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1 婚約破棄
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「アデレイド! お前との婚約を破棄する!」
ルナ王国の王太子、ミハイル・デ・ルナの声が、王宮の舞踏会場に響き渡る。
ミハイルは赤い髪に銀色の瞳の優男。
今日はミハイルの二十五才の誕生日で、学生時代からの旧友たちがその祝いのために招待されていた。
ミハイルから刺すような視線を向けられているのは、アデレイド・サンタクルス。
腰まで届く銀色の髪に、ルビーを思わせる赤い瞳の美しい女性。
今年、十八才で、学園を卒業したばかり。
彼女は天より授かった聖力の使いである聖女であり、ミハイルの婚約者でもあった。
愕然とした表情のアデレイドは、ミハイルを見つめる。
彼のかたわらには、美しい金髪に、神秘的で青い瞳の女性が寄り添う。
その口元には、アデレイドを小馬鹿にするような笑みが浮かぶ。
今年二十歳を迎える、フォーガン男爵家の令嬢、イサドラだ。
精練で、素直なミハイルの心をものにしたことで、社交界では悪女と陰口を叩かれていたが、本人は全く頓着していなかった。
むしろ有象無象の嫉妬にまみれた声を誇らしくさえ、思っていた。
「殿下、お待ち下さい。どうしてそのようなことを……」
アデレイドの声は震えていた。
「お前が、私の愛しいイサドラに対し、裏でいやがらせをしていることを知らないとでも思ったか? 聖女が聞いて呆れる! この賤しい女め!」
「誤解でございます。私はそんなことは……。イサドラ嬢、そんなことはないと否定してくださいませっ!」
「……怖いっ」
イサドラは小刻みに震え、ミハイルに抱きつく。
ミハイルはその腕でか弱き女性を守るように抱きしめる。
アデレイドは周囲を見回す。
列席者たちは困惑する者もいるが、大半は突然はじまったこの見世物の行方を、目を輝かせながら見守っている。
誰一人としてアデレイドの側に立つ人間はいない。
「誤解? あくまでそのように白を切るのだな」
「白を切ってなどおりませんっ」
「大勢の目撃者がいるのですよ」
そこに新しい人物が現れる。
セシル・ディコバイ。
ミハイルより三つ年上の幼馴染で、側近だ。
肩胛骨あたりまで伸ばしたクリーム色の髪を黒いリボンで結わえ、モノクルをかけた、理知的な青年。
その優秀さは有名で、将来の宰相候補とまで言われるほど。
彼が合図を出すと、女性たちが現れる。
彼女たちは、アデレイドの妃教育に関わった者たち……。
「彼女たちが、証言をしてくれた」
女性の一人が、キッと睨み付けてくる。
「ミハイル様! この女が、あなたのイサドラ様にどれだけ腹を立てているか、あることないことを、パーティーに出席するたび、吹聴して回っていたんですよ」
他の女性たちも次々と、証言をまくしたてはじめた。
どれもこれもアデレイドには心当たりのないことばかり。
「違います。皆さん、信じて下さい! 私はそのようなことはしておりません……お願いです、信じて……だ、誰か……」
アデレイドは震える声で助けを求めるが、今の彼女に寄り添う者は誰もいない。
せせら笑う者ならば、大勢いたが。
イサドラはその大粒の瞳を潤ませながら、アデレイドを睨む。
「なんて白々しいの。裏でどれほど悪し様に罵り、嫌がらせをしてきたか……。ミハイル様と少し仲良くしただけなのに……」
イサドラの声はたちまち涙で濡れ、明瞭さを失う。
「もういいんだ。イサドラ。無理して話す必要はない。これからは私がしっかり守ってやるらかな」
ミハイルは、イサドラの背中をさする。
「ミハイル様っ」
イサドラはミハイルの胸に顔を埋め、アデレイドにしか分からない、悪意に染まった笑みを覗かせた。
可憐なイサドラを守るミハイルはまるで、お伽噺に出てくる姫を守る騎士。
これまで一度として、アデレイドには見せてくれたことのない優しげな表情を、ミハイルはイサドラへ向ける。
そして憎しみの炎を宿した銀色の瞳で、アデレイドを睨み付けた。
