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会遇古港エスクレプ、偉大な術師の夢と痕編
18.結局ぜんぶアンタのせい*
「じゃあ、折角の狭いお風呂だし~……ツカサ君には、今から説明するご奉仕をして貰っちゃおうかなっ」
きゃぴっ、とはしゃぐ背後の毛深いオッサンの声に、胸のドキドキが一気に引いて行く。が、最早引き返すことはできない。
こうなったらブラックが満足する「ご奉仕」とやらをやってやるしかないのだ。
だが……何だか、猛烈に嫌な予感がするな……。
お湯に浸かっているのに何故背筋が寒くなるのだろうと考えつつ、俺はとりあえずブラックの説明を聞こうと思い、大人しくしていたのだが――――
今から行うご奉仕の「名前」にはピンとこなかったものの、その次に相手の口から平気で出てきた「やる方法」に、思わず飛び上が……りそうになったのだが、結局出来なかった。
う、ううう、ブラックの野郎俺をしっかり押さえこみやがって。
とんでもない事をやらされる前に逃げたかったのだが、こうなってはもうだめだ。
そのままオッサンの裸体に囲われたまま、俺はとうとう聞きたくない「ご奉仕」の内容を全て聞いてしまったのだった。
「分かった? ツカサ君」
「…………」
「あはっ! そんな反応するってことはぁ……ツカサ君の世界にも、こういう奉仕の仕方があるんだ? 同じ名前なのかな。ねえねえどういう名前~?」
「べ、別にいいだろそんな事!!」
やるなら早くやれ、と喚くが、ブラックは俺を解放してくれない。
それどころか横から俺の顔を覗きこんできて、ニヤニヤと笑っている。
「どんな名前なのか、ツカサ君がどうしてこんないやらしいご奉仕を知ってるのか、全部教えてよ……ね……?」
「うぁっ!? わ、分かったっ、分かったからもう手ぇ動かさないで……っ!」
ま、また股間に手が……っ。
くそう、こんな状態じゃもう勝ち目なんてないじゃないか。
ううう……悔しいけど、言うしかないのか……。
で、でも言っておくけど、別にネットを調べれば出てくるんだからな。俺だって、女の子にやって貰ったらどうなるのかなって思っただけなんだからな!?
だから決して俺が必要以上にスケベってワケじゃ無いはず……。
「じゃあ教えて?」
浮かれ顔を隠しもしないで俺を見つめるブラック。
その無邪気な顔に、また胸がグッと動いたが、俺は自分を律して「何一つやましい事は無い」と開き直り、ブラックを更に調子に乗らせないような態度を心がけながら知っていることを教えてやった。
「べ……別に、男だったら誰でもちょっと調べちゃうことだし、し、知ってても変な事じゃないんだからな。その……お店の人しか積極的にやんない事だろうけど、でも気持ち良いらしいってウワサを耳に挟んだらつい調べるくらいは……」
「ふぅん? それで、名前は?」
ぎくり、と肩が強張るが……それでも、別に名前だけなら変じゃない。
でも名前を言ってしまうと、自分が何を調べていたのか白日の下に曝されてしまうみたいで、つい躊躇ってしまうのだ。
……特に、ブラックが今「やって」と俺にお願いしているものだし、尚更。
とはいえ言わないと進まないわけで……え、ええいもうヤケだ!
