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緑望惑堂ハイギエネ、霊蛇が隠すは真理の儀仗編
本を識る人2
「んだば、主に書かれてることで分けっと、大体こんな感じになるッスな」
俺が閲覧用の机に座るなり、ラスコーさんは三つの本の山を見せてくれる。
「これは……?」
「一つは民間人が薬草を扱う事に関してのモンで、真ん中は神官とか牧師とか、薬師じゃなく他の職業の木の曜術師のモンだす。んで、最後のこっちは眉唾ッスけんど、伝説とか言い伝えとかそういうのダス……です」
「なるほど……! 分かりやすく分類して下さって、ありがとうございます!」
これなら探しやすいし、なにより俺でも説明できる。
なんという心遣いなんだと感動してラスコーさんにお礼を言うと、相手は無精髭の頬をほんのり赤らめて「いやぁ……」と照れたように頭を掻いていた。
どうやら結構な恥ずかしがり屋さんらしい。
そう言う所も勉ぞ……いやいや、ともかく優しい人なのは確かだな。
「あ、えと、記述がある場所は覚えてるんで、とりあえず一冊ずつ見せるっす」
「お願いしますっ」
姿勢を正してラスコーさんを見ると、相手は口をモゴモゴさせながら本を取った。
――まず、曜術師じゃない普通の人達が使う薬草について。
これらは俺が知っている知識とほぼ違いが無く、やはり「曜術師が使用したり調合した薬よりも薬効がかなり落ちる」ことが何度も書かれており、よほど強力な薬草か伝説級の植物くらいでしか目覚ましい効果は得られないという話ばかりだった。
本によってはこの話を実証した研究記録なんかが書いてあるらしいんだが、これは俺には難しい……というか読んでいたら眠ってしまうくらい長そうだったので、今回はラスコーさんに要約して貰うだけにしておいた。
ともかく、一つ目は「魔女」と何も関係なかったな。
――んで、二つ目……これは、薬師ではない職業の曜術師が、薬を作ってる記述を中心にしたものだ。
ラスコーさんが要約してくれた話によると、各宗教に仕える人や、国の重要な役職に就いているがゆえに薬師と名乗っていない人、それに珍しい所では「巫子」だとか部族の呪い師みたいな人達が作る薬に関連した事が書いてあるらしい。
例えば、ナトラ教が販売している聖水なんかは、実際は神官や大司教などの人達が特殊な製法で作った薬に近い。
つまり、彼らも木属性を持った曜術師と言う事になる。
そういった、薬師ではない人達の特殊な事例が研究されているらしいんだけど……その中に魔女の記述は無かった。
……まあかなり昔の話らしいし、たしか魔女って魔族と何らかの契約して独自の術を使うメスって話だったから、こういう職業にカウントされてなかったのかも。
となると……最後の山の中に魔女の記述があるんだろうか?
無かったら無かったで面倒な事になるな。
どこを探せばいいのか分からなくなっちまうぞ。
「んで、最後の山ッスけど……こっちはあまり信憑性のない伝説とかダスね。ナトラ教の主神であるナトラの伝説とか、妖精の薬だとか……」
あっ、それらって伝説扱いされてるんだ。
いやまあそうか。だって、元素妖精は人前に姿を現さないし、ナトラだって遠い昔の人物だから真実かどうか分からなくなってるんだもんな。
この世界って相当長~く続いてるみたいだから、キュウマですらナトラと出会った時の事が何百年前か分からなくなってたみたいだし……。
そんなに長い時間経過してるなら、伝説になってしまっても無理はない。
でも、やっぱりその中でも魔女の事を指してるような単語は見つからないな。
思わず心の中で意気消沈してしまったが、説明してくれるラスコーさんの話だけはしっかり聞こうと思っていると、相手がふと「ああ、そうそう」と呟いた。
「そう言えば……【修学館】の隅っこに、聞いた事も無い記録が収められているのを見た事があったよな、ながったよな……」
「しゅうがくかん、ですか?」
「ああ、【修学館】てのは、歴代の卒業生の成果物……人の役に立ちそうなモンを、展示しておく場所なんス。まあ、中にはくっだらねえモンもあるんスけど」
方言らしい独特な抑揚で説明してくれるラスコーさん。
なるほど、学士達が作り上げた者は色々あるだろうが、その中でも残す価値があると判断された物が並べられているってことだな。
となると、そこに魔女の薬の記録が収められている可能性は高いぞ。
「その中に、何か気になる物があったんですか」
