105 / 111
壮途に就く
105.悪戯のお返し
しおりを挟む
「……カタリナ?」
珍しくしゅんと悄気たような背中のハイデルがなんだか可哀想で、そこまでにしてあげてという意味を込めて、カタリナに呼びかける。
「っあぁ…マリ様!!お加減はもう宜しいんですか!」
マリの方を見つめるカタリナはだいぶ老け込み、白髪の割合もこめかみあたりだけだったはずが、頭はほとんどグレーになっていた。
「ほら、大した事ないと言っただろう。」
ソファでカタリナにくどくどと何か言われていたハイデルも立ち上がり、マリの方へやってくる。
「おはよう、ズューゼ。」
「おはようございます、ハイド様。」
腕を差し出すハイデルは既にシャツとスラックスを着ていて、プライベートを楽しむ準備万端!といった様子だ。
「それでも、マリ様のドレスとお洋服を誂える予定なのに、そのマリ様を溶かしてしまっては元も子もないと…」
「ふふ…っ。カタリナには沢山、ご心配をおかけしたみたいですね。
カタリナ、今日の私はどんな服を着ていたら良いんでしょうか?」
「採寸するために緩い服を、という指定だけでしたから…これなんていかがでしょう。」
カタリナが取り出したのは、薄いシルクのドレス。確かにゆったりとした服で締め付けも少ないし、襟口にフリルがついている程度だから、採寸はしやすそう。
「……いや、絶対に駄目だ。そんなの下着同然じゃないか。たとえ女性だったとしても、マリのそんな姿は見せられない。僕が許さない。」
断乎として拒否するどころか、後ろから抱きしめてきたハイデルの腕からは、絶対に着せないぞという執念を感じる。結局、「ではこちらや…こちらはどうでしょう?」とカタリナが用意してくれていた服の全てを拒否して、気付けばもう8着目。1着も試着にはたどり着けない。
「もう、いいだろう…。
マリが僕のブラウスとスラックスを着れば済むことだ。体のラインは見えないし、ブラウスでも肩幅やウエストくらいは測れる。」
「それでは正しいサイズ感も見られませんし、ドレスでどのくらいデコルテを見せるか、雰囲気を掴むのが難しいじゃありませんか!フィッティングはドレスの基本です!」
「マリのデコルテなんて誰にも見せなくて良い。そんなところを見るのは僕だけだ。」
「そうは仰っても、社交会ではローブデコルテが基準です。いくらハイデル様とは言えども、流石にそれは覆りません!」
ドレスらしい緩い服を提案するカタリナと、体のラインを見せたくないハイデルの間で、段々と加熱する議論の内容が幼稚すぎて、マリは思わず苦笑してしまった。
「あの……もうそろそろ時間なので、私は長袖のネグリジェに着替えてみますね。」
女性の服のことは、絶対的にカタリナの方が詳しいはずだ。彼女は下級とはいえ貴族の一員だし、側仕えを長くしてくれているから、おかしなことは言っていないような気がする。
ただちょっと、愛しの宰相様が過保護すぎるだけ。
「だがマリ…流石にそれは足首も見えているし…」
「ハイド様はもう黙っててください。
素敵なドレスをきちんと作ってもらうためですから。ね?」
「あぁ、それでも…」
何度も食い下がるハイデルに一言、しーっ!と指を立てて1番長袖のネグリジェを持ったカタリナを連れて隣の部屋へ行き、鏡の前で着替えようとした所で………彼が止めようとするその理由を悟った。
「……これは、襟のあるブラウスの方が良さそうね。」
「えぇ、これは……すぐに合いそうなものをお探ししてお持ちします。」
カタリナは汗をかきながらパタパタとネグリジェを畳み、大変大変…っと小さな声で独り言を言いながら、廊下へ歩いて行った。
「ハイド様。そこにいらっしゃいますよね?」
扉のすぐ向こうにいる雰囲気を感じて声をかける。
「………あぁ。」
「私の首元はどうしてこんなことになってるのですか。」
「君が可愛くて、つい…」
ドアの向こうから肩を落として俯いた銀狼がタラタラと歩いてくる。すまない、と後ろから抱きしめられると、仕方ないなぁという気持ちにさせられた。
「惚れた弱みを握られている気分です…。」
「ほう…。」
私はがっくりとしているのに、ネグリジェを着られれない原因を作った犯人は、なんだか嬉しそうな声をあげている。
「ん~もうっ!『ほう。』じゃないです!
