全てはあの日から

第4章

計画

　私は、ある薬を手に入れた。これで・・・。
「その薬をどうする」
声の方を見ると、freedomが険しい顔で、薬と私を交互に見ている。
「関係ないだろ」
「関係ある」 
「どんな？」
「お前が何をするかは分からないが、危ないことをするな。死ぬな。」
「この世界に安心・安全なんてない。この薬を持ってようが、持ってなかろうが、それは変わらない。それに私が生きるか死ぬかを、とやかく言われたくない」
「・・・」
するとfreedomは、さらに険しい顔をする。
「お前の行動にとやかく言いたくはないが、前に言っただろ。お前に興味あるって」
「言ってたな」
「それに、時々遠い目をしてる。何かを待っているような。その薬と関係あるだろ」
「・・・言わなかったら、お前のことだから、しつこそうだな」
「分かってるじゃねえか」
私は、溜め息をつき、計画を打ち明けた。
計画を聞いたfreedomは、目を丸くした後、我に返る。
「そんな計画は危ない！もし失敗したら「とやかく言うなって言っただろ」
freedomの言葉を遮った。
納得していないようだが、これ以上は口を出すことはなかった。

　もう、手段は選んでいられない。