もしかしたら、と少しドキドキして問いかける。
そんな俺に、ラスコーさんはハの字眉で頬を掻きながら答えた。
「んダす。確か、ええと……マジョの薬がどうだかって記録だったような……」
「――――!!」
それだ。
間違いなく、それだ。
思わず椅子に座ったまま跳ねそうになってしまったが、驚きを飲み込む。
「マジョなんて聞いた事もねっし、多分想定実験の結果みてぇなモンだと思ったんスが……何が役に立つかわがんねもんだし、一応伝えておいた方が……」
「それですそれっ! 俺達……あっ、えっと、アドニス様が探していた必要な資料は、ソレだったんですよ! どうしたら俺達でも閲覧できるんですか!?」
つい「俺達」と言ってしまったが、セーフだセーフ。
ともかく目的のブツがついに見つかった事に興奮してしまい、ついラスコーさんに詰め寄ってしまうが、相手は顔を真っ赤にして口を噤んでしまった。
あっいかん。恥ずかしがり屋なのについ。
「は、はしゃいじゃってすみません……」
例え男同士だろうが、近くに寄られたら恥ずかしい人は恥ずかしいもんな。
俺だって何とも思ってないヤツに詰め寄られてもビクッとしちゃうもの。ラスコーさんに悪い事をしたなと思ったが、相手も優しいのか手を振って否定してくれた。
「あっ! い、いや、お、お気になさらず! ええとその、閲覧……あぁ、けんど……うーん……」
「どうかしたんですか?」
「隅に追いやられてるとはいえ、あの【修学館】の成果物は学院の核みてぇなモンすから、いくらアドニス様でも難しいかもしんねスな」
「そうなんですか……」
恥ずかしさを取り払うと、やはりラスコーさんは有能でしかない。
やっぱ、瓶底眼鏡をかけてるヒトって基本的に頭が良いんだろうな……また漫画の知識が証明されてしまったぜ。
でも、アドニスでも入るのが難しいってのは困ったな。
魔女の薬に関しての情報を一刻も早く手に入れたいのに……。
「あっ、で、でも……どうにかなるかも……」
「えっ本当ですか!?」
悩む俺を見かねてか、またラスコーさんが助け舟を出してくれる。
赤面しっぱなしだけど、勇気を振り絞って話してくれているのだ。ううっ、なんという人情味……なんでこんなに良い人が虐められてるのか解んないよホントに。
今は何も言えないので歯痒いが、ともかく精一杯感謝をしておこう。
そう思ってこれでもかと気持ちを込めた熱い瞳を向けると、ラスコーさんはついに恥ずかしさの限界に達したのか、両手をクロスして真っ赤な顔を覆い隠しながら、声をガクガクと震わせた。
「そそそそのっ、わ、ワスがまずセンセに話してくっから、とりあえずここでちっと待っといて欲しいッスう……!」
「あっ、ラスコー……」
さん、と言う前に、相手は身を翻すと図書館を出て行ってしまった。
おお……なんという足の速さ……。
一人取り残された俺は、しばし棚の奥に隠れた入口を見つめていたが――急に肩と頭にズンと重い物が乗ってきた感覚に飛び上がりそうになった。
「んぎゃっ!?」
「しーっ。ツカサ君、図書館ではお静かにだよ」
「な……ぶ、ブラックか……」
思わず驚いてしまったが、一気に肩の力が抜ける。
そんな俺を囲い込むように、肩から腕を伸ばして俺の首や腹を抱えると、ブラックは顎を俺の頭に乗せてフウと息を吐いた。
「ありゃ童貞だな」
「いやお前なに言ってんの急に!?」
ていうか童貞ってなに、誰が。
予想外の言葉過ぎて上を見ようとするが、顎が重くて上を向けない。
そんな俺に構わず、ブラックはしみじみしたような声で語りかけてきた。
「ツカサ君。オスってヤツはね、童貞であればあるほどメスの仕草に敏感になるものなんだよ……。玄人とは真逆の存在なのに、似るのが不思議なもんだよねえ」
「なん……その知識なに……?」
童貞と玄人は全く違う物ではないのか。
そもそも俺とブラックじゃ熟練度が全く違うじゃないか。
ワケの分からんことを言ってないで離れろ、と暴れるのだが、ブラックの腕は毎度のごとくガッチリ俺を捕えていて、解放してはくれない。
それどころか抱え上げて、首筋に顔を埋めてくる。
「ああいう手がイカ臭い童貞がツカサ君に言い寄ってるのを見ると、牽制の一つでもしたくなってくるなぁ」
「っ……!? ちょっ……や、ま、まさかお前……」
「キスしていい?」
そう言いながら、ブラックは俺の頬に真っ赤な髪をぐっと押しつけて、唇を首筋に這わせてくる。この感じは、ヤバい。
牽制って事はたぶん、き、キスマーク付けようとしてんのかお前っ!?