寝巻きを脱いだ私の身体には、私の気付かぬうちに彼が仕込んだであろうキスマークが、上半身の至る所についていて…デコルテなんてとても見せられるものではない。
「だからら、あんなに頑なだったんですね…。
内緒で私にだけつけるなんて、酷いです。」
ほおをぷくっと膨らませて、怒ってますからね、と手を腰に当てて胸を張る。怒ってても怖くないと言われたこともあるけど、それでも意思を伝えなくては!と少し大袈裟に演技してみた。
「それなら、君が僕にもつけたらいい。
ほら、おいで。」
「………へ?」
そういうこと、ではないのだけど…。ハイド様はジャケットの前ボタンを外し、シャツの第3ボタンまでをはだけさせながら首元へ誘っている。
「私そんなの、つけたことないです…。」
「ほんの少し噛んで、そのまま吸い上げるんだ。失敗したっていいから、やってごらん。」
なんで私、寝起きでハイド様のキスマーク講座を受けているんだろう。と、マリにはだいぶ疑問だったけれど、ハイデルがそういうなら…と近付いて、首筋をあむっと齧った。
「もっと、強くかじっていい。…っく、そう。上手だ。」
前歯で鎖骨の少し上、首の付け根あたりをほんの少し齧り、ちゅうっと吸い上げる。
「…っふ…。」
冷静な顔を歪めながら、吐息だけじゃない何か、ほんの少しだけ耐える様な声が出て思わずきゅんとする。ゆっくりと唇を彼の首元から外すと、ほんのりと薄ピンクになった程度の、キスマークとは言えないような模様が付いていた。
「……はーーいっ!お二人の熱い交際はもう身に染みてわかりましたから、どうかもうその辺でお止めくださいませ。
私がマリ様にメイクアップして差し上げるお時間が無くなってしまいますから。」
カタリナは、二人が話しながら盛り上がり、淫らな事でもやってると思ったんだろう。あえてドアの手前10歩ほどの距離から足音を立てて歩き、ドアのノックも大きくゆっくりと4回鳴らしてから、大きな声で話しかけつつ入ってきた。
ハイデルのクロゼットから持ち出されたのは、リボンタイをつけるタイプのシャツに、シンプルなストレートのスラックス。まだあったのかというハイデルの反応からしておそらくかなり前に来ていたもののようで、あとからカタリナに聞くと、彼が少年のころに着ていた洋服だった。
「ハイド様も昔は私と同じくらいの背丈のころがあったんですよね。
なかなか想像ができません…。」
「そうだな…確か13歳程度の頃のものだ。
もうとっくに捨てられていると思っていたよ。」
こちらは昔、乗馬の際によく使っていたシャツですね、などと思い出話をしながら、カタリナはマリを少年の格好に仕立て上げた。
この世界に来てから、髪の毛は伸びるばかりで前髪しか切っていないので、髪の長さはついに自分の腰を超え、重たくまっすぐ伸び続けている。採寸するには邪魔すぎるこの髪は、ハイデルの以前使用していたシンプルな紺色の髪紐を借りて結い上げた。
「あぁ…
マリ様が髪を結ばれると、後ろ姿はもう本当にそっくりで、もう感激です…!
あぁそうそう、あの頃のハイデル様ったら、よくお兄様のレオン様について回って………」
皇帝陛下お抱えの仕立て屋の採寸を待つ1刻ほどの間、ただドアの前で待っているだけのカタリナの口からはハイデルの思い出話が延々と流れていた。
今回、洋服数着とドレスを作るのは3年前と同じテーラーだったけれど、一度大まかに確認してみると前回の採寸データは殆ど役に立たず、前回よりも凹凸の増えた体の寸法を全て測り直すことになった。
「前回のドレス、本当に素敵で素晴らしいドレスでした…!とても遅くなってしまいましたが、ありがとうございました。今回も、どんなドレスになるかとっても楽しみです…!」
「そう仰っていただけますと、私共も作りがいがあるというものです。
必ず期限に間に合うようにお届けいたしますね。」
シャツにベスト、老眼鏡というTHEテーラーといった様子のおじいさんはニコニコとしたまま話を聞いてくれた。服装については若干不思議がられたけれど、「奥方様のお体には少なからず触れてしまうものですから、抵抗をされる殿方も多いですよ」と聞き、ほんの少し安心もした。
