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古代要塞アルカドビア、古からの慟哭編
32.真の姿は何処に1
マントで頭まですっぽり覆われ、まるで亀の甲羅のように俺に覆い被さる体のお蔭で俺は何ともないが、しかしこの体勢だと状況が把握できない。
この地震のような振動は何だ。さっきの凄まじい音は、一体。
「チッ……!」
ぴったりとくっついたブラックの体から、舌打ちをするような声が漏れる。
近いせいで強い声を発した体の震えがこっちにまで来る。だがその音について考えようとする前に、俺は体を抱えられてその場から跳び上がった。
「っ!?」
離れた床が一瞬で明るくなった視界に映った瞬間、俺達が今まで伏せていた場所から、鋭い土の棘が突き出てきた。
あ、あのままあの場所に居たら串刺し……い、いやいや待て、よく見たら周囲の壁やら床にも棘がめちゃくちゃ生えてるんですが!?
そうか、あの変な振動はこの土の棘が生えてくる音だったのか。
クロウとクラウディアちゃんは無事だろうかと視界を動かすと、クロウは俺達よりも高く飛んで軽々と棘から逃れていて、クラウディアちゃんは戸惑いながらもアクティーの傍に立っていて安全なようだった。
ホッ……とにかくクラウディアちゃんが無事でよかった……でも、どうしよう。
クラウディアちゃんと出会う事で、偽名を名乗っていたアクティーが改心してくれるんじゃないかと思っていたんだけど、これじゃ本末転倒だ。
俺達は、アクティーがクラウディアちゃんと話し合う事で落ち着いてくれて、ゴーレム達を退かせてくれるんじゃないかと期待していたんだが、まさかこんな風に動揺するなんて考えてもみなかった。
……いや、俺が軽く考えてただけだったのかな。
ブラックやクロウは予想していたかもしれないけど、でも俺はクラウディアちゃんの願いや、彼女が信じている「アクティー」を無意識に擁護する気持ちがあったから、きっと思いとどまってくれると思っていたのかもしれない。
だけど、よくよく思い返してみれば、アクティーがやろうとしていた事は色々矛盾していて、動きも不可解だったし……それに、彼女が今土の棘を生やしているのならば、俺達を敵視している【アルスノートリア】の一人、土の【礪國】であるのは明らかだ。
あの豪華客船で出会った、もう一人の【アルスノートリア】……【皓珠】のリメインが、本人の意志とは別に俺達を襲ってきたことを思い出せば……彼女がどう考えていたとしても、俺達と敵対することは十分在りえただろう。
それに、リメインは…………同じ仲間であるはずの【菫望】に蘇生されて、憎しみの心を植えつけられたんだ。
【菫望】は、その能力が故かそれとも本人の力なのか、人の心を言葉で操ることが出来る。【礪國】の彼女が……恐らく、クラウディアちゃんのように、リメインのように“蘇った”彼女が、操られていないという保証なんてどこにもない。
しかも、そばには胡散臭い【教導】や人族の仲間もいるんだ。
アクティーは自分の意志で行動していると思い込む方が、バカだったんだ。
…………そこまで考えておけばよかった。
今更後悔するけど、もう遅い。
アクティーは完全に術のコントロールを失っている。感情を爆発させ、そのせいで土の曜術がメチャクチャな動きで発動されてしまっているんだ。
普通の曜術なら、己の感情をコントロール出来ないと術が出せない。
だけど【アルスノートリア】は別なんだ。
彼らは、ブラックが持つ【グリモア】のような「力の暴走を抑止する設定」すら付いていない可能性のあるデタラメな魔導書を行使している。
【アルスノートリア】なら、そうであってもおかしくない。
だって、そうでもなければ……
人を操ったり無暗に生き返らせることを可能にする、恐ろしい能力を野放しになどしないのだろうから。
「クソッ……おい駄熊っ、お前ら以外は曜術が使えないんじゃなかったか!?」
「そのはずだ……っ。だが、あの魔導書は規格外なのだろう!? 神殿の試練により“善人が選ばれる”という前提だけしかない物なら、モンスターですら与えられれば術を使うようになるやもしれんぞ!」
そのクロウの言葉に、ブラックは「まさか」と言わんばかりに顔を歪めた。