ばかばかやめろスケベおやじ!
急に首筋にそんな痕あったらおかしく思われるだろ!?
「だっ、ダメっ、なに考えてんだよアンタ……っ! つーか別に言い寄ってなんて」
「いーや、僕の目はごまかせないね。あのクソ厚丸眼鏡のガキ、ツカサ君によからぬ思いを抱いてたね、絶対半勃起くらいしてたね!!」
「そんなのお前だけだってのー!!」
なんで話すだけで勃起すんだよ、俺より重症じゃねえか。
というか俺に抱き着いて腰の凶器を擦りつけてくるアンタの方がよっぽど怖いわ。
どう考えても喋った程度で勃起するなんてアンタくらいだってば!
「ただでさえ、今の状況にイライラしてるのに……ツカサ君の傍に居られない状態であんな害虫にまで寄って来られたら、僕もう我慢できないんだけど!?」
「そ、そんなこと言われても……っ」
……でも、まあ、き……気持ちは分からなくもないけど……。
俺だって、ブラックがモテてているのを見ると、男としての嫉妬9割で憎たらしくなるけど、まあ……ちょっとは、不安になると思うし……。
他の魅力的な人にブラックをとられたって仕方がないと思うくらいには、俺もダメなヤツだから、ブラックの感情とはちょっと違うかもしれないけど。
でも、まあ……自分の彼女が異性と仲良くしてる姿は、普通にヤだもんな。
……とはいえ、俺は普通ならメスとも気付かれない程度の存在なんだが。
つまりは、別にメスとして見たら絶世の美女ってワケじゃないのだ。
それはこの世界に居て何度も実証されてることなんだがな?
だから、そんなに心配しなくてもいいだろうと思うんだけど……。
「ツカサ君……」
「……ん……だ、大丈夫だってば、もう……」
ダダをこねるように名前を呼ぶブラックに、ちょっと胸がキュッとなる。
……名前を呼ばれるだけで胸が苦しくなるのなんて、アンタくらいだよ。
「キスしたらだめ……?」
俺を簡単にくるりと回転させて、自分の顔を見せるように抱え上げてくる。
これ見よがしに披露してきたブラックの表情は、明らかに他人の同情を誘うような情けない「しょぼん」と言いたげなものだった。
いい大人が、そんな顔するなよ。とは思うけど……
慣れちゃったからか、それとも“こんな仲”になってしまったからなのか……もう、俺も、ついブラックに乗せられるようになってしまって。
こんなわざとらしい顔をしてるのに、ツッコミをいれるよりも「しょうがないヤツだな」という、むず痒い気持ちの方が勝ってしまって……。
「…………こ……これで我慢しろよ……」
自分でも恥ずかしくなる上擦った声に熱が上がるのを感じたくなくて、俺は勢いに任せてブラックの前髪をかき分けると――――
誰にも見られない内に、額にキスをした。
「わっ……!」
「~~~~っ、こ、こういう場所だとこれくらいが精一杯だからな……!?」
だから、もうヤバい要求をするのは勘弁してくれ。
そんな願いを込めてブラックの顔を見つめると、相手は即座にデレッと顔を緩めて俺の頬に吸い付くかのように何度もキスをしはじめた。
「ちょっ、ば、ばか……っ!」
「んん~~っ、嬉しいよぉツカサくぅうんっ! でも僕これだけじゃ足りないよっ、ねえねえもっとっ、休憩中で良いからもっとキスしようよぉ~ね~っ!」
「わっ、わかった、分かったからもうキスやめ……っ」
頬を吸うな、痕が残ったらやばいってばっ!
だけど逃げられないので、もう了承するしかない。仕方なく提案に乗ってやると、ブラックは「えへへ」と言いながら、満足げに顔を離して俺を見つめた。
う……うぐ……っ、こんちくしょう、顔だけは良いんだからほんとにもう……。
「休憩ごとにツカサ君と隠れてキスかぁ……なんか、興奮してきちゃうなぁっ」
やらしい事を言いながら、心底嬉しそうに頬を染めて微笑んでくるブラック。
…………コイツの顔の方が、よっぽど赤面し甲斐が有るだろうに。
そんな事を無意識に考えてしまい、俺は自分が恥ずかしくなって顔をカッと熱くしてしまった。……きっと、顔が赤くなっているだろう。
だけど、ブラックはそんな俺を見て、更に嬉しそうに頬を緩めるだけだった。
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