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幻実混処ユーダイモ、かつて祈りを唱えし者編
熱愛1*
どれほど嫌な顔をしていようが、躊躇っていようが……結局最後には「仕方ない」とか自分を騙して、望みを叶えてくれる。
恋人であり“大切な人”である自分が甘えるだけで、ツカサは許してくれるのだ。
そうして、覚悟を決めたように跪き、ブラックのペニスを愛撫するため近付く。
――ツカサが男としての自尊心の敗北を抱え、その柔らかで小さな口を開くところを見つめるのは、ブラックにとって堪えがたい愉悦の一つだった。
(あぁ……ツカサ君の顔の温度をここからでも感じるよ……。そんなに犯されるのを期待しちゃってるのかな? 可愛いなぁもう)
恥辱と、期待感に抗う意地の混じり合った複雑な表情は、ブラックのペニスを更に膨張させる。既に肉体は堕ちているというのに、心はいつまでも“男”としての矜持を欲しがり、こうしてオスの征服欲を煽ってくれるのだ。
ツカサ自身は、そんなつもりはないだろう。
だが、普通のメスには無い異世界人のその不屈の自尊心が、オスを狂わせる。
そして……その自尊心を抑え込んで尽してくれる愛情が、ブラックの心を何よりも高揚させてしまうのだ。ツカサを壊してしまわんばかりに。
「ツカサ君、待ちきれないよぉ……早くぅ」
「ゆっ……揺らすなバカ……! もう、分かったから……っ」
目を丸くして顔を赤くするツカサが可愛くて仕方ない。
自分のような者がこんな事をすれば普通なら冷められるだろうに、どんなに欲望に素直な甘えを見せても、ツカサは決して冷たい目を向ける事は無かった。
今だって、目の前のモノをどう喜ばせ解放するべきか悩んでいる。
そこに、嫌悪感は一切ない。
ただ、ブラックの「お願い」に戸惑いながらも、ブラックを慮って奉仕しようと頑張ってくれている。……その無垢な献身が、何よりも嬉しい。
自分が騙されているなんて露ほども思わず、おずおずと手と口を差し出すツカサの姿は、ブラックの欲望をそそった。
(もう、本っ当可愛いんだから……ちょっとは疑ったっていいのに、僕からのお願いだとすーぐ信用しちゃってぇ……ふ、ふへへ……)
目元まで赤くなってしまっているツカサが、ようやくブラックのペニスに触れる。
少年そのままの手は柔らかく、竿を軽く握ってくるだけでその心地よい指の感触が伝わって来て、ブラックは思わずぶるりと震えてしまった。
「う゛っ……だ、だから、急に動かすなってば……!」
「だってぇ、ツカサ君の手が気持ちいいから……ねっ、早く気持ち良くして……」
「うぅ……」
同じ構造の体を持つ者同士、何をすればいいのかはとうに分かり切っている。
だがそれはツカサにとって恥ずかしい事の一つのようで、気持ちがいいコトを理解しているからこそ、奉仕するのが居た堪れないようだ。
ブラックからしてみれば、あまり理解できない感情なのだが……異世界人がゆえの奥ゆかしさだと思えば、いつまでも処女のようなツカサに愛しさが湧いた。
恥ずかしかろうと、今もこうしてペニスを愛撫しようとしてくれているのだ。
その一擦りで、ブラックは勢いよく射精してしまいそうだった。
(あ~でも我慢我慢……っ。やっぱり一発目は、ツカサ君に出したいもん。ツカサ君の気持ちいい口の中に濃厚射精して、生きてる実感を味わわないとねっ)
とんでもない事を思われているとは露知らず、ツカサはぎこちなく、大きなペニスを両手で包み、ゆっくりと上下に扱き始める。
汗と熱で湿っているとはいえ、まだ先走りすらない陰茎だ。そのまま擦れば痛いと考えての柔い扱き方なのだろう。その繊細な心遣いが嬉しい。
「ツカサ君の手、気持ちい……ね、もっと先の方も触って……」
「うぐ……こ……こう……?」
いつもより素直なツカサは、堪えるように喉を締めつつも、両手を先端までするっと持ってきて、亀頭の部分を包む。
口と違う温かく柔い感触に、思わずペニスが脈打つ。たまらず、ブラックは先端をツカサの手にぐっと押しつけて腰を揺らした。
「はっ……ぁ、あぁ……っ、つ、ツカサ君の手気持ちいい……っ。片手で扱きながら良い子良い子って撫でてくれたら、んっ、もっと嬉しいのになぁ~」
「わ、分かったよもう!! こうすりゃいいのか!?」
段々と恥ずかしさの臨界点に近付いてきたのか、破れかぶれな様子で言った通りに手を動かし始める。
だがその動きには「自分がされたら気持ちが良いだろうこと」をしてやろうと思う心が籠っているのか、亀頭を包む手は慈しむように優しく撫で続け、竿を扱く方の手は横からだけでなく、手を動かし裏筋を撫でたり反対側にも手を伸ばしたり……と、献身的にブラックのペニスを気持ち良くしてくれようとしていた。
「んっ……ぅ……っ、はっ……い、良いよ……ツカサ君、気持ちいい……っ」
何より気持ちがいいのは――――ツカサが、恥ずかしがりながらも、そうまでして自分を気持ち良くしようとしてくれている愛情だった。
「い、一々言わなくていいんだってば……っ」
「言いたくなっちゃうんだよぉっ。ああっ……も、もう我慢できない……っ、ツカサ君のお口でも気持ち良くしてぇ……っ」
甘えるような声で、扱く手を導くように腰を動かすと、ツカサは一気に顔を赤一色に染め上げてしまった。恐らく、ペニスの生々しい感覚を強調されたようで、恥ずかしさに耐え切れなくなってしまったのだろう。
そんな万年初心のツカサを心底可愛いと思いながら、ブラックはツカサの頭に優しく手を置きペニスを顔へと突き出した。
「ぁっ……」
「ね……ツカサ君のお口で、僕が戻ってきたってこと、もっと感じさせて……」
「~~~~~……っ」
ツカサの赤い顔が、泣きそうに歪む。
きっと、強いオスのにおいを感じてしまったのだろう。だが嫌がっていない。
その証拠に……ツカサの両足はぎゅっと閉じ合わさり、もじもじ動いている。
いつもフェラをする時に嗅いでいる濃厚な香りを思い出し、性感が高まってしまったのだろう。抗っていても、屈服したメスの体は正直なのだ。
「ツカサくぅん……ねっ、僕のペニス気持ち良くして……生還記念の初精液、ツカサ君のお口で全部残さず受け取って欲しいんだよぉ……だからさ、フェラして……? 僕の為だと思ってさぁ」
「ふぇっ……お、お前、僕のためってなぁ……!」
声を潜めているが、だいぶん動揺しているようだ。
だが、フェラなど最早想定内のはずである。自分が何度ツカサの小さな口に遠慮も無く精液をぶちまけたか知れないのに、このままで終わるはずが無いだろう。
いつまでも躊躇ってないで、そろそろ観念して貰おうか。
そう言うように先端をツカサの鼻先に突きつけると、相手は目を細めて震える。
(ああ……またそんな、いやらしいメスの顔しちゃって……。そんなんだから、僕も抑えきれずにペニスを余計に大きくしちゃうんだよ……? もうっ、ツカサ君ったら煽り屋なんだからっ)
本人は全くその気など無いだろうが、とかく天然とは恐ろしい物である。
ここまでくると、もう逆に怒りすら湧いてくる。無論、性欲由来の理不尽な怒りだ。こんな可愛らしい反応をされると、乱暴に口に押し入ってやりたくなる。
