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Level 3 - "電気ステーション" (The Electrical Station)
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生存難易度クラス:
* クラス4 (危険、不安定、多数のエンティティ)
環境:
* 危険: 常に警戒が必要。
* 不安定: 環境が突如変化する可能性がある。
* 多数のエンティティ: 危険な存在が数多く徘徊している。
序論:絶え間なく響く機械音の迷宮
The Backroomsを踏破する放浪者にとって、Level 3は真の脅威が牙をむき始める最初の関門と言えるでしょう。Level 0の単調な恐怖、Level 1の閉塞感、Level 2の熱と闇を乗り越えた先に待つこの場所は、「電気ステーション」という通称で知られています。しかし、その名は我々が知るような近代的な発電所を想起させるものではありません。ここは、錆とオイルの匂いが立ち込め、目的不明の機械が絶え間なく不気味なハム音を響かせる、終わりなき産業施設の迷宮なのです。
Level 3の生存難易度はクラス4に分類されます。これは、このレベルが極めて危険であり、数多くの敵対的エンティティが縄張りとし、環境そのものが不安定であることを意味します。Level 2からこの地に足を踏み入れた瞬間、放浪者は空気の変化に気づくでしょう。湿った熱気は幾分和らぎますが、代わりに肌を刺すような冷たい金属の感触と、全身を圧迫するような重低音が支配します。
ここは、単独で踏破するにはあまりにも過酷な場所です。廊下は狭く、見通しが悪く、角を曲がった瞬間に致命的な遭遇が待っているかもしれません。しかし、同時にLevel 3はThe Backroomsにおける重要な中継地点でもあります。ここにはM.E.G.(Major Explorer Group)をはじめとする複数のコミュニティが拠点を構えており、知識と物資、そして束の間の安全を提供してくれます。また、さらに先のレベルへと進むための重要な出口が数多く存在するため、多くの放浪者が危険を承知でこのレベルを通過せざるを得ません。
この解説書は、あなたがLevel 3の脅威を理解し、その中で生き延び、そして次なる目的地へと進むための道標となることを目的としています。これから語られる詳細な描写、エンティティの生態、コミュニティの存在、そして迷宮からの脱出方法を熟読し、心と装備の準備を怠らないでください。電気ステーションの闇の中で、あなたの理性を保ち、命を守るための知識がここにあります。
第1章:レベルの描写 - 錆と鉄格子の無限回廊
Level 3の環境は、これまでのレベルとは一線を画す複雑さと危険性を内包しています。その景観は、見捨てられた工場、古い刑務所、そして軍事施設の地下壕が混ざり合ったような、不吉で圧迫感のあるものです。
1.1. 構造とレイアウト
Level 3の最も顕著な特徴は、そのランダムかつ迷宮的な構造です。どこまで歩いても同じような風景が続く単調なLevel 0とは異なり、Level 3は変化に富んでいますが、その変化は決して放浪者に安らぎを与えるものではありません。
* 廊下: このレベルの大部分は、非常に狭く、入り組んだ廊下で構成されています。壁は主に汚れたコンクリートブロック、錆びついた金属板、そして無数のパイプやケーブルで覆われています。天井は低く、場所によっては身をかがめなければ進めないほどの圧迫感があります。床は金属製の格子になっていることが多く、その下にはさらに深い闇や、高速で流れる汚水、あるいは複雑に絡み合った配線が垣間見えます。格子の隙間から物が落下すれば、二度と取り戻すことはできないでしょう。
* 部屋: 廊下を抜けると、時折、不釣り合いなほど広大な部屋に出くわします。これらの部屋は巨大な機械や発電機、ボイラーで満たされており、迷宮の中の「心臓部」のような役割を果たしているように見えます。天井は遥か高く、キャットウォークや梯子が複雑に張り巡らされていますが、その多くは錆びて崩れかけており、安易に利用するのは危険です。部屋の中央に鎮座する機械は、その目的も正体も不明ですが、絶えず稼働し、レベル全体に不気味な振動と騒音を供給しています。
* 垂直性: Level 3は水平方向だけでなく、垂直方向にも広がりを持っています。錆びた螺旋階段、垂直に伸びる梯子、そして危険なエレベーターシャフトが頻繁に見られます。これらは異なる階層へと繋がっており、探索をさらに複雑なものにしています。しかし、高所からの転落は致命傷に繋がりかねず、多くの階段は途中で崩落しているため、移動には細心の注意が必要です。
1.2. 特徴的な構成要素
Level 3の個性を決定づけているのは、その環境を構成する様々な産業的要素です。
* 機械類: レベル内に点在する機械は、Level 3の象徴です。タービンのような音を立てて回転するもの、巨大なピストンが蒸気を噴き出しながら上下するもの、無数の計器盤が意味不明な数値を表示し続けるものなど、その種類は多岐にわたります。これらの機械に不用意に近づくことは非常に危険です。機械から発せられる高熱、漏電、突如噴出する高圧蒸気は、一瞬で放浪者の命を奪う可能性があります。また、これらの機械の多くは鉄格子やフェンスで囲われており、あたかも「何か」を閉じ込めているかのような印象を与えます。
* パイプと配線: 壁、床、天井を問わず、おびただしい数のパイプと電気ケーブルが血管のように張り巡らされています。パイプは様々な太さや色のものがあり、中には熱水や腐食性の液体が流れているものもあるため、損傷させることは絶対に避けるべきです。ケーブルは剥き出しになっている箇所が多く、常に漏電の危険が伴います。特に水たまりがある場所では、一歩間違えれば感電死に至るでしょう。
* 鉄格子とフェンス: Level 3では、行く手を阻むように設置された鉄格子やチェーンリンクフェンスが頻繁に見られます。これらの多くは固く施錠されているか、錆びついて開けることができません。これらは単なる障害物ではなく、危険なエンティティの侵入を防ぐためのものか、あるいは逆にエンティティを特定の区画に閉じ込めるためのものかもしれません。時折、破壊されたフェンスやこじ開けられた扉が見つかりますが、それはその先が安全でないことの何よりの証拠です。
* ドア: Level 3には様々な種類のドアが存在します。重厚な鉄の扉、補強された木製のドア、電子ロック式のハッチなど。これらのドアの先がどこに繋がっているかは全く予測できません。別の廊下か、機械室か、あるいは稀に別のレベルへの出口である可能性もあります。しかし、ドアを開ける際には常に警戒が必要です。ドアの向こう側でエンティティが待ち構えている可能性は決して低くありません。
