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12 夜食
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夕食の手伝いをしようとアリッサは食堂に顔を出す。
いい香りが漂っていた。
「何を作ってるんですか?」
「お弁当だよ。夜勤でがんばってくれる団員のみんなに、ね。今日はたしかシュヴァルツ副団長の班のだからいつにもまして腕によりをかけなきゃね」
――シュヴァルツ様!
最高のタイミングだ。
「もしよかったら、お手伝いさせてもらえませんか?」
「大歓迎よ!」
アリッサは、おばちゃんたちから指導を受けつつ、おかずのうちの何品かのお手伝いをさせてもらえた。
「アリッサちゃん、夜勤の団員にお弁当を届けてくれる?」
「分かりました!」
「助かるわ。山道だから、私たちの年齢だと辛くって」
おばちゃんは窓のそばまで行くと、ここからでもよく見える山の中腹にある塔を指さす。
「あれ、見える? あの見張り台までお願いしたいんだけど」
「任せて下さいっ」
アリッサは、弁当を手に寮を出た。
なるほど。おばちゃんたちが喜ぶわけだと、山道を登り始めてすぐに理解した。
山道はかなり急だった。
薄暗い山道だが、腰に下げたランプのおかげで歩くのには困らない
しかし森の奥で鳥の鳴き声一つとっても不気味に聞こえるし、ガサガサッと藪が揺れるちょっとした音でもびくついてしまう。
季節は秋。日が沈むと吹き付ける風が身を切るように寒くなる。
アリッサは少しでも体を温めるため早足で山道を進んでいく。
やがて枝葉を伸ばした木々で狭まっていた視界が開けると、塔のある高台に到着した。
その頃にはすっかり夕日は沈み、三日月が青白い光を地上へ注いでいた。
この高台からは騎士団寮はもちろん、クリルの街が一望できる。
石造りの塔はだいたい五階分くらいの高さで、天辺ではまるで灯台のように松明が焚かれて明るい。
「アリッサさん! どうしたんですか?」
塔の周囲で焚き火にあたっていた団員たちが、声をかけてくれる。
「皆さん、お疲れ様です。差し入れのお弁当を持ってきました。温かいスープもあります」
「やった! 食いもんが唯一の楽しみなんだよなぁ!」
「メシメシ♪」
全員が目をキラキラ輝かせながらお弁当とスープを入れた容器を取っていく。
「シュヴァルツ様はどちらに?」
「副団長なら、塔の最上階にある部屋にいらっしゃいます」
団員たちに礼を言ったアリッサは塔へ入って行く。
階段は螺旋状に塔の壁に沿うように配置されている。手すりを握りつつ、階段を上がって行き、扉の前に立つと、ノックをする。
「入れ」
「失礼します」
「……アリッサ? なんでお前が……」
「お弁当とスープを持ってきたんです」
ペンを置いたシュヴァルツは早速弁当に手をつける。
と、あんまりに熱心にアリッサが見過ぎたせいか、シュヴァルツが不審そうに顔を上げた。
「腹が減ってるのか?」
「ち、違います。実は、シュヴァルツ様のお弁当、私が作ったんです。あ、でも誤解しないでくださいね。ちゃんと食堂のおばちゃんたちから指導を受けつつ作ったので。味見もしてもらって太鼓判ももらえましたからっ」
「……そうか」
ドキドキしながら見守っていると、シュヴァルツはあっという間に弁当を平らげた。
食べるペースはかなり早かったが、食べ方がすごく綺麗だった。
「どうでしたか」
「うまかった」
「本当ですか!? 良かったぁ。シュヴァルツ様の好物を教えて下さい。次に、お弁当を作る時の参考にしたいのでっ」
「肉」
「肉料理全般ということですね。分かりましたっ」
空いたお弁当箱とスープの容器を回収する。
「呪紋は?」
「大丈夫です。もしかしたらもう治ったのかも……」
「そんなわけないだろう。呪紋が消えてない以上、いつ衝動に襲われるか分からない。用心しろ」
「……そうですね。じゃあ、私、帰ります」
シュヴァルツに頭を下げて部屋を出ると、なぜか彼までついてくる。
「何か?」
「見送る」
「お仕事の続きをなさってください!」
「この押し問答が時間の無駄だ。お前を見送ろうが見送るまいが、大して変わらない」
塔の外まで見送ってもらうと、シュヴァルツは焚き火にあたっていた団員の一人に声をかける。
「キース。アリッサを寮まで送れ」
「はっ!」
「護衛なんて結構です。ここへは一人で来ましたから……」