しかし、今回はそういうセックスではないのだ。
ブラックは心の中で自分を落ち着けると、己のオスの匂いに無意識に反応しているツカサを見て、ニタリと笑いながらペニスを口元へ持って行った。
「ほらぁ……ツカサ君、お口開けて……? あ~んてして? 小さくて可愛い舌で、僕のペニスを早く可愛がってよぉ……。いつもみたいに……」
「っ……ぅ……」
ツカサが、ピクリと反応する。
……やっぱり、今回は多少の事情がある故素直になっているらしい。
「いつもみたいに」という単語が、ツカサの胸を打ったようだ。
(そうだよねえ……影になってたら……こんな風に、体温や雄臭さをツカサ君に感じさせたり出来なかったんだもんね。……改めて思うけど、これもヒトの体の特権ってヤツなんだねえ……)
影の体も、案外使い勝手が良さそうだったし、無数に触手を伸ばせばツカサの体を思う存分犯せそうだったので、悪くないと思っていたが……
やはり、肌を重ね合い、己の熱と異なる相手の熱を感じる事が出来る生身の体の方が、より良く思えてくる。
……ツカサと出会うまで、そんな肌の触れ合いには何も思わなかったが……今となっては、それが尊い事だとブラックも知ってしまった。
愛しい者に触れ、肌を重ね合う幸福は、何物にも代えがたい。
それがツカサだと思えば、より愛しさが募る。
あのまま影として生きていたら、こう思う事すら出来なくなっていただろう。
体温も、感触も、何もかもを失って色褪せた世界を生きていたかも知れない。
そう思うと、危険を冒してまで自分を取り戻しに来てくれたツカサに、今すぐ抱き着き挿入してしまいそうだった。
(……僕は、自分の体すらも、あんまり好きじゃなかったけど……今は、ツカサ君が居てくれるから……この体で良かったって思ってるよ。……戻れてよかったって)
……そう心の中で呟くと、じんわりと温かい気持ちが湧き出てくる。
――――昔の自分なら……きっと、何とも思わなかっただろう。
だからこそ、今こう思えている幸せが在り難いものであり、身に余る幸福に思えて、ツカサを思う存分貪りたくてたまらなくなるのだ。
幸福もまた、ブラックにとっては性欲を強める要素であるがゆえに。
「ね……ツカサ君、舐めて……? 僕のペニス……舐めて、気持ち良くして……」
ツカサの熱くなった舌を、感じたい。
感じて、性欲に狂う熱を愛しいその口に捻じ込んでやりたい。
天にも昇る快楽を知っているペニスは、もうダラダラと先走りを漏らしている。
ぷくりと膨らんだ液体を先端に込めながら、更にツカサを煽るように唇に近付けると――――相手は、少し潤んだ目をしながら、震える舌を差し出した。
(あっ……ぁあ……可愛い……っ、かわいい……ツカサ君の小さい舌、早く……っ、早く突っ込みたい、ツカサ君の喉を犯しまくって射精したいよぉ……っ)
もう少し。あと少しで、舌が届く。
ツカサも顔を真っ赤にしたまま、ペニスに舌を伸ばし……キノコのカサのように出っ張った部分から、つぅっと先端に近い場所までを舐めてくれた。
「ふあぁっ……!」
「ん゛ッ!?」
途端、堪えきれずにぴゅくっと先走りの汁が勢いよく溢れてしまう。
勢いが良過ぎて、ツカサの顔にちょっと掛かってしまったようだ。禁欲後かの如く噴き出した汁に我ながら少々呆れたが、しかし興奮は収まらず、ツカサの頭に置いた手が少し力を増してしまう。
ツカサはそれを別の意味に受け取ったのか、可愛い手で根元から中程までを念入りに扱きながら、横から先端までをなぞるように舐めはじめる。
「はぁっ、はっ、ぁ、あ……い、良いよ、ツカサ君もっとぉ……もっと、ツカサ君、ツカサ君の口に挿れてぇ……っ」
「ん、ぅ……う……」
血管が浮いてはちきれんばかりのペニスを、ツカサは何度か舐めて濡らし……恐る恐ると言った様子で口を開けると、ゆっくりその中に含んだ。
「あぁあっ……! い、良いよツカサくんん……ッ」
温かく狭い口腔と、亀頭を緩く締め付けるような柔らかい唇。
噛むまいと努力しているのか、ペニスを咥えこんだ口の端からは緊張により零れる唾液が伝っていた。それが、何とも言えずいやらしい。
ツカサの口による刺激も相まって、つい大喜びで奥へと突っ込みたくなる……が、我慢し、ブラックは軽く腰をゆすってみた。
「う゛ぅうっ! ん゛……んおふあ……っ」
動くなと言いたかったのだろうが、ブラックのペニスはツカサの口には大き過ぎるらしく、言葉が上手く発しきれないようだ。
だが、そんなペニスに屈服しているメスの顔は、実に素晴らしい。
頬袋へとブラックのペニスを逃し、どうにか喉奥へ行かせないよう無意識に阻止をしているが、ツカサの顔はすっかり蕩けてしまっている。
虚勢を張って眉根を寄せているが……頬は熟れ、目は潤んでペニスに媚びるように細められており、息も荒くなっているようだ。
見下ろすツカサの体は雄の匂いにしっかり発情し、むっちりとしたメス太腿の間で押さえられているはずの子供おちんちんは、可愛らしい膨らみを見せていた。
……どれほど理性で抗っても、やはり恋人の……ブラックの逞しいオスのペニスに犯され続けた体は、媚びてしまっている。
だが、ツカサはそれを認めないだろう。
そう思うと悪戯心が湧いてしまい、ブラックはツカサの頭が逃げられないよう手で固定すると、ニヤつきながら腰を動かしてやった。
「あれれ? ツカサ君の可愛いおちんちん、もう甘勃起しちゃってるねぇ……フェラチオしただけで感じちゃうなんて……ツカサ君てば、ほんと僕のペニスに媚びるのが上手いんだから……。もう体がメスになること、覚えちゃってるね……」
「ん゛、ぅ……ひ、ひが……っ」
「違わなーい。メスじゃなきゃ……喉を犯されて感じたりしないでしょ……っ!」
否定するために、口が少し開く。
その機会を見逃さず――ブラックはツカサの頭を強く固定し、一気に喉奥まで腰を突き挿れた。
「ぉごっ!! ぐっ、ん゛ぅう゛……!!」
「ッ……! ぁ……あぁ~……っ……はっ、はぁっ、はぁあ……っ。ツカサ君の喉穴、最っ高ぉ……きゅうって締まってすっごく気持ちいい……っ!」
腰が、悦楽に震える。
雌穴とはまた少し違う、喉ならではの独特な締め付け。
ブラックのペニスに口腔を支配されて痙攣するツカサの口は、それだけでブラックに刺激を与えた。
根元まで入りきらず戦慄く唇も、喉まで挿入され苦しそうな表情も、押し潰されて裏筋をくすぐる事しか出来ない小さな舌も、全てが興奮を煽ってくる。
喉を撫でるようにゆっくりと腰を動かしてペニスを出し入れすると、ツカサは唸るような声を漏らし、ビクビクと体を震わせた。
(ツカサ君てばっ、もうっ、どこもかしこもオスを喜ばせるんだからぁ……っ)
もちろん、ツカサにその気はないのだろうが、その事実が興奮するのだ。
望んでもいないのにオスを喜ばせる極上の体を持ち、それを自覚させられる恥辱に喘いで、耐え切れず泣いてしまう。
そんなツカサの葛藤が、喉穴を犯すことで炙り出されるのだ。
――――こんなにもオスの支配欲を満たすメスなど、そうは居まい。
(そんなツカサ君を……っ、僕が、僕だけがっ、独り占めしてるんだねぇっ……)
堪らない。
どんなオスだろうが、もう自分に敵う事は無いのだ。
ブラックが、ブラックだけが、ツカサを思う存分犯し尽せる。
恋人であり婚約者と言う称号を勝ち取った自分だけが、これほどまでにツカサに愛され、あらゆる穴を犯してツカサを恥辱に落とすことが出来るのだ。
そう思うと、もう我慢することも出来なくなってしまって。
「んぐっ、ぉ゛、う゛、ぅう゛っ、お゛ごッ、ん゛、う゛う゛……ッ!!」
ずる、ずりゅ、と喉を擦られる感覚に耐えられないのか、ツカサは嗚咽を漏らす。
苦しいのか涙を流しているが、喉の締まりは更に良くなり両手で押さえつけた頭に腰を打ち付けると、ツカサはびくんびくんと体を波打たせ涙を流した。
感じている。ツカサも、喉を犯されて感じてしまっているのだ。
嬉しい。こんな事をしてもしっかりと感じてくれているツカサに、愛しさが募る。
愛しくて、愛しくて、欲望が抑えきれなかった。
「はぁっ、あっ、はぁあっ……ツカサ君っ、ツカサ君の口気持ち良いっ、喉最高だよぉっ……! 久しぶりでもうっ、も、出ちゃう……っ!」
「ん゛んーっ!!」
あまりにも愛おしい、可愛い恋人の献身に、ブラックは深く感謝するかのようにしっかり限界までペニスを喉穴へ収めると――――
腰を震わせ、無慈悲に欲望をぶちまけた。
「――――……ッ、あ゛……っ、あぁ……」
「~~~~ッ!!」
頭が真っ白になるような、快感。
勢いよく駆け抜けていく熱の塊がペニスに解放感を齎し、頭が痺れた。
ツカサの頭を掴む手にも力が入り、どくどくと長く放出される精液を一滴も零させてなるものかと、腰は震えながら何度も前後に揺れた。
「はっ、あ゛っ、あぁあっ……喉ズリで精液搾り取って貰うの気持ちいい……っ」
「っご……お゛ッ、う゛、うぶっ……ぅ゛……ッ」
ツカサの鼻から漏れる息が、弱々しくなる。
どうやら大量に注がれる濃厚な精液にツカサの頭も真っ白になったようで、呼吸をする事すら怪しくなってしまったらしい。
「おっと……ごめんごめん、ツカサ君も苦しいよねっ」
気持ち良過ぎて、ついツカサの許容量を超える動きをしてしまった。
このままだと窒息死させてしまうかもしれない。
喉からペニスをゆっくり引き抜くと、ツカサは口が自由になった途端に何度も咳をして、まるで喉から異物を追い出そうとするかのように体を曲げた。
しかし、喉奥に注がれた精液は既に降りてしまったのか、出てこない。
シーツを濡らすのは、ツカサの唾液と先走りの汁くらいだった。
まあ、ツカサの口から精液が垂れるのもそれはそれで興奮するのだが、今回は何を置いてもツカサに精液を飲んで貰いたかったので、それは出来なかったが。
(でも、これだけ注いだら……ツカサ君の体も元気になるよね。まあ、ホントは精液を注ぎ過ぎると、曜気過多になるからいけないんだけど……)
だが、それも改善されているようだから問題は無いだろう。
そう都合よく納得すると、ブラックは咳き込む小さな背中を撫でて、ツカサが落ち着くまで待ってやったのだった。
「ゴホッ、ぐ……ゲホッ……うぅ……」
「落ち着いた?」
「こ、の……っ。好き勝手しやがって……っ」
憎まれ口を叩くが、嫌悪の感情など欠片も無い。それが可愛い。
ブラックは満面の笑みでツカサを覗き込むと、その迫力のない愛らしいだけの睨み顔を見て、思わず頬にキスをしてしまった。
「ん~っ、ツカサ君可愛い……っ、好きぃ」
「なっ……ばっ、ばか! 俺はなあっ、今怒って……っ!」
「でもツカサ君可愛いんだもん……僕のために頑張って、ペニスを扱いたりペロペロ舐めたり……ココを膨らませながら、い~っぱいご奉仕してくれたし……」
ツカサを腕の中に捕えて、閉じた足へと手を伸ばす。