1.3. 感覚的情報
Level 3に滞在する放浪者は、五感を通して絶え間ないストレスに晒されます。
* 視覚: 全体的に薄暗く、光源は天井に設置された蛍光灯や非常灯に限られます。しかし、これらの照明は常にちらついているか、ブーンという不快な音を立てており、いつ消灯してもおかしくない不安定な状態です。光が届かない完全な闇も多く存在し、懐中電灯は必須の装備となります。錆びた赤茶色、汚れたコンクリートの灰色、そしてオイルの黒が、このレベルの支配的な色彩です。
* 聴覚: Level 3は決して静かな場所ではありません。レベルのどこにいても、機械の絶え間ない重低音、発電機のハム音、パイプを流れる液体の音、そして蒸気の噴出音が聞こえてきます。これらの定常的な騒音に混じって、時折、金属が擦れる甲高い音、原因不明の警報音、そして遠くから響く何者かの叫び声や咆哮が聞こえ、放浪者の神経をすり減らします。これらの音はエンティティの接近を知らせるサインであることもあり、常に耳を澄ませておく必要があります。
* 嗅覚: 錆びた鉄の匂い、古びた機械油の匂い、そして湿ったコンクリートとカビが混ざり合ったような、不快な匂いが常に漂っています。場所によっては、オゾンのような焦げた匂いや、腐敗臭がすることもあります。嗅覚の急な変化は、近くに危険が迫っていることを示唆している場合があります。
* 触覚: 空気はひんやりとして湿っており、金属の壁や床に触れると冷たさが伝わってきます。機械の近くでは局所的に温度が上昇し、熱気を感じることもあります。床にはしばしば正体不明のぬるぬるした液体が溜まっており、足元を滑らせる原因となります。また、レベル全体が巨大な機械の振動によって、常に微かに震えています。
1.4. 特有の現象
Level 3では、物理法則が不安定になることがあります。
* ランダムな停電: 最も一般的で危険な現象です。何の前触れもなく、レベル全体の照明が完全に消え、絶対的な暗闇と静寂が訪れます。この静寂は、普段の騒音よりも遥かに恐怖を煽ります。停電は数秒で回復することもあれば、数時間に及ぶこともあります。この間、暗闇を好むエンティティが活発化するため、即座に身を隠し、音を立てずにやり過ごす必要があります。
* ロックダウン: 突如、エリア全体に警報が鳴り響き、全ての鉄の扉やシャッターが閉鎖され、特定の区画に閉じ込められる現象です。原因は不明ですが、エンティティの大量発生や、M.E.G.などの組織による意図的な封鎖の可能性が考えられています。ロックダウンが解除されるまで、狭い空間で未知の脅威と対峙しなければならないこともあります。
* Wi-Fiの存在: 不思議なことに、Level 3の特定のエリアでは、比較的安定したWi-Fi接続が確認されています。このWi-Fiは「M.E.G._Secure_Net」や「TradersKeep_Guest」といった名称で検出されることがあり、M.E.G.やB.N.T.G.といった組織が設置したインフラであると考えられています。これにより、彼らのデータベースへのアクセスや、他の放浪者との通信が可能となりますが、接続可能なエリアは非常に限られています。
第2章:生存の脅威 - 闇に潜む捕食者たち
Level 3がクラス4に分類される最大の理由は、ここに生息するエンティティの種類の多さと、その攻撃性の高さにあります。このレベルの狭く入り組んだ構造は、エンティティにとって絶好の狩場であり、放浪者は常に捕食される側に立たされます。
2.1. 主要エンティティ
Level 3では多種多様なエンティティが報告されていますが、特に遭遇率が高く、危険とされる存在は以下の通りです。
* ハウンド (Hounds - Entity 8):
* 外見: 人間の姿をしていますが、四足歩行で行動し、その動きは犬や大型の猫科動物を彷彿とさせます。皮膚は黒く、毛はなく、目は白く光っています。手足は不自然に長く、鋭い爪を持っています。
* 生態と危険性: ハウンドは非常に攻撃的で、縄張り意識が強いエンティティです。彼らの最大の特徴は、極めて鋭い聴覚です。どんなに小さな物音でも聞きつけ、獲物の位置を正確に特定します。単独で行動することもありますが、多くは3~5体の群れ(パック)で狩りを行います。一度獲物と認識されると、執拗に追跡し、その俊敏な動きと鋭い爪で襲いかかります。
* 対処法: ハウンドに対して最も有効な対策は、「音を立てないこと」です。静かに行動し、足音を最小限に抑え、会話を避けることが生存の鍵となります。もしハウンドの唸り声が聞こえたら、それは彼らが近くにいる証拠です。すぐに物陰に隠れ、息を潜めて彼らが通り過ぎるのを待ってください。戦闘は極力避けるべきですが、追い詰められた場合は、パイプなどの鈍器で頭部を狙うのが比較的有効とされています。アーモンドウォーターを投げつけると一時的に混乱させることができますが、これは最後の手段と考えるべきです。
* フェイスリング (Facelings - Entity 10):
* 外見: 遠目には人間に見えますが、近づくと顔に目、鼻、口といったパーツが一切ない、のっぺらぼうのような存在です。成体と幼体の二種類が確認されています。
生態と危険性:
成体: 成体のフェイスリングは、通常は人間に無関心で、害を及ぼすことはありません。彼らはただ黙々とレベル内を歩き回っているだけです。しかし、何らかの理由で敵対的な行動を取る個体も報告されており、その際は人間離れした力で襲いかかってくるため、油断は禁物です。
幼体: 真に危険なのは幼体のフェイスリングです。彼らは好奇心旺盛で、放浪者に近づいてきて、奇妙な身振り手振りで気を引こうとします。この行動に騙されてはいけません。彼らの目的は、放浪者を油断させ、その隙に金切り声を上げて成体や他のエンティティを呼び寄せることです。幼体のフェイスリングを見かけたら、絶対に近づかず、速やかにその場を離れるべきです。
対処法: 基本的にフェイスリングは無視するのが最善です。特に幼体には注意を払い、関わらないようにしてください。彼らは直接的な攻撃力は低いですが、より危険なエンティティを呼び寄せる「生きた警報装置」です。
スキン・スティーラー (Skin-Stealers - Entity 3):
外見: 本来の姿は、半透明の皮膚を持つ非常に背の高い人型の生物です。しかし、この姿を見ることは稀です。彼らの名前が示す通り、人間の皮膚を剥ぎ取り、それを被ることでその人間に擬態する能力を持っています。
