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会遇古港エスクレプ、偉大な術師の夢と痕編
2.男らしくありたいのに1
――――ヒロの様子を見ると、やはりコイツは俺達のような遊び方を知らない。
俺は小学生の頃に離れ離れになったので、再会するまでのヒロの事は知らないし、想像することも難しいが……それでも、世間では当たり前の単語である「カラオケ」すら知らないとなれば、ヒロの世界がどういう場所だったかは分かる。
少なくとも、ヒロは俺達のような一般人と関わる事のない学校で暮らし、俺みたいな庶民が想像もし得ない友人などと触れ合ってきたのだろう。
だから、ヒロは遊びで連想するゲームを「チェス」だの「バックギャモン」だのと一般的でないものを答えていたのだ。
そんな頭の良さそうな遊びを普通だと思うのは、金持ちくらいしかいねえ。
いや、そうじゃない人もいるかもだけど、それはともかく。
……本当なら、俺達と遊ぶのも在り得ない立場だったのだろう。
まあ……俺の高校は、金持ち枠と一般入学枠がある妙な学校だから、そういう所に在籍してたら別だったかもしれないが……。
ヒロの様子からして、それは無いっぽいしな。
そう考えると……本来ならば、ヒロの世界には「画面を見てプレイする“楽しいだけ”のゲーム」なんて不必要だったに違いない。
だから、こうして「立場に合わない遊び」に誘うのは、ヒロの迷惑になるかもしれないんだけど……でも、ヒロが望んでいるんだったら、俺は教えてやりたいんだ。
自分だけ仲間外れは嫌だと泣いていた、今でも純粋なヤツなんだからな。
それに、俺も……――――
仲間外れになった時の気持ちがどれほど悲しいものか、知ってるから。
ヒロが望むなら、出来るだけ協力したかった。
――――とはいえ、まあ、エロってのはどうかとは思うんだが……言ってしまったんだから、仕方ないか。
とにかくヒロを楽しませる事が最優先だと気持ちを切り替えて、俺は駅近くにある“ラウンドクラブ”というアミューズメント施設に入った。
無論、今回は漫画がメインである。
カラオケルームを借りて前払いで料金を支払うと、適当なドリンクを持って俺達は早速部屋へと向かう事にした。
「つ、つーちゃん……なんか、う、薄暗いね……」
「うーん、カラオケって何故かちょっと照明絞ってあるんだよ。まあ部屋は明るいから気にするな。ここだココ」
カラオケエリアに入って部屋を特定すると、入って電気を点ける。
一般的なカラオケと変わりない狭い部屋だが、来たことのないヒロは興奮したように頬をちょっと赤らめつつ、目を輝かせてキョロキョロと見回していた。
おのぼりさんって感じでちょっと可愛いな。
ふふ、まあ俺がこれから色々教えてやるよ。……とその前に漫画だな。
「よし、ヒロ、漫画も持って来よう。俺が目星つけといた漫画があるんだ」
「う、うん!」
新しい事を沢山体験しているからなのか、ヒロの眼は輝いている。
格好は大人っぽいのにそのギャップが何だかおかしくて、俺は苦笑しながらヒロを漫画のブースに案内してやった。
漫画が一万冊以上……と宣伝するだけあって、この施設の規模はかなりの大きさであり、当然漫画が置いてある所にはインターネットカフェのエリアもある。
その不思議なブースを遠巻きに見て、ヒロは不思議そうにしていたが、ここで説明するのはお客さんの邪魔なのだ。静かにしような、と指を立てつつ、俺達は漫画を見繕って再びカラオケルームに戻った。
「へぇ~……よ、世の中には不思議な場所があるんだね。ネットなんて、が、学校か家で、やる物だとばかり、思ってたよ……」
「ネカフェは色んな事情で使われるぞ。終電逃した人のオアシスになったり、暇潰しとかゲームのためとか……家にこれ以上漫画を置けないからって来てる人もいる」
「そ、そんなに、家に漫画、あるんだ……」
いや、多分、ヒロが想像してるような事情じゃないけどな……。
多分ヒロは、自分の家基準のデカい家に、ギッチギチ満員の漫画本倉庫があると思っているんだろう。しかし、実際は1LDKの暮らしだからって理由に違いない。
……俺の部屋だって、そんなに漫画置けないし。
漫画倉庫がある家って憧れるけど、マンションじゃ無理だしな~……はぁ。
「ま、ともかく楽しもうぜ! 漫画に飽きたらカラオケやろっ」
「う、うっ、うんっ」
興奮すると吃音が酷くなるが、個室だとヒロも気にすることが無いのか素直だ。
ただ単に色々教えたいだけだったけど、個室を取って良かったのかもな。
そんなことを思いつつ、俺はヒロに選んでやった漫画の一巻を差し出した。
――――本日、ヒロに「お色気」のなんたるかを教える本はコレだ。
某週刊少年雑誌で連載されていた、ちょっと古めのコメディ漫画!
