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ダルマータ国
57. 面会9(マルゲリータ×王帝)
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マルゲリータから見た王帝は、威厳や、重厚感はあるものの、親しみやすさの方が優っていた。
王帝の顔はアルフィアスが年齢を重ねたらこうなるのではないか、と思わせるほど、よく似ていたからだろう。
マルゲリータに何度も話しかけてきたあの太陽の光を集めたような金色の髪を持つアルフィアスに、ところどころ白髪を散りばめ、目元に年齢を重ねた刻みをいれれば、きっと王帝になると思われ、それに気がついたからか、マルゲリータには謁見前に感じていた緊張感やら不安など、そういった類はなかった。
もちろん王の両脇に長身で筋骨隆々の、いかにも勇猛果敢そうな男が控えているので、二人からの威圧感は、半端なくビシビシ感じるが、それは王から放たれるものではないし、護衛の二人が敢えてそのような空気感を醸し出していることも貴族社会で生きてきたマルゲリータには理解できていた。
「さて、聞きたいことはいくつもあるが、まずはこれを聞こう。アルフィアスと婚約したのは本当かな?」
王は玉座、つまり、マルゲリータの斜め上から、その言葉を放った。
マルゲリータは緑色の美しい瞳を見開き、その中に王の金と白の混じった髪を映しながら、凛とした声で返答する。
「はい。婚約しておりましたことは事実でございます」
「婚約していた?」
マルゲリータの思惑通り、王帝は食いついてきた。現在進行形ではなく、過去形で話せば、じゃあ、今はどうなのだ、と気になるのは人の性。
「はい。現在、私とアルフィアス殿下の間に婚約関係はございませんので、『婚約しておりました』とお答えしました」
マルゲリータは王の表紙を窺い、言葉を続けて良い空気を察知して、そのまま続ける。
「恐れながら、続けさせていただきます。ダルマータ創世記の中では、王族の婚約及び婚姻の定めがございます。婚約の規定として『教会の神父の承認を得ること、1つ、公爵以上の爵位を有する者もしくはその者の第一子』となっております。婚約時にアルフィアス殿下と私は神父の元で婚約を交わし、書面として神父のサインもいただいておりますので、婚約はできました」
「そうだな。だから、世も公爵家であるシトリン公爵の第一子である王妃と婚姻関係を結んだ。そなたもエメラルド家の当主。いわば公爵そのもの、何の不備もないが?」
「はい。婚約においては、そうでございます」
「婚約においては? まさか」
「はい。そして、婚姻においても定めがあります。『以下の全ての条件を満たす者にのみ、王族と婚姻関係を締結できるものとする。婚約関係を締結した者。公爵以上の爵位を有する者もしくはその者の第一子。婚姻締結日まで、前述の地位を有する者。そして……」
王は気がついたのか、「わかっている。みなまで言う必要はない」と言って、マルゲリータの言葉を遮り、これ以上は不要だと告げた。
「失礼しました」
マルゲリータは王帝を見つめ、先ほど、口をつぐんだ事項を心の中で呟く。
(『婚約締結日から、婚姻締結日までの間に前述の条件を満たさない場合、婚約契約書を無効とする』とございます。ご安心くださいませ。私は現在、爵位を有しておりませんので、婚約関係は破棄されております)
何度も確認したから間違いない。そもそも王族の婚姻など、宰相クラスでない限り、その項を覚えていないだろう。
そしてこの項目は王帝と公爵の爵位を有する者もしくは有していた者以外、気付きはしないだろう。
王城図書館にあるダルマータ創世記には記載がない。六つの公爵家にのみにあるダルマータ創世記にだけ記載がある事項なのだから。
だから、マルゲリータの家にあるダルマータ創世記にはエメラルド介して、光を通すと、文字が読める仕組みとなって記載されているのだから。
王帝は王の前にサファイア家の当主。故にこの項目については当然認識しているはず。
ダルマータ創世記は五帝時代の名残からか、公爵家以外には事実をブラインドして記載されている事項が多々ある。
民衆すべてに周知する必要はないから、それはそれで理解できる対応だし、ある程度の知識を有しなければ、解釈が複雑になるので、限定公開するのも理解できる。
だから、公爵家はこの国ではかなり優遇されているし、それ故にそれなりの責務も発生するのだ。
「だからなのか……。邸宅を処分したのは」
王帝は前髪をグシャリと自身の手で握りしめ、愉快そうに、ちょっとだけバツが悪そうに瑠璃色の瞳でマルゲリータを見ていた。
「いえいえ、私の経営能力が低すぎた故の問題ですわ。不甲斐ない限りでございます。邸宅を売却した日にちで、我がエメラルド家はダルマータ創世記に則り、公爵の爵位を返上するための書類を作成し、パール家のエドワード様より王城に提出いたしました」
王帝が何か勘付いたのか、髪から手を放し、おかしそうに「はっ」と笑ったので、おそらく珍しいことなのだろう。両脇に立つ護衛が二人とも少しだけ目が泳いだ。
「あの時か……。私が息子ともめていた日のようだ」
エドワードに言って邸宅の売買契約を完了し、その契約日と併せてエドワードに書類を託した。契約書が違法でないという証明のために、公爵家の人間が必要だったので、エドワードにその任を負ってもらったが、本人は気づいていないだろうけど。
おそらく、エドワードのことだから、すぐに王城に書類を提出したに違いない。そして郵送で王帝もしくはその代理の宰相からの押印付きの書類を受け取り、マルゲリータの元へ訪れたはずだ。
そして、マルゲリータがいないことに気がつき、この騒ぎとなったのだろう。
公爵の爵位の返上条件もまた、公爵の爵位を有した者しかわからない仕組みとなっているのだから、エドワードにとっては公爵令嬢が行方不明となって騒ぐのは当然だ。
「まさか、アルフィアス本人が知らぬところで婚約が破棄されていたとはな」
「申し訳ございません」
肩をすくめて謝ると、王帝は気にしないと言った風情だった。
「良いよい。元々そのつもりだったのだろう? まんまと踊らされたわけだが、マルゲリータ嬢が一枚上手だった、というだけの話だ」
「それで、私の罪状は何でしょうか」
王帝は顎に手を置き、うーん、と唸り口を開いた。
「問えるほどの罪などないというのがわかった」
「それは……」
「帰って良い、ということだ。後のことは、マルゲリータ嬢の親戚のクリスタ殿から伺うこととしよう」
マルゲリータの表情が明るくなり、緑色の瞳がうるうると輝いた。
「ありがとうございます」
王帝は満足そうにその姿を見るとわざとらしく付け足した。
「そうそう、クリスタ殿は精霊国の次期王だとか。おや、だとすれば、マルゲリータ嬢、あなたは精霊国の王族の姫なのではなかろうか?」
「まあ、王帝陛下。クリスタ殿は精霊国の王族なのですか? 私存じ上げませんでした」
「ほう」
「彼は道端で倒れかけたところ私の両親に救われた恩義を感じて、両親の子である私に尽くしてくれたのです。ただ、私が混乱せぬよう両親は親戚と言っていたのです」
「なるほど……」
精霊国の王族の印はアレキサンドライトだ。けれどそのアレキサンドライトは今、目の前で問答を繰り返す王帝の頭上に輝いているのだから、マルゲリータが精霊国の王族の末裔などという証拠は見つからないだろう。
一連の騒ぎで、アビゲイル姫が王冠の宝玉に閉じ込められていたことは王帝以外もその場にいた衛兵も知るところで、偽物の宝玉が壊れたところで、その罪をリルルが被ることはなかった。
それに、精霊国の宝玉を持参した次期精霊国の王から譲渡された宝玉を王冠に飾らないという選択肢はなく、それゆえに王冠にアレキサンドライトがついていたのだが、そのアレキサンドライトは、紛れもなく、マルゲリータのものであった。
王冠の宝玉を破壊するは大罪。故にマルゲリータが精霊国の王族と示す証拠はおそらく、これから先も見つかることがない。
マルゲリータは愛想笑いをした後王帝の元から退席し、王帝は小さく呟いた。
「逃がした魚は大きかったか」
王帝の顔はアルフィアスが年齢を重ねたらこうなるのではないか、と思わせるほど、よく似ていたからだろう。
マルゲリータに何度も話しかけてきたあの太陽の光を集めたような金色の髪を持つアルフィアスに、ところどころ白髪を散りばめ、目元に年齢を重ねた刻みをいれれば、きっと王帝になると思われ、それに気がついたからか、マルゲリータには謁見前に感じていた緊張感やら不安など、そういった類はなかった。
もちろん王の両脇に長身で筋骨隆々の、いかにも勇猛果敢そうな男が控えているので、二人からの威圧感は、半端なくビシビシ感じるが、それは王から放たれるものではないし、護衛の二人が敢えてそのような空気感を醸し出していることも貴族社会で生きてきたマルゲリータには理解できていた。
「さて、聞きたいことはいくつもあるが、まずはこれを聞こう。アルフィアスと婚約したのは本当かな?」
王は玉座、つまり、マルゲリータの斜め上から、その言葉を放った。
マルゲリータは緑色の美しい瞳を見開き、その中に王の金と白の混じった髪を映しながら、凛とした声で返答する。
「はい。婚約しておりましたことは事実でございます」
「婚約していた?」
マルゲリータの思惑通り、王帝は食いついてきた。現在進行形ではなく、過去形で話せば、じゃあ、今はどうなのだ、と気になるのは人の性。
「はい。現在、私とアルフィアス殿下の間に婚約関係はございませんので、『婚約しておりました』とお答えしました」
マルゲリータは王の表紙を窺い、言葉を続けて良い空気を察知して、そのまま続ける。
「恐れながら、続けさせていただきます。ダルマータ創世記の中では、王族の婚約及び婚姻の定めがございます。婚約の規定として『教会の神父の承認を得ること、1つ、公爵以上の爵位を有する者もしくはその者の第一子』となっております。婚約時にアルフィアス殿下と私は神父の元で婚約を交わし、書面として神父のサインもいただいておりますので、婚約はできました」
「そうだな。だから、世も公爵家であるシトリン公爵の第一子である王妃と婚姻関係を結んだ。そなたもエメラルド家の当主。いわば公爵そのもの、何の不備もないが?」
「はい。婚約においては、そうでございます」
「婚約においては? まさか」
「はい。そして、婚姻においても定めがあります。『以下の全ての条件を満たす者にのみ、王族と婚姻関係を締結できるものとする。婚約関係を締結した者。公爵以上の爵位を有する者もしくはその者の第一子。婚姻締結日まで、前述の地位を有する者。そして……」
王は気がついたのか、「わかっている。みなまで言う必要はない」と言って、マルゲリータの言葉を遮り、これ以上は不要だと告げた。
「失礼しました」
マルゲリータは王帝を見つめ、先ほど、口をつぐんだ事項を心の中で呟く。
(『婚約締結日から、婚姻締結日までの間に前述の条件を満たさない場合、婚約契約書を無効とする』とございます。ご安心くださいませ。私は現在、爵位を有しておりませんので、婚約関係は破棄されております)
何度も確認したから間違いない。そもそも王族の婚姻など、宰相クラスでない限り、その項を覚えていないだろう。
そしてこの項目は王帝と公爵の爵位を有する者もしくは有していた者以外、気付きはしないだろう。
王城図書館にあるダルマータ創世記には記載がない。六つの公爵家にのみにあるダルマータ創世記にだけ記載がある事項なのだから。
だから、マルゲリータの家にあるダルマータ創世記にはエメラルド介して、光を通すと、文字が読める仕組みとなって記載されているのだから。
王帝は王の前にサファイア家の当主。故にこの項目については当然認識しているはず。
ダルマータ創世記は五帝時代の名残からか、公爵家以外には事実をブラインドして記載されている事項が多々ある。