生態と危険性: スキン・スティーラーは非常に狡猾な捕食者です。彼らは剥ぎ取った皮膚をまとい、犠牲者になりすまして人間社会(この場合は放浪者のグループ)に紛れ込みます。擬態は完璧ではなく、ぎこちない動き、不自然な会話、そして血が皮膚の下を流れていない(体温が低い、脈がない)などの違和感があります。彼らは孤独な放浪者を狙い、誰も見ていない場所で襲いかかり、新たな皮膚を手に入れます。
対処法: グループで行動する際は、常にお互いの様子に注意を払い、不審な言動がないかを確認することが重要です。もし誰かがスキン・スティーラーではないかと疑わしい場合は、本人にしか分からないような質問をしたり、血液検査(彼らの血液は透明です)を要求したりすることが有効です。スキン・スティーラーは非常に強力で、一度正体がバレると凶暴化するため、戦闘は避けるべきです。彼らの弱点は火や腐食性の液体とされています。
ラングラー (Wranglers):
外見: ラングラーは、暗く、ねじれた人型のエンティティで、その体はLevel 3のケーブルやワイヤーと融合しているように見えます。彼らの姿は闇に紛れており、はっきりと見ることは困難です。
生態と危険性: ラングラーはLevel 3に特有のエンティティと考えられており、その生態には謎が多いです。彼らは天井や壁の配線の中に潜み、獲物が通りかかるのを待ち伏せします。そして、体の一部であるケーブルを鞭のようにしならせ、獲物を捕らえ、感電させたり、暗闇の中に引きずり込んだりします。彼らはLevel 3の電力システムと何らかの関係があると考えられており、停電時に特に活発化するという報告もあります。
対処法: 配線が密集している場所や、天井が低い場所では特に警戒が必要です。壁や天井から伸びる不自然なケーブルには絶対に触れないでください。ラングラーは光を嫌う傾向があるため、強力な懐中電灯で照らすことで、一時的に撃退できる可能性があります。
2.2. その他のエンティティ
上記の主要なエンティティ以外にも、Level 3では以下のような存在が目撃されています。
クランプ (Clumps - Entity 15): 人間の手足や胴体が不気味に融合した塊のようなエンティティ。非常に危険で、遭遇した場合は即座に逃げるべきです。
デスモス (Deathmoths - Entity 5): 巨大な蛾のようなエンティティ。光に引き寄せられる性質があり、人間を襲うことがあります。雌のデスモスは特に攻撃的です。
クロウラー (Crawlers - Entity 20): 暗闇を好む、蜘蛛のような姿をしたエンティティ。非常に俊敏で、天井や壁を這い回ります。
インセイン・放浪者 (Insane Wanderers): The Backroomsの過酷な環境により正気を失った元人間たち。予測不可能な行動をとり、他の放浪者に敵対的になることがあります。
2.3. 生存戦略
Level 3でエンティティから生き延びるためには、以下の戦略が不可欠です。
静寂の維持: とにかく音を立てないこと。これが最も重要なルールです。ハウンドをはじめ、多くのエンティティは聴覚に優れています。
周囲の警戒: 常に周囲の物音、影、匂いに注意を払ってください。角を曲がる前、ドアを開ける前には、必ず向こう側の気配を探ることが重要です。
光源の確保: 信頼性の高い懐中電灯と予備のバッテリーは生命線です。光は暗闇を照らすだけでなく、一部のエンティティを退ける効果もあります。
隠れ場所の把握: 移動中は、常に緊急時に隠れることができる場所(ロッカー、機械の影、小さな部屋など)を意識しておきましょう。
戦闘の回避: あなたは戦士ではなく、生存者です。エンティティとの直接戦闘は、他に選択肢がない場合の最終手段です。逃げるが勝ち、という言葉を忘れないでください。
第3章:闇の中の灯火 - 植民地と前哨地
Level 3の絶望的な環境の中にも、人類は適応し、コミュニティを形成しています。これらの組織は、放浪者にとって貴重な情報源、補給地点、そして何よりも安全な避難所となり得ます。しかし、すべてのグループが友好的とは限らないため、接触には注意が必要です。
3.1. M.E.G. (Major Explorer Group)
The Backrooms最大の探検・研究組織であるM.E.G.は、Level 3に重要な拠点を置いています。
基地「ベース・ガンマ」 (Base Gamma):
場所と規模: ベース・ガンマは、Level 3の中でも比較的安全とされる区画に設立された、M.E.G.で3番目に大きな主要基地です。数キロメートルにわたる広大なエリアを要塞化しており、数百人のM.E.G.隊員や研究者、そして保護された放浪者が生活しています。
設備: 基地内は、Level 3の不安定な電力網とは別に、独自の発電システムによって安定した電力が供給されています。居住区、食堂、医療施設、武器庫、研究室、通信室など、都市機能と言っても過言ではないほどの設備が整っています。また、基地の周囲は厳重に警備されており、エンティティの侵入を許しません。
役割: ベース・ガンマの主な役割は、Level 3および隣接するレベルの調査・研究、エンティティの生態分析、そして放浪者の救助と保護です。彼らは定期的にパトロール隊を派遣し、危険なエンティティの駆除や、新たな出口・入口の探索を行っています。
接触方法: ベース・ガンマは、その存在を隠してはいません。レベル内の壁に基地への道を示す標識を残していることがあります。もしあなたが幸運にもM.E.G.のパトロール隊に遭遇すれば、彼らは喜んであなたを基地へ案内してくれるでしょう。基地内では、食料やアーモンドウォーター、医療品を提供してもらえるほか、安全な場所で休息を取り、次のレベルへ進むための情報を得ることができます。M.E.G.は、その見返りとして、あなたがこれまでに得た情報(他のレベルの様子やエンティティの目撃情報など)の提供を求めるかもしれません。
3.2. B.N.T.G. (Backrooms National Trade Group)
M.E.G.が科学と探検を主眼とするのに対し、B.N.T.G.は商業と交易によってThe Backroomsでの生存を図る組織です。
拠点「トレーダーズ・キープ」 (Trader's Keep):
場所と特徴: トレーダーズ・キープは、Level 1にある彼らの主要拠点「トレーダーズ・ヴォールト」の支店であり、Level 3の主要な交易ハブです。巨大な機械室を改装して作られており、様々な物品を取引するための市場が開かれています。
活動内容: ここでは、アーモンドウォーター、食料、武器、バッテリー、医薬品など、生存に必要なあらゆる物資が取引されています。B.N.T.G.は独自の通貨は持たず、物々交換を基本としています。あなたが持っている珍しい物品(他のレベルでしか手に入らないアイテムなど)は、ここで高く評価される可能性があります。
