<本編完結>転生巫女は腹黒宰相と狂い咲く

汐瀬うに

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契約者と巫女と

07.巫女は契約にいき狂う**

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 ハイデルは、マントの袖口から、青いビーズの付いたチェーンと、小さな丸い輪のようなものを取り出した。

「そ…れは…?」


「あぁ、お前の身体を、契約で縛り付ける術式を、見える形にしたものだよ。なに、一瞬の痛みだ。」


 そう言ってチェーンの先にある3つのビーズに輪っかをつけ始める。よく見ると輪は一部が切れていて、先端はかぎ針のようだ。チェーンは三方向に分かれていて、中央には薄い水色でオパールのように輝く大きな宝石がついていた。

「さぁ、そのままそこに横たわっていて。腕も足も広げるんだ、逃げたり暴れたりしてはだめだよ。お前の契約は私の手にかかっているのだから。」

 さっきまでの契約がすべてだと思っていたマリは、まだ契約が完全には終わっていないことを知り、自分自身の命の軽さを、痛いほど感じた。いま、自分がどんな場所にいて、何が起こっていて、彼は誰なのか。

 契約をした後の自分は何をしたらいいのか、まだなにもわからないのにも関わらず、淫靡な身体はすでに期待でほのかに脈打って、全身がほんのり汗ばみ、褥はあふれた蜜でひんやりし始めていた。

 ハイデルが先ほど脱がせた白いワンピースをマリの口元に近付け、半ば強引に口元へ詰める。痛みに耐えかねて自死されてはかなわんという、なんともわがままな考えだ。

「あぁ…何かはわからないけれど、これからどうしようもなく辛く、痛いことが待っている」と悟ると、自分の枕もとをぎゅっと握った。命に比べれば惜しいと思ったのだった。

 マリがそんなことを考えたのと同時か、それよりほんの少し先に、ハイデルは太さ2ミリ、直径が3センチほどの輪になったものをとがった先端から、一気にぷっくりと赤く主張する乳首へ、ぐっと強く突き刺した。


「…っ!!っぐっ……んんんんんん……!!!!!!!」


 針の冷たさに驚き、口から息が漏れた。瞬間、体の芯を強い電流が走るように、激しい痛みが茉莉に降りかかる。

「あああああ…!!んぁああああああ・・・!!」

 ジンジンと乳首に続く痛み、熱、冷たかった針がじんわりと体温に近付き、一体化する快感、じわぁっと血のにじむ感覚を一気に味わう。夕暮れ空のような紫の瞳から、茉莉は大粒の涙を流しながら、首を激しく左右に振る。


「んううううう!!んんんんん!!!」と、言葉にならないままの懇願はむなしく、ハイデルの一言によって流される。

「ほら、あとだ。マリ、あまり煽るんじゃない。」

 この涙が、彼を煽っているの?と混乱しながらも、やめて、やめて、と心で言つつ、涙目で「んん、んんん…」と不安に駆られた声を上げる茉莉に、ハイデルは確実に興奮していた。

 今まで、こんなにもつらい痛みに耐え、燃えあがるような痴態を見せる娘がいただろうか。

 愛のあまりに縛り上げ、監禁してしまいたいと思うことはあれど、それを許していたのは商売女だけだった。

 ベッドに拘束されているわけでもないのに、痛みに耐えて自分と契約を遂げようとするマリがあまりに可愛く見え、痛めつけたい気持ちがさらに膨らむ。

 恐怖と痛みに顔が歪み、「ひっ…ひっ…」と肩で息をするマリの、もう片方の乳首をぎゅっと摘まみ、ぐりぐりと動かしながら上に持ち上げる。ひときわ赤く腫れあがったのをハイデルは見逃さず、すかさずぐっと針を刺し通した。

「ふぁああ…!!!!っひぃひゃ、ああぁっ…ああぁあ…!!」

 快感よりも強い痛みを感じながらも、もはやマリには喘ぐことしか出来ない。精神的に拘束され、本能で痛みの先にあるさらなる快感を探していた。
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