珍しくしゅんと悄気たような背中のハイデルがなんだか可哀想で、そこまでにしてあげてという意味を込めて、カタリナに呼びかける。
「っあぁ…マリ様!!お加減はもう宜しいんですか!」
マリの方を見つめるカタリナはだいぶ老け込み、白髪の割合もこめかみあたりだけだったはずが、頭はほとんどグレーになっていた。
「ほら、大した事ないと言っただろう。」
ソファでカタリナにくどくどと何か言われていたハイデルも立ち上がり、マリの方へやってくる。
「おはよう、ズューゼ。」
「おはようございます、ハイド様。」
腕を差し出すハイデルは既にシャツとスラックスを着ていて、プライベートを楽しむ準備万端!といった様子だ。
「それでも、マリ様のドレスとお洋服を誂える予定なのに、そのマリ様を溶かしてしまっては元も子もないと…」
「ふふ…っ。カタリナには沢山、ご心配をおかけしたみたいですね。
カタリナ、今日の私はどんな服を着ていたら良いんでしょうか?」
「採寸するために緩い服を、という指定だけでしたから…これなんていかがでしょう。」
カタリナが取り出したのは、薄いシルクのドレス。確かにゆったりとした服で締め付けも少ないし、襟口にフリルがついている程度だから、採寸はしやすそう。
「……いや、絶対に駄目だ。そんなの下着同然じゃないか。たとえ女性だったとしても、マリのそんな姿は見せられない。僕が許さない。」
断乎として拒否するどころか、後ろから抱きしめてきたハイデルの腕からは、絶対に着せないぞという執念を感じる。結局、「ではこちらや…こちらはどうでしょう?」とカタリナが用意してくれていた服の全てを拒否して、気付けばもう8着目。1着も試着にはたどり着けない。
「もう、いいだろう…。
マリが僕のブラウスとスラックスを着れば済むことだ。体のラインは見えないし、ブラウスでも肩幅やウエストくらいは測れる。」
「それでは正しいサイズ感も見られませんし、ドレスでどのくらいデコルテを見せるか、雰囲気を掴むのが難しいじゃありませんか!フィッティングはドレスの基本です!」
「マリのデコルテなんて誰にも見せなくて良い。そんなところを見るのは僕だけだ。」
「そうは仰っても、社交会ではローブデコルテが基準です。いくらハイデル様とは言えども、流石にそれは覆りません!」
ドレスらしい緩い服を提案するカタリナと、体のラインを見せたくないハイデルの間で、段々と加熱する議論の内容が幼稚すぎて、マリは思わず苦笑してしまった。
「あの……もうそろそろ時間なので、私は長袖のネグリジェに着替えてみますね。」
女性の服のことは、絶対的にカタリナの方が詳しいはずだ。彼女は下級とはいえ貴族の一員だし、側仕えを長くしてくれているから、おかしなことは言っていないような気がする。
ただちょっと、愛しの宰相様が過保護すぎるだけ。
「だがマリ…流石にそれは足首も見えているし…」
「ハイド様はもう黙っててください。
素敵なドレスをきちんと作ってもらうためですから。ね?」
「あぁ、それでも…」
何度も食い下がるハイデルに一言、しーっ!と指を立てて1番長袖のネグリジェを持ったカタリナを連れて隣の部屋へ行き、鏡の前で着替えようとした所で………彼が止めようとするその理由を悟った。
「……これは、襟のあるブラウスの方が良さそうね。」
「えぇ、これは……すぐに合いそうなものをお探ししてお持ちします。」
カタリナは汗をかきながらパタパタとネグリジェを畳み、大変大変…っと小さな声で独り言を言いながら、廊下へ歩いて行った。
「ハイド様。そこにいらっしゃいますよね?」
扉のすぐ向こうにいる雰囲気を感じて声をかける。
「………あぁ。」
「私の首元はどうしてこんなことになってるのですか。」
「君が可愛くて、つい…」
ドアの向こうから肩を落として俯いた銀狼がタラタラと歩いてくる。すまない、と後ろから抱きしめられると、仕方ないなぁという気持ちにさせられた。
「惚れた弱みを握られている気分です…。」
「ほう…。」
私はがっくりとしているのに、ネグリジェを着られれない原因を作った犯人は、なんだか嬉しそうな声をあげている。
「ん~もうっ!『ほう。』じゃないです!