「最近、お前の聖力が衰えていることは誰の目からも明らか。作物の収穫量は落ち、川も濁りはじめた。それを知らないとでも?」
アデレイドは恥じいるように目を伏せた。
「それは……」
「神はお前の所業をご覧になっているのだ。だからこそ、お前の聖力は日に日に衰えているんだ!」
足元が崩れ、奈落の底に落ちるかのような錯覚をアデレイドは覚えてしまう。
「衛兵、この女を捕まえ、牢に入れろ!」
「い、嫌……やめて、さ、触らないでください……」
「殿下、そのようなことはおやめください」
その時、イサドラが声を上げた。
ミハイルが驚きの顔を見せる。
全ては彼女のためにしていること。
それを彼女から止められるなど思ってもみないことだった。
「どうして? まさか、君をひどい目に遭わせたこの女を許すのか?」
「……そうではありません。こんな嘘つきと、同じ国にいることが耐えられないのです。彼女はもっと苦しむべきです。私の魂や心がどれほど傷ついてきたか、その身をもって味わうべきなんですっ」
「具体的に言ってくれ。君はどうして欲しい?」
「あのできそこないの聖女を、故郷……今は死と灰の国と化しているサンタクルス領へ追放してくださいっ」
その場に居合わせた野次馬たちがざわつく。
それは死刑宣告も同然のことだ。
「いや! あそこはもう、人が住めるような場所ではありません! お願いです、ミハイル様! それだけはおやめください……っ!」
取り乱したアデレイドの姿に、ミハイルは口角を持ち上げ、ぞっとするような邪悪な笑みを浮かべた。
まるでアデレイドが嘆くのが嬉しくてたまらないと言わんばかり。
「そうだ。君の言うりだ。イサドラ。この役立たずの聖女には、神聖な我が国の領地にいるべきではない。すでに神からも見放されたのだから、むしろ我が国に災厄を振りまくやもしれぬ。──衛兵、その女をあの死と灰の国へ追放しろ!」
衛兵が乱暴に、アデレイドの腕を掴む。
「いや! いやあっ! 殿下、どうかお慈悲を! 殿下ぁぁぁぁぁ……!!」
どれほど暴れても、兵士たちの力に抗うことはできなかった。
悲鳴がホールへ響く。
紳士たちは笑みを大きくし、淑女たちは扇で口元を隠しながらも肩を大きく震わせ、笑いをこらえるのをぎりぎりで耐えていた。
ルナ王国の王太子、ミハイル・デ・ルナの声が、王宮の舞踏会場に響き渡る。
ミハイルは赤い髪に銀色の瞳の優男。
今日はミハイルの二十五才の誕生日で、学生時代からの旧友たちがその祝いのために招待されていた。
ミハイルから刺すような視線を向けられているのは、アデレイド・サンタクルス。
腰まで届く銀色の髪に、ルビーを思わせる赤い瞳の美しい女性。
今年、十八才で、学園を卒業したばかり。
彼女は天より授かった聖力の使いである聖女であり、ミハイルの婚約者でもあった。
愕然とした表情のアデレイドは、ミハイルを見つめる。
彼のかたわらには、美しい金髪に、神秘的で青い瞳の女性が寄り添う。
その口元には、アデレイドを小馬鹿にするような笑みが浮かぶ。
今年二十歳を迎える、フォーガン男爵家の令嬢、イサドラだ。
精練で、素直なミハイルの心をものにしたことで、社交界では悪女と陰口を叩かれていたが、本人は全く頓着していなかった。
むしろ有象無象の嫉妬にまみれた声を誇らしくさえ、思っていた。
「殿下、お待ち下さい。どうしてそのようなことを……」
アデレイドの声は震えていた。
「お前が、私の愛しいイサドラに対し、裏でいやがらせをしていることを知らないとでも思ったか? 聖女が聞いて呆れる! この賤しい女め!」
「誤解でございます。私はそんなことは……。イサドラ嬢、そんなことはないと否定してくださいませっ!」
「……怖いっ」
イサドラは小刻みに震え、ミハイルに抱きつく。
ミハイルはその腕でか弱き女性を守るように抱きしめる。
アデレイドは周囲を見回す。
列席者たちは困惑する者もいるが、大半は突然はじまったこの見世物の行方を、目を輝かせながら見守っている。
誰一人としてアデレイドの側に立つ人間はいない。
「誤解? あくまでそのように白を切るのだな」
「白を切ってなどおりませんっ」