ヒロは絵柄に頓着が無いが、逆に漫画を読みなれている俺達のように、戦闘描写による怪我とかエグい傷、ホラーには耐性が無い。
なので、全ての要素が比較的軽くて、尚且つ可愛い女の子が複数人出てくるお色気コメディを用意したのである。
漫画を読みなれてない人には、子供向け漫画の戦闘ですら嫌悪感を示す人もいるのだというからな。
ヒロは漫画自体は知ってるけど、それは児童向けまでの話だろう。
なら、まず漫画のイメージを変に捻じ曲げないように行かないとな……。
ヒロにまで性癖をこじらせた時の苦しみを背負わせたくはない。
というワケで、パンチラ程度の健全な漫画を用意したのである。
……実は、この施設を選んだのもそのせいなんだよな……。古い漫画も揃えてるのが、ココしかなかったのだ。
最近は古本屋も立ち読みとかし辛くなっちゃったしなぁ。
ともかく、ヒロにはまず健全なお色気を学んでほしい。そう願いつつ、俺はメロンソーダを啜りながら積み上げた漫画をポンと叩いたのだった。
「数巻持ってきてオッケーだから、ここに置いとくぞ」
「う、うん……っ」
気合いを入れたように頷き、さっそくヒロは一巻を手に取る。
きっと、俺達の猥談……いや会話を早く理解したいんだろうな。
……でも、無理はしないでほしい。
出来る範囲で良いからな、と温かい目で見つつ、俺も自分用の漫画を手に取った。
――――暫し、沈黙が続く。
俺もついつい読みふけってしまい、二巻ほど積んだ後に気が付き、ふとヒロの方を見ると――――相手は、真剣な目で鼻を膨らませながらページをめくっていた。
……おお、もう三巻目か……ヒロは案外漫画への適応力が高いようだ。
喜ばしいと思いつつ、そのままそっとしておいてやり……最後の巻を読み終えた所で、俺はヒロに質問してみる事にした。
「で、どうだった?」
俺からすればもう全然物足りないお色気だが、初めてこういう物に触れたヒロは何を感じたのだろうか。そこに興味が湧いて問うと、相手は少し頬を赤らめつつ、モジモジと顔を軽く俯けながら答えた。
「う、え、えと……なんか、ドキドキした……かも……」
「おっマジ!? 好みのキャラとか出来た?」
「ん……う、うん……えっと……この子……」
どれどれ。
ヒロが指さしたコマを見てみると――――そこには意外なキャラが居た。
「へー、ボーイッシュなのが好きなのか! 活発な子が好みとはやるなあ」
黒髪で勝気、鼻の頭にばんそうこうを貼ってある、小柄で胸が強調された少女。
いわゆる巨乳ボーイッシュってヤツだな。
露出度の高いランニングウェアと短パンがトレードマークで、元気一番の男勝りなキャラだけど、デレるとちゃんと女の子っぽさを見せてくれるタイプだ。
普段は男友達っぽくて気安いものの、主人公が真剣に踏み込んだら、女の子としても本気出してくれるのが良いんだよな~。
うーむ、初手からそんなキャラを選ぶとは……ヒロも中々ですな。
俺が素直に審美眼を褒めると、ヒロは何故か更に真っ赤になり上目遣いで俺をチラチラと見やった。
「う……え、えっと……その……昔の…………に、にてた……から……」
「ん?」
昔のに、似てたから?
……なんかのテレビアニメのキャラに似てたって事か?
