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ダルマータ国
56. 面会 8(マルゲリータ×王帝)
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マルゲリータが衛兵に案内された部屋は、重厚で客間としてはあまりにも豪華だった。
(これから処刑される人間に、このような部屋をあてがうとは、まがりなりにも、皇太子の婚約者だからかしら)
天井や壁には金糸銀糸で施された刺繍がふんだんにあしらわれており、マルゲリータはそれらを見ながら、衛兵の話を聞いていた。
「暫くしたらお連れの方がいらっしゃいます」
「え?」
聞き間違いだろうか。マルゲリータは衛兵の言葉を信じられない、気持ちで思わず、聞き返したので、衛兵は、少しばかり息を吐いて、先ほどより大きな声で繰り返した。
「お連れの方が、じきにいらっしゃいます」
衛兵が深々とマルゲリータに頭を下げて、部屋を後にしたので、マルゲリータは閉められていく扉をじっと見つめた。
(私……処刑されるのですか? と聞けなかった)
死ぬ前に、こんな素晴らしい部屋に案内するものなのかしら。それとも曲がりなりにも公爵だから?
(最後の温情というものなのかしら)
考えていても答えがでない。マルゲリータは、息を吐いて気持ちを切り替えると、部屋の椅子に座り、壁の金糸と銀糸の模様をじっと見つめる。
うちには見たこともない装飾品がここには沢山あるのね。エメラルド家ももっと裕福だったら、領地の民に苦労をかけなくて済んだのに。
領民に申し訳ないことをしたわ。
そんなことを思って、壁を眺めていたら、衛兵の言ったとおり、エドワードとリルルがやってきたので、マルゲリータはますます困惑した。
「マ……」
今朝別れた時より明らかに表情が明るいエドワードが、マルゲリータに駆け寄る中、リルルはサッと、マルゲリータの右手を掴み、自身の膝を地面につけて、そっとマルゲリータの手の甲に口付けをした。
「これから、すべてお話しましょう」
その振る舞いは美しい麗人のようでマルゲリータの頬が赤く染まり、エドワードの眉間が中央に寄った。
マルゲリータはリルルの話を聞きながら、ごくりと唾を飲み込んだ。
昨夜のうちに進展しすぎるくらい進展し、頭がついていけなくなってきた。
宝石商が精霊で、アビゲイル王女が閉じ込められていた王冠の宝石は割れて、封印されていた王女が助かったとか。おまけに精霊国に残ったクリスタはこちらに戻り、王帝にも謁見したとか。
しかも、リルルのピンチを王帝が助けてくれたらしく、それだけでもマルゲリータの頭のキャパシティはとっくに新たのデータを書き込めるほどの量はなくなっていた。
興味深い話が続いていたものの、マルゲリータはリルルの会話を遮るようにリルルの唇に自身の右手を押し当てたので、リルルは声を出すのをやめて、マルゲリータの表情を窺う。
マルゲリータは口元に手を当て、ふむ、と小さく唸った。
それもそのはず、王帝に呼ばれたのはどうやら、マルゲリータの断罪ではなさそうだからだ。
「え? じゃあなんで私呼ばれてるの?」
マルゲリータが聞くのも無理はない。リルルの話ではアビゲイル王女も助かっているらしい。
精霊国としてもダルマータ国としても表向き何にもない。王冠が壊れているので、何もないこともないが、国の消失と天秤にかけるならば、それはとるに足らぬ小事。
ましてや、王帝がリルルとアビゲイルを助けたことに一枚絡んでいるのでだから、謁見して説明をする意味はあるのだろうか。
だから、つい、先ほどの言葉が口から出てしまったのだ。
王帝がなぜアビゲイルを助けたのか、その真意は気になるところだが、それより何より、恐らくは、エドワードの母であり、王帝の従姉妹であるカトリーヌの尽力がなせる業だろう。
だから、マルゲリータからわざわざ機会を作って、話を聞いて対応する意味などないことも、マルゲリータはわかっている。
「それはあなたが皇太子の婚約者にも関わらず失踪したからではないでしょうか」
「それはそうだけど……でも、それは……」
王帝も知っていることではないか、そう口に出そうとしたが、マルゲリータはその言葉を飲み込むことにした。
リルルの発した婚約者の言葉に隣で聞いていたエドワード耳がピクピクと動く。
「とにかく王に謁見を」
リルルの言葉に絆されるように、マルゲリータは首を縦に振る。
「……はい」
断罪といえば断罪なのだろう。
この失踪騒ぎの責任をとり、皇太子との婚約の権利を剥奪されるだろうから。それは望んでいたことだから、良いのだが、それ以外のことはあるのだろうか。
それ以外の事となると、王冠に関する騒ぎを作ったくらいで、それって、やはり首が切られるのだろうか。
ん? アビゲイル王女が閉じ込められていたのよね。
「待って! アビゲイル王女が生きてたってことは、王冠の宝石は?」
「ああ……あれはーーー」
リルルが口を開いた。だが、説明を終える前に、衛兵が控え室の扉をノックして、許可もなく部屋に入ってきたので。会話がそれ以上続けることができなくなった。
「失礼します。王がお待ちです」
悶々とした気持ちを腹に抱えているものの、マルゲリータは背筋を伸ばして迎えに来た衛兵の後に着いていく。
すべて説明すると言ったのに、まだ言い残していることがあるじゃないのよ。リルル。
マルゲリータは謁見の広間の前で立ち止まると、重厚な扉がギィと軋むような音をあげてゆっくりと開いていく。
「入りなさい」
何度か遠くで聞いたことのある低い声が扉の向こうから聞こえできたので、マルゲリータはカーテンシーをした後、ゆっくりと踵をあげて歩いて行った。
青色の絨毯が敷かれており、毛並みが良いのであろう。足裏に適度に反発を感じる。それを踏み締めてゆっくりと歩き、10メートル先の玉座に座るであろう王に再びカーテンシーをして、マルゲリータは毛足の長い絨毯に視線を落とす。
立派な絨毯じゃないか。王が直接触れるからか、皆に踏みつけられる運命のこの絨毯でさえも金糸と銀糸で刺繍が施されており、エメラルド家で見ることもないような一級品をじっと見つめた。
「エメラルド家当主エメラルド=フォン=マルゲリータ、陛下にお会いできましたこと、光栄にございます」
そんなこと全く思ってもいないが、とりあえず、当たり前のお世辞を述べる。
「面をあげなさい」
立派な絨毯から目を離すのはいささか、心細いが、こう言われては仕方がない。
マルゲリータはゆっくりと、顔をあげていく。
はっきり言って王の顔はよく見えない。
10メートルは離れているのだ微笑んでいるのか、怒っているのか、遠すぎてわからない。
だが、王冠の姿はよく見える。
(あ……王冠……)
「近くに来なさい」
「はい」
王帝の声に従いマルゲリータは一歩、一歩、王帝に近づいて行った。
その度に王冠の姿は露わになっていく。今まではそこに青色の宝石があったのに、今は代わりのものがそこにはある。
(なるほど…)
王帝の表情が見えるところで、マルゲリータは止まって思わず微笑んだ。
マルゲリータはクリスタが精霊国からダルマータに戻ってきた意味は、これも加味しているのではと思い、心の中で、なるほど、と思わず呟いていた。
王の頭上に燦然と輝いているそれは、窓からの光が当たる部分は赤く、そうでない部分は緑に輝いている。
「マルゲリータ嬢、此度の件、詳しく話してくれないか?」
マルゲリータは背筋を伸ばし、腹の前で手を重ね、いつもよりもお腹に力を入れて返答する。
「はい」
(これから処刑される人間に、このような部屋をあてがうとは、まがりなりにも、皇太子の婚約者だからかしら)
天井や壁には金糸銀糸で施された刺繍がふんだんにあしらわれており、マルゲリータはそれらを見ながら、衛兵の話を聞いていた。
「暫くしたらお連れの方がいらっしゃいます」
「え?」
聞き間違いだろうか。マルゲリータは衛兵の言葉を信じられない、気持ちで思わず、聞き返したので、衛兵は、少しばかり息を吐いて、先ほどより大きな声で繰り返した。
「お連れの方が、じきにいらっしゃいます」
衛兵が深々とマルゲリータに頭を下げて、部屋を後にしたので、マルゲリータは閉められていく扉をじっと見つめた。
(私……処刑されるのですか? と聞けなかった)
死ぬ前に、こんな素晴らしい部屋に案内するものなのかしら。それとも曲がりなりにも公爵だから?
