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13 第二王子の本性
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ミハイルはすっかりマヌエルへ警戒を抱くようになった。
護衛隊長の地位こそそのままだが、ほとんど彼は形だけの存在になり下がった。
ミハイルはどこへ行くにもスレイや、彼の部下を重用するようになっていた。
そんな無鉄砲なミハイルを諫めようとするが、ミハイルがそれに耳を貸すことはなく、代わりにスレイをそばに置くようになった。
(いいわ。ミハイルは精神的に私やスレイに依存している。このままいけば……)
ヘルミナは事務作業に必要な書類を資料庫で集めながら、物事が順調に進んでいる状況を振り返りながら微笑んだ。
必要な書類を手に入れて戻る途中、「ヘルミナ嬢」と声をかけられて振り返る。
「これは第二王子殿下……」
エドワードが爽やかな笑顔を浮かべる。
「エドワードでいいですよ。兄のことは名前で呼んでるじゃないですか。随分と重たそうですね。持ちますよ」
「エドワード様に持って頂くなんて畏れ多いので……」
「遠慮しないで下さい」
(笑顔にも圧っていうのはあるのかしら……)
笑顔で迫られ、「それじゃあ」と言葉に甘えることにした。というか持たせない限り、ずっと圧をかけ続けられそうだったのだ。
(人と会わない内にさっさと戻って……)
ヘルミナはそう思うのだが、エドワードはのんびりだ。
(さっさと来なさいよっ)
のんびりとした彼に、素が出そうになってしまう。
「腕の怪我はいかがですか?」
内心の苛立《いらだ》ちを押さえ、人畜無害な笑顔を向ける。
「お陰様で快方に向かっています」
「良かった。あのことは本当に、何と言い訳をしていいか」
「エドワード様が謝るようなことではありません」
「すっかり兄上はマヌエルを敬遠するようになってしまった。私たちにとってはかけがえのない存在なのに」
「確かに、そう聞いています」
「母上は嘆いておられました」
「……私もマヌエル殿は信頼に足る御方ですからとは話しているのですが」
「兄上は囚われているようだ」
「囚われて? 一体何に」
不意にエドワードがずいっと一歩、踏み込んできたかと思えば、ヘルミナは壁際に追い詰められてしまう。
それまでの爽やかな雰囲気が一変する。
「あなたに」
「囚われるなんて。私はミハイル様をできるかぎりのやり方で補佐しているだけに過ぎません。あれをしろこれをしろだなんて命じる立場にありませんし、そんなことをしたことも、しようと思ったこともありません」
「補佐……確かにそうですね。あなたは事務官としても非常に優秀だと、宮廷の者たちが噂しているようですね。でも、得意なのはそれだけなのでしょうか」
エドワードの声が低くなる。
「エドワード様、何が言いたいのか分かりません……」
その時、彼は抱えていた資料を不意に床へ落とす。
「何を……」
書類を拾おうと屈《かが》もうとした刹那、壁に押しつけられた。
「っ!」
服ごしに怪我をした部分を圧迫されれば、痛みのあまり顔をしかめてしまう。
エドワードの目に剣呑《けんのん》な光が浮かぶ。
「エドワード様、手を離して下さい」
「……いい声だ。男どもの濁声とは全然違う」
エドワードが耳元で囁くたび、生ぬるい吐息が耳たぶをかすめて気持ち悪い。
(何なの、いきなり)
「最初はセシル、次にマヌエル。空いた穴を埋めたのは、あなた。そして、あなたが説得したスレイという反逆者。兄上の周囲はいつの間にか、あなたの関係者だらけだ。まるで蛇が獲物を締め上げるように」
「馬鹿なことを仰らないでください。まるで私が意図したようではありませんか」
「私はそう考えている。兄上はすっかりあなたにぞっこんだ。あなたの言葉以外、まともに聞く耳を持たないくらいに。そうまでして王太子妃になりたいのですか? 虫も殺せぬ可憐な姿は周囲を欺《あざむ》く仮面なのですか?」
「仮面をかぶっているのは、あなたのほうでは? これが、本当のエドワード・デ・ルナ……だなんて。これを知ったら、大勢の令嬢たちが卒倒するでしょうね……ああっ」
傷口を圧迫するエドワードの手に力がこもる。
ますます痛みが強まり、冷や汗が噴き出す。
エドワードは酷薄《こくはく》な笑みを浮かべた。
清廉《せいれん》で実直。
王家の面々の中で同じ血を分けているとは思えないほど公正な騎士団長にして第二王子、とつい数秒前までは思っていた。
だが、この男にもしっかり、賤《いや》しい血が流れていたのだ。
「一体どんな手で、スレイ……あの危険な猛獣を手なずけた?」
エドワードはくっく、と喉の奥から歪な笑みをこぼす。
「猛獣? 彼は王国に仕える忠実な……」
「嘘だ」
さらに傷を圧迫される。
「色んな人間を見てきた。あの男の目を見れば一目瞭然だ。あいつは王家に忠誠など誓ってはいない。ただ爪や牙を隠し、従順を装っているだけ。そんな人間が男爵家のただの小娘の言葉に従う? そんなことはありえない」
エドワードは愉快そうに笑い、舌なめずりをすると、耳元へ口を寄せる。
「なぁ。あんな出来の悪い男など捨てて、私につけ。私なら、喜んであなたを妃にしてやろう。あの男と一緒にいたところで、待っているのは破滅だぞ」
「お戯れはおやめください……」
「いつまで皮を被っている? 優れた交渉力と、どんな相手を前にしても怯まない度胸。イサドラ。あなたのこれまで知らなかった一面を見れば見るほど、あなたのことが欲しくてたまらなくなるっ」
「……王太子は、ミハイル様です」
睨《にら》み付けると、エドワードは愉快でたまらないという、喉の奥からクツクツと笑いをこぼす。
「今は、だ。冷静に考えてみろ。あの気分屋で無能な男がこの国を率いる器だと、本気で思っている訳じゃないだろ。聡明なあなたには、あの男がメッキさえ剥がれたナマクラだと当に分かっているはず。それとも裏からこの国を牛耳るのか? やめておけ。あの男じゃ、私には勝てない。父上も母上も言葉にこそ出さないが、王太子のままでいさせるべきか悩んでいる」
「お断りですっ」
顎《あご》を掴まれ、無理矢理上向かされる。
「なら、無理矢理にでも私のものに……」
「何をしている!」
鋭い声がした瞬間、ヘルミナは突き飛ばされる。
倒れそうになるヘルミナを、スレイがしっかり抱き留めた。
「きたか、番犬」
「貴様ッ!」
スレイが腰の剣に手をかけた。
「ここで剣を抜くのか? 私に剣を向ければこれまでの従順な演技が無駄になるぞ。お前ら一族は女子ども問わず、皆殺しになるっ」
「く……っ」
エドワードは、どんどん歪な笑みを大きくしていく。
「イサドラ、よく考えておけ。どちらにつくべきなのか」
エドワードは背中を向けると、高笑いしながら悠然と立ち去った。
「ヘルミナ、平気かっ」
「来てくれてありがとう……」
声が上擦り、小刻みに体が震える。
スレイが優しく抱きしめてくれた。
しばらくそうしていると、どうにか気持ちが落ち着いてきた。
「……もう、大丈夫」
息を整え、スレイの手を借りて立ち上がった。
「あれがあの男の本性か」
「……そのようね。でも良かったわ。これで心おきなく復讐ができる。でもどうして来てくれたの?」
「お前が戻ってくるのが遅いと、ミハイルがイライラしはじめたから、俺が様子を見にきたんだ。このことを、ミハイルには?」
「言ったところでどうなるの? 証拠もないわ」
「だがミハイルは信じるだろう」
「そうね。信じた挙げ句、エドワードに斬りかかりかねないわ。そんなことになったら、王太子の地位を奪われかねない。冷静沈着なエドワードと感情的なミハイル。証拠がない状況で、周りがどちらの言い分を信じるのかは明らかだわ」
「これからは王宮内でもしっかり護衛をつけてくれ。また同じことが起こらないとも限らない」
「分かった」
床に散らばった資料を拾い集めたスレイが「行こう」と告げる。
ヘルミナは頷き、歩き出した。
護衛隊長の地位こそそのままだが、ほとんど彼は形だけの存在になり下がった。
ミハイルはどこへ行くにもスレイや、彼の部下を重用するようになっていた。
そんな無鉄砲なミハイルを諫めようとするが、ミハイルがそれに耳を貸すことはなく、代わりにスレイをそばに置くようになった。
(いいわ。ミハイルは精神的に私やスレイに依存している。このままいけば……)
ヘルミナは事務作業に必要な書類を資料庫で集めながら、物事が順調に進んでいる状況を振り返りながら微笑んだ。
必要な書類を手に入れて戻る途中、「ヘルミナ嬢」と声をかけられて振り返る。
「これは第二王子殿下……」
エドワードが爽やかな笑顔を浮かべる。
「エドワードでいいですよ。兄のことは名前で呼んでるじゃないですか。随分と重たそうですね。持ちますよ」
「エドワード様に持って頂くなんて畏れ多いので……」
「遠慮しないで下さい」
(笑顔にも圧っていうのはあるのかしら……)
笑顔で迫られ、「それじゃあ」と言葉に甘えることにした。というか持たせない限り、ずっと圧をかけ続けられそうだったのだ。
(人と会わない内にさっさと戻って……)
ヘルミナはそう思うのだが、エドワードはのんびりだ。
(さっさと来なさいよっ)
のんびりとした彼に、素が出そうになってしまう。
「腕の怪我はいかがですか?」
内心の苛立《いらだ》ちを押さえ、人畜無害な笑顔を向ける。
「お陰様で快方に向かっています」
「良かった。あのことは本当に、何と言い訳をしていいか」
「エドワード様が謝るようなことではありません」
「すっかり兄上はマヌエルを敬遠するようになってしまった。私たちにとってはかけがえのない存在なのに」
「確かに、そう聞いています」
「母上は嘆いておられました」
「……私もマヌエル殿は信頼に足る御方ですからとは話しているのですが」
「兄上は囚われているようだ」
「囚われて? 一体何に」
不意にエドワードがずいっと一歩、踏み込んできたかと思えば、ヘルミナは壁際に追い詰められてしまう。
それまでの爽やかな雰囲気が一変する。
「あなたに」
「囚われるなんて。私はミハイル様をできるかぎりのやり方で補佐しているだけに過ぎません。あれをしろこれをしろだなんて命じる立場にありませんし、そんなことをしたことも、しようと思ったこともありません」
「補佐……確かにそうですね。あなたは事務官としても非常に優秀だと、宮廷の者たちが噂しているようですね。でも、得意なのはそれだけなのでしょうか」
エドワードの声が低くなる。
「エドワード様、何が言いたいのか分かりません……」
その時、彼は抱えていた資料を不意に床へ落とす。
「何を……」
書類を拾おうと屈《かが》もうとした刹那、壁に押しつけられた。
「っ!」
服ごしに怪我をした部分を圧迫されれば、痛みのあまり顔をしかめてしまう。
エドワードの目に剣呑《けんのん》な光が浮かぶ。
「エドワード様、手を離して下さい」
「……いい声だ。男どもの濁声とは全然違う」
エドワードが耳元で囁くたび、生ぬるい吐息が耳たぶをかすめて気持ち悪い。
(何なの、いきなり)
「最初はセシル、次にマヌエル。空いた穴を埋めたのは、あなた。そして、あなたが説得したスレイという反逆者。兄上の周囲はいつの間にか、あなたの関係者だらけだ。まるで蛇が獲物を締め上げるように」
「馬鹿なことを仰らないでください。まるで私が意図したようではありませんか」
「私はそう考えている。兄上はすっかりあなたにぞっこんだ。あなたの言葉以外、まともに聞く耳を持たないくらいに。そうまでして王太子妃になりたいのですか? 虫も殺せぬ可憐な姿は周囲を欺《あざむ》く仮面なのですか?」
「仮面をかぶっているのは、あなたのほうでは? これが、本当のエドワード・デ・ルナ……だなんて。これを知ったら、大勢の令嬢たちが卒倒するでしょうね……ああっ」
傷口を圧迫するエドワードの手に力がこもる。
ますます痛みが強まり、冷や汗が噴き出す。
エドワードは酷薄《こくはく》な笑みを浮かべた。
清廉《せいれん》で実直。
王家の面々の中で同じ血を分けているとは思えないほど公正な騎士団長にして第二王子、とつい数秒前までは思っていた。
だが、この男にもしっかり、賤《いや》しい血が流れていたのだ。
「一体どんな手で、スレイ……あの危険な猛獣を手なずけた?」
エドワードはくっく、と喉の奥から歪な笑みをこぼす。
「猛獣? 彼は王国に仕える忠実な……」
「嘘だ」
さらに傷を圧迫される。
「色んな人間を見てきた。あの男の目を見れば一目瞭然だ。あいつは王家に忠誠など誓ってはいない。ただ爪や牙を隠し、従順を装っているだけ。そんな人間が男爵家のただの小娘の言葉に従う? そんなことはありえない」
エドワードは愉快そうに笑い、舌なめずりをすると、耳元へ口を寄せる。
「なぁ。あんな出来の悪い男など捨てて、私につけ。私なら、喜んであなたを妃にしてやろう。あの男と一緒にいたところで、待っているのは破滅だぞ」
「お戯れはおやめください……」
「いつまで皮を被っている? 優れた交渉力と、どんな相手を前にしても怯まない度胸。イサドラ。あなたのこれまで知らなかった一面を見れば見るほど、あなたのことが欲しくてたまらなくなるっ」
「……王太子は、ミハイル様です」
睨《にら》み付けると、エドワードは愉快でたまらないという、喉の奥からクツクツと笑いをこぼす。
「今は、だ。冷静に考えてみろ。あの気分屋で無能な男がこの国を率いる器だと、本気で思っている訳じゃないだろ。聡明なあなたには、あの男がメッキさえ剥がれたナマクラだと当に分かっているはず。それとも裏からこの国を牛耳るのか? やめておけ。あの男じゃ、私には勝てない。父上も母上も言葉にこそ出さないが、王太子のままでいさせるべきか悩んでいる」
「お断りですっ」
顎《あご》を掴まれ、無理矢理上向かされる。
「なら、無理矢理にでも私のものに……」
「何をしている!」
鋭い声がした瞬間、ヘルミナは突き飛ばされる。
倒れそうになるヘルミナを、スレイがしっかり抱き留めた。
「きたか、番犬」
「貴様ッ!」
スレイが腰の剣に手をかけた。
「ここで剣を抜くのか? 私に剣を向ければこれまでの従順な演技が無駄になるぞ。お前ら一族は女子ども問わず、皆殺しになるっ」
「く……っ」
エドワードは、どんどん歪な笑みを大きくしていく。
「イサドラ、よく考えておけ。どちらにつくべきなのか」
エドワードは背中を向けると、高笑いしながら悠然と立ち去った。
「ヘルミナ、平気かっ」
「来てくれてありがとう……」
声が上擦り、小刻みに体が震える。
スレイが優しく抱きしめてくれた。
しばらくそうしていると、どうにか気持ちが落ち着いてきた。
「……もう、大丈夫」
息を整え、スレイの手を借りて立ち上がった。
「あれがあの男の本性か」
「……そのようね。でも良かったわ。これで心おきなく復讐ができる。でもどうして来てくれたの?」
「お前が戻ってくるのが遅いと、ミハイルがイライラしはじめたから、俺が様子を見にきたんだ。このことを、ミハイルには?」
「言ったところでどうなるの? 証拠もないわ」
「だがミハイルは信じるだろう」
「そうね。信じた挙げ句、エドワードに斬りかかりかねないわ。そんなことになったら、王太子の地位を奪われかねない。冷静沈着なエドワードと感情的なミハイル。証拠がない状況で、周りがどちらの言い分を信じるのかは明らかだわ」
「これからは王宮内でもしっかり護衛をつけてくれ。また同じことが起こらないとも限らない」
「分かった」
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