異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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七鳴鐘楼モンペルク、月蝕は混沌の影を呼び編

16.好きにさせられ好きにされる※

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「なんだか帰る家があるみたいな言い方だね」
「ま、まあ家じゃないけど……でも、ロクショウがいるんだから帰るところだろ?」

 さりげなく足を戻しつつ言うと、ブラックは何故か少し切なそうな顔をした。
 何故そんな顔をするのかと不思議に思っていると、ブラックは再び近付いて来て俺のほおに手をえる。

 ちょっ、ちょっと、急にそういうコトしてくるなってば……っ。

 相手と距離がちぢまって思わず顔をそむけようとするが、この状況ではせいぜい上げた腕に押し付ける事しか出来ない。
 だけどそれも、ブラックの手に優しくせいされて顔を正面に戻されてしまった。

 ……とんでもない恰好かっこうをしてるのに、少しでも視線を下に落とせばえげつない物が見えると言うのに、目と鼻の先にブラックの顔があると胸が苦しくなってしまう。
 うるんだ菫色すみれいろの瞳で悲しそうな顔をされると、何故だか目が離せなかった。

 なんだよもう、なんでそんな顔するんだよ。
 別に変な事なんて言ってないのに、露骨にしょんぼりするんじゃないよ。

 さ、さっきまで、あんなにヤバい感じだったくせに……。
 そんなんで帳消しになるとでも思ってるのか。

 心の中でそうなじるけど、でもやっぱりくちに出せない。
 そんな俺の顔を見つめて、ブラックはいかにも悲しげな声で問いかけてきた。

「ロクショウ君のいるところが帰るところなの……? ツカサ君の恋人は僕なのに……普通は僕のそばがツカサ君の帰る所でしょ?」
「い、いや、あんた今目の前にいるじゃん……だから帰るって言うか……んっ……」

 考えながらの言葉を、不意にほおを撫でた手にさえぎられる。
 生々しい、熱い指。自分とは違う熱を感じるたびに、どうしても意識してしまう。

 一気に熱を放出して落ち着いてはいたが、それでも体には未だに調子がおかしいんだ。ああもう、なんでこう飽きもせず反応しちまうんだろう。
 さっきあんなに恥ずかしい事をされたのに、それでも……それでも、こんなにドキドキするなんて。

「目の前に居るっていうんなら、ずっと僕の事だけ見ててよ……。ロクショウ君の事ばっかり考えてたら、僕泣いちゃうよ? 恋人セックスしてる最中なのに……」
「う……ご、ごめん……」

 ブラックにとって、俺とえっちな事をするのは愛情表現のような物……らしい。
 少々行き過ぎるきらいもあるけど、それでもこうして優しく触れられると、決して軽い気持ちでをしているのではないと理解してしまう。

 だから、面と向かってこんな風にねられると、つい申し訳なく思ってしまって。

 ……カンタンすぎるなと我ながら思うけど、でも仕方ないじゃないか。
 お、俺だって……ブラックの事、やっぱり……好き、なんだもん。

 …………。
 だ……だってそりゃ、好きじゃなきゃしないじゃんこんなの!
 くちじゃ言えないけど、でも本当なんだから嘘を吐くわけにもいくまい。
 そう思ってるから、こんなことされても怒れないんだし……。

 ……何であれ、悲しい顔なんてして欲しくない。
 相手の思惑通りに動くと後で泣きを見るのは自分だとわかってるんだけど、でも……な……泣かせたくないし、笑ってる顔の方が好き……だし……。

 だからつい素直に謝ってしまうんだけど、そうするとブラックは俺のほおをゆっくりと撫でながら、さらに子供のような不満顔を向けてきて。

「ツカサ君の恋人は僕だけなんだから……ずっと、僕だけ見ててよ……。僕の事だけ感じて、僕の事しか見えないようになって……?」
「んっ……ぅう……」

 ほおを撫でた手が、軽く胸を撫でて下へ降りていく。
 体に張り付いた手が移動する動きを、つい目が追ってしまう。

 そんなの行き先なんてもうわかってるのに、それでも自分の体にブラックの大きな手が張り付いている光景は、俺にとって耐えがたかった。
 だって、その手は……いまだに熱くて、汗ばんでいたから。

「ツカサ君……ね……もっと僕とのセックスにおぼれて……。僕の事しか考えられないようになって……? 今からそうなろ? 僕がいっぱいツカサ君のナカに精液をそそぎこんで、意識が焼き切れるほど気持ち良くしてあげるから……」

 再び太腿ふともも辿たどいた手が、後ろから強引に内腿うちももつかんで足の間に指をんでくる。そうして何をするかと思ったら、閉じた足の間でせばまっていた会陰に、太い指を這わせて徐々に尻の方へ移動させてきた。