「大勢の目撃者がいるのですよ」
そこに新しい人物が現れる。
セシル・ディコバイ。
ミハイルより三つ年上の幼馴染で、側近だ。
肩胛骨あたりまで伸ばしたクリーム色の髪を黒いリボンで結わえ、モノクルをかけた、理知的な青年。
その優秀さは有名で、将来の宰相候補とまで言われるほど。
彼が合図を出すと、女性たちが現れる。
彼女たちは、アデレイドの妃教育に関わった者たち……。
「彼女たちが、証言をしてくれた」
女性の一人が、キッと睨み付けてくる。
「ミハイル様! この女が、あなたのイサドラ様にどれだけ腹を立てているか、あることないことを、パーティーに出席するたび、吹聴して回っていたんですよ」
他の女性たちも次々と、証言をまくしたてはじめた。
どれもこれもアデレイドには心当たりのないことばかり。
「違います。皆さん、信じて下さい! 私はそのようなことはしておりません……お願いです、信じて……だ、誰か……」
アデレイドは震える声で助けを求めるが、今の彼女に寄り添う者は誰もいない。
せせら笑う者ならば、大勢いたが。
イサドラはその大粒の瞳を潤ませながら、アデレイドを睨む。
「なんて白々しいの。裏でどれほど悪し様に罵り、嫌がらせをしてきたか……。ミハイル様と少し仲良くしただけなのに……」
イサドラの声はたちまち涙で濡れ、明瞭さを失う。
「もういいんだ。イサドラ。無理して話す必要はない。これからは私がしっかり守ってやるらかな」
ミハイルは、イサドラの背中をさする。
「ミハイル様っ」
イサドラはミハイルの胸に顔を埋め、アデレイドにしか分からない、悪意に染まった笑みを覗かせた。
可憐なイサドラを守るミハイルはまるで、お伽噺に出てくる姫を守る騎士。
これまで一度として、アデレイドには見せてくれたことのない優しげな表情を、ミハイルはイサドラへ向ける。
そして憎しみの炎を宿した銀色の瞳で、アデレイドを睨み付けた。
「最近、お前の聖力が衰えていることは誰の目からも明らか。作物の収穫量は落ち、川も濁りはじめた。それを知らないとでも?」
アデレイドは恥じいるように目を伏せた。
「それは……」
「神はお前の所業をご覧になっているのだ。だからこそ、お前の聖力は日に日に衰えているんだ!」
足元が崩れ、奈落の底に落ちるかのような錯覚をアデレイドは覚えてしまう。
「衛兵、この女を捕まえ、牢に入れろ!」
「い、嫌……やめて、さ、触らないでください……」
「殿下、そのようなことはおやめください」
その時、イサドラが声を上げた。
ミハイルが驚きの顔を見せる。
全ては彼女のためにしていること。
それを彼女から止められるなど思ってもみないことだった。
「どうして? まさか、君をひどい目に遭わせたこの女を許すのか?」
「……そうではありません。こんな嘘つきと、同じ国にいることが耐えられないのです。彼女はもっと苦しむべきです。私の魂や心がどれほど傷ついてきたか、その身をもって味わうべきなんですっ」
「具体的に言ってくれ。君はどうして欲しい?」
「あのできそこないの聖女を、故郷……今は死と灰の国と化しているサンタクルス領へ追放してくださいっ」
その場に居合わせた野次馬たちがざわつく。
それは死刑宣告も同然のことだ。
「いや! あそこはもう、人が住めるような場所ではありません! お願いです、ミハイル様! それだけはおやめください……っ!」
取り乱したアデレイドの姿に、ミハイルは口角を持ち上げ、ぞっとするような邪悪な笑みを浮かべた。
まるでアデレイドが嘆くのが嬉しくてたまらないと言わんばかり。
「そうだ。君の言うりだ。イサドラ。この役立たずの聖女には、神聖な我が国の領地にいるべきではない。すでに神からも見放されたのだから、むしろ我が国に災厄を振りまくやもしれぬ。──衛兵、その女をあの死と灰の国へ追放しろ!」
衛兵が乱暴に、アデレイドの腕を掴む。
「いや! いやあっ! 殿下、どうかお慈悲を! 殿下ぁぁぁぁぁ……!!」
どれほど暴れても、兵士たちの力に抗うことはできなかった。
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