M.E.G.との関係: M.E.G.とB.N.T.G.は、互いに協力的な関係を築いています。M.E.G.はB.N.T.G.から物資を調達し、B.N.T.G.はM.E.G.の警備によって安全な商業活動を保証されています。放浪者は、両方の組織と良好な関係を築くことで、Level 3での生存率を大幅に高めることができるでしょう。
3.3. その他のグループ
M.E.G.やB.N.T.G.ほど大規模ではありませんが、Level 3には他にもいくつかの小規模なコミュニティが存在します。
The Followers of Jerry: Level 1を拠点とするカルト的な宗教団体ですが、Level 3にも小規模な前哨地をいくつか持っています。彼らは「ジェリー」という名のオウムのようなエンティティを崇拝しており、新入りの放浪者を勧誘しようとすることがあります。彼らは基本的に友好的ですが、その教義は独特であり、深く関わる際には注意が必要です。
独立した生存者グループ: 特定の組織に属さず、数人から十数人のグループで生活している人々もいます。彼らは要塞化した小部屋や通路の行き止まりなどを拠点にしており、外部の人間に対して非常に警戒心が強いことが多いです。彼らと接触する際は、敵意がないことを明確に示し、慎重に行動する必要があります。
第4章:迷宮の出入り口 - 探索の始まりと終わり
Level 3は危険な場所であると同時に、The Backroomsの様々なレベルへと繋がる重要な交差点でもあります。このレベルを安全に踏破し、次の目的地へ到達するためには、入口と出口に関する正確な知識が不可欠です。
4.1. Level 3への入り口 (Entrances)
Level 3に到達するには、主に以下の方法があります。
Level 2から: これが最も一般的なルートです。Level 2のトンネルを探索していると、時折、施錠されていない重い鉄の扉や、防火扉が見つかります。これらの扉を開けて進むと、Level 3の錆びついた廊下にたどり着きます。扉をくぐった瞬間、空気の質と周囲の音が劇的に変化するため、すぐにレベルを移動したことがわかるでしょう。
Level 2.1から: Level 2のサブレベルであるLevel 2.1の換気システム内にある特定の換気扇を通り抜けることで、Level 3に到達することが可能です。ただし、このルートは非常に稀で、発見は困難です。
その他のレベルから:
Level 13から: Level 13にあるアパートの特定の部屋に入ることで、稀にLevel 3に転移することがあります。
Level 29から: Level 29で特定の森を抜けると、Level 3に通じる洞窟が見つかることがあります。
Level 54から: Level 54にある階段を降りることで、Level 3に到達できる場合があります。
Noclipping: Level 2で壁や床にNoclip(非現実的な方法で物体を通り抜けること)すると、確率でLevel 3に落ちることがあります。しかし、Noclippingは非常に危険で予測不可能な現象であり、意図的に狙うべきではありません。
4.2. Level 3からの出口 (Exits)
Level 3から他のレベルへ脱出する方法は数多く存在し、これがこのレベルが中継地点として重要視される理由です。
Level 4へ: 最も一般的で、比較的安全な出口の一つです。Level 3内にあるエレベーターを見つけ、それに乗ることでLevel 4「放棄されたオフィス」に到達できます。また、時には下り階段がLevel 4に続いていることもあります。M.E.G.のベース・ガンマは、Level 4への安全な出口を確保・管理しています。
Level 5へ: Level 3の広大な機械室の中には、非常に古びたボイラー室が存在することがあります。そのボイラー室の奥にある、奇妙な装飾が施されたドアを開けると、Level 5「恐怖のホテル」に繋がっています。
Level 3.1へ: Level 3のサブレベルであるLevel 3.1「電気迷路」へは、壁に取り付けられた電気パネルを開け、その中の配線を特定の順序で操作することでアクセスできると言われています。これは非常に危険で専門的な知識を要する方法です。
Level 11へ: Level 3で見つかる鉄格子のエレベーターに乗ることで、Level 11「永遠の都市」に到達できるという報告があります。
Level 34へ: 錆びついた金属製のトンネルやチューブを見つけ、その中を這って進むと、Level 34「チューブ迷路」に繋がることがあります。
Level 46へ: Level 3の牢屋のようなエリアで、非常に錆びついたドアを見つけると、稀にLevel 46「アラビア砂漠」への出口となっていることがあります。
Level 60へ: 非常に稀ですが、Level 3内のコンピュータールームで、特定のコマンドを入力すると、Level 60「沿岸航路」にテレポートできると言われています。
Noclipping: Level 3でNoclipすると、Level 6、Level 43、あるいはLevel 74といった、さらに危険なレベルに飛ばされる可能性があります。
出口を探す際は、M.E.G.が残した標識や情報を頼りにするのが最も安全です。未知のドアや通路は、新たなレベルへの希望であると同時に、未知の危険への入り口でもあることを決して忘れないでください。
結論:電気ステーションの深淵と、その先へ
Level 3「電気ステーション」は、The Backroomsにおける最初の大きな試練です。ここは、放浪者の生存スキル、精神力、そして知識が厳しく試される場所です。絶え間ない機械音は理性を蝕み、狭く暗い廊下は閉所恐怖症を煽り、そして闇に潜む無数のエンティティは常に命を狙っています。
しかし、このレベルは単なる死地ではありません。M.E.G.やB.N.T.G.といった組織の存在は、人類がどれほど過酷な環境であっても文明の灯をともし、互いに協力し合えることの証明です。彼らの拠点は、この絶望的な迷宮におけるオアシスであり、知識と物資、そして何よりも希望を与えてくれます。
Level 3を理解するということは、危険と機会の両方を理解するということです。どこに脅威が潜み、どこに安全があるのか。どの音に耳を澄ませ、どの音を無視すべきか。いつ進み、いつ隠れるべきか。これらの判断の一つ一つが、あなたの生死を分けることになります。
この解説書が、あなたのLevel 3における生存の助けとなることを願っています。しかし、知識はあくまで道具に過ぎません。最終的にあなたを守るのは、あなた自身の慎重さ、冷静さ、そして生き延びようとする強い意志です。
