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ダルマータ国
7.計画
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クリスタに案内されたのは小さな邸宅だった。
クリスタは門を開け「私の本業の別邸です」と言って、エドワードとリルルを案内する。
「貴方が、パルクルトに来るならば、手助けするように主人から言付かっていますので、危害を加えるようなことは致しません。ご安心くださいませ」
クリスタは安心させるように話すので、エドワードは「まあ、私に危害を加える愚者ではない、という程度には知っている」と言って、門をくぐった。
先程まで、クリスタの目の色にだけ着目していたが、この整った顔立ちがなぜかリルルとも似ているような雰囲気を感じる。
旧六帝の末裔に危害を加えるということは、このダルマータ国では死を意味するからだ。それも一族末裔全て。
「精霊を連れている御前に刃を向ける者などおりませんよ。それも、精霊は一人ではないようですし……」
精霊は一度契約をすると、主人を変えることはできない。
主人の生が尽きるまで、主人を守り続けなければならない。そのため、精霊はその制約を嫌い、人と契約を結びはしない。
では、なぜ、人と契約を結ぶのか。
それは、己の魔力よりも優れた者の魔力に惹かれ、死後、その者の魔力を得ることができるからだ。
故に魔力の持たぬ者には従わないのだ。
「エド、バレてるなら話は早いよ? マルゲリータ様から私の正体を聞いていた可能性ってのは否めないけれど、それってこちらにとっても利点だし」
リルルはクリスタの目をじっと見ると、門の中へ入る。
「リルル、急に仕切るなよ」
エドワードはリルルの言っていることも一理ある、と考え改め、警戒心を緩め、クリスタの屋敷の中に入った。
屋敷の中は簡素な作りをしていた。クリスタのいう本業とは役人であり、その話に嘘がないように感じていた。
クリスタは1通の手紙をエドワードに差し出した。緑色の封をされたその手紙は、二週間前に見たまごうことなきマルゲリータの字であった。
「お疑いなら、確認してみたら良いかと。リルル様は探索がご専門のようですから」
「リルルの名前まで聞いて、その特性まで見抜けるのは、この国ではエメラルド家のものだけ。つまり、マルゲリータ本人が貴方に話した、ということ意味する。もう、貴方のことは疑いはしない」
(……んなわけねーだろ。きちんとリルルに確認させる。お前に言われるまでもない)
リルルは主人の腹黒さに身震いを感じつつ、手紙の差出人を探索する。
エドワードは手紙を受け取ると、封を切って中を確認する。
手紙は確かにマルゲリータの物だろう。リルルが何も反応していないことを横目で確認した後、エドワードは手紙を読み進めることにした。
【エド、突然このようなことになって、困惑しているわよね。】
(めちゃくちゃ困惑している。馬鹿野郎)
エドワードはツッコミを入れながら、手紙を読み進める。
【エメラルド家の売却話はエドにエメラルド家の地下室でダルマータ創世記を読んでもらうために、私が考えた策なのだけれど、これにはお兄様がカンカンになってしまったわ。】
(ああ、アルフィアス殿下も一枚絡んでいるのか……)
【あ、お兄様って、クリスタのことよ。】
(な……なんだと)
諸々突っ込みたいところだが、エドワードはその衝動を抑えて、読み進める。
【元来、この国の前の旧六帝時代、精霊と人が混在していたのだけれど、人と精霊がもめ、仲違いをした。
戦争を繰り返していたけれど、両者が手を取り合って一つの国とした。
そしてダルマータ国がうまれた。
ダルマータ創世記の冒頭部分は全てが間違っているわけではないけれど、合っているわけでもなかった。
当時は彩帝の儀と呼ばれるような大層なものではないけれど、皆の声を聞き、そして王帝を選出していた。
そして王帝が崩御すれば、また別の家門から選出としていたのだが、これが、200年前に覆ってしまった。
ダルマータ創世記になぞってサファイアが宝玉を見つけた、と言って、パルクルトの街から都に向けて、『山の鉱物が海から発見されるとは、まさに神が隠した証拠である』そんな噂がパルクルトの街から都へと風潮され、民は信じ切ってしまった。
事実、宝玉が発見された街パルクルトはこのように王都のように発展したのだから、神の意志にてサファイア家に採択が下されたと信じ切ってしまった。
だけれど、これには当然裏があった。
精霊の国と人々が暮らす国は表裏一体。我々の暮らす国の真下は精霊が暮らす国となっている。
我々の暮らす土地が肥えれば、精霊の暮らす真裏の土地も肥える。
そのような仕組みとなっているのだけれど、パルクルトを統べる精霊がサファイア家をそそのかして、パルクルトを発展させる代わりに、ダルマータ創世記に、似せてこの二百年続く茶番を計画した、という話。
サファイア家が自身の治める土地以外も豊かにしてくれたなら、それで文句などなかった。
けれど、荒れ果てた土地は広がり、人も精霊も死んでいく。
それなのなのに、パルクルトは隣町の難民を受け入れることすらしない。この街だけが繁栄をする異様な光景になった。
これがこの二百年の代償で、エメラルド家はたった一人となったその時、立ちあがろう、と計画をしていたの。
だって、王族に刃を向けるのは一族郎党が屠られるから。
だから、私一人となるその時まで、エメラルド家は待ち続けたの。
何故、エドにこの計画を伝えているのか、手紙という証拠が残る物で書いているのか、これは私の賭けなのかもしれない。
エドなら私を裏切らないって、いう賭け。
そして、仮にエドがこの手紙を王帝に見せても、私は失踪しているし、エメラルド家の資材は全て売却していたり処分の目処はついているから、何にも変わらない。
エドはこの話を聞いて、好きに決めていいよ。
反旗を翻すのか、それとも私を見限るのか。
マルゲリータ】
エドワードは手紙を読み終えると、手紙をクリスタに返却した。
「燃やすように」
「よろしいのですか?」
「構わない」
証拠がなくなることを懸念したクリスタがエドワードに念をおすが、エドワードは「構わない」と返答する。
燃やしたらマルゲリータを反逆者として差し出す証拠がなくなる。
そんなものどうでも良い。
「ところで、君はマルゲリータに兄様と呼ばれているのか?」
手紙にマッチで火をつけているところで、突拍子もないことを聞かれ、クリスタは少々固まった。
「え」
じっと見つめる漆黒の瞳の圧に負けるように、クリスタは辿々しく口を開く。
「はい。エメラルド家は精霊との混血の一族です。だからでしょうか。私も精霊との混血なので、街でうろうろしているところをマルゲリータ様の父上が救って下さったのが始まりです」
「では、マルゲリータが幼い頃、時々会っていた、というのは?」
「ええ、保護された後は、地方の別邸に住まわせていただきました。長期休暇にはよく、本邸でお世話になりました。それより、よく、ご存知ですね」
クリスタが不思議そうに、付け加えるが、エドワードは最後の一言は聞こえないふりを決め込む。
そうか……。
「クリスタ、仲良く馴れそうだ」
エドワードはクリスタに握手を求めるよう手を差し出した。
クリスタもその手をがっしりと握る。
手紙の中には殿下との婚約の話など、ひと言も出てこなかった。
婚約はしていないのか? 口約束をしたことも述べてない。歪んだ世界の理を戻す、と言う話と、精霊との混血と言う話だった。
精霊の混血って言われると、なぜかとてつもなく腑に落ちる。
この世の中には精霊の数は少ない。それなのに、ああも簡単に精霊を使役するのは、そう言った経緯があっても不思議ではない。
エドワードの頭には、幼い頃に母に言われた言葉が脳裏をよぎる。
『あの子はダメよ』
(母上のおっしゃる通りだと思います。ですが……)
エドワードは母の言葉を払拭する様に満面の笑みでクリスタへ問う。
「で、パルクルトへ何をしに来たのだ?」
もう、答えは決まっている。本来の目的とは異なるが、それは私にとって良き結果だ。ならば、選択すべきは、一択だ。
クリスタは門を開け「私の本業の別邸です」と言って、エドワードとリルルを案内する。
「貴方が、パルクルトに来るならば、手助けするように主人から言付かっていますので、危害を加えるようなことは致しません。ご安心くださいませ」
クリスタは安心させるように話すので、エドワードは「まあ、私に危害を加える愚者ではない、という程度には知っている」と言って、門をくぐった。
先程まで、クリスタの目の色にだけ着目していたが、この整った顔立ちがなぜかリルルとも似ているような雰囲気を感じる。
旧六帝の末裔に危害を加えるということは、このダルマータ国では死を意味するからだ。それも一族末裔全て。
「精霊を連れている御前に刃を向ける者などおりませんよ。それも、精霊は一人ではないようですし……」
精霊は一度契約をすると、主人を変えることはできない。
主人の生が尽きるまで、主人を守り続けなければならない。そのため、精霊はその制約を嫌い、人と契約を結びはしない。
では、なぜ、人と契約を結ぶのか。
それは、己の魔力よりも優れた者の魔力に惹かれ、死後、その者の魔力を得ることができるからだ。
故に魔力の持たぬ者には従わないのだ。
「エド、バレてるなら話は早いよ? マルゲリータ様から私の正体を聞いていた可能性ってのは否めないけれど、それってこちらにとっても利点だし」
リルルはクリスタの目をじっと見ると、門の中へ入る。
「リルル、急に仕切るなよ」
エドワードはリルルの言っていることも一理ある、と考え改め、警戒心を緩め、クリスタの屋敷の中に入った。
屋敷の中は簡素な作りをしていた。クリスタのいう本業とは役人であり、その話に嘘がないように感じていた。
クリスタは1通の手紙をエドワードに差し出した。緑色の封をされたその手紙は、二週間前に見たまごうことなきマルゲリータの字であった。
「お疑いなら、確認してみたら良いかと。リルル様は探索がご専門のようですから」
「リルルの名前まで聞いて、その特性まで見抜けるのは、この国ではエメラルド家のものだけ。つまり、マルゲリータ本人が貴方に話した、ということ意味する。もう、貴方のことは疑いはしない」
(……んなわけねーだろ。きちんとリルルに確認させる。お前に言われるまでもない)
リルルは主人の腹黒さに身震いを感じつつ、手紙の差出人を探索する。
エドワードは手紙を受け取ると、封を切って中を確認する。
手紙は確かにマルゲリータの物だろう。リルルが何も反応していないことを横目で確認した後、エドワードは手紙を読み進めることにした。
【エド、突然このようなことになって、困惑しているわよね。】
(めちゃくちゃ困惑している。馬鹿野郎)
エドワードはツッコミを入れながら、手紙を読み進める。
【エメラルド家の売却話はエドにエメラルド家の地下室でダルマータ創世記を読んでもらうために、私が考えた策なのだけれど、これにはお兄様がカンカンになってしまったわ。】
(ああ、アルフィアス殿下も一枚絡んでいるのか……)
【あ、お兄様って、クリスタのことよ。】
(な……なんだと)
諸々突っ込みたいところだが、エドワードはその衝動を抑えて、読み進める。
【元来、この国の前の旧六帝時代、精霊と人が混在していたのだけれど、人と精霊がもめ、仲違いをした。
戦争を繰り返していたけれど、両者が手を取り合って一つの国とした。
そしてダルマータ国がうまれた。
ダルマータ創世記の冒頭部分は全てが間違っているわけではないけれど、合っているわけでもなかった。
当時は彩帝の儀と呼ばれるような大層なものではないけれど、皆の声を聞き、そして王帝を選出していた。
そして王帝が崩御すれば、また別の家門から選出としていたのだが、これが、200年前に覆ってしまった。
