今はもう過去になった。

四季

ここは、
南極でも北極でもなければ
南太平洋でもない
アジア太平洋だ。
アジア太平洋でも
一年中暑い
南アジアじゃなく
中東でもなく
東アジアだ。

そして、
ここには
四季がある。

桜が知らせてくれる
暖かくて気持ち良い
陽気の春。

陽気気な春から
陽上り早し
陽下り遅し
太陽が煌めく
真夏の夏。

緑の穂が時間過ぎ去り
洗練された色の実の秋。

そして、
一年の終わりが
切なく感じる
寒色の冬。


この世界は
一瞬、一瞬を
生きてる。

だから
一瞬
脳裏を過ることや
感じた事は
重要であり
その脳裏に過った事は
流さないで
拾うべきで
掴むべきだ。


この主人公
大空　四季は
大空のように
青く澄んだ広い心を持っている
わけでもない。
そして、
季節など気にしたことも考えた事も
なかった。

そんな
四季は平凡に生きていた。
夢はあったが

不感情な心の持ち主だった。



大空四季
農業の学校を出て
山梨の実家の葡萄畑
を手伝っていた。

三姉妹の末っ子
四季は
内向的で優柔不断
引っ込み思案で
自分の感情を潰してしまう。
その繰り返しで
不感情になった。


四季の1番上の姉　
大空八重は
社交的で自信家で気が強い
性格。

2番目の姉
大空乃絵は
忠誠的で努力家で堅物な性格。



そんな2人の姉が
四季の心を閉ざしてしまった。





四季！四季！

どうしたの？八重ちゃん。

このワンピース
どう？かわいい？

サーカス団にでも就職するの？
ピエロの彼女みたい。

ヒドー！
あんたはまだ小学生だから
わからないのよ！
今流行りなんだからね！




小学生の時の四季は
思った事を口に出せていて
人間味があった。




乃絵ちゃん
これをお勧めしますって
英語で何て言うの？

自分で考えろ！

ヒドッ！
英語得意なくせに！




次女の乃絵は
成績優秀
特に英語が毎回
95点以上
そんな姉の3つ
下にいる
四季は
劣等感を感じなければ
ならないはずだが

四季は劣等感の言葉、意味など
当時は知らなかった。
何も知らないまま
知ろうとしないまま
知ろうとしなかったから
四季の人生は平凡に
なってしまうのだ。