「うあっ、ゃっ……あっ、う、うぅ……そ、そこだめぇ……っ!」

 ただ移動するだけじゃなく、会陰を指でこすって、軽く押してくる。
 何もない場所のはずなのに、ブラックの指がソコを撫でるたびに反応してしまう。
 また腹の奥の熱が高まって、もどかしいような気持ち良さが溜まっていって、せっかく冷静になれたのに、また体に引きずられて頭がぼやけてきた。

 ただ、触れられているだけなのに。
 おちんちんを触られてもいないのに、どうしてこうなっちゃうんだろう。

 ブラックに教え込まれたせいで、優しくぐりぐりされるとおちんちんの方まで甘い刺激が伝わってきて、じんじんとしびれるような快楽にまた腰が動きそうになる。
 こ、こんなので、勃起しそうな感覚になるなんて。おかしい。

 おかしいのに……そこから尻の谷間に指が這い上がってきて、強引に割って入るのを感じただけで、股間がひくりと馬鹿正直に動いてしまう。
 恥ずかしい。そう思う後ろで、また女の人の声が激しくなっていく。

「ぅ……うぅ……っ」

 向こう側の人達は、もうつながってしまっているんだろうか。
 だからこんな風に激しくて甘ったるい喘ぎ声を女の人があげているのか。

 俺も……俺も、あんな風に……いや、あっちの人以上に、はしたない喘ぎ声を毎回らしてるのかな……。

 そう考えると、また恥ずかしくなってくる。

 女の人の声は良い。だが、自分があんな風にメスとして喘いでいる様を想像すると、どうしても情けなさや似合わなさを感じて、たまれなくなってしまう。
 それに、ブラックの指が、もう、すぼまりに届きそうで。

 「ついに、そこを使うのか」と思うと、何度犯されても理性がたもてない自分を思い出してしまい、急激に逃げ出したくなってしまった。
 でも、もう遅い。ブラックは顔を近付けてくると、ゆっくり唇を合わせてくる。

 その感触につい意識が持って行かれたと思った刹那。

「ん゛ぅう゛っ!?」

 閉じた場所を強引に開かれ侵入してくる違和感に、反射的に声が出てしまった。
 けど、ブラックは俺のくちをキスでふさいだまま、指をどんどんナカに入れてくる。

 その感覚をどうにか逃そうとして俺はブラックの腕をつかむが、そんなの少しの手助けにもならない。ひたりとナカに触れる「意思のあるなにか」を明確に感じてしまうと、それがゾクゾクと背筋を粟立たせ俺をさいなんだ。

「ぅ、ん゛っ、んんん゛っ、ぐっ、ぅん゛、んん゛ん゛ん゛……!!」

 また、指が入ってくる。
 強引に広げられる感覚に叫ぶけど、キスをされていて吐き出す事も出来ない。
 のどを震わせながら足をバタつかせるが、そんなの大した抵抗にもならなかった。

 あ、ああ、やだ、また指が入ってくる。
 苦しい。変な感じがする。何度やられても、慣れない。体が慣れてくれない。

 ぐいぐいとすぼまりが広げられたまま、ナカを指が動いている。
 それだけでも体が勝手に動いてしまうのに、ブラックは俺の意識をかすませる、決定的な部分に、触れてきて。

「ッつ、う゛ぅううう!? ん゛っ、う゛ぅううう! っはっ、あ゛っあぁああっ! やらっやっ、そこやあ゛っ、あ゛っあぁあっ、ひぐっ、ひっあっあっあ゛ぁっ、あ゛っ……!!」

 こ、言葉が、出ない。
 いやだ、そこやだ、前立、腺……っ、撫でないで、ぐりぐりするのもやだっ、指でトントンしないで、声が変な風に出ちゃう……!

 イヤなのに、体がおかしくなる。頭の中に一気に「気持ちいい」が襲ってきて、その衝撃で意識がかすむ。お、おちんちん……が……おかしく、なる。
 こんな所を触られただけで、もう、俺……っ。

「あはっ……はっ……はぁ……ツカサ君ってばホント、おちんちんだけじゃなく雌穴もよわよわだよね……っ! こ、ここっ、ここぉぐりぐりしたらっ、ほらすぐに子供おちんちんが勃っちゃうんだもんっ! ふっ、ふふっ、あははっ、可愛いっ、ああっツカサ君、可愛いよぉ……! そんなんだから、お、犯したくなっちゃうのに!」

 ぬちぬちと音がする。
 出入りする、ものが。指、そうだった、ゆ、指が、出入りして。音がして……っ。

 ああ、もっ……頭が変になる、気持ち良いので頭の中がいっぱいになって、こんなの恥ずかしくて、もう、おちんちんとおしりの感覚ばっかり頭に浮かんで。
 変なのに、こんなになるのおかしいのに、なのにもう、気持ち良くてなんも分かんない、やだ、ぁ、ずぼずぼするのやらっ、あ、あぁあ……っ!