ダルマータ創世記になぞってサファイアが宝玉を見つけた、と言って、パルクルトの街から都に向けて、『山の鉱物が海から発見されるとは、まさに神が隠した証拠である』そんな噂がパルクルトの街から都へと風潮され、民は信じ切ってしまった。
事実、宝玉が発見された街パルクルトはこのように王都のように発展したのだから、神の意志にてサファイア家に採択が下されたと信じ切ってしまった。
だけれど、これには当然裏があった。
精霊の国と人々が暮らす国は表裏一体。我々の暮らす国の真下は精霊が暮らす国となっている。
我々の暮らす土地が肥えれば、精霊の暮らす真裏の土地も肥える。
そのような仕組みとなっているのだけれど、パルクルトを統べる精霊がサファイア家をそそのかして、パルクルトを発展させる代わりに、ダルマータ創世記に、似せてこの二百年続く茶番を計画した、という話。
サファイア家が自身の治める土地以外も豊かにしてくれたなら、それで文句などなかった。
けれど、荒れ果てた土地は広がり、人も精霊も死んでいく。
それなのなのに、パルクルトは隣町の難民を受け入れることすらしない。この街だけが繁栄をする異様な光景になった。
これがこの二百年の代償で、エメラルド家はたった一人となったその時、立ちあがろう、と計画をしていたの。
だって、王族に刃を向けるのは一族郎党が屠られるから。
だから、私一人となるその時まで、エメラルド家は待ち続けたの。
何故、エドにこの計画を伝えているのか、手紙という証拠が残る物で書いているのか、これは私の賭けなのかもしれない。
エドなら私を裏切らないって、いう賭け。
そして、仮にエドがこの手紙を王帝に見せても、私は失踪しているし、エメラルド家の資材は全て売却していたり処分の目処はついているから、何にも変わらない。
エドはこの話を聞いて、好きに決めていいよ。
反旗を翻すのか、それとも私を見限るのか。
マルゲリータ】
エドワードは手紙を読み終えると、手紙をクリスタに返却した。
「燃やすように」
「よろしいのですか?」
「構わない」
証拠がなくなることを懸念したクリスタがエドワードに念をおすが、エドワードは「構わない」と返答する。
燃やしたらマルゲリータを反逆者として差し出す証拠がなくなる。
そんなものどうでも良い。
「ところで、君はマルゲリータに兄様と呼ばれているのか?」
手紙にマッチで火をつけているところで、突拍子もないことを聞かれ、クリスタは少々固まった。
「え」
じっと見つめる漆黒の瞳の圧に負けるように、クリスタは辿々しく口を開く。
「はい。エメラルド家は精霊との混血の一族です。だからでしょうか。私も精霊との混血なので、街でうろうろしているところをマルゲリータ様の父上が救って下さったのが始まりです」
「では、マルゲリータが幼い頃、時々会っていた、というのは?」
「ええ、保護された後は、地方の別邸に住まわせていただきました。長期休暇にはよく、本邸でお世話になりました。それより、よく、ご存知ですね」
クリスタが不思議そうに、付け加えるが、エドワードは最後の一言は聞こえないふりを決め込む。
そうか……。
「クリスタ、仲良く馴れそうだ」
エドワードはクリスタに握手を求めるよう手を差し出した。
クリスタもその手をがっしりと握る。
手紙の中には殿下との婚約の話など、ひと言も出てこなかった。
婚約はしていないのか? 口約束をしたことも述べてない。歪んだ世界の理を戻す、と言う話と、精霊との混血と言う話だった。
精霊の混血って言われると、なぜかとてつもなく腑に落ちる。
この世の中には精霊の数は少ない。それなのに、ああも簡単に精霊を使役するのは、そう言った経緯があっても不思議ではない。
エドワードの頭には、幼い頃に母に言われた言葉が脳裏をよぎる。
『あの子はダメよ』
(母上のおっしゃる通りだと思います。ですが……)
エドワードは母の言葉を払拭する様に満面の笑みでクリスタへ問う。
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