民衆すべてに周知する必要はないから、それはそれで理解できる対応だし、ある程度の知識を有しなければ、解釈が複雑になるので、限定公開するのも理解できる。
だから、公爵家はこの国ではかなり優遇されているし、それ故にそれなりの責務も発生するのだ。
「だからなのか……。邸宅を処分したのは」
王帝は前髪をグシャリと自身の手で握りしめ、愉快そうに、ちょっとだけバツが悪そうに瑠璃色の瞳でマルゲリータを見ていた。
「いえいえ、私の経営能力が低すぎた故の問題ですわ。不甲斐ない限りでございます。邸宅を売却した日にちで、我がエメラルド家はダルマータ創世記に則り、公爵の爵位を返上するための書類を作成し、パール家のエドワード様より王城に提出いたしました」
王帝が何か勘付いたのか、髪から手を放し、おかしそうに「はっ」と笑ったので、おそらく珍しいことなのだろう。両脇に立つ護衛が二人とも少しだけ目が泳いだ。
「あの時か……。私が息子ともめていた日のようだ」
エドワードに言って邸宅の売買契約を完了し、その契約日と併せてエドワードに書類を託した。契約書が違法でないという証明のために、公爵家の人間が必要だったので、エドワードにその任を負ってもらったが、本人は気づいていないだろうけど。
おそらく、エドワードのことだから、すぐに王城に書類を提出したに違いない。そして郵送で王帝もしくはその代理の宰相からの押印付きの書類を受け取り、マルゲリータの元へ訪れたはずだ。
そして、マルゲリータがいないことに気がつき、この騒ぎとなったのだろう。
公爵の爵位の返上条件もまた、公爵の爵位を有した者しかわからない仕組みとなっているのだから、エドワードにとっては公爵令嬢が行方不明となって騒ぐのは当然だ。
「まさか、アルフィアス本人が知らぬところで婚約が破棄されていたとはな」
「申し訳ございません」
肩をすくめて謝ると、王帝は気にしないと言った風情だった。
「良いよい。元々そのつもりだったのだろう? まんまと踊らされたわけだが、マルゲリータ嬢が一枚上手だった、というだけの話だ」
「それで、私の罪状は何でしょうか」
王帝は顎に手を置き、うーん、と唸り口を開いた。
「問えるほどの罪などないというのがわかった」
「それは……」
「帰って良い、ということだ。後のことは、マルゲリータ嬢の親戚のクリスタ殿から伺うこととしよう」
マルゲリータの表情が明るくなり、緑色の瞳がうるうると輝いた。
「ありがとうございます」
王帝は満足そうにその姿を見るとわざとらしく付け足した。
「そうそう、クリスタ殿は精霊国の次期王だとか。おや、だとすれば、マルゲリータ嬢、あなたは精霊国の王族の姫なのではなかろうか?」
「まあ、王帝陛下。クリスタ殿は精霊国の王族なのですか? 私存じ上げませんでした」
「ほう」
「彼は道端で倒れかけたところ私の両親に救われた恩義を感じて、両親の子である私に尽くしてくれたのです。ただ、私が混乱せぬよう両親は親戚と言っていたのです」
「なるほど……」
精霊国の王族の印はアレキサンドライトだ。けれどそのアレキサンドライトは今、目の前で問答を繰り返す王帝の頭上に輝いているのだから、マルゲリータが精霊国の王族の末裔などという証拠は見つからないだろう。
一連の騒ぎで、アビゲイル姫が王冠の宝玉に閉じ込められていたことは王帝以外もその場にいた衛兵も知るところで、偽物の宝玉が壊れたところで、その罪をリルルが被ることはなかった。
それに、精霊国の宝玉を持参した次期精霊国の王から譲渡された宝玉を王冠に飾らないという選択肢はなく、それゆえに王冠にアレキサンドライトがついていたのだが、そのアレキサンドライトは、紛れもなく、マルゲリータのものであった。
王冠の宝玉を破壊するは大罪。故にマルゲリータが精霊国の王族と示す証拠はおそらく、これから先も見つかることがない。
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