「せ……」
「せ?」
「潜望鏡……って、言うらしいけど……」
何てことない事のように吐き出そうとしたけど、俺の声は勝手に小さくて弱々しい声になってしまっている。
単語自体は恥ずかしくないのに、風呂で茹っている以上に顔が熱くなった。
「へぇ~? ツカサ君の世界じゃ、せんぼーきょーって言うんだ? 不思議な名前だねえ。こっちじゃ、『水鳥』っていうのに」
「…………」
「まあでも、セックスに興味津々なツカサ君なら知ってて当然かぁ。……ふふっ……今までこのちっちゃなおちんちんも使った事がなかったのに、こんないやらしい事は知ってたなんて……ツカサ君ってホントに淫乱処女だったんだねっ」
「変な言い方するんじゃないよ!? お、男ならえっちな事くらい調べるだろ!?」
「そりゃまあ娼館通いの常連ならそうかもだけど……こっちの普通のオスは、そんなやらしい事を積極的に調べないよ? ツカサ君がいつもセックスの事ばっかり考えて悶々としてるから、そんな性知識を調べちゃったんでしょ」
それを、淫乱と言うんだよ。
耳元でそう囁かれて、つい息を呑んでしまう。
お……俺が、淫乱だから知ってるだなんて、とんだ風評被害だ。
男ならちょっと好奇心で調べて知っちゃうことだし、俺の悪友だってきっと知っているはず……いや、ヒロは絶対知らないだろうけど……でも、俺の二次元エロの師匠でもある尾井川なら、絶対に知っているはずだ。
だから俺がヘンなんじゃない。男なら知ってても変には思われないのに。
なのにブラックは、俺を変態認定してくる。
いや、分かっている。そうして俺を辱めて煽ることで、俺がもう冷静になれないように仕向けているんだ。
だけど分かっていても、逃げられなきゃどうしようもないワケで……。
「ふふっ……体が強張っちゃって可愛いなぁ……。でも、本番はこれからだよ? 今からツカサ君が実践してくれなきゃ、僕も満足できないんだから……ちゃんと『せんぼーきょー』しようね?」
「う……ぅう……」
もう頷くのも難しい。
唸り声のような音を口から漏らすが、そんな俺などお構いなしにブラックはさっさと「ご奉仕」の体勢を無理矢理に整えてしまった。
まず、俺を一旦解放して自分と向き合わせ座らせて……。
「はい。で、どうするんだっけ?」
「…………」
「ん? ああ、忘れちゃったんなら僕がツカサ君を……」
「し、しますします! もうっ、そ、そういうこと言うなよバカ!! もう今から俺を言葉で虐めるの禁止、き、禁止だから……っ!」
「はいはい。じゃあ早速……やってくれるよね?」
長い髪を解いて、毛先を湯船に浮かせたブラックが微笑む。
キラキラした赤い髪と微笑みは間違いなく目を見張るものだけど……その裸と、し……下で、主張し始めているデカブツは、どうしても直視できない。
でも、このまま黙っていても状況は悪化するだけなのだ。
だったら……早々にブラックに満足して貰うしかない。
俺は、仕方なく……ほんっとうに仕方なく、動き出した。
「へ……変に動くなよ……」
「はぁ~い」
嬉しそうな声を出すブラックは、俺を招き入れるように足を開く。
俺は体をその間に進めると、自分の中にある“ネットで調べて出てきた記事”を思い出しながら、ブラックのお尻の下に自分の正座した足を差し込んだ。
ぐっ……な、なにこのケツ、なんか硬いんだけど……。
冒険者だから硬いのか。にしたって力入れてなくてこんな筋肉質なんて、こういうのは異世界のオスだからなのか?
分かんないけど……とにかく、頑張って水面へ上げるしかない。
俺は軽く膝を浮かせて、本来なら重過ぎるブラックの体を簡単に浮かせた。
風呂場でなら、ブラックの体の一部分を簡単に操れる。
でも、やることは卑猥の一言でしかない。
だって「潜望鏡」って……こ、こうして、男の局部だけを水面の上に出して、風俗のお姉さんが口やおっぱいでご奉仕してくれるっていう技なんだから……。
…………な、なんでそれを俺がやってるんだよ!
俺は「女の子にされたい」んであって、「やらされる」ために調べたんじゃない。
断じてそうではないんだぞ。
なのに、い、今目の前にあるのは……浮力に身を任せたブラックの股間で。
「ツカサ君たら意外と上手いねえ。娼姫のままでも、ぎこちないけどドスケベな行為をしてくれるって人気になってたかも」
「なるかぁ!! も、もう変なこと言うなって言ったのに……!」
「褒めてるのにぃ。ほら、ツカサ君のおかげで僕のペニスも起きちゃったんだよ?」
「わあああ振るなばかああ!」
ただでさえ近いのに、不安定に浮いた状態で腰を動かすもんだから、でっかい黒いのが、ぶるんぶるん暴れやがる。
やめろ、目の前で夢に出て来そうな衝撃映像を流すな!
思わず掴んで制止すると、ブラックは「あっ」とハートマーク付きのワザとらしい喘ぐような声を漏らしやがった。こ、この、おちょくりやがって……っ。
しかし、イラッとしたお蔭でちょっと冷静さが戻ってきたぞ。
ついブラックのおちょくりに反応して思考を乱されてしまうが、掴んでいるコレを早い所「ご奉仕」してやるのがこの状況を脱する道なのだ。
相手に一々付き合ってないで、こっちをどうにかしなければ。
い……一発抜けば、ブラックも落ち着くだろうし……。
……もう、こうなったら退く事も出来ないし……ええい、もうままよ!
俺は心の中で破れかぶれに叫ぶと……半勃ちの状態ですら凶悪なブラックのモノを、ぱくりと口に含んだ。
「おほっ、つ、ツカサ君たら積極的なんだからぁっ」
変な声出すな。嬉しそうにしてんじゃねえよ。
そう文句を言いたかったけど、口に入れた瞬間、また大きくなったのを感じて体が硬直してしまう。全然口に含めてないのに、これ以上勃起されたら困る。
ただでさえ、普通の時でも根元まで入れるなんて不可能なのに……。
「んぐっ……ぅ゛……」
「それでぇ、ツカサ君の世界の娼姫はどうするの……? ほら、やってみせてよぉ」
「ん゛っ!? うぶっう゛、んんん……っ!」
な、なんでこの状態で腰を自在に動かせるんだ。
やだ、口の中に捻じ込まないで……っ! ま、まだ奥まで入れる覚悟が出来てないのに。なのに、上顎を擦って奥に入り込もうとされたら窒息してしまう。
あまりに唐突な攻撃に思わず体を大きく震わせてしまい、口内を圧迫されたことで息苦しくて空気を吸い込んでしまう。
だけどそんな事をすると、ブラックの雄臭いソレの強すぎるにおいが新鮮な空気によって一気に鼻孔へ登ってきて、頭が痺れてくる。
鼻から空気を吸うのをやめても、目を細めても逃れられない。
目の奥がじわりと熱くなって、頭の芯がじぃんと変に揺らいできた。
こんな感覚、おかしい。そう思うのに、今の自分が咥えているモノと、そのにおいを感じているんだと生々しく理解してしまう理性によって、体が熱くなって。
そうなっちゃいけないのに……お、お腹の奥がきゅうってなって……触ってもないのに……下半身に、覚えのあるじんわりした感覚が……。
「あはぁ……つ、ツカサ君、もうメスの顔になってるよぉ……? 僕のペニスを口の中に捻じ込まれて、脳が感じちゃったの? ふっ、ふふっ、か、可愛いなぁあ……! 口までもう僕専用の雌穴じゃないか……ほんとに淫乱なんだからぁ……!」
「ふっ……ぅ゛、ぐ……うぅ……っ」
違う、淫乱じゃない。
そうじゃなくて、アンタのが大きすぎて、こんな、色々強烈だから。
だからそのせいで、俺まで変になって……っ。
「僕のペニスが大好きなツカサ君なら、もっとご奉仕出来るよね? ほら……小さなお口にいっぱいに頬張ったペニスは、どうするの?」
また喉奥を目指すように軽く突かれて、腰がビクついてしまう。
な、なんで。なんで腰が反応しちまうんだ。そんなとこ喉と何の関係も無いのに。
おかしい、感覚がヘンになってる。
ブラックのを咥えてるだけなのに、なんでどんどん下の方が苦しくなるんだよ。
これじゃ俺、ほんとに淫乱……っ。
「ん゛……ぅ、う……んぶっ……ふ……んん……っ!」
それ以上考えたくなくて、俺は自分の頬が痛いくらいに熱くなるのを感じながら、ブラックが求めるままに口を動かし始める。
もう、何度となくねだられたことを思い出して、早くこの「ご奉仕」が終わるようにと手でもブラックのあぶれた部分を愛撫しながら、必死に奉仕した。
口からはみ出てしまった太くて血管が浮いた根元の部分は、両手で何とか扱いたり裏筋を親指で撫でて気持ち良くなるようにあやす。
でも、それだけじゃブラックは満足してくれない。
俺の口の中いっぱいに詰め込まれた先端の部分は、なんとか舌を動かした。
何でこんなに違いがあるんだってくらいに起伏がある筋や浮いた血管を舌で辿り、亀頭の裏や鈴口までなんとか舌でさする。
そうされると気持ちが良いって、もう知ってるから。
けど、どうにも上手く行かない。
ブラックが俺にする事を再現しようと頑張っているのに、俺の舌はぎこちなくて……大きすぎるモノに押し潰されて涎を垂らすばかりで、満足に動かせなかった。
たぶん、大きすぎるせいだ。ブラックのお……おちんちんが大きい、から……俺の口じゃ間に合わなくて、いつも俺の方がいっぱいいっぱいにされて……。
酸欠になるせいなのか、いっつも、自分が何をしているかも分からなくなってくるくらい頭が霞んで、おちんちんと下半身のもどかしさにしか意識が向かなくなり、自分でもワケが分からなくなる。
こんなの絶対普通じゃないって分かってるのに。でも、もう……ブラックの大きさと、においで、頭の中がいっぱいになって……っ。
「んっ……は……はぁあ……っ。さすがにまだ素人同然だけどぉ……っ、やっぱり『水鳥』だと……っ、すぐ気持ち良くて射精しちゃいそうに、なるな……っ」
ブラックの熱に浮かされた言葉が頭を溶かしていく。
そう言えば、潜望鏡って、温かくてふわふわ浮いた状態でおちんちんを触って貰うから、凄く気持ちがいいって、書いてあったよな。
羨ましいってちょっと思ってたけど……ブラックも、気持ちいいのかな。
俺、あんまりうまくできてないけど、それでも喜んでくれてるのなら……。
「っ、ん゛……っ」
「ツカサ君も切なそうな顔して……っ。ああ……可愛い……っ、くそっ、何しても良い、なら……すぐに、セックスしてるのに……!」
バスタブに腕と肩を預けて俺を見つめる相手の顔は、熱に浮かされている。
目を細めながら何かを我慢するように表情を歪めているブラックは、正直……何故だか、いつも以上に色気が有って……雄臭い感じがして……。
……っ、あ、だ、ダメだ……なんか、俺まで変になってる……っ。
おなかの奥がじんじんして、た……勃っちゃってる……気が……――
でも、そ……そんなの、認められない……!
俺、またこんなことで変に興奮して勃起しちゃうなんて、これじゃブラックの言うようにエッチなことが好きな淫乱みたいじゃないか。
人のをしゃぶって興奮するとか、そんな。
……でも、もう俺、ブラックに散々フェラとかをやらされて慣れちゃって、何度もえっちしてて、メスだって……認めたのに。
なのに、逆に興奮しない方が、変っていうか……こ、恋人甲斐が無いみたいな感じになるんじゃないのか。
…………そ……そうだよな。俺、ブラックといっぱいえっちして、恋人に……こ、婚約者になってて……もう、ブラックのメスって、認めちゃったんだ。
だから、ヘン、じゃない。
これはブラックだからなってるだけで、俺は淫乱でもヘンにもなってない。
ただ、ぶ、ブラックが……俺に、興奮したり、そんな顔をするから……っ。
「は……っ、う……くぅ……! つ……ツカサ君の素人ご奉仕で、もう射精しちゃいそう……っ! ああっ……やっぱダメだなこれ……っ、無駄打ちする……!」
何か、言ってる。
頭がぼうっとして何も考えられなくなってきたけど、でも、ブラックがもう限界に近い事は、口の中で暴れるおちんちんの動きで理解していた。
火傷しそうなくらいに熱くなって、ビクビクしている。喉奥まで頑張って挿れる事すら躊躇われる大きさのおちんちんは、俺の口じゃもう収めきれなくて。
必死に頬に逃すけど、擦り付けるだけで大した回避方法にならない。
それどころか、頬で擦りつけたせいでブラックは余計に感じたみたいで、腰をびくんと脈打たせて顔を蕩けさせていた。
その、ブラックの顔を見て、また体の奥が熱くなる。
「つっ……ツカサ君……飲んで……っ、僕の精液全部……っ!」
掠れて切羽詰まった声が、命令する。
だけど抗う気なんて微塵も起きなくて、俺はブラックが望むとおりになるよう、口から零れそうになるほど大きいおちんちんの先端をなんとか頬張り、ブラックの体を下に差し込んだ足で必死に支えた。
大人の男の下半身が目の前にある。
いつもと違う角度から見るそれは生々しくて……。
「っ、う゛、んん゛……!」
「だ、出すよっ……ツカサ君、いっぱい出すからぁ……っ!」
浮き上がる引き締まった腰になんとか食らいつき、俺は甘えるような掠れ声を出すブラックのおちんちんを逃さないように根元を掴んで固定した。
いつもみたいに、ムリヤリ喉奥を貫かれて思考が消し飛んだりしない。
これは、俺の意志でやっている。
自分で望んでブラックのおちんちんを固定して、く……口の中で、ブラックの精液を全部受け止めようとしているんだ。
そうしたら、ブラックが喜んでくれるから。
――――そう考えている自分に気が付いて、ぞわりとした感覚が全身を貫いたと、同時。
「ッ……ぐ、ぅ……っ!!」
極まった声が耳に届いた瞬間、どぷりと勢いよく喉をめがけて熱い何かが迸る。
強制的に喉に流れ込んだどろっとする液体に思わずむせそうになったが、俺は湯を汚さないようにと何とか竿を口でギュッと締めて、頑張って離れないようにした。
そんな動きが更に刺激してしまったのか、呻くような声に同調するようにブラックの精液は何度も俺の口の中を打つ。
にしても、長い。多すぎる。
いつもは喉に全部流し込まれるから気付かなかったけど、こんな、こんなに大量に流し込まれたら息が出来なくなってしまう。
ただでさえ濃過ぎるのかねっとりしてて、飲み下すのも一苦労なのに……!
ってか、俺いつもこんな量飲まされたり出されてたの……!?
あ、あれ……最初からこんな恐ろしいくらいの量だったっけ……?
「ッ、は……はぁあ……あぁ~……ッ……あー……最っ高ぉ……」
「ぐ、ぷ……っ、げほっ、ごほっ、ぉ゛っ……う゛ぅ……ッ!」
最後の脈動が終わったのを確認して、俺はようやく口を離す。
けど、流し込まれたモノが喉に貼り付き刺激するのに耐えられず、口を覆って盛大にむせてしまった。
う、ううう、逆流する……っ。なんつう量を出してんだよお前……っ!
これ普通の人間が出せる量じゃない……っ。
「あっ。そうだったごめんごめん! ツカサ君のお口は小さいし、まだまだフェラに慣れてないから精液飲み下せなかったよね……! お湯で流そうお湯で」
流石に俺の様子を心配したのか、ブラックは新しいお湯を汲み差し出す。
だけど、今めいっぱい粘つく水分を取った俺はお湯を飲むことが出来ない。
う、うう……ちくしょう、今までの感覚がむせて全部消えちまった。
こんな状態で理性を取り戻したくなかったよ……。
「あ、でも……僕の精液でむせて涙目のツカサ君も興奮するな……。ねえツカサ君、やっぱり一回セックスしておかない?」
「ばか!!」
こんな状態じゃ気の利いた罵倒も出てこない。
無茶苦茶な事を言うブラックに俺はふざけんなと怒ったのだが、しかし相手は俺の怒りを見てもでれでれと顔を緩めるばかりで、何にも響いていないようだった。
こ、このクソオヤジ……いや、でも、ムリヤリしてこないだけいいのか……?
「ツカサ君のケチ~。まあいいか、今度セックスする時に倍返しして貰えば……」
いや何で俺がまた返済するみたいな話になってるんだよ。
本当にコイツどうしようもねえな。
…………ブラックは俺に色々恥ずかしい事を言うが、そもそも俺がこんな風に体がヘンになったのだって、アンタのせいだろうに。
うん、そうだ。
ブラックが俺を弄り回すから変になっただけで、俺はやっぱり淫乱じゃないのだ。
ていうか、それを言うなら四六時中えっちしたいえっちしたい言ってるアンタのがドスケベ大魔王だろうが。人の事を棚に上げるんじゃないよ。
もう今度淫乱とか言ってきたらドスケベ大魔王って言い返そう。うん。
これからは絶対にそうしよう。
「ツカサ君なんかダサいこと考えてない? 気のせい?」
「だっ、誰がダサイんだよ!? ゲホッ、ぅ゛っ、ううう゛」
「わあ! は、吐くなら湯船の外だよツカサ君! あんまり苦しかったらもう、ゲーしていいからね!」
飲むのを強要しておいてこんなこと言うんだから、鬼畜なのか優しいのか。
とはいえ、こんな締まらないオッサンだから、俺も結局許してしまうのかな……。
許した挙句、俺の体は大変な事になっているような気がするのだが……今はもう、そこまで考えてる気力も無い。
背中を擦る大きな手を感じながら、今はただ吐き気と戦うだけだった。
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