「駄目だ。俺たちの夕飯を届けに来た帰りに事故にあわせるわけにはいかない。それに、来た時はまだ日没前だろう。日が沈むと夜行性の獣もうろつkく。用心するに越したことはない」
「分かりました。ありがとうございます」
アリッサは、キースと共に山道を下っていく。
確かに、日が沈んだあとの森の小径は、雰囲気ががらりと変わって不気味だ。
――団員の方をつけてもらって良かったかも。
「……あの、どうかされましたか? さっきから私のことを気にされているようですが」
指摘すると、キースは肩を小さく跳ねさせた。
「ばれていましたか……」
「まあ」
後ろをついてくるアリッサを気にするにしても、チラチラとこちらを見てくるのがかなり頻繁だったのだ。
「お聞きしたいことがあるのですが。副団長とはどのようなご関係ですか?」
「関係、ですか?」
「はい。副団長が、アリッサさんのことをかなり気にされていて、その姿がとても珍しかったもので。もしかして副団長の恋人とか?」
「こ、恋……!? 違います! 畏れ多いです! 私はただ、シュヴァルツ様に助けて頂いただけで……。シュヴァルツ様、私のことを気にされているんですか?」
「はい。わざわざ塔の外にまで見送りに出るなんて初めて見ましたから」
しかしアリッサにはそこまで気にされているという実感はない。
もし本当に気にしていたとしても、それはアリッサに関する全責任をシュヴァルツが負っているからだろう。
木々の合間から寮の灯が見えてきたその時、ドクンッ!と忌まわしい脈動が全身を襲った。ドクンドクンと、これまで以上に強い衝動に体を貫かれる。
歩く速度が落ち、目の前を歩くキースの姿が二重にぶれる。
「はぁ……はぁ……」
息が上がり、熱に浮かされる。
夜風は身を切るように冷たいのに、ねっとりとした汗が肌を濡らす。
――キースさんにお願いして、シュヴァルツ様に来てもらう?
そう考えかけ、駄目だと頭を振る。シュヴァルツは今、大切な務めの最中だ。
――大丈夫。シュヴァルツの任務が終わるくらいまでなら我慢できるから……。
我慢をするなと言われていたとはいえ、仕事を放りだしてまで、やってもらうわけにはいかない。
足が縺れ、転んでしまう。
「アリッサさん!?」
キースが駆け寄り、声をかけてくる。
しかし薄い膜ごしに声を聞いているようで、聞こえ辛い。
大丈夫です。そう口を動かそうとしてもうまく声が出ない。
目の前が真っ暗になった。
いい香りが漂っていた。
「何を作ってるんですか?」
「お弁当だよ。夜勤でがんばってくれる団員のみんなに、ね。今日はたしかシュヴァルツ副団長の班のだからいつにもまして腕によりをかけなきゃね」
――シュヴァルツ様!
最高のタイミングだ。
「もしよかったら、お手伝いさせてもらえませんか?」
「大歓迎よ!」
アリッサは、おばちゃんたちから指導を受けつつ、おかずのうちの何品かのお手伝いをさせてもらえた。
「アリッサちゃん、夜勤の団員にお弁当を届けてくれる?」
「分かりました!」
「助かるわ。山道だから、私たちの年齢だと辛くって」
おばちゃんは窓のそばまで行くと、ここからでもよく見える山の中腹にある塔を指さす。
「あれ、見える? あの見張り台までお願いしたいんだけど」
「任せて下さいっ」
アリッサは、弁当を手に寮を出た。
なるほど。おばちゃんたちが喜ぶわけだと、山道を登り始めてすぐに理解した。
山道はかなり急だった。
薄暗い山道だが、腰に下げたランプのおかげで歩くのには困らない
しかし森の奥で鳥の鳴き声一つとっても不気味に聞こえるし、ガサガサッと藪が揺れるちょっとした音でもびくついてしまう。
季節は秋。日が沈むと吹き付ける風が身を切るように寒くなる。
アリッサは少しでも体を温めるため早足で山道を進んでいく。
やがて枝葉を伸ばした木々で狭まっていた視界が開けると、塔のある高台に到着した。
その頃にはすっかり夕日は沈み、三日月が青白い光を地上へ注いでいた。
この高台からは騎士団寮はもちろん、クリルの街が一望できる。
石造りの塔はだいたい五階分くらいの高さで、天辺ではまるで灯台のように松明が焚かれて明るい。
「アリッサさん! どうしたんですか?」
塔の周囲で焚き火にあたっていた団員たちが、声をかけてくれる。
「皆さん、お疲れ様です。差し入れのお弁当を持ってきました。温かいスープもあります」
「やった! 食いもんが唯一の楽しみなんだよなぁ!」
「メシメシ♪」
全員が目をキラキラ輝かせながらお弁当とスープを入れた容器を取っていく。
「シュヴァルツ様はどちらに?」
「副団長なら、塔の最上階にある部屋にいらっしゃいます」
団員たちに礼を言ったアリッサは塔へ入って行く。
階段は螺旋状に塔の壁に沿うように配置されている。手すりを握りつつ、階段を上がって行き、扉の前に立つと、ノックをする。
「入れ」
「失礼します」
「……アリッサ? なんでお前が……」
「お弁当とスープを持ってきたんです」
ペンを置いたシュヴァルツは早速弁当に手をつける。
と、あんまりに熱心にアリッサが見過ぎたせいか、シュヴァルツが不審そうに顔を上げた。
「腹が減ってるのか?」
「ち、違います。実は、シュヴァルツ様のお弁当、私が作ったんです。あ、でも誤解しないでくださいね。ちゃんと食堂のおばちゃんたちから指導を受けつつ作ったので。味見もしてもらって太鼓判ももらえましたからっ」
「……そうか」
ドキドキしながら見守っていると、シュヴァルツはあっという間に弁当を平らげた。
食べるペースはかなり早かったが、食べ方がすごく綺麗だった。
「どうでしたか」
「うまかった」
「本当ですか!? 良かったぁ。シュヴァルツ様の好物を教えて下さい。次に、お弁当を作る時の参考にしたいのでっ」
「肉」
「肉料理全般ということですね。分かりましたっ」
空いたお弁当箱とスープの容器を回収する。
「呪紋は?」
「大丈夫です。もしかしたらもう治ったのかも……」
「そんなわけないだろう。呪紋が消えてない以上、いつ衝動に襲われるか分からない。用心しろ」
「……そうですね。じゃあ、私、帰ります」
シュヴァルツに頭を下げて部屋を出ると、なぜか彼までついてくる。
「何か?」
「見送る」
「お仕事の続きをなさってください!」
「この押し問答が時間の無駄だ。お前を見送ろうが見送るまいが、大して変わらない」
塔の外まで見送ってもらうと、シュヴァルツは焚き火にあたっていた団員の一人に声をかける。
「キース。アリッサを寮まで送れ」
「はっ!」
「護衛なんて結構です。ここへは一人で来ましたから……」
「駄目だ。俺たちの夕飯を届けに来た帰りに事故にあわせるわけにはいかない。それに、来た時はまだ日没前だろう。日が沈むと夜行性の獣もうろつkく。用心するに越したことはない」
「分かりました。ありがとうございます」
アリッサは、キースと共に山道を下っていく。
確かに、日が沈んだあとの森の小径は、雰囲気ががらりと変わって不気味だ。
――団員の方をつけてもらって良かったかも。
「……あの、どうかされましたか? さっきから私のことを気にされているようですが」
指摘すると、キースは肩を小さく跳ねさせた。
「ばれていましたか……」
「まあ」
後ろをついてくるアリッサを気にするにしても、チラチラとこちらを見てくるのがかなり頻繁だったのだ。
「お聞きしたいことがあるのですが。副団長とはどのようなご関係ですか?」
「関係、ですか?」
「はい。副団長が、アリッサさんのことをかなり気にされていて、その姿がとても珍しかったもので。もしかして副団長の恋人とか?」
「こ、恋……!? 違います! 畏れ多いです! 私はただ、シュヴァルツ様に助けて頂いただけで……。シュヴァルツ様、私のことを気にされているんですか?」
「はい。わざわざ塔の外にまで見送りに出るなんて初めて見ましたから」
しかしアリッサにはそこまで気にされているという実感はない。
もし本当に気にしていたとしても、それはアリッサに関する全責任をシュヴァルツが負っているからだろう。
木々の合間から寮の灯が見えてきたその時、ドクンッ!と忌まわしい脈動が全身を襲った。ドクンドクンと、これまで以上に強い衝動に体を貫かれる。
歩く速度が落ち、目の前を歩くキースの姿が二重にぶれる。
「はぁ……はぁ……」
息が上がり、熱に浮かされる。
夜風は身を切るように冷たいのに、ねっとりとした汗が肌を濡らす。
――キースさんにお願いして、シュヴァルツ様に来てもらう?
そう考えかけ、駄目だと頭を振る。シュヴァルツは今、大切な務めの最中だ。
――大丈夫。シュヴァルツの任務が終わるくらいまでなら我慢できるから……。
我慢をするなと言われていたとはいえ、仕事を放りだしてまで、やってもらうわけにはいかない。
足が縺れ、転んでしまう。
「アリッサさん!?」
キースが駆け寄り、声をかけてくる。
しかし薄い膜ごしに声を聞いているようで、聞こえ辛い。
大丈夫です。そう口を動かそうとしてもうまく声が出ない。
目の前が真っ暗になった。
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