ブラックにとって、クロウの予想はありえない発想だったのだろう。だが、今目の前で“本来なら曜術が使えないはずの獣人”が【礪國】として術を使っているのを見て考えを改めたようだ。
数秒とも経たず顔を真面目に引き締めると、俺を抱えたまま器用に棘に着地して横から突き上げてきた棘を再び躱しつつ軽く飛んだ。
「……悔しいけど、確かに今の状況ならそれも不思議じゃない。そもそも死人を復活させるようなヤツらだ。在り得ない話じゃなかったな……」
ああ、そうかなるほど。
ブラックが【礪國】の正体についてハッキリと言及してなかったのは、そもそも獣人が曜術を使えるはずがないと思っていたからだったのか。
きっとブラックは固定概念で【教導】か、見張りの塔にいた二人のどちらかが【礪國】だと予想していたんだろう。でも、それも無理からぬ話だった。
曜術を使いこなすことが出来るのは、今まで出会った獣人達を見てもクロウだけだし、あれだけ強大な武力を有しているドービエル爺ちゃんや、三王と呼ばれる頂点の人達すら曜術と言える術は使っていなかった。
考えてみれば、クロウだけが特別だったんだ。
ブラックだって偏見を持たずに見ていたんだろうけど、獣人達を直に視る事で、逆に「クロウ以外は曜術を使えない」という前提で考えてしまったんだろう。
頭がいいと、先を予想して論理的に考えちゃうっていうもんな。
まさか【アルスノートリア】がここまで何でもアリだなんて、誰でも思わないよ。
っていうか、何でもありすぎて、部屋が土の棘で覆われてしまいそうだ。
下に降りようにも、土の棘が隆起していたり横から伸びていたりで、棘の上に乗る事しかできそうにない。振動もまだ収まってないし、そもそも太鼓の音みたいな音も、さっきより強くなっていて明らかにヤバい。
ま、まさかこのまま土に埋まってゲームオーバーになんてならないよな。
それは困る、クラウディアちゃんがやっとの思いでここまで来て、外では未だに兵士やカウルノス達が戦っているのに!!
「どっ、どうしよう……木の曜術でなんとかなるかなブラック!?」
「こうなったら無理……っ、いや待て、ツカサ君水の曜術で水を出して! おい駄熊、お前は曜術の用意をしろ!!」
叫ぶブラックに、既に棘によって隔てられてしまった視界の向こう側で「わかった」という冷静な声がした。
クロウも無事だ。俺が水を出して何が出来るのかは分からないが、この状況を突破できるのならやるしかない!
俺は心を落ち着け深く息を吸うと、今自分達が乗っている土の棘に手を添え、青く優しい光を思い出しながら、この場所を水で埋めるイメージを思い浮かべた。
「……水よ、内より湧き我が視界を満たせ――――出でよ【アクア】!!」
青い光が掌から溢れ出て、掌が熱くなる。
何とも言い難い、むず痒いような微かに痛いような感覚を覚えた瞬間――青い光と同時に同じ色の光の蔦が湧きだして、俺の手首に絡みついた。
「っ……」
ぎりぎりと、手首の内側が痛みだす。
だがその痛みで集中を切らせるわけにはいかない。
俺は気合を入れて、膨大な水が部屋に流れ込むイメージを強く持った。
水が、掌からあふれ出す。だが蔓は絡みついて、ゆっくり上へと登ってくる。……前は何も感じなかったのに、今はその青い光の蔦が両腕を這い上がって来るたび変な痛みまで付いて来て思考が歪みそうになる。
水が渦を巻いて下へ落ちるのを視ようと思っても、登ってくる光の蔦の動きまで気になってしまって気が散ってしまいそうだった。
なにより、痛い。
「うぐっ……!」
「つ、ツカサ君……!? まさかまた……っ」
「大丈、夫……! ま……まだ、か……?」
俺の異変に気が付いたのか、ブラックが慌てたような声を出す。だが、俺が痛みを感じているからと言ってブラックの作戦を中止させることはしたくない。
大丈夫だと笑って見せたが、しかしブラックは焦り、クロウの方へ叫んだ。
「おい熊公! 水が浸っているところだけでも土を操れないか!?」
「ムッ……!? わ、分かった、やってみる!!」
外へ流れ出しているとはいえ、俺が創り出した水は既に広範囲を濡らしている。
アクティーがいる場所には届かないが、それでも充分だった。
「――――――!」
なにか、低い声で呪文が聞こえる。
それに呼応し橙色の強い光が周囲に散ったと同時、水に触れたすべての土の棘が融解するように落ち、水の中でぐねぐねと動き出した。
「ツカサ君っ、ツカサ君もういいよ【アクア】を解いて!」
「っぐ……ぅう……っ、そ、そうしたい、ん……だけど……っ」
一度始めたものは、とまらない。
そんな俺を見て、ブラックは力任せに俺の片腕を掴み、力任せに引き剥がした。
びり、と、まるで電気でも走ったような音が耳に届く。
その音のせいなのか、俺は何が作用して起こったのかよく分からない反動で、体を背後にいるブラックに思い切りぶつけるように跳び上がらせてしまった。
「だ、大丈夫……っ!?」
「はっ……はぁっ、は……だ、だいじょう、ぶ……っ。それより、く、クロウは……」
ぶつかってしまってごめんと謝りつつ、クロウの方を見やる。
俺の方は、どうでもいい。とにかくこの土の棘をどうにかすることが先決だ。
水の曜術で少しは加勢が出来たのだろうかと改めて周囲を見渡すと、橙色の強い光に覆われた土が、一つの巨大な塊となって動き、棘を次々に飲み込んでいる様が視界に飛び込んできた。
どうやら、クロウが操っている土がアクティーの術で出来た土を飲み込んで、こちらの土として曜気を上書きしているようだ。
まるで生き物のように動く土の波は異様にも思えたが、そもそもこの巨大な城を移動させていたヤドカリの脚だって土の曜術で作られたモノだ。
土を動かしていたのはアクティーの方も同じだから、強い曜術師ならこうして相手の術で操られている自然物の支配権を上書きすることも出来るのだろう。
にしても……本当に不思議な光景だ。
そう言えば、今まで支配権の取り合いなんて戦いはなかったな。
頂点に坐する力を持つ者同士だと、こういう戦いになるのか……。
「ツカサ君、熊公が土を操ってるうちにあの【礪國】の方へ行くよ。早いとこ決着をつけないと、外の方もとんでもない事になるかも知れない」
「う、うん……」
ブラックの言葉に、俺は頷く。
クロウが次々に脅威を取り去ってくれているが、根本的な解決にはなっていない。
俺達は【黒い犬のクラウディア】……もとい、アクティーにクラウディアちゃんを会わせるという目的の他に、この戦いを止めるために来たという目的もあるのだ。
アクティーが戦意喪失でもしない限り、ゴーレムは無限に生まれてくる。
そうなれば兵士達も危ないし、最後の要である王族だってヘタをすると負ける可能性もある。……ドービエル爺ちゃん達が強いのは俺も知ってるけど、でも、魔法ってのは、どこの世界でもデタラメな力を発揮する。
万が一にでも誰かが死ぬ危険性があるのなら、そんな可能性は早いうちに潰しておかねばならない。
今、その瀬戸際であればなおさら。
「キュー……」
「大丈夫だって、心配するなよロク」
俺の顔の傍まできて、ロクが綺麗な緑青色の瞳を潤ませる。
心配してくれている可愛いロクに男らしく返し、俺はブラックの服を掴んだ。
男らしく、とはいっても今の俺はブラックにしがみついている情けない姿だが、まあそれはどうでもいい。ともかく、早くこの状況を何とかしないと。
そんな俺の動きを見取って、ブラックは再び土の棘を蹴り、クロウが整地してくれている場所を選び駆け出した。
――土の棘が生えてこようとも、最早牽制にもならない。
俺達を狙ったわけでなく、偶然に立ちはだかってくるものであっても、クロウが操る土が壁となって飲み込みその威力を無効化してくれる。
ブラックの脚力のおかげで、アクティーとの距離が近付く。
少しぼやけた俺の視界の先で、金色の光を纏ったクラウディアちゃんと、頭を抱え膝をついているアクティーがはっきりと見え始めた。
あと少し。あと少しで、手が届く。
そうしたら彼女を落ち着かせて、話をする。
彼女は、明らかに混乱していた。
俺達が最初に教えられていた目的を問いかけた地うのに、それを彼女は「違う」と言い、唐突に混乱し始めたのだ。
それが何故かは分からない。
でも…………
もしかして……アクティーの望みは、本当の願いは、違うのだろうか?
アクティーとしての望みは、本当は別のことで……それを【教導】か、もしくは【菫望】によって捻じ曲げられて、別の望み――「国を滅ぼすこと」を望みだと思い込まされていたのだとしたら……。
…………そんなの、酷過ぎる……!
『アクティー……!』
透き通るようなクラウディアちゃんの声が、彼女の名を呼ぶ。
短く切りそろえられた黒い髪を振り乱し、がくがくと震えながら頭を抱えるアクティーは、とても正気には見えない。だけど、クラウディアちゃんは彼女が正気に戻るように、小さな手で背中をさすり必死に呼び戻そうとしていた。
クラウディアちゃんにとっては、今のアクティーも大事な存在なのだ。
だが。
「あ゛、ぁ、あぁああぁあああああ!!」
掠れた中性的な声が猛獣の咆哮のように部屋に響き渡り、耳を劈く。
反射的に立ち止まり警戒した俺達の前で、アクティーは頭を両手で掴んだまま天井を見上げ、裂けんばかりに開いた口で濁声を吐き出すと――――
急に、その体のすべての色を赤茶けた色に変化させた。
「ッ!?」
『アクティー!?』
どろり、と、頭からアクティーの体が溶ける。
いや溶けているのではない。チョコレートの像のように固まったアクティーの姿は、土が剥がれて落ちるように細かくボロボロと崩れ出したのだ。
「なっ……なに、これ……!?」
『アクティーっ、アクティー!!』
クラウディアちゃんが叫ぶが、彼女は動かない。
魂すらない銅像になってしまったかのように次々に崩れて、最後には部屋を埋める土の山と同じになってしまった。
「これ、は……一体……」
どういうことだ。
アクティーは、どうしたんだ。土になってしまったということなのか?
【菫望】は、アクティーの魂を蘇らせたんじゃなかったのか?
それとも元から土の人形……いや、でも、人形のようには見えなかった。あの場に居た彼女は、確かに生きたヒトだったじゃないか。
それなのに急に土になるなんて。まさか、死んでしまったのだろうか。
いや、それでも、規格外の【アルスノートリア】なら、別の可能性もある。
けれど、どう動いていいのか分からない。
困惑する俺達が、そのまま立ち止まって沈黙していると――部屋からつながる通路の方から、カツカツと誰かが歩いてくる音がした。
咄嗟にそちらの方を向くと、入口よりも大きな体が腰を屈めて入ってくる。
「なんだァ? 土ばっかりじゃねえか。呼ばれたから待機してたってのによ」
軽薄そうな大人の男の声。
雪の大地に棲む獣のように分厚い毛皮を持つ耳は、犬族だと示すようにピンと立つ耳を主張させている。その尻尾も雄々しく豊かな毛並みを見せつけていた。
だが、色が違う。
狼の耳も尻尾も、落ち着いた暗めの銀色から毛先にかけて緑色に染まっている。
ぼさぼさと広がる長髪は銀色で、目の色も金だが、その獣の毛色は明らかに異質とも言えた。……二度目だが、やっぱり不可思議で慣れない。
“嵐天角狼族”の長の息子、ウルーリャス。
クロウの種族である“二角神熊族”を勝手にライバル視している、神獣になり損ねた一族の男が、今そこに居た。
「……お前、ウルーリャスか」
クロウが名前を呼ぶ。
そういえば、この大陸に帰ってきてクロウがウルーリャスに会うのは初めてだ。
どこか警戒したような声に、相手はハンと見下したような息を吐いた。
「おうおう、誰かと思えば王族失格のクロウクルワッハじゃねーか。面倒くせぇ侵入者を迎え撃つようにって言われてたが……まさか、お前が来るとはなァ! あんだぁ? もしかして捨て駒か? そっちの奴ら……あれ? お前ら見たことあるな」
俺は覚えてるけど、答えてやる義理は無いぞ。
初手からクロウを貶したようなヤツに答えてやる名前なんてないのだ。
それより、クラウディアちゃんをこちらに来させなければ。
アクティーが何故土になったのかは分からないけど、この場は危険だ。一度体勢を立て直して、何がどうなってるか確かめないと。
外のゴーレムがどうなったのかも気になるし……――――
「おい、無視すんなよ。ってかお前……もしかしてメスか? クソッ、全然判んなかったじゃねーか!! おいそこのヒョロ長クソオヤジ、そいつをこっちに渡せ! 忌々しい熊野郎を殺す前の景気づけだ、一齧りするからよォ!!」
「ひ、ひとかじりぃ!?」
「誰が寄越すか、お前だってオヤジだろうがクソ狼!!」
なんでそこにツッコミを入れるのブラック!
俺齧られるんですけど、性欲とか食欲以前の景気づけで食われるんですけど!?
「あ゛ぁ? くそめんどくせえなぁ……とっとと……寄越せっての!!」
ウルーリャスが頭を掻きながら気だるげにそう呟いた、刹那。
「――――ッ!!」
一瞬で目の前に移動してきた巨体を認識し、俺は息を止めた。
→
※旧ツイエックスで申してた通り遅くなりました
(;´Д`)単純になんか体調不良でした…スマヌ…
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