鉄と錆と電気の迷宮を抜け、無事に次のレベルへとたどり着けることを祈っています。幸運を、放浪者よ。
* クラス4 (危険、不安定、多数のエンティティ)
環境:
* 危険: 常に警戒が必要。
* 不安定: 環境が突如変化する可能性がある。
* 多数のエンティティ: 危険な存在が数多く徘徊している。
序論:絶え間なく響く機械音の迷宮
The Backroomsを踏破する放浪者にとって、Level 3は真の脅威が牙をむき始める最初の関門と言えるでしょう。Level 0の単調な恐怖、Level 1の閉塞感、Level 2の熱と闇を乗り越えた先に待つこの場所は、「電気ステーション」という通称で知られています。しかし、その名は我々が知るような近代的な発電所を想起させるものではありません。ここは、錆とオイルの匂いが立ち込め、目的不明の機械が絶え間なく不気味なハム音を響かせる、終わりなき産業施設の迷宮なのです。
Level 3の生存難易度はクラス4に分類されます。これは、このレベルが極めて危険であり、数多くの敵対的エンティティが縄張りとし、環境そのものが不安定であることを意味します。Level 2からこの地に足を踏み入れた瞬間、放浪者は空気の変化に気づくでしょう。湿った熱気は幾分和らぎますが、代わりに肌を刺すような冷たい金属の感触と、全身を圧迫するような重低音が支配します。
ここは、単独で踏破するにはあまりにも過酷な場所です。廊下は狭く、見通しが悪く、角を曲がった瞬間に致命的な遭遇が待っているかもしれません。しかし、同時にLevel 3はThe Backroomsにおける重要な中継地点でもあります。ここにはM.E.G.(Major Explorer Group)をはじめとする複数のコミュニティが拠点を構えており、知識と物資、そして束の間の安全を提供してくれます。また、さらに先のレベルへと進むための重要な出口が数多く存在するため、多くの放浪者が危険を承知でこのレベルを通過せざるを得ません。
この解説書は、あなたがLevel 3の脅威を理解し、その中で生き延び、そして次なる目的地へと進むための道標となることを目的としています。これから語られる詳細な描写、エンティティの生態、コミュニティの存在、そして迷宮からの脱出方法を熟読し、心と装備の準備を怠らないでください。電気ステーションの闇の中で、あなたの理性を保ち、命を守るための知識がここにあります。
第1章:レベルの描写 - 錆と鉄格子の無限回廊
Level 3の環境は、これまでのレベルとは一線を画す複雑さと危険性を内包しています。その景観は、見捨てられた工場、古い刑務所、そして軍事施設の地下壕が混ざり合ったような、不吉で圧迫感のあるものです。
1.1. 構造とレイアウト
Level 3の最も顕著な特徴は、そのランダムかつ迷宮的な構造です。どこまで歩いても同じような風景が続く単調なLevel 0とは異なり、Level 3は変化に富んでいますが、その変化は決して放浪者に安らぎを与えるものではありません。
* 廊下: このレベルの大部分は、非常に狭く、入り組んだ廊下で構成されています。壁は主に汚れたコンクリートブロック、錆びついた金属板、そして無数のパイプやケーブルで覆われています。天井は低く、場所によっては身をかがめなければ進めないほどの圧迫感があります。床は金属製の格子になっていることが多く、その下にはさらに深い闇や、高速で流れる汚水、あるいは複雑に絡み合った配線が垣間見えます。格子の隙間から物が落下すれば、二度と取り戻すことはできないでしょう。
* 部屋: 廊下を抜けると、時折、不釣り合いなほど広大な部屋に出くわします。これらの部屋は巨大な機械や発電機、ボイラーで満たされており、迷宮の中の「心臓部」のような役割を果たしているように見えます。天井は遥か高く、キャットウォークや梯子が複雑に張り巡らされていますが、その多くは錆びて崩れかけており、安易に利用するのは危険です。部屋の中央に鎮座する機械は、その目的も正体も不明ですが、絶えず稼働し、レベル全体に不気味な振動と騒音を供給しています。
* 垂直性: Level 3は水平方向だけでなく、垂直方向にも広がりを持っています。錆びた螺旋階段、垂直に伸びる梯子、そして危険なエレベーターシャフトが頻繁に見られます。これらは異なる階層へと繋がっており、探索をさらに複雑なものにしています。しかし、高所からの転落は致命傷に繋がりかねず、多くの階段は途中で崩落しているため、移動には細心の注意が必要です。
1.2. 特徴的な構成要素
Level 3の個性を決定づけているのは、その環境を構成する様々な産業的要素です。
* 機械類: レベル内に点在する機械は、Level 3の象徴です。タービンのような音を立てて回転するもの、巨大なピストンが蒸気を噴き出しながら上下するもの、無数の計器盤が意味不明な数値を表示し続けるものなど、その種類は多岐にわたります。これらの機械に不用意に近づくことは非常に危険です。機械から発せられる高熱、漏電、突如噴出する高圧蒸気は、一瞬で放浪者の命を奪う可能性があります。また、これらの機械の多くは鉄格子やフェンスで囲われており、あたかも「何か」を閉じ込めているかのような印象を与えます。
* パイプと配線: 壁、床、天井を問わず、おびただしい数のパイプと電気ケーブルが血管のように張り巡らされています。パイプは様々な太さや色のものがあり、中には熱水や腐食性の液体が流れているものもあるため、損傷させることは絶対に避けるべきです。ケーブルは剥き出しになっている箇所が多く、常に漏電の危険が伴います。特に水たまりがある場所では、一歩間違えれば感電死に至るでしょう。
* 鉄格子とフェンス: Level 3では、行く手を阻むように設置された鉄格子やチェーンリンクフェンスが頻繁に見られます。これらの多くは固く施錠されているか、錆びついて開けることができません。これらは単なる障害物ではなく、危険なエンティティの侵入を防ぐためのものか、あるいは逆にエンティティを特定の区画に閉じ込めるためのものかもしれません。時折、破壊されたフェンスやこじ開けられた扉が見つかりますが、それはその先が安全でないことの何よりの証拠です。
* ドア: Level 3には様々な種類のドアが存在します。重厚な鉄の扉、補強された木製のドア、電子ロック式のハッチなど。これらのドアの先がどこに繋がっているかは全く予測できません。別の廊下か、機械室か、あるいは稀に別のレベルへの出口である可能性もあります。しかし、ドアを開ける際には常に警戒が必要です。ドアの向こう側でエンティティが待ち構えている可能性は決して低くありません。
1.3. 感覚的情報
Level 3に滞在する放浪者は、五感を通して絶え間ないストレスに晒されます。