(最後の温情というものなのかしら)
考えていても答えがでない。マルゲリータは、息を吐いて気持ちを切り替えると、部屋の椅子に座り、壁の金糸と銀糸の模様をじっと見つめる。
うちには見たこともない装飾品がここには沢山あるのね。エメラルド家ももっと裕福だったら、領地の民に苦労をかけなくて済んだのに。
領民に申し訳ないことをしたわ。
そんなことを思って、壁を眺めていたら、衛兵の言ったとおり、エドワードとリルルがやってきたので、マルゲリータはますます困惑した。
「マ……」
今朝別れた時より明らかに表情が明るいエドワードが、マルゲリータに駆け寄る中、リルルはサッと、マルゲリータの右手を掴み、自身の膝を地面につけて、そっとマルゲリータの手の甲に口付けをした。
「これから、すべてお話しましょう」
その振る舞いは美しい麗人のようでマルゲリータの頬が赤く染まり、エドワードの眉間が中央に寄った。
マルゲリータはリルルの話を聞きながら、ごくりと唾を飲み込んだ。
昨夜のうちに進展しすぎるくらい進展し、頭がついていけなくなってきた。
宝石商が精霊で、アビゲイル王女が閉じ込められていた王冠の宝石は割れて、封印されていた王女が助かったとか。おまけに精霊国に残ったクリスタはこちらに戻り、王帝にも謁見したとか。
しかも、リルルのピンチを王帝が助けてくれたらしく、それだけでもマルゲリータの頭のキャパシティはとっくに新たのデータを書き込めるほどの量はなくなっていた。
興味深い話が続いていたものの、マルゲリータはリルルの会話を遮るようにリルルの唇に自身の右手を押し当てたので、リルルは声を出すのをやめて、マルゲリータの表情を窺う。
マルゲリータは口元に手を当て、ふむ、と小さく唸った。
それもそのはず、王帝に呼ばれたのはどうやら、マルゲリータの断罪ではなさそうだからだ。
「え? じゃあなんで私呼ばれてるの?」
マルゲリータが聞くのも無理はない。リルルの話ではアビゲイル王女も助かっているらしい。
精霊国としてもダルマータ国としても表向き何にもない。王冠が壊れているので、何もないこともないが、国の消失と天秤にかけるならば、それはとるに足らぬ小事。
ましてや、王帝がリルルとアビゲイルを助けたことに一枚絡んでいるのでだから、謁見して説明をする意味はあるのだろうか。
だから、つい、先ほどの言葉が口から出てしまったのだ。
王帝がなぜアビゲイルを助けたのか、その真意は気になるところだが、それより何より、恐らくは、エドワードの母であり、王帝の従姉妹であるカトリーヌの尽力がなせる業だろう。
だから、マルゲリータからわざわざ機会を作って、話を聞いて対応する意味などないことも、マルゲリータはわかっている。
「それはあなたが皇太子の婚約者にも関わらず失踪したからではないでしょうか」
「それはそうだけど……でも、それは……」
王帝も知っていることではないか、そう口に出そうとしたが、マルゲリータはその言葉を飲み込むことにした。
リルルの発した婚約者の言葉に隣で聞いていたエドワード耳がピクピクと動く。
「とにかく王に謁見を」
リルルの言葉に絆されるように、マルゲリータは首を縦に振る。
「……はい」
断罪といえば断罪なのだろう。
この失踪騒ぎの責任をとり、皇太子との婚約の権利を剥奪されるだろうから。それは望んでいたことだから、良いのだが、それ以外のことはあるのだろうか。
それ以外の事となると、王冠に関する騒ぎを作ったくらいで、それって、やはり首が切られるのだろうか。
ん? アビゲイル王女が閉じ込められていたのよね。
「待って! アビゲイル王女が生きてたってことは、王冠の宝石は?」
「ああ……あれはーーー」
リルルが口を開いた。だが、説明を終える前に、衛兵が控え室の扉をノックして、許可もなく部屋に入ってきたので。会話がそれ以上続けることができなくなった。
「失礼します。王がお待ちです」
悶々とした気持ちを腹に抱えているものの、マルゲリータは背筋を伸ばして迎えに来た衛兵の後に着いていく。
すべて説明すると言ったのに、まだ言い残していることがあるじゃないのよ。リルル。
マルゲリータは謁見の広間の前で立ち止まると、重厚な扉がギィと軋むような音をあげてゆっくりと開いていく。
「入りなさい」
何度か遠くで聞いたことのある低い声が扉の向こうから聞こえできたので、マルゲリータはカーテンシーをした後、ゆっくりと踵をあげて歩いて行った。
青色の絨毯が敷かれており、毛並みが良いのであろう。足裏に適度に反発を感じる。それを踏み締めてゆっくりと歩き、10メートル先の玉座に座るであろう王に再びカーテンシーをして、マルゲリータは毛足の長い絨毯に視線を落とす。
立派な絨毯じゃないか。王が直接触れるからか、皆に踏みつけられる運命のこの絨毯でさえも金糸と銀糸で刺繍が施されており、エメラルド家で見ることもないような一級品をじっと見つめた。
「エメラルド家当主エメラルド=フォン=マルゲリータ、陛下にお会いできましたこと、光栄にございます」
そんなこと全く思ってもいないが、とりあえず、当たり前のお世辞を述べる。
「面をあげなさい」
立派な絨毯から目を離すのはいささか、心細いが、こう言われては仕方がない。
マルゲリータはゆっくりと、顔をあげていく。
はっきり言って王の顔はよく見えない。
10メートルは離れているのだ微笑んでいるのか、怒っているのか、遠すぎてわからない。
だが、王冠の姿はよく見える。
(あ……王冠……)
「近くに来なさい」
「はい」
王帝の声に従いマルゲリータは一歩、一歩、王帝に近づいて行った。
その度に王冠の姿は露わになっていく。今まではそこに青色の宝石があったのに、今は代わりのものがそこにはある。
(なるほど…)
王帝の表情が見えるところで、マルゲリータは止まって思わず微笑んだ。
マルゲリータはクリスタが精霊国からダルマータに戻ってきた意味は、これも加味しているのではと思い、心の中で、なるほど、と思わず呟いていた。
王の頭上に燦然と輝いているそれは、窓からの光が当たる部分は赤く、そうでない部分は緑に輝いている。
「マルゲリータ嬢、此度の件、詳しく話してくれないか?」
マルゲリータは背筋を伸ばし、腹の前で手を重ね、いつもよりもお腹に力を入れて返答する。
「はい」
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