そこにはもう主張を隠しきれない――それでもその膨らみは可愛らしいものだったが――股間があり、ブラックは遠慮も無くそこを撫でた。
「っや……! やっ、そこ触、んな……っ、やだってば……っ!」
ズボン越しに触れて軽くこすると、小さく可愛らしい膨らみの反応が帰って来る。
それと同時にツカサの顔が泣きそうに歪み、ブラックはその姿を見てまた己のモノが興奮を覚えたのを感じた。
まったく、ツカサは本当に際限なく自分を煽ってくれる。
その事に喜びを覚えながら、ブラックはツカサの耳元に顔を寄せ囁いた。
「ね、ツカサ君……僕、もっとツカサ君のこと感じたいなぁ……。ツカサ君の体に沢山触れて、抱きしめて……いつもみたいに、ツカサ君のナカに入って……ツカサ君の全部を感じたい……」
わざとらしく、低く潜めた声を小さな耳穴に流し込む。
しかしツカサは、わざとだと解っていてもブラックの囁きには抗えない。
先ほどから撫で続けている稚茎は声に激しく反応し、撫でるだけでもうぴくぴくと動いてしまうほど興奮してしまっている。
ツカサは、ブラックの声が好きすぎるのだ。
いや、自分の全てを――――好いてくれている。
だからこそ、ここまで体が素直に反応してしまうのだろう。
そう思うと愛おしくて、好きで、凄く好きで堪らなくなってしまって、ブラックはツカサを更に深く抱き締めると、ぺろりと耳を舐めた。
「ひあぁっ!? やっ、なにしてっ、やだ、耳舐めないでぇ……っ!」
「ツカサ君……セックスしよ……ツカサ君に挿れたい……僕、今度はツカサ君の狭くてキツキツな雌穴で射精してセイを実感したいよぉ……」
恐らくは今日限定の殺し文句を、遠慮なくツカサの耳に流す。
すると――――ツカサは未だに恥ずかしさで顔を歪めていたが……。
「…………そん、なに……」
「ん?」
「そんな……ヤりたいの、かよ……」
顔を真っ赤にしたツカサが、上目遣いで自分を見てくる。
ああ、そんな表情をしてあざとい視線を寄越すから、また興奮するのに。
そうは思うが、背の低いツカサならこうなるのも仕方がない事なのだ。
つまり、ツカサは生来、ブラックの性的興奮を煽る性質ということになる。あちらの世界で生まれた時から、自分の肉穴になる予定だったのかも知れない。
そんな、ツカサにとって屈辱的だろう事を思うと、ペニスがいきり勃ってくる。
たまらず、まだ服を着ているツカサの脇腹をツンとつつくと、相手は面白いくらいに反応して、また足をぎゅっと閉じてしまった。そんな事をしても無駄なのに。
だが、そんな抵抗が愛おしい。
ブラックは、ツカサの問いに殊更嬉しさを強調して微笑みながら頷いた。
「ツカサ君と、恋人セックスしたい……。それが一番、セイを感じられるから」
そう言うと――――ツカサは目を泳がせながら、体の力を抜く。
最早それは「了承」の合図に他ならない。
ブラックは歓喜の声を心の中で上げながら、ツカサを優しく押し倒した。
――――まったく……“セイの実感”が欲しい、なんて嘘くさい言葉一つで、何でも許してくれるなんて。今日は、役得としか言いようがない。
影の姿を選ばず、ツカサが望むままに帰って来ることが出来て良かった。
あのままなら、きっと……今こうして、セックスする事も出来なかっただろう。
今こうして、ツカサを愛おしいと強く思う事すら――――
(…………。ツカサ君が僕を迎えに来てくれて……本当に良かった……)
心底そう思いながら、ブラックはツカサの服を脱がし始めたのだった。
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