寝巻きを脱いだ私の身体には、私の気付かぬうちに彼が仕込んだであろうキスマークが、上半身の至る所についていて…デコルテなんてとても見せられるものではない。
「だからら、あんなに頑なだったんですね…。
内緒で私にだけつけるなんて、酷いです。」
ほおをぷくっと膨らませて、怒ってますからね、と手を腰に当てて胸を張る。怒ってても怖くないと言われたこともあるけど、それでも意思を伝えなくては!と少し大袈裟に演技してみた。
「それなら、君が僕にもつけたらいい。
ほら、おいで。」
「………へ?」
そういうこと、ではないのだけど…。ハイド様はジャケットの前ボタンを外し、シャツの第3ボタンまでをはだけさせながら首元へ誘っている。
「私そんなの、つけたことないです…。」
「ほんの少し噛んで、そのまま吸い上げるんだ。失敗したっていいから、やってごらん。」
なんで私、寝起きでハイド様のキスマーク講座を受けているんだろう。と、マリにはだいぶ疑問だったけれど、ハイデルがそういうなら…と近付いて、首筋をあむっと齧った。
「もっと、強くかじっていい。…っく、そう。上手だ。」
前歯で鎖骨の少し上、首の付け根あたりをほんの少し齧り、ちゅうっと吸い上げる。
「…っふ…。」
冷静な顔を歪めながら、吐息だけじゃない何か、ほんの少しだけ耐える様な声が出て思わずきゅんとする。ゆっくりと唇を彼の首元から外すと、ほんのりと薄ピンクになった程度の、キスマークとは言えないような模様が付いていた。
「……はーーいっ!お二人の熱い交際はもう身に染みてわかりましたから、どうかもうその辺でお止めくださいませ。
私がマリ様にメイクアップして差し上げるお時間が無くなってしまいますから。」
カタリナは、二人が話しながら盛り上がり、淫らな事でもやってると思ったんだろう。あえてドアの手前10歩ほどの距離から足音を立てて歩き、ドアのノックも大きくゆっくりと4回鳴らしてから、大きな声で話しかけつつ入ってきた。
ハイデルのクロゼットから持ち出されたのは、リボンタイをつけるタイプのシャツに、シンプルなストレートのスラックス。まだあったのかというハイデルの反応からしておそらくかなり前に来ていたもののようで、あとからカタリナに聞くと、彼が少年のころに着ていた洋服だった。
「ハイド様も昔は私と同じくらいの背丈のころがあったんですよね。
なかなか想像ができません…。」
「そうだな…確か13歳程度の頃のものだ。
もうとっくに捨てられていると思っていたよ。」
こちらは昔、乗馬の際によく使っていたシャツですね、などと思い出話をしながら、カタリナはマリを少年の格好に仕立て上げた。
この世界に来てから、髪の毛は伸びるばかりで前髪しか切っていないので、髪の長さはついに自分の腰を超え、重たくまっすぐ伸び続けている。採寸するには邪魔すぎるこの髪は、ハイデルの以前使用していたシンプルな紺色の髪紐を借りて結い上げた。
「あぁ…
マリ様が髪を結ばれると、後ろ姿はもう本当にそっくりで、もう感激です…!
あぁそうそう、あの頃のハイデル様ったら、よくお兄様のレオン様について回って………」
皇帝陛下お抱えの仕立て屋の採寸を待つ1刻ほどの間、ただドアの前で待っているだけのカタリナの口からはハイデルの思い出話が延々と流れていた。
今回、洋服数着とドレスを作るのは3年前と同じテーラーだったけれど、一度大まかに確認してみると前回の採寸データは殆ど役に立たず、前回よりも凹凸の増えた体の寸法を全て測り直すことになった。
「前回のドレス、本当に素敵で素晴らしいドレスでした…!とても遅くなってしまいましたが、ありがとうございました。今回も、どんなドレスになるかとっても楽しみです…!」
「そう仰っていただけますと、私共も作りがいがあるというものです。
必ず期限に間に合うようにお届けいたしますね。」
シャツにベスト、老眼鏡というTHEテーラーといった様子のおじいさんはニコニコとしたまま話を聞いてくれた。服装については若干不思議がられたけれど、「奥方様のお体には少なからず触れてしまうものですから、抵抗をされる殿方も多いですよ」と聞き、ほんの少し安心もした。
0
あなたにおすすめの小説
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
隻眼の騎士王の歪な溺愛に亡国の王女は囚われる
玉響
恋愛
平和だったカヴァニス王国が、隣国イザイアの突然の侵攻により一夜にして滅亡した。
カヴァニスの王女アリーチェは、逃げ遅れたところを何者かに助けられるが、意識を失ってしまう。
目覚めたアリーチェの前に現れたのは、祖国を滅ぼしたイザイアの『隻眼の騎士王』ルドヴィクだった。
憎しみと侮蔑を感情のままにルドヴィクを罵倒するが、ルドヴィクは何も言わずにアリーチェに治療を施し、傷が癒えた後も城に留まらせる。
ルドヴィクに対して憎しみを募らせるアリーチェだが、時折彼の見せる悲しげな表情に別の感情が芽生え始めるのに気がついたアリーチェの心は揺れるが………。
※内容の一部に残酷描写が含まれます。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる