7 / 63
ダルマータ国
6. 接触
しおりを挟む
エドワードがパルクルトの街に着くと、驚くほど発展していて度肝を抜かれた。
整備された石畳、煉瓦造りの建物、下水道まであった。
建物は空高く聳え立ち、街の入り口には門番もいた。
「これは驚いた」
「首都と見まごうぐらいに整備されているわね」
リルルの言葉にエドワードは無言で頷く。
トランクを左手で持ち、右手で帽子を押さえながら、宿屋に入り、台帳に偽名を記入した後、部屋に案内された。宿屋の店員がいなくなぐると、エドワードはふう、と息を吐く。
「この髪のせいで、帽子を被ることになったが、海風が強くて、あまり活発に動けないな」
エドワードは自分の髪をぴょんぴょんと触りながら、切ってしまおうかとしたのだろう。それを見かねたリルルが「少しだけなら、対処できる」と言って、エドワードの髪に触れた。
するとリルルが触れた先から、エドワードの髪は黒色へと変化をしていく。
丁度真っ黒になったところで、部屋の扉をガチャと開いて、エドワードとリルルはピクリと体を震わせた。
「あ、すみません……。夕食をいつお持ちすればよいかと……」
エドワードは眼光鋭く睨みつける。
「だからと言って、部屋を勝手に開けるのは無礼ではないか」
「は、申し訳ございません」
宿屋の主人は頭を下げるが、リルルの姿を探している。
(なるほど、そういうことか)
「夕飯は不要だ。食べて来る」
エドワードはそう言って、扉を閉めると、主人は「あ」と息をもらし、閉まった扉を見つめ、トボトボ去っていった。
リルルは目を丸くして、唇を噛み、急いで洗面台へ駆け込む。
「うぇ」
(エドワードと恋人だと思われた。絶対。そして、そういう目で見られた)
そう思ったら、吐き気をもよおしていた。
「おい」
エドワードは心配する、というよりもやや複雑な面持ちでリルルを見る。
「俺だって同じ気持ちだ。男の精霊を妻と勘違いされているのだからな」
そう。リルルは男の精霊なのだ。そして、このダルマータ国では精霊を性的な目で見ることは禁じられており、精霊も色恋の目で見られることを激しく嫌うのだ。
それがましてや同性からの恋慕は嫌悪感しか抱かない。
だが、リルルはあまりにも美しい顔立ちかつ、身長もあまり高くなく、また、名前も女っぽい。だから、リルルは女の格好をしている。
少なくともそうすることで、半分は憧れの対象から減るからである。
男性の格好などしたら、女からも男からも追い回される。それなら絶世の美女としていれば、少なくとも女からの眼差しは回避できるからだ。
「とにかく、吐くな」
エドワードは街に溶け込みやすいよう、いつもより身なりを落とし。リルルの回復を待つ。
「いくよ」
リルルはパチンと音を鳴らし、自分の服もエドワードにあわせた街娘風を装う。
「もう少し、こうするか」
リルルの顔がいささか美しすぎるので、リルルはわざと、目の周りに大きなシミを造った。
「余計なものをこさせるな」
階段を降りると、宿屋の主人が飛んできたが、リルルの顔のシミを見た途端、落胆したように、目を伏せ、「いってらっしゃいませ」と、小声で挨拶をした。
(ふむ、効果的だな)
エドワードはまず、ダルマータ創世記に出てくるパルクルトの港に足を運ぶことにした。
この海岸でサファイア家の宝玉が海底から見つかった、とされている。
元来、このパルクルトはサファイア領なので、そこから見つかっても不思議ではない。
だが、天帝が宝玉を取り上げた、としておいて、なぜ、サファイア家の宝玉だけがみつかるのか、まして、鉱山から発掘されるサファイアが海底から見つかったのだ。
そもそも天帝だっているかどうか怪しいし、山から取れる鉱石がなぜ海底から見つかった、として受け入れられたのかも疑問だ。
二百年前と今とでは文明の発展も少しは違いはあるが、大幅な進歩はない。人間の本質はさほど変わらないはず。
それがなぜ、受け入れられたのだろうか。
受け入れるに値するほどの目撃なり、証拠があったからだろうか。
パルクルトの港は魚介類の水揚げも豊富である。だが、港の一番の役は、他国からの貿易の入り口としての機能が高い。
港には沢山の大型船が停泊しており、人々は荷を下ろしている。
「夜にならないと、動けないよ?」
「わかっている」
エドワードが港へ足を運んだのは、エメラルド家で見た地図が原因である。
エメラルド家の地下の部屋に光を灯すと、その壁面に埋め込んであるエメラルドが光を反射し、小さな点が出没していた。
その点と点を線で結んでもなにも起きないが、紙を折っていくと、地図が浮き上がった。
この港から、2キロほど言ったところに海底火山があり、エメラルド家のダルマータ創世記に映し出された地図ではその火山を指していた。
港をぐるりと下見した後、街の中を散歩していると、あまりの人混みで圧倒された。
「わあ、すごいや」
「食事するにも、こう人が多いと、店を探すだけで一苦労だな」
エドワードがふう、と息を吐くと、リルルの肩に誰かがぶつかった。
赤髪の男性で、身長は180センチくらいだろうか。
男は、振り返り「申し訳ない、お嬢さん」と言って謝った後、足早に立ち去る。
その瞳は翠色をしており、エドワードは見覚えがあった。
(まさか!)
エドワードはリルルに手を差し伸べることなく、男を追った。
「おい! 起こせよ」とぷりぷり怒っているリルルの声がだんだん遠のいていく。
角を三つ曲がった人混みの少ない路地に入り込んだところで、エドワードは赤髪の男にたどり着き、男の肩を叩いた。
「待ってくれ」
振り返った男の瞳はやはり翠色をしていた。
(わかっている。背丈も違う。別の者だ)
赤髪の男は申し訳なさそうに、何度も頭を下げる。
「先程のお嬢さんのお連れの方ですか? すみませんでした。急いでおりましたので」
「いえ、まあ、そうですが……別の話があって……」
息が上がっているため、エドワードの声は途切れ途切れだった。
文句を言われると思っていたのか、赤髪の男は目をぱちくりさせ、エドワードの手が、少しだけ緩んでいく。
「……その、知り合いに似ていたもので、すまない」
エドワードはスルスルと肩から手を離すと、再度赤髪の男の顔を覗き込む。
「その瞳は? エメラルド家の瞳とそっくりで、その……差し支えなければ、出自を教えてくださらないか?」
赤髪の男は「ああ、エメラルド家。詳しいのですね。たしかに私はエメラルド家に縁があります」とニコリと笑った。
「私はクリスタ。エメラルド家当主に仕える者です。エドワード様」
エドワードは反射的にクリスタと距離を保とうと、背後に飛び跳ね、目の端で捉えた自身の髪の毛の色を確認する。
髪はまだ黒かった。
「そんな驚かなくとも。写真を見たことがあるのですよ。マルゲリータ様から。髪の色が変わっても、わかりましたよ」
エドワードの首筋に冷や汗が流れた。
「それは……」
エドワードは生唾を飲み込む。
「場所を移しましょう。ここに来たということは、エメラルドの地下室を訪れた、ということでしょう」
わざとリルルにぶつかり、わざと私にその姿を視認させ、わざと私をおびきよせ、路地裏に来た。
肩で息をしながら、やっとリルルが追いついた。
「待ってよ、探したよ………って、雰囲気、何?」
この一触即発の雰囲気にリルルも充てられたが、なぜかリルルだけが右往左往しており、当事者は落ち着いていた。
整備された石畳、煉瓦造りの建物、下水道まであった。
建物は空高く聳え立ち、街の入り口には門番もいた。
「これは驚いた」
「首都と見まごうぐらいに整備されているわね」
リルルの言葉にエドワードは無言で頷く。
トランクを左手で持ち、右手で帽子を押さえながら、宿屋に入り、台帳に偽名を記入した後、部屋に案内された。宿屋の店員がいなくなぐると、エドワードはふう、と息を吐く。
「この髪のせいで、帽子を被ることになったが、海風が強くて、あまり活発に動けないな」
エドワードは自分の髪をぴょんぴょんと触りながら、切ってしまおうかとしたのだろう。それを見かねたリルルが「少しだけなら、対処できる」と言って、エドワードの髪に触れた。
するとリルルが触れた先から、エドワードの髪は黒色へと変化をしていく。
丁度真っ黒になったところで、部屋の扉をガチャと開いて、エドワードとリルルはピクリと体を震わせた。
「あ、すみません……。夕食をいつお持ちすればよいかと……」
エドワードは眼光鋭く睨みつける。
「だからと言って、部屋を勝手に開けるのは無礼ではないか」
「は、申し訳ございません」
宿屋の主人は頭を下げるが、リルルの姿を探している。
(なるほど、そういうことか)
「夕飯は不要だ。食べて来る」
エドワードはそう言って、扉を閉めると、主人は「あ」と息をもらし、閉まった扉を見つめ、トボトボ去っていった。
リルルは目を丸くして、唇を噛み、急いで洗面台へ駆け込む。
「うぇ」
(エドワードと恋人だと思われた。絶対。そして、そういう目で見られた)
そう思ったら、吐き気をもよおしていた。
「おい」
エドワードは心配する、というよりもやや複雑な面持ちでリルルを見る。
「俺だって同じ気持ちだ。男の精霊を妻と勘違いされているのだからな」
そう。リルルは男の精霊なのだ。そして、このダルマータ国では精霊を性的な目で見ることは禁じられており、精霊も色恋の目で見られることを激しく嫌うのだ。
それがましてや同性からの恋慕は嫌悪感しか抱かない。
だが、リルルはあまりにも美しい顔立ちかつ、身長もあまり高くなく、また、名前も女っぽい。だから、リルルは女の格好をしている。
少なくともそうすることで、半分は憧れの対象から減るからである。
男性の格好などしたら、女からも男からも追い回される。それなら絶世の美女としていれば、少なくとも女からの眼差しは回避できるからだ。
「とにかく、吐くな」
エドワードは街に溶け込みやすいよう、いつもより身なりを落とし。リルルの回復を待つ。
「いくよ」
リルルはパチンと音を鳴らし、自分の服もエドワードにあわせた街娘風を装う。
「もう少し、こうするか」
リルルの顔がいささか美しすぎるので、リルルはわざと、目の周りに大きなシミを造った。
「余計なものをこさせるな」
階段を降りると、宿屋の主人が飛んできたが、リルルの顔のシミを見た途端、落胆したように、目を伏せ、「いってらっしゃいませ」と、小声で挨拶をした。
(ふむ、効果的だな)
エドワードはまず、ダルマータ創世記に出てくるパルクルトの港に足を運ぶことにした。
この海岸でサファイア家の宝玉が海底から見つかった、とされている。
元来、このパルクルトはサファイア領なので、そこから見つかっても不思議ではない。
だが、天帝が宝玉を取り上げた、としておいて、なぜ、サファイア家の宝玉だけがみつかるのか、まして、鉱山から発掘されるサファイアが海底から見つかったのだ。
そもそも天帝だっているかどうか怪しいし、山から取れる鉱石がなぜ海底から見つかった、として受け入れられたのかも疑問だ。
二百年前と今とでは文明の発展も少しは違いはあるが、大幅な進歩はない。人間の本質はさほど変わらないはず。
それがなぜ、受け入れられたのだろうか。
受け入れるに値するほどの目撃なり、証拠があったからだろうか。
パルクルトの港は魚介類の水揚げも豊富である。だが、港の一番の役は、他国からの貿易の入り口としての機能が高い。
港には沢山の大型船が停泊しており、人々は荷を下ろしている。
「夜にならないと、動けないよ?」
「わかっている」
エドワードが港へ足を運んだのは、エメラルド家で見た地図が原因である。
エメラルド家の地下の部屋に光を灯すと、その壁面に埋め込んであるエメラルドが光を反射し、小さな点が出没していた。
その点と点を線で結んでもなにも起きないが、紙を折っていくと、地図が浮き上がった。
この港から、2キロほど言ったところに海底火山があり、エメラルド家のダルマータ創世記に映し出された地図ではその火山を指していた。
港をぐるりと下見した後、街の中を散歩していると、あまりの人混みで圧倒された。
「わあ、すごいや」
「食事するにも、こう人が多いと、店を探すだけで一苦労だな」
エドワードがふう、と息を吐くと、リルルの肩に誰かがぶつかった。
赤髪の男性で、身長は180センチくらいだろうか。
男は、振り返り「申し訳ない、お嬢さん」と言って謝った後、足早に立ち去る。
その瞳は翠色をしており、エドワードは見覚えがあった。
(まさか!)
エドワードはリルルに手を差し伸べることなく、男を追った。
「おい! 起こせよ」とぷりぷり怒っているリルルの声がだんだん遠のいていく。
角を三つ曲がった人混みの少ない路地に入り込んだところで、エドワードは赤髪の男にたどり着き、男の肩を叩いた。
「待ってくれ」
振り返った男の瞳はやはり翠色をしていた。
(わかっている。背丈も違う。別の者だ)
赤髪の男は申し訳なさそうに、何度も頭を下げる。
「先程のお嬢さんのお連れの方ですか? すみませんでした。急いでおりましたので」
「いえ、まあ、そうですが……別の話があって……」
息が上がっているため、エドワードの声は途切れ途切れだった。
文句を言われると思っていたのか、赤髪の男は目をぱちくりさせ、エドワードの手が、少しだけ緩んでいく。
「……その、知り合いに似ていたもので、すまない」
エドワードはスルスルと肩から手を離すと、再度赤髪の男の顔を覗き込む。
「その瞳は? エメラルド家の瞳とそっくりで、その……差し支えなければ、出自を教えてくださらないか?」
赤髪の男は「ああ、エメラルド家。詳しいのですね。たしかに私はエメラルド家に縁があります」とニコリと笑った。
「私はクリスタ。エメラルド家当主に仕える者です。エドワード様」
エドワードは反射的にクリスタと距離を保とうと、背後に飛び跳ね、目の端で捉えた自身の髪の毛の色を確認する。
髪はまだ黒かった。
「そんな驚かなくとも。写真を見たことがあるのですよ。マルゲリータ様から。髪の色が変わっても、わかりましたよ」
エドワードの首筋に冷や汗が流れた。
「それは……」
エドワードは生唾を飲み込む。
「場所を移しましょう。ここに来たということは、エメラルドの地下室を訪れた、ということでしょう」
わざとリルルにぶつかり、わざと私にその姿を視認させ、わざと私をおびきよせ、路地裏に来た。
肩で息をしながら、やっとリルルが追いついた。
「待ってよ、探したよ………って、雰囲気、何?」
この一触即発の雰囲気にリルルも充てられたが、なぜかリルルだけが右往左往しており、当事者は落ち着いていた。
0
あなたにおすすめの小説
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
【コミカライズ決定の情報が解禁されました】
※レーベル名、漫画家様はのちほどお知らせいたします。
※配信後は引き下げとなりますので、ご注意くださいませ。
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる