女神の加護で打たれ強さSランクですが、サイズがバグってます~10m級美女たちと理不尽ハーレム!?~

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第1章:Eランク

6.パーティー結成!

 ギルドの建物は、まるでお城みたいにどっしりとした雰囲気を漂わせていた。
 黒ずんだ石壁と鉄の飾りがついた大きな木の扉。俺のサイズじゃ、門って呼ぶ方がしっくりくる。
 真ん中に描かれた剣と羽のマークが、ここが冒険者の拠点であることを堂々と主張していた。

 入り口の脇には巨大な掲示板があり、依頼書があちこちにペタペタ貼られている。内部は広々としていて活気に満ちていた。高い天井に太い梁、壁には大きな毛皮や魔物の骨。

 左側には飲食スペースがあり、巨人たち——いや、冒険者たちが料理をかき込んだり酒を飲んだりしていた。
 たくましい男たちが大声で笑い合い、腕は俺の体より太く、笑い声だけで空気が震える気がする。一方の女性たちはスタイル抜群。ロングブーツや軽装の防具をさらっと着こなしていて、しなやかで強そうな雰囲気。弓を背負った細身の女性なんか、脚線美がやたらと目についた……いや、見てたら怒られそうだ。

 右側には受付カウンター。制服姿の職員たちが、書類や魔導具を手際よく処理していて、まるで役所みたいなきっちりした空気を漂わせている。

 奥には「資料閲覧室」と書かれたドア。古い本や地図がぎっしり詰まっているらしく、静かな空気が流れていた。
 地下へと続く階段からは、剣の音や掛け声が聞こえてくる。訓練場になっているようだ。
 さらに隅っこには道具屋があり、ポーションや巻物、装備の修理道具まで何でも揃っていた。

ミーナ「ふふっ、すごいでしょ? 冒険に必要なものは、ぜーんぶここでそろっちゃうんだから!」

 自信たっぷりなミーナに、俺は思わず苦笑いするしかなかった。うん、たしかに何でもある。でも俺には、全部がデカすぎる。

 この世界で生きていくのは、やっぱり大変そうだな——そんなことを考えていたとき、ミーナがふいにしゃがみ込んだ。

ミーナ「よいしょっと♪」

 俺の体がふわっと浮き上がる。

一郎「うわぁ!? な、なにすんだ!」

ミーナ「猫ちゃん持ち上げるみたいで可愛いじゃん♪」

 ぬいぐるみのように抱えられた俺は、そのまま受付カウンターへと突き出された。

ミーナ「すみませーん! この子、鑑定お願いしまーす!」



 受付嬢が目を見開き、ギルド内が一瞬静まりかえる。

受付嬢「……は?」

 顔を近づけてきた受付嬢の目が視界いっぱいに広がる。

受付嬢「……なにこれ? 小さいおじさ……いや、人? 妖精?」

一郎「ちがうっ! 正真正銘の人間だっつってんだろ!」

ミーナ「異世界から来たんだって!」

受付嬢「 信じられない……とりあえず、スキル鑑定してみよっか」

ミーナ「お願いしますっ!」

 受付嬢に手のひらで持ち上げられ、机の上へ。まるで商品扱いだが、今は我慢だ。

受付嬢「じゃあ、この魔法陣に手を置いて」

 淡く光る魔法陣に手を置くと、ピカッと光があふれ、空中に文字が浮かび上がった。

受付嬢「……お? なにこれ、『打たれ強さSランク』!?」

ミーナ「やった! すごいスキルじゃん!」

一郎「ほんとに? それって強いのか?」

受付嬢「うん、強いよ。基本的に死なないって……でもね……」

 チラッと俺を見ながら言葉を濁す。

受付嬢「サイズがね……全体的に小さすぎて、どう活かせばいいのか逆に困るレベル」

一郎「それって宝の持ち腐れってことかぁー!?」

受付嬢「他のステータスも悪くない。火と風の魔法適性、知性や器用さも水準以上。ただ、魔力量がこのサイズだと少なめね」

一郎「うう、やっぱりサイズか……」

受付嬢「総合評価としては、スキルは優秀だけど、攻撃に意外性がないし、物理的に届かない。だから……Eランクだね」

一郎「E!? スキルSで総合ランクE!? どういうバランス感覚してんだよ!」

シエラ『そりゃあそうでしょ~? 打たれ強いけど攻撃できないし、サイズ的に補助向けだし~』

一郎『だったらそんなスキルなんて渡すな! どうせなら攻撃系にしてくれよ!』

シエラ『だって、そもそも一郎くんの安全が最優先だったんだもん。異世界でそのサイズなら、ちょっとした転倒でも大事故でしょ? 打たれ強さを最初に渡したのは当然なの!』

 テレパシーで言い合っている間、受付嬢とミーナが不思議そうな顔でこちらを見ていた。

ミーナ「……あたし、Eランクなんだ。冒険始めてそんなに経ってないし、一人だと依頼受けるのも限られてて……」

 ぽつりと漏らすようなその言葉に、俺はちょっと驚いた。あんなに元気でギルドに詳しいのに、ぼっちだったのか。

ミーナ「だからね、一郎くんが来たとき、ちょっと運命感じちゃったというか……。一人でやるより、ふたりでやった方がきっと楽しいよ!」

 その笑顔はどこまでもまっすぐで、ほんの少しだけ、寂しそうだった。

 ……ただ、その無邪気すぎる笑顔と軽いノリ。こいつと組むと碌な目に合わなそうな予感しかしない。とはいえ、この世界で俺を受け入れてくれるやつなんて、他にいるとも思えない。

 ……覚悟を決めるしかないか。

一郎「……わかったよ。組んでやるよ!」

ミーナ「やったー!」

 こうして、俺とミーナの冒険者コンビが誕生した。
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