* 視覚: 全体的に薄暗く、光源は天井に設置された蛍光灯や非常灯に限られます。しかし、これらの照明は常にちらついているか、ブーンという不快な音を立てており、いつ消灯してもおかしくない不安定な状態です。光が届かない完全な闇も多く存在し、懐中電灯は必須の装備となります。錆びた赤茶色、汚れたコンクリートの灰色、そしてオイルの黒が、このレベルの支配的な色彩です。
* 聴覚: Level 3は決して静かな場所ではありません。レベルのどこにいても、機械の絶え間ない重低音、発電機のハム音、パイプを流れる液体の音、そして蒸気の噴出音が聞こえてきます。これらの定常的な騒音に混じって、時折、金属が擦れる甲高い音、原因不明の警報音、そして遠くから響く何者かの叫び声や咆哮が聞こえ、放浪者の神経をすり減らします。これらの音はエンティティの接近を知らせるサインであることもあり、常に耳を澄ませておく必要があります。
* 嗅覚: 錆びた鉄の匂い、古びた機械油の匂い、そして湿ったコンクリートとカビが混ざり合ったような、不快な匂いが常に漂っています。場所によっては、オゾンのような焦げた匂いや、腐敗臭がすることもあります。嗅覚の急な変化は、近くに危険が迫っていることを示唆している場合があります。
* 触覚: 空気はひんやりとして湿っており、金属の壁や床に触れると冷たさが伝わってきます。機械の近くでは局所的に温度が上昇し、熱気を感じることもあります。床にはしばしば正体不明のぬるぬるした液体が溜まっており、足元を滑らせる原因となります。また、レベル全体が巨大な機械の振動によって、常に微かに震えています。
1.4. 特有の現象
Level 3では、物理法則が不安定になることがあります。
* ランダムな停電: 最も一般的で危険な現象です。何の前触れもなく、レベル全体の照明が完全に消え、絶対的な暗闇と静寂が訪れます。この静寂は、普段の騒音よりも遥かに恐怖を煽ります。停電は数秒で回復することもあれば、数時間に及ぶこともあります。この間、暗闇を好むエンティティが活発化するため、即座に身を隠し、音を立てずにやり過ごす必要があります。
* ロックダウン: 突如、エリア全体に警報が鳴り響き、全ての鉄の扉やシャッターが閉鎖され、特定の区画に閉じ込められる現象です。原因は不明ですが、エンティティの大量発生や、M.E.G.などの組織による意図的な封鎖の可能性が考えられています。ロックダウンが解除されるまで、狭い空間で未知の脅威と対峙しなければならないこともあります。
* Wi-Fiの存在: 不思議なことに、Level 3の特定のエリアでは、比較的安定したWi-Fi接続が確認されています。このWi-Fiは「M.E.G._Secure_Net」や「TradersKeep_Guest」といった名称で検出されることがあり、M.E.G.やB.N.T.G.といった組織が設置したインフラであると考えられています。これにより、彼らのデータベースへのアクセスや、他の放浪者との通信が可能となりますが、接続可能なエリアは非常に限られています。
第2章:生存の脅威 - 闇に潜む捕食者たち
Level 3がクラス4に分類される最大の理由は、ここに生息するエンティティの種類の多さと、その攻撃性の高さにあります。このレベルの狭く入り組んだ構造は、エンティティにとって絶好の狩場であり、放浪者は常に捕食される側に立たされます。
2.1. 主要エンティティ
Level 3では多種多様なエンティティが報告されていますが、特に遭遇率が高く、危険とされる存在は以下の通りです。
* ハウンド (Hounds - Entity 8):
* 外見: 人間の姿をしていますが、四足歩行で行動し、その動きは犬や大型の猫科動物を彷彿とさせます。皮膚は黒く、毛はなく、目は白く光っています。手足は不自然に長く、鋭い爪を持っています。
* 生態と危険性: ハウンドは非常に攻撃的で、縄張り意識が強いエンティティです。彼らの最大の特徴は、極めて鋭い聴覚です。どんなに小さな物音でも聞きつけ、獲物の位置を正確に特定します。単独で行動することもありますが、多くは3~5体の群れ(パック)で狩りを行います。一度獲物と認識されると、執拗に追跡し、その俊敏な動きと鋭い爪で襲いかかります。
* 対処法: ハウンドに対して最も有効な対策は、「音を立てないこと」です。静かに行動し、足音を最小限に抑え、会話を避けることが生存の鍵となります。もしハウンドの唸り声が聞こえたら、それは彼らが近くにいる証拠です。すぐに物陰に隠れ、息を潜めて彼らが通り過ぎるのを待ってください。戦闘は極力避けるべきですが、追い詰められた場合は、パイプなどの鈍器で頭部を狙うのが比較的有効とされています。アーモンドウォーターを投げつけると一時的に混乱させることができますが、これは最後の手段と考えるべきです。
* フェイスリング (Facelings - Entity 10):
* 外見: 遠目には人間に見えますが、近づくと顔に目、鼻、口といったパーツが一切ない、のっぺらぼうのような存在です。成体と幼体の二種類が確認されています。
生態と危険性:
成体: 成体のフェイスリングは、通常は人間に無関心で、害を及ぼすことはありません。彼らはただ黙々とレベル内を歩き回っているだけです。しかし、何らかの理由で敵対的な行動を取る個体も報告されており、その際は人間離れした力で襲いかかってくるため、油断は禁物です。
幼体: 真に危険なのは幼体のフェイスリングです。彼らは好奇心旺盛で、放浪者に近づいてきて、奇妙な身振り手振りで気を引こうとします。この行動に騙されてはいけません。彼らの目的は、放浪者を油断させ、その隙に金切り声を上げて成体や他のエンティティを呼び寄せることです。幼体のフェイスリングを見かけたら、絶対に近づかず、速やかにその場を離れるべきです。
対処法: 基本的にフェイスリングは無視するのが最善です。特に幼体には注意を払い、関わらないようにしてください。彼らは直接的な攻撃力は低いですが、より危険なエンティティを呼び寄せる「生きた警報装置」です。
スキン・スティーラー (Skin-Stealers - Entity 3):
外見: 本来の姿は、半透明の皮膚を持つ非常に背の高い人型の生物です。しかし、この姿を見ることは稀です。彼らの名前が示す通り、人間の皮膚を剥ぎ取り、それを被ることでその人間に擬態する能力を持っています。
生態と危険性: スキン・スティーラーは非常に狡猾な捕食者です。彼らは剥ぎ取った皮膚をまとい、犠牲者になりすまして人間社会(この場合は放浪者のグループ)に紛れ込みます。擬態は完璧ではなく、ぎこちない動き、不自然な会話、そして血が皮膚の下を流れていない(体温が低い、脈がない)などの違和感があります。彼らは孤独な放浪者を狙い、誰も見ていない場所で襲いかかり、新たな皮膚を手に入れます。
