消える。

 後には、暢気な狼の大いびきだけが響いていた。










「へっくしゅ!」
「どしたのツカサ君。風邪?」

 背後から肩越しに顔を覗き込んでくる相手に、俺は何でもないと唸る。
 どうでもいいけど近い。ツバ飛んだら恥ずかしいから、今は近付かないでくれよと顔を手で押し戻そうとするが、そんな俺に反発してか相手はもっと首を伸ばしてくる。

「なっ、なんでもないって……! なんかたぶん、誰か噂してるんだって!」
「本当にぃ……? 常夏の国の風邪はしつこいって言うよ? ツカサ君すぐそうやって意地を張るから、イマイチ信用できないんだよなぁ……」

 そんなことを言いつつ、ブラックは俺の両脇腹を簡単につかむと、くるっと反転させて自分の方を向かせる。あまりにも鮮やかな手口で、俺は逃げる暇もない。
 むしろ、その……ひ……膝の上でそんなことされて、つい声が引っ込んじまって。

 なのに相手はそんな俺の硬直を利用するかのように、額をくっつけてきた。

「っ……!?」
「あっ、やっぱり熱い。額から伝わってくるよ? ツカサ君の熱……

 ぐううこんちくしょう、なんでそうアンタは恥ずかしげもなくぅう……っ。

 でも一応心配してくれてはいるんだから、無下にも出来ない。
 絶対純粋に心配してるワケじゃないのに、律儀な自分が物悲しい。けど、俺の事をからかいながらも気にしてくれてるのは確かだし……う、うぅう……。

「ほ……ほら、熱なんてないだろ。だから降ろせって……」
「うーん、でも熱いよ? ほら……どんどん体温が上がってってる気がする……」

 そっ……。
 それは、あっ、あんたが至近距離でじっと見つめてくるからだろ!?

 ああもうわざとだ、絶対わざとだっ。
 スケベオヤジのくせして顔が良いせいで、見つめられると本当に弱い。

 こんなの俺だけじゃないだろうし、アンタがこんな事すれば誰だって真っ赤になるに決まってる。なのに、毎回俺が殊更反応してるだけみたいに言いやがって。
 お、俺は世間一般的な反応をしてるだけで、特別照れてるんじゃないんだってば!

 ああもう毎度のことながら自分の素直な反応が恨めしい……。

 こっ……こ、恋人だからって、そんな毎回赤くなったりしないんだってば……!

「いいっ、から……っ、はなっせ……って……!」
「う~んもうツカサ君の意地悪ぅ~。せっかく二人っきりのお昼休みなのに、ごはんを食べたらもう畑に行くなんて味気ないよう。だからさ、ちょっと休憩……」
「ム。ブラックまだ部屋にいたか。良かった」
「ツカサ君、夕飯は熊鍋にしよっか! 僕が捌いてそのあと極上のモンスター肉で、お鍋作ってあげるね!」

 またお前はそんなこと言う……っていうか熊鍋どこいった。途中からモンスターの肉にすり替わっとるやないかい。鬼畜丸出しムーブ本当やめろ。

「ブラック、捌くならちゃんと食べろ。そんなことを言うなら、オレもお前の事をちゃんと食って弔ってやらんぞ」
「いつか殺す前提で話してんじゃねえよクソ熊やっぱり今殺」
「だあもうやめやめ! で、クロウどうしたんだよ。ブラックに用事だったのか?」

 調査が終わったのかと思ったら、どうやらそうではないようだ。
 そのことに気が付いていた有能な俺が指摘すると、クロウは用事を思い出したようで、ああと漏らして手をポンと叩いた。

 ふふん、俺ってば仲裁の天才だな……って冗談は置いといて。
 解読中のブラックを呼びに来るなんて、よほどのことだろう。

 落ち着いて聞きなさい、とブラックのチクチクする頬を両手でグニグニ回して強引に喋らせないようにしつつ、クロウが何を頼みに来たのか言うように促す。
 すると、相手は何故かブラックを羨ましそうに見ながら用事を話し出した。

