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暗記の王2③

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「今回も決勝戦が来ましたね。どちらが勝つんでしょうか。」  

「勢いは挑戦者の方がありますね。」

周りを見ると観客の応援の声が

「確かにそうですね。」

「しかし、試合はどうなるか分かりません。」


そして、早速、試合が始まった。

“「じゃ”

その瞬間、チャンピオンが押した。
 
「答えは馬です。」  

「せ、正解です。すごい、凄すぎる何故わかるんだ~!」

「この始まりは、この問題しかなかった。」

すると、観客からブーイングの声が。

「なんだ、その理由は?ちゃんと理屈を言え!」

「問題文なんて覚えるな!」

司会者は落ち着かせた。

それから、次の問題に…

“スポーツで、地元の選手に有利な”

そこで押される。

ほとんど同じポイントだったが…

挑戦者の方がはやかった。

「ホームタウンディシジョン」

「正解です。お見事!」


すると、解説者が「チャンピオン、少し押しが…。気のせいかもしれませんが。」と。

そのまま試合は続行。

お互いに譲らない押しが続いた。

五分五分のまま最後の一問に…。
 
「この問題をとった方が勝ちです。どちらが正解するのでしょうか?」

“物事”

チャンピオンはそこで押した。

「おーっと。とてもはやいように感じますが、チャンピオンこの一問を正解できるのかー?」

チャンピオンは思った。この問題、確かに無限択のように思われる。

しかし、この始まりの問題文は一問しか存在しない。

その答えは…。そう思った。

しかし…

司会者はたずねた。

「この答えは何でしょうか?」

「何だったか…忘れてしまった…。」

次の瞬間、チャンピオンは頭を抱えた。

誤答になって、続きの問題文が読み上げられた。

挑戦者はボタンを押す。

「終わりよければ全てよし。」

こうして、第三回は挑戦者の、真世が優勝した。

しかし、決着はついたはずだったが、元優勝者の暗記中の暗記厨に批判の声が…。

「暗記してるから負けるんだ。もう試合出るな。」

暗記厨は何も言わず、下を向いていた。

すると、優勝者の彼が言った。

「暗記は僕もしている。知識を蓄えながらやってるけど、やっぱり大事な部分は暗記じゃないだろうか。」

すると、批判の声は止んだ。

「いい勝負だったよ。また対戦しよう。」

そして、二人は握手をする。

その場はそれでおさまった────────
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