対処法: グループで行動する際は、常にお互いの様子に注意を払い、不審な言動がないかを確認することが重要です。もし誰かがスキン・スティーラーではないかと疑わしい場合は、本人にしか分からないような質問をしたり、血液検査(彼らの血液は透明です)を要求したりすることが有効です。スキン・スティーラーは非常に強力で、一度正体がバレると凶暴化するため、戦闘は避けるべきです。彼らの弱点は火や腐食性の液体とされています。
ラングラー (Wranglers):
外見: ラングラーは、暗く、ねじれた人型のエンティティで、その体はLevel 3のケーブルやワイヤーと融合しているように見えます。彼らの姿は闇に紛れており、はっきりと見ることは困難です。
生態と危険性: ラングラーはLevel 3に特有のエンティティと考えられており、その生態には謎が多いです。彼らは天井や壁の配線の中に潜み、獲物が通りかかるのを待ち伏せします。そして、体の一部であるケーブルを鞭のようにしならせ、獲物を捕らえ、感電させたり、暗闇の中に引きずり込んだりします。彼らはLevel 3の電力システムと何らかの関係があると考えられており、停電時に特に活発化するという報告もあります。
対処法: 配線が密集している場所や、天井が低い場所では特に警戒が必要です。壁や天井から伸びる不自然なケーブルには絶対に触れないでください。ラングラーは光を嫌う傾向があるため、強力な懐中電灯で照らすことで、一時的に撃退できる可能性があります。
2.2. その他のエンティティ
上記の主要なエンティティ以外にも、Level 3では以下のような存在が目撃されています。
クランプ (Clumps - Entity 15): 人間の手足や胴体が不気味に融合した塊のようなエンティティ。非常に危険で、遭遇した場合は即座に逃げるべきです。
デスモス (Deathmoths - Entity 5): 巨大な蛾のようなエンティティ。光に引き寄せられる性質があり、人間を襲うことがあります。雌のデスモスは特に攻撃的です。
クロウラー (Crawlers - Entity 20): 暗闇を好む、蜘蛛のような姿をしたエンティティ。非常に俊敏で、天井や壁を這い回ります。
インセイン・放浪者 (Insane Wanderers): The Backroomsの過酷な環境により正気を失った元人間たち。予測不可能な行動をとり、他の放浪者に敵対的になることがあります。
2.3. 生存戦略
Level 3でエンティティから生き延びるためには、以下の戦略が不可欠です。
静寂の維持: とにかく音を立てないこと。これが最も重要なルールです。ハウンドをはじめ、多くのエンティティは聴覚に優れています。
周囲の警戒: 常に周囲の物音、影、匂いに注意を払ってください。角を曲がる前、ドアを開ける前には、必ず向こう側の気配を探ることが重要です。
光源の確保: 信頼性の高い懐中電灯と予備のバッテリーは生命線です。光は暗闇を照らすだけでなく、一部のエンティティを退ける効果もあります。
隠れ場所の把握: 移動中は、常に緊急時に隠れることができる場所(ロッカー、機械の影、小さな部屋など)を意識しておきましょう。
戦闘の回避: あなたは戦士ではなく、生存者です。エンティティとの直接戦闘は、他に選択肢がない場合の最終手段です。逃げるが勝ち、という言葉を忘れないでください。
第3章:闇の中の灯火 - 植民地と前哨地
Level 3の絶望的な環境の中にも、人類は適応し、コミュニティを形成しています。これらの組織は、放浪者にとって貴重な情報源、補給地点、そして何よりも安全な避難所となり得ます。しかし、すべてのグループが友好的とは限らないため、接触には注意が必要です。
3.1. M.E.G. (Major Explorer Group)
The Backrooms最大の探検・研究組織であるM.E.G.は、Level 3に重要な拠点を置いています。
基地「ベース・ガンマ」 (Base Gamma):
場所と規模: ベース・ガンマは、Level 3の中でも比較的安全とされる区画に設立された、M.E.G.で3番目に大きな主要基地です。数キロメートルにわたる広大なエリアを要塞化しており、数百人のM.E.G.隊員や研究者、そして保護された放浪者が生活しています。
設備: 基地内は、Level 3の不安定な電力網とは別に、独自の発電システムによって安定した電力が供給されています。居住区、食堂、医療施設、武器庫、研究室、通信室など、都市機能と言っても過言ではないほどの設備が整っています。また、基地の周囲は厳重に警備されており、エンティティの侵入を許しません。
役割: ベース・ガンマの主な役割は、Level 3および隣接するレベルの調査・研究、エンティティの生態分析、そして放浪者の救助と保護です。彼らは定期的にパトロール隊を派遣し、危険なエンティティの駆除や、新たな出口・入口の探索を行っています。
接触方法: ベース・ガンマは、その存在を隠してはいません。レベル内の壁に基地への道を示す標識を残していることがあります。もしあなたが幸運にもM.E.G.のパトロール隊に遭遇すれば、彼らは喜んであなたを基地へ案内してくれるでしょう。基地内では、食料やアーモンドウォーター、医療品を提供してもらえるほか、安全な場所で休息を取り、次のレベルへ進むための情報を得ることができます。M.E.G.は、その見返りとして、あなたがこれまでに得た情報(他のレベルの様子やエンティティの目撃情報など)の提供を求めるかもしれません。
3.2. B.N.T.G. (Backrooms National Trade Group)
M.E.G.が科学と探検を主眼とするのに対し、B.N.T.G.は商業と交易によってThe Backroomsでの生存を図る組織です。
拠点「トレーダーズ・キープ」 (Trader's Keep):
場所と特徴: トレーダーズ・キープは、Level 1にある彼らの主要拠点「トレーダーズ・ヴォールト」の支店であり、Level 3の主要な交易ハブです。巨大な機械室を改装して作られており、様々な物品を取引するための市場が開かれています。
活動内容: ここでは、アーモンドウォーター、食料、武器、バッテリー、医薬品など、生存に必要なあらゆる物資が取引されています。B.N.T.G.は独自の通貨は持たず、物々交換を基本としています。あなたが持っている珍しい物品(他のレベルでしか手に入らないアイテムなど)は、ここで高く評価される可能性があります。
M.E.G.との関係: M.E.G.とB.N.T.G.は、互いに協力的な関係を築いています。M.E.G.はB.N.T.G.から物資を調達し、B.N.T.G.はM.E.G.の警備によって安全な商業活動を保証されています。放浪者は、両方の組織と良好な関係を築くことで、Level 3での生存率を大幅に高めることができるでしょう。
3.3. その他のグループ
M.E.G.やB.N.T.G.ほど大規模ではありませんが、Level 3には他にもいくつかの小規模なコミュニティが存在します。
The Followers of Jerry: Level 1を拠点とするカルト的な宗教団体ですが、Level 3にも小規模な前哨地をいくつか持っています。彼らは「ジェリー」という名のオウムのようなエンティティを崇拝しており、新入りの放浪者を勧誘しようとすることがあります。彼らは基本的に友好的ですが、その教義は独特であり、深く関わる際には注意が必要です。
独立した生存者グループ: 特定の組織に属さず、数人から十数人のグループで生活している人々もいます。彼らは要塞化した小部屋や通路の行き止まりなどを拠点にしており、外部の人間に対して非常に警戒心が強いことが多いです。彼らと接触する際は、敵意がないことを明確に示し、慎重に行動する必要があります。
第4章:迷宮の出入り口 - 探索の始まりと終わり
Level 3は危険な場所であると同時に、The Backroomsの様々なレベルへと繋がる重要な交差点でもあります。このレベルを安全に踏破し、次の目的地へ到達するためには、入口と出口に関する正確な知識が不可欠です。
4.1. Level 3への入り口 (Entrances)
Level 3に到達するには、主に以下の方法があります。
Level 2から: これが最も一般的なルートです。Level 2のトンネルを探索していると、時折、施錠されていない重い鉄の扉や、防火扉が見つかります。これらの扉を開けて進むと、Level 3の錆びついた廊下にたどり着きます。扉をくぐった瞬間、空気の質と周囲の音が劇的に変化するため、すぐにレベルを移動したことがわかるでしょう。
Level 2.1から: Level 2のサブレベルであるLevel 2.1の換気システム内にある特定の換気扇を通り抜けることで、Level 3に到達することが可能です。ただし、このルートは非常に稀で、発見は困難です。
その他のレベルから:
Level 13から: Level 13にあるアパートの特定の部屋に入ることで、稀にLevel 3に転移することがあります。
Level 29から: Level 29で特定の森を抜けると、Level 3に通じる洞窟が見つかることがあります。
Level 54から: Level 54にある階段を降りることで、Level 3に到達できる場合があります。
Noclipping: Level 2で壁や床にNoclip(非現実的な方法で物体を通り抜けること)すると、確率でLevel 3に落ちることがあります。しかし、Noclippingは非常に危険で予測不可能な現象であり、意図的に狙うべきではありません。
4.2. Level 3からの出口 (Exits)
Level 3から他のレベルへ脱出する方法は数多く存在し、これがこのレベルが中継地点として重要視される理由です。
Level 4へ: 最も一般的で、比較的安全な出口の一つです。Level 3内にあるエレベーターを見つけ、それに乗ることでLevel 4「放棄されたオフィス」に到達できます。また、時には下り階段がLevel 4に続いていることもあります。M.E.G.のベース・ガンマは、Level 4への安全な出口を確保・管理しています。
Level 5へ: Level 3の広大な機械室の中には、非常に古びたボイラー室が存在することがあります。そのボイラー室の奥にある、奇妙な装飾が施されたドアを開けると、Level 5「恐怖のホテル」に繋がっています。
Level 3.1へ: Level 3のサブレベルであるLevel 3.1「電気迷路」へは、壁に取り付けられた電気パネルを開け、その中の配線を特定の順序で操作することでアクセスできると言われています。これは非常に危険で専門的な知識を要する方法です。
Level 11へ: Level 3で見つかる鉄格子のエレベーターに乗ることで、Level 11「永遠の都市」に到達できるという報告があります。
Level 34へ: 錆びついた金属製のトンネルやチューブを見つけ、その中を這って進むと、Level 34「チューブ迷路」に繋がることがあります。
Level 46へ: Level 3の牢屋のようなエリアで、非常に錆びついたドアを見つけると、稀にLevel 46「アラビア砂漠」への出口となっていることがあります。
Level 60へ: 非常に稀ですが、Level 3内のコンピュータールームで、特定のコマンドを入力すると、Level 60「沿岸航路」にテレポートできると言われています。
Noclipping: Level 3でNoclipすると、Level 6、Level 43、あるいはLevel 74といった、さらに危険なレベルに飛ばされる可能性があります。
出口を探す際は、M.E.G.が残した標識や情報を頼りにするのが最も安全です。未知のドアや通路は、新たなレベルへの希望であると同時に、未知の危険への入り口でもあることを決して忘れないでください。
結論:電気ステーションの深淵と、その先へ
Level 3「電気ステーション」は、The Backroomsにおける最初の大きな試練です。ここは、放浪者の生存スキル、精神力、そして知識が厳しく試される場所です。絶え間ない機械音は理性を蝕み、狭く暗い廊下は閉所恐怖症を煽り、そして闇に潜む無数のエンティティは常に命を狙っています。
しかし、このレベルは単なる死地ではありません。M.E.G.やB.N.T.G.といった組織の存在は、人類がどれほど過酷な環境であっても文明の灯をともし、互いに協力し合えることの証明です。彼らの拠点は、この絶望的な迷宮におけるオアシスであり、知識と物資、そして何よりも希望を与えてくれます。
Level 3を理解するということは、危険と機会の両方を理解するということです。どこに脅威が潜み、どこに安全があるのか。どの音に耳を澄ませ、どの音を無視すべきか。いつ進み、いつ隠れるべきか。これらの判断の一つ一つが、あなたの生死を分けることになります。
この解説書が、あなたのLevel 3における生存の助けとなることを願っています。しかし、知識はあくまで道具に過ぎません。最終的にあなたを守るのは、あなた自身の慎重さ、冷静さ、そして生き延びようとする強い意志です。
鉄と錆と電気の迷宮を抜け、無事に次のレベルへとたどり着けることを祈っています。幸運を、放浪者よ。
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