そっか、そういえば昔は俺の婆ちゃんの家で一緒にアニメも見てたっけ。
俺は覚えていないが、アニメの中にそういう可愛い子が居たのかも知れない。
「つ……つーちゃん……その……今でも、短パン……穿いてたり、する……?」
「え? あ~……もうこのトシになるとちょっと恥ずかしいからな~。あっ、でも、家でなら穿くかも……ってかアレはトランクスか」
「ととととトランクス!?」
ヒロがギョロッと目を剥く。
切れ長の三白眼なせいか、ちょっと迫力があってビクッとしちまったじゃねーか。
でも怖いとかではないな。パンイチ姿に驚くヤツのどこが怖いんだよ。
「おう、シャツとパンイチは涼しくていいぞ! これからの時期オススメだ! ……って、ヒロの家だと怒られそうだけど……あっ、でもこれから俺達シベにどっか連れてって貰えるみたいだし、そこで初体験してみるのもいいんじゃね? かなり涼しいから、きっとヒロも気に入るぞ!」
「はっ……はつ、た……」
あっ。口を押えた。
どうやらヒロには「下着でゴロゴロする」という概念が無かったようだ。
自分で想像するとあまりにも恥ずかしかったようで、俺を凝視しながら顔を真っ赤にしている。……ハイソな人種って本当にアレだな、お行儀が良いんだな……。
「う、あっ……あの、ちょ、ちょっとぼく、かっ、か、顔洗ってくるっ……!」
がたん、と席を立つと、ヒロは慌ただしく部屋から出て行ってしまった。
漫画のお色気はソコソコ平気そうだったのに、やっぱり現実でのお行儀が悪い行為には抵抗があるんだなぁ。うーん……シベも大企業の御子息だけど、やっぱこういう“だらしないスタイル”は抵抗があんのかなぁ。
俺や尾井川はお互いに別に何とも思わないし、ポロリしなけりゃ見た目はズボンと変わんないんだからと思っちゃうんだが……これも庶民の感覚なんだろうか。
メロンソーダがカラになってしまったので、次はミックスジュースを飲もうと俺も部屋を出る。まあヒロもすぐ戻って来るだろう。
近くのサーバーで飲み物を注ぎながら、俺はふと自分の手を見やった。
「……そう言えば、ヒロの手……もうブラックとほとんど変わらなかったな」
筋も浮き出ない俺の未熟ハンドとは違って、ヒロの手はいつの間にやら大きくて筋張った大人の男の手になっていた。
どうりでゴツくて高そうな腕時計も似合うはずだなと思ったが、そんな手と比べると俺がいかに成長していないかを実感して、ちょっと落ち込んでしまう。
「はぁ……成長かぁ……」
……シベの計らいで、悪友達全員と旅行に行くのは物凄く楽しみだけど……風呂が大浴場とかだったらどうしよう。
アイツらの事だから、俺がヘコむまでからかう事は無いと思うが、でも俺の体よりもブラックの体――大人の男の体に近いダチを見てると、なんだか一緒に楽しむ気が萎んでくる。……俺にだって、ダチに自分を大きく見せたいプライドはあるのだ。
ブラック達は俺より大人だからもう仕方ないけど、でも……俺とは違う、節くれ立って大きい手や、いつの間にか当たり前のように喉仏が出てる尾井川達を見ると、劣等感が湧いちまうんだよ。
だって、俺も同じトシなのに。なんならクーちゃんより一歳年上なのに!!
このうえチンコまで小さいとか言われたらもう俺は立ち直れんぞ。
「うう……風呂は入らないようにしようかなぁ……」
人間、誰にだって見せたくない姿ってのは有るのだ。
俺だって……っていうか、俺ってば見せたくない姿しかないんじゃないの。
ブラックにメス……いや、オンナ扱いされてるのも、ダチには絶対知られたくない事だし……ブラックには、逆に……尾井川達にからかわれてるのを、見せたくない。
だってこっちの俺は、アッチに輪をかけて悪い所ばっかなんだもん……。
勉強も出来ないし体はちんちくりんだし、そもそもモテないし、身長だってチ……いや、へ、平均ギリギリ届かないし。ギリギリ!!
……ともかく、更にダメダメっていうか……。
これじゃ、背中を守ってやりたいなんて鼻で笑われちまうよ。
はぁ……。やっぱ、こっちでも何か習った方が良いのかなぁ。
柔道は無理でも、なんかこう……関節技とか!
流石に今から習い事は金がかかりそうで母さん達に申し訳ないし、そういうワークショップでもないか探してみるか……もし先輩達に襲撃されても、何らかの対抗手段があれば安心だし、なによりアッチでも役立ちそうだからな。
「…………やっぱ、ちょっとくらいは俺だって格好よくなりたい……」
つい、小さな声でボソッと呟いてしまう。
手はいつの間にかシャツの中の指輪を握っていて、その確かな形に自然と体の熱が上がったような気がした。
……もう少し、もうちょっとでも俺が一人で戦えるようになったら、ブラックも「わあっ! ツカサ君格好いい!」って褒めたり喜んだりしてくれるだろうか。
そう考えてブラックの人懐こい笑顔を思い浮かべると、無意識に胸がドキドキしてしまって……ぐ、ぐぐ……何を乙女回路ブン回してんだ俺は……。
「あっ……つ、つーちゃんそこにいたの!?」
「ぴゃっ!?」
うわーっ!! 驚いて変な声出ちまったじゃねーか俺のアホ!!