「はぁっ、は……はぁあ……も、もうイイよね……もう挿れていいよねぇっ……! ああ、つ、ツカサ君のナカにペニス入れるよっ、セックスするよぉっ!」
「あ゛ぅっ!? ひっ、あ、あぁあ゛っ!!」

 いきなり指を引き抜かれて、体がびくびくと動いてしまう。
 でも、それだけじゃなくて。

 ブラックは、俺の腰をつかむと……い、いきなり持ち上げてきたんだ。

 体が宙に浮く。足の間に体をまれて、また恥ずかしい部分を隠せないようにされてしまった。でも、もうそんな事を考えてる場合じゃない。
 足で体を支えられない。

 俺の腰を捕えたブラックの手だけが、俺を支えている。
 離されたら、このままだと地面に落ちちゃう。手を縛られていてどこにもつかまれないから不安定でどうしようもない。怖い。

「ぶ、ぶら、っく……やら、これやだぁあ……っ!」
「ああ、怖い……? でも安心して……すぐに、ツカサ君の体は……ペニスで串刺しにして支えてあげるからっ!!」

 そう、ブラックが言って、ぐっと尻肉を割り開かれた。
 瞬間――――指とは比べ物にならないほどのモノが、強引に入ってきて、俺は腹を大きく波打たせると、絶叫を上げてしまった。

 ――――けど、声が、出ない。
 あまりの圧迫感と苦しさに、くちは大きく開いたけどのどは震えるだけで。

「かっ、は……っ、あ゛、が……っ!」
「ああ……この体位だとナカに全部意識がもってかれちゃうよね……っ。はっ……あぁ……っ、で、でも、すぐに気にならなくなるから安心して……っ」

 熱っぽい、息の荒い声。
 ちかちかする視界が水でゆがんで、息をするのも苦労するのに、また中をいっぱいに広げる感覚が動いて奥まで入ってくる。

 あ、あ゛、ぁああっ、ナカこすれるっ、っ、ひ、い゛ぁっ、あ、頭が、変っ、に、なる……、おなか苦し、のに、おかしくなる……っ!

「んっ、く……ぅうっ、ぁっ……あ……あぁっ、気持ち良い……っ、はっ、はぁあ、ツカサ君っあぁっ、う、動くよぉ……っ!」
「ひぐっ!? ひっ、ぃ゛っ、あ゛っ、あぁあっ! ああっ、ぐぅ゛っ、う゛ぅうう……っ!」

 体が揺れる、おなかのなかで、ブラックのおちんちんがっ、ぁっ、暴れてっ……体、こ、怖いのにっ、手が動かない、つかまれない……!
 おなかいっぱいなのに、お゛っ、奥まで入ってぐるっ、う゛っ、うぅうっ、苦し、のにっ、あ、あぁあっ変らっ、なんぇ気持ち良い、やらっこれやらぁああっ……!

「はぁっ、はっ、つ、ツカサ君っ、ツカサ君の恋人は僕だけっ、ねっ、僕だけだよねえっ! ツカサ君っ、ツカサくんん……っ」

 声だけ、頭に響いてくる。
 もう気持ちいいのでちかちかして、目がぼやけてるのに。

 なのに……っ、ぅ、ぶ、ブラックの、声だけ……っ。

「好き……っ、ツカサ君好き、好き、つかさくん好きぃ……っ!」
「っう゛、あっあぁあっあ゛、あっ、ぅ、ぶ……ぶらっ、ぅ……あっ、あぁあ……っ!」

 ブラック、の……顔、が……みえ、る……っ。

 でも……悲しそうな、かおしてるみたい、で。
 苦し、そう……で……。
 う……うぅ……そんな顔、しないで……っ。

 ……そう、思って。意識が、消えそうになる、けど。
 でも、どうしても、気持ちいいので全部消えちゃう、前に、伝えたくて。

「お……っ、ぅ゛っ、お、れ゛っ、へっあ゛っ、あぁっ……お、れも……っ、くっ、う゛、あぁっ、す……すき……ぃっ……だ、からぁ……っ」

 声が、ちゃんとでてこない。
 でもがんばって、ブラックに伝えて、
 伝えて、なぐさめたくて……っ。

「あ、あぁ……っ、ツカサ君っ、ぅ、つかしゃくんん……っ、はっ、ぅう゛っ……! うっ、も、そ、そんなこと言われちゃったら、出るっ、あっ、ぐっ、ぅう……っ!!」

 強く、手で、引き寄せられて。
 奥まで、ブラックのおちんちんが入ってきた、瞬間、頭が真っ白になる。

「――――~~~ッ!!」

 俺も、隣の人みたいに……声が、出てたんだろうか。
 気持ちいいのをがまんできず、あんな、聞いた人がどきどきする声で。

 恥ずかしい、けど……でも……あれが、気持ちいい、声……なんだよな……。

 ずっと聞こえてた声みたいに、ブラックにされると気持ちいいって……スキだって、気持ちが伝わってたら……もう、安心して、くれるだろうか。
 悲しい顔、しない……かな……。

 そんな事を、最後に考えて。
 俺は、頭が真っ白になった。












 
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