菱形の陽暉楼(女探偵キラサとあやかしの鬼神)

南逆賊

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第十三話 無限回答

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 「そう…私の本当の名前は、キラーサーティ…懐かしいな…この世界に転生する前、色んな時空を通ったの…ユズキとふたりで、楽しかった…そんでね、途中私は歴代の殺し屋達の魂を、吸収しながら進んで行った…つまり…」
 「キラサ、やめろ…その力を発動すると…」
彼女を抱いて、宙に浮かぶ鬼神は…何かを警戒していた…
 「フッ…たかが三十人の殺し屋ごときに私を…」
 「いいえ、フルネームはね…キラー…サーティ…ミリオンよ…」
 「は…」
三千万の意味が、蜘蛛には伝わらなかったが…飛来するトゲを瞬時に消失させ、全身から…ナイフ、チェンソー、鉤爪、拳銃、機関銃、爆弾、ミサイル、核弾頭などの武器で…一斉に攻撃するキラサ…
 彼女に抵抗する術は、この世には、無い…

 無音…そして、空間は真っ白に…

「さて…事件も解決した事だし、帰るとしますか…」
焼け野原に着地し…空を見上げる、呑気なキラサ…
 「あのな…」
 チュ~!
彼女が、鬼神の頬に長めのキスをすると…いつもの頼りない、探偵助手姿に戻ってゆく…
 「待って…待ってよぉ~」
ガンガンガンガン…
 ふたりが、振り向くと…蜘蛛ロボの跡地に、見覚えのある仏像が…
 バキッ!
デジャヴの様に、巨大トンカチで破壊するキラサ…
 「ち…ちびっちゃった…」
 「赤ちゃんか…」
中から、出て来た市ヶ谷さつきに…呆れて声を合わす探偵と、その助手…
 「帰るわよ…お母様…」
さつきの手を取って…手をつないで歩くキラサ…
 その様子を羨ましそうに見る、ユズキの手も握ってやる…三人で仲良く、廃墟の街を後にして行った…


 (回想)
     時は…失速の回廊へ…
白く輝き、その実体の定かでは無い…光の存在、転生神がその出口の前に現れる…
 「次は…何に産まれ変わりたい?」
キラサに問う…
 「そうね…鬼神と一緒にいられるなら、なんだっていいわ…ま、美人探偵にでもなろうかしらね…フフ…」
 「お前はどうだ…鬼の子よ…」
鬼神に問う…
 「キラサと一緒で…俺も、この娘のそばに…そんで探偵助手になって、格好はちっこくて…情けない人間の男とか、面白そう…」
 光の輪を抜けて…現代社会へと、旅立つ彼等の姿は、美人探偵キラサと、その助手ユズキに変化してゆく…
 次に…ふたりの後をついてきた、蜘蛛と術師と蛇…そして、父鬼を見る転生神…
 「お前達は、前世での行いが悪かったんで…テキトーに配置しといてやるよ…」
彼等にチート能力は、付与されない…
 最後に…回廊に吸い込まれて来たのは、女王…時空転送の影響で、蜘蛛の呪縛から、解き放たれていた… 
 「カルミカ…お前は、何を望む?」
キラサの母に問う…
 「私はぁ~…ふたりにつきまとう、チビッコ刑事がいいわぁ…後オプションで、美少女戦士もね…フフ…」

おしまい
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