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29 再びの王国
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暗闇に塗り込められていた五感が覚醒する。
「ん……」
目を開けると、顔を覗き込んでいたジェリドと目が合う。
「よく眠れたかな」
「じぇ、ジェリド様……」
意識が覚醒した直後のせいか、ろれつがうまく回らない。
「あなた、私に魔法を……」
「安心したまえ。ただ眠らせただけだから」
ジェリドが先に馬車を降り、同行していた目出し帽をかぶった男たちにアリッサは引きずり出されると、馬車が横付けされた扉から建物の中に入る。
――ここ、どこかで見た覚えが……。
赤い絨毯、そして壁にかけられた見事な風景画や、つづれ織りの美しいタペストリー。
すでに忘れ去ったはずの記憶と合致する。
「ここは、リンカルネ王国の城、ですか……!」
先頭を歩くジェリドが振り返ると、「ほう」と関心したような声をこぼす。
「さすがは国王陛下の元許嫁。そうですよ」
「ど、どういうことですか!?」
ジェリドは、アリッサの質問には答えず、とある扉の前に立つと、ノックをする。
しばらくしてもったいぶった声が聞こえる。
「入りなさい」
「失礼いたします」
ジェリドはうやうやしく頭を下げながら、入室する。
月明かりの刺しこむ窓辺に立つ、部屋の主人がゆっくりと振り返った。
「!!」
水色の細身のシルエットのドレスに身を包んでいるのは、異母妹のルリア。
頭には王妃の証であるティアラが、そしてざっくりと空いた胸元には、アリッサから奪った双星石が輝く。
「なにその、娼婦のようなドレスは? そのアクセサリーも……」
ルリアは乱暴に、アリッサのイヤリングをむしりとると床にたたきつけ、踏みにじった。
そんなひどい真似をされていながら、アリッサは指先一本動かせず、ただその場に立ち尽くすしかなかった。
ルリアの姿に、条件反射のように体が勝手に震えてしまう。
彼女の前では、心が使用人時代に戻り、血の気が引く。
「ジェリド様、あなた……一体、ルリアとどういう関係なのですか……」
「ルリア、ですって?」
近づいて来たルリアが手にしていた鳥の羽で飾られた扇を閉じると、それでアリッサの右頬を思いっきり殴り付けた。
耳鳴りがして、口の中がきれたのか、鉄錆の味が口に広がる。
「立場をわきまえなさい、お前の前にいるのは、この国の女王なのよ。この男は私の腹心。お前を淫らな体に変えた男よ」
「! あなたが呪紋を刻んだのですか!?」
「左様。私の魔法は支援……主に、相手を呪い、冒すものを得意としておりますので」
「そ、そんな……あなたが騎士団を裏切るなんて」
「裏切る? 馬鹿な。最初に裏切ったのは、あちらのほうですよ。長年団のために尽くした私より、あんな若造を副団長に据えるなど愚かな行為をしたのですからねえ!」
「そんなことのために……」
と、ルリアが眉をひそめた。
「随分元気なのね。今頃、色欲狂いになってると思ったのに」
ジェリドはうやうやしく頭を下げた。
「陛下、申し訳ございません。それに関しては予想外の出来事が……。呪紋は解呪寸前でございます」
ルリアの目が細められる。
「どうしてそんなことに? まさか、この女を助け出した副団長の仕業?」
「……ご明察でございます」
ルリアは舌打ちをし、常にアリッサの前でしか見せなかった、あくどい本性を剥き出しにする。
「まあいいわ。この女にはどっちみち死んでもらうんだから」
「ど、どういうこと?」
「あんたはね、この国を災いに叩き込んだ悪魔として国民の前で処刑されるの。今度は火あぶりじゃない。断頭台で、首を落としてあげる!」
「どうしてそんなふざけたことを!? そんなに私が嫌い!? 目障り!? あなたとはもう二度と会わないと思っていたのに! 誘拐までさせて殺すなんて……」
「仕方ないじゃない。だって、馬鹿な民どもがね、私のせいで国が混乱しているって言うのよ? 本当に無知な馬鹿どもは困るわ。誰かのせいにしたくってウズウズしてる。私はとんだとばっちり。だからね、お姉様、あなたには悪の元凶として死んで欲しいの。それで国民の目をあなたに向けたいからぁ。あなたが国を呪っていたって筋書き。完璧でしょ?」
ルリアは、残酷なまでに愛らしい声で囁き、醜悪な笑みを見せた。
「……どうしてそんな残酷なことを、平気で、できるの……」
これまで何度も何度もその疑問が頭を過ぎった。
一体、ルリアの何がそうまでして残酷な真似に突き動かすというのか。
「陛下。私は最早騎士団に戻ることは叶いません。ですからお約束の件、守っていただきたく……」
「あぁ、我が国最初の王宮魔術師の地位、だったわね」
「はっ。その地位についたあかつきには、全身全霊をもって、この国を魔法の力で栄えさせたく……」
「あぁ、そういうのいいから」
「は?」
「魔法の力? そんな悪魔の力でこの国を穢すなんて。ただでさえ、あんたみたいな薄気味悪い男といるだけで、吐き気を我慢しなくちゃいけないというのに」
虚を突かれたジェリドが間の抜けた顔をするが、すぐに懐から丸められた羊皮紙を取り出す。
「こ、ここに! 確かに、女王陛下のサインをちょうだいしています!」
ルリアは芝居がかった動きで、その手紙を一瞥する。
「国王玉璽がないわねえ。分からない? 国王玉璽がないとね、それは公文章とはみなされない。こんなこと、子どもでも知っていることよ」
「では、これは……」
「うーん。そうねえ。ただの落書き。悪いわね。じゃあ、死んで?」
瞬間、ジェリドの背後にたった騎士が剣を一閃し、ジェリドは唖然とした表情のまま、その場に倒れた。彼の体から溢れた血が、床をみるみる汚していく。
「ジェリド様!」
体に血が染みこむのも構わず、アリッサは倒れるジェリドに縋る。
治癒魔法を使い、彼の深手を塞ぎ、溢れつづける血をどうにか止めようとする。
ジェリドの戦慄く目が、アリッサに向く。
「ど、どうして……」
「……あなたがしたことは絶対に許せない。でも死んでもいいとは思わない――」
「な、なによ、この女! この輝きは!? さっさと引き剥がしなさい!」
騎士たちによって、アリッサはジェリドから引き離された。
「ちょっと! あんた、今何をしたのよ!」
どうやらアリッサが魔法の力に目覚めたことは、ジェリドから聞いていなかったらしい。
アリッサは、ルリアを睨み付けた。
たしかに体は小刻みに震えているが、あの頃の無力なアリッサのままではない。
「私、魔法の力に目覚めたの」
「何ですって……」
「今、あなたを呪うよう、魔法をかけ――」
もう一度、頬を思いっきり扇で殴り付けられた衝撃で、頭がぼんやりしてしまう。
「その女をさっさと地下牢へ連れて行きなさい!」
「陛下、この男はどうしますか?」
「城の外に捨ててきて。それから侍女を呼んで、部屋を掃除させて。私は別の部屋に行くからっ」
「かしこまりました」
アリッサは男たちに引きずられるがまま、地下牢へ移される。
「入れ、悪魔めっ」
乱暴に突き飛ばされ、床を転がった。
硬くじめじめした石畳みの硬さに体温が奪われていく。
――シュヴァルツ様……。
今、彼はどこで何をしているのだろうか。今があれからどれだけ時が経ったかわからない。
シュヴァルツはアリッサを探しているだろうか。心配してくれているだろうか。
唯一の心残りは告白ができなかったこと。
――想いを伝えられず、このまま死ぬの?
目を閉じると、震える睫毛についた涙の雫が頬にぽたりと落ちた。
「ん……」
目を開けると、顔を覗き込んでいたジェリドと目が合う。
「よく眠れたかな」
「じぇ、ジェリド様……」
意識が覚醒した直後のせいか、ろれつがうまく回らない。
「あなた、私に魔法を……」
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「さすがは国王陛下の元許嫁。そうですよ」
「ど、どういうことですか!?」
ジェリドは、アリッサの質問には答えず、とある扉の前に立つと、ノックをする。
しばらくしてもったいぶった声が聞こえる。
「入りなさい」
「失礼いたします」
ジェリドはうやうやしく頭を下げながら、入室する。
月明かりの刺しこむ窓辺に立つ、部屋の主人がゆっくりと振り返った。
「!!」
水色の細身のシルエットのドレスに身を包んでいるのは、異母妹のルリア。
頭には王妃の証であるティアラが、そしてざっくりと空いた胸元には、アリッサから奪った双星石が輝く。
「なにその、娼婦のようなドレスは? そのアクセサリーも……」
ルリアは乱暴に、アリッサのイヤリングをむしりとると床にたたきつけ、踏みにじった。
そんなひどい真似をされていながら、アリッサは指先一本動かせず、ただその場に立ち尽くすしかなかった。
ルリアの姿に、条件反射のように体が勝手に震えてしまう。
彼女の前では、心が使用人時代に戻り、血の気が引く。
「ジェリド様、あなた……一体、ルリアとどういう関係なのですか……」
「ルリア、ですって?」
近づいて来たルリアが手にしていた鳥の羽で飾られた扇を閉じると、それでアリッサの右頬を思いっきり殴り付けた。
耳鳴りがして、口の中がきれたのか、鉄錆の味が口に広がる。
「立場をわきまえなさい、お前の前にいるのは、この国の女王なのよ。この男は私の腹心。お前を淫らな体に変えた男よ」
「! あなたが呪紋を刻んだのですか!?」
「左様。私の魔法は支援……主に、相手を呪い、冒すものを得意としておりますので」
「そ、そんな……あなたが騎士団を裏切るなんて」
「裏切る? 馬鹿な。最初に裏切ったのは、あちらのほうですよ。長年団のために尽くした私より、あんな若造を副団長に据えるなど愚かな行為をしたのですからねえ!」
「そんなことのために……」
と、ルリアが眉をひそめた。
「随分元気なのね。今頃、色欲狂いになってると思ったのに」
ジェリドはうやうやしく頭を下げた。
「陛下、申し訳ございません。それに関しては予想外の出来事が……。呪紋は解呪寸前でございます」
ルリアの目が細められる。
「どうしてそんなことに? まさか、この女を助け出した副団長の仕業?」
「……ご明察でございます」
ルリアは舌打ちをし、常にアリッサの前でしか見せなかった、あくどい本性を剥き出しにする。
「まあいいわ。この女にはどっちみち死んでもらうんだから」
「ど、どういうこと?」
「あんたはね、この国を災いに叩き込んだ悪魔として国民の前で処刑されるの。今度は火あぶりじゃない。断頭台で、首を落としてあげる!」
「どうしてそんなふざけたことを!? そんなに私が嫌い!? 目障り!? あなたとはもう二度と会わないと思っていたのに! 誘拐までさせて殺すなんて……」
「仕方ないじゃない。だって、馬鹿な民どもがね、私のせいで国が混乱しているって言うのよ? 本当に無知な馬鹿どもは困るわ。誰かのせいにしたくってウズウズしてる。私はとんだとばっちり。だからね、お姉様、あなたには悪の元凶として死んで欲しいの。それで国民の目をあなたに向けたいからぁ。あなたが国を呪っていたって筋書き。完璧でしょ?」
ルリアは、残酷なまでに愛らしい声で囁き、醜悪な笑みを見せた。
「……どうしてそんな残酷なことを、平気で、できるの……」
これまで何度も何度もその疑問が頭を過ぎった。
一体、ルリアの何がそうまでして残酷な真似に突き動かすというのか。
「陛下。私は最早騎士団に戻ることは叶いません。ですからお約束の件、守っていただきたく……」
「あぁ、我が国最初の王宮魔術師の地位、だったわね」
「はっ。その地位についたあかつきには、全身全霊をもって、この国を魔法の力で栄えさせたく……」
「あぁ、そういうのいいから」
「は?」
「魔法の力? そんな悪魔の力でこの国を穢すなんて。ただでさえ、あんたみたいな薄気味悪い男といるだけで、吐き気を我慢しなくちゃいけないというのに」
虚を突かれたジェリドが間の抜けた顔をするが、すぐに懐から丸められた羊皮紙を取り出す。
「こ、ここに! 確かに、女王陛下のサインをちょうだいしています!」
ルリアは芝居がかった動きで、その手紙を一瞥する。
「国王玉璽がないわねえ。分からない? 国王玉璽がないとね、それは公文章とはみなされない。こんなこと、子どもでも知っていることよ」
「では、これは……」
「うーん。そうねえ。ただの落書き。悪いわね。じゃあ、死んで?」
瞬間、ジェリドの背後にたった騎士が剣を一閃し、ジェリドは唖然とした表情のまま、その場に倒れた。彼の体から溢れた血が、床をみるみる汚していく。
「ジェリド様!」
体に血が染みこむのも構わず、アリッサは倒れるジェリドに縋る。
治癒魔法を使い、彼の深手を塞ぎ、溢れつづける血をどうにか止めようとする。
ジェリドの戦慄く目が、アリッサに向く。
「ど、どうして……」
「……あなたがしたことは絶対に許せない。でも死んでもいいとは思わない――」
「な、なによ、この女! この輝きは!? さっさと引き剥がしなさい!」
騎士たちによって、アリッサはジェリドから引き離された。
「ちょっと! あんた、今何をしたのよ!」
どうやらアリッサが魔法の力に目覚めたことは、ジェリドから聞いていなかったらしい。
アリッサは、ルリアを睨み付けた。
たしかに体は小刻みに震えているが、あの頃の無力なアリッサのままではない。
「私、魔法の力に目覚めたの」
「何ですって……」
「今、あなたを呪うよう、魔法をかけ――」
もう一度、頬を思いっきり扇で殴り付けられた衝撃で、頭がぼんやりしてしまう。
「その女をさっさと地下牢へ連れて行きなさい!」
「陛下、この男はどうしますか?」
「城の外に捨ててきて。それから侍女を呼んで、部屋を掃除させて。私は別の部屋に行くからっ」
「かしこまりました」
アリッサは男たちに引きずられるがまま、地下牢へ移される。
「入れ、悪魔めっ」
乱暴に突き飛ばされ、床を転がった。
硬くじめじめした石畳みの硬さに体温が奪われていく。
――シュヴァルツ様……。
今、彼はどこで何をしているのだろうか。今があれからどれだけ時が経ったかわからない。
シュヴァルツはアリッサを探しているだろうか。心配してくれているだろうか。
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