「実は……ブラックに探してほしいものがあるのだ」
「探し物?」
「ウム……。オレには“何かある”ことは分かるのだが、明確な場所がわからんのだ。他の獣人でも探せない物だろうし、だとするとブラックにしか頼れなくてな」

 他の獣人でも探せないもの。
 そんなものがあるんだろうか……でも、クロウは変な嘘なんてつかないもんな。

 どうやら重要そうなものだと目星をつけてるみたいだし、それなら探し物なんてお茶の子さいさいなブラックが手伝った方が良いだろう。

 チクチクした無精髭ほっぺから手を離すと、ブラックは実に嫌そうな表情をしながら、クロウの方を見て肩を竦めた。

「えぇ~? 僕いまからツカサ君と休憩しようと思ってたんだけど……」
「そんなこと言わずに……。獣人でもムリなんじゃ、頼みの綱はブラックしかいないんじゃないのか? だってほら、アンタ物凄い【索敵】使えるくらい凄いし、それに知識もハンパないだろ。これ以上の適任者はいないって!」

 コレはお世辞じゃないぞ。
 だって、ブラックは鍵開けも索敵もお手の物だ。しかも知識量だって大図書館以上だし、他の人が知らないことをいっぱい知ってるじゃないか。
 なら……獣人が探せないものだって探し出せるに違いない。

 ……俺の事だって、その……この指輪で、いつも探し出してくれるし……。

「ツカサ君……ホント? 僕ってそんなに凄い?」
「う……。ま、まあ……そりゃ、ずっと見てたし……」

 やばい。なんか恥ずかしくなってきた。
 そんなキラキラした目を向けるな。ロコツに機嫌がよくなるんじゃない!

「ふ、ふへっ、ふへへぇ……つ、ツカサ君がそういうなら……まぁ、手伝ってやらんこともないかなぁ~!」
「カンタンだぞ」
「なんか言ったかクソ熊」
「羨ましいぞー。なので、その羨ましい手腕を見せてほしいぞー」
「後で覚えとけよ駄熊」

 またすぐ喧嘩するう……。

 だけど、そんな言い合いをしていても二人がなんだかんだ言いコンビなのは知っているから危機感はないんだよな。
 わりと高頻度で殺気が漏れてる気がするが、まあこの世界のオッサンって血の気が多いし、本気ではないだろう。たぶん。きっと。

「じゃあ早速行こう。早くいけばそれだけ早く帰れる」
「仕方ない……。ツカサ君すぐ帰ってくるからねえ!」
「はいはい、いってらっしゃーい」

 上機嫌のブラックといつもの調子のクロウの背中を見送って、俺は息を吐く。

「キュキュー?」

 今までご飯を食べていたロクが、ようやく俺の肩に降りてきてくれた。どうやら、俺が気疲れしていないか心配してくれたようだ。
 そんな可愛い相棒の小さな頭を撫でながら、俺は軽く笑った。

「大丈夫。ロクはお昼寝してていいからな。最近変化の術を解いたりかけ直したりで、かなり疲れてるだろう? 今のうちにたくさん休んでおきな」
「キュ~……。キュッ!」

 もしかしたら、またロクの力を貸して貰わなければならないかも知れない。
 それが戦の時なら、なおさら力を蓄えておくべきだ。

 ロクもそう思ったのか、素直に自分の寝床へと飛んで行ってしまった。
 さびしいけど、今はロクが休めるようにするのが最優先だ。

 俺は軽くなった肩を撫でつつ、気合いを入れるべく背伸びをした。

「よーし、後半戦頑張るかっ。ジャルバさんが来る前に、出来ることをしっかりやっとかなきゃな!」










※思ったより長くなって遅れちゃいました(;´Д`)スミマセン
 多視点が増えるとツカサ達の出番が少なくなるので
 つい書き足して遅くなってしまう…_| ̄|○反省

 
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