あっ、で、でも、俺に気付いて駆け寄ってくるヒロには聞こえていないようだ。
ホッ……良かった……。
……と、ともかく、色々考えてみよう。
もう、ブラックの命が危険に曝されてるのを、何にも出来ずにただ見てるだけ……なんて、イヤだからな。
帰ったら父さんと母さんに相談してみよう。うむ。
「今度はなんのジュース?」
近寄ってきたヒロが、不思議そうに俺のコップを覗き込んでくる。
大柄で背も高いオトナな相手を見上げて、ちょっぴり胸の奥がざわつきつつも俺は平静を装って答えた。
「あ、ああ、これはミックスジュースだよ。うまいぞー。これ置いたら、別の漫画でも取りに行くか。その後はカラオケやろーぜ」
「うん……!」
ヒロの嬉しそうにする表情だけは、昔と全然変わらない。
そんなささやかな事に少し救われたように思いつつ、俺はジュースで満杯になったコップを取った。
――――そうして、漫画を読んだりカラオケをしたりで、数時間。
外に出る頃にはすっかり夕方になってしまっていたが、夏場の空は今でも明るい。でも、俺達には門限ってモンがあるのだ。
健全な高校生ゆえ、素直に駅前まで戻ってきた俺達は、そろそろ帰ろうかと話していたのだが。
「え……一緒に電車に? でもヒロ、電車乗ったことないんじゃ……」
「あ、い、いや……ち、小さい頃に、母さんと一緒に乗ったし……。そ、それに、色々と勉強、しておけって……言われてる、から……」
昼間よりも更に往来が激しくなった駅の構内で、柱に寄りかかって人の波から退く俺に、ヒロは最後の一言を言い難そうに呟く。
目の前で目を伏せているヒロは、明らかに落ち込んでいる。
これは……多分、最後の言葉は「お父さん」から言われたんだろうな……。
ヒロのお母さんが再婚したあの家の主は、どうもヒロに厳しいらしい。
それは、ヒロが風邪を引いた時の一件で俺も把握しているんだが……やっぱり、常日頃から煩く言われてるんだろうな……可哀相に……。
でも、電車に乗り慣れること自体は悪い事じゃ無いから何とも言い難い。
どんな金持ちにだって、不測の事態ってモンがあるもんな。
そこを考えると、悪い父親じゃないのかなとも思うんだが……うーん……直接ヒロの父親に会った事が無いから何とも言えないな。
まあ今考える事でもないか。
ともかく、電車に乗れるなら問題ないけど……。
「でもお前、お金とか大丈夫なのか?」
「う、うん、それは、あの……ウォレットがあるから……」
うぉれっと。えーと……あっ、アレか。電子マネーか。
余裕があるなら別に構わない、のかな。でも夕方なんて満員電車だぞ。
お坊ちゃまのヒロに体験させて大丈夫なのかな。
「結構混んでるけど……」
「う……あ、で、でも、ぼく、つーちゃんのこと、心配……だし……。だ、だから、ぼくも、今日は……駅まで、送るから……!」
「ヒロ……」
お前、まさか俺が先輩達に見つからないか心配で、一緒に電車に乗って帰るなんて言い出したのか……!?
ううっなんて優しいヤツなんだ……っていうか、これも俺が弱いからだよな……。
なんだかんだでヒロは「自分には強い力が眠っている……!」と自覚しただろうし、実際それで俺を助けてくれたワケだし。
だから、怖くても俺を守ろうって思ってくれているのかも知れない。
それは嬉しい事だが、やっぱり俺って弱く見えるんだなとションボリしてしまう。
くそう……何か、少しでも自衛する手段を考えないと……。
このままでは、俺はマジでこっちの世界でもザコになっちまうぞ。こっちなら体を鍛えさえすれば、まだ挽回の芽はあると言うのに……っ!!
「つ、つーちゃん……?」
「あっいやいや何でもないぞ。うん……ヒロが送ってくれるって言うんなら、お言葉に甘えさせてもらうよ」
「うっ……うん……!」
まったくもう、ロコツに嬉しそうな顔しやがって。
けど、そこまで俺の身を案じてくれているってんなら、正直悪い気はしない。
心配させてしまっているのは申し訳ないけれど、今日は素直にその優しい気持ちを受け取ろう。まあ、どの道すぐに強くなれるワケでもないからな。
……ってなワケで、俺達は早速電車に乗り込もうとホームへ向かったのだった。
→
※ちょっと次生々しいセクハラ(微妙に痴漢くさい)かもなので
苦手な方はご注意ください。
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