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拗れてく俺と拗れてるお前②
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俺は固唾を飲み、春から通う大学の近くに借りた学生用のアパートに今朝届いた段ボール箱を開封した。
思いついた時、鳥肌が立つほど興奮したそれは……親戚の入学祝金の一部で買った、ビデオカメラだ。
無機質なレンズに自分の無様な行為を見られる、というのも悪くないと思うけれど。ビデオカメラを買った目的は別にある。
俺は携帯電話を弄って、三日前から動画を投稿し始めたサイトにログインした。
昨夜見たにもかかわらず、通知欄はスクロールが必要なほどにあふれていて。俺は自分の歪んだ性癖が満たされるのを、感じてしまう。
男の自慰なんて需要がないだろうけれど。五人でも十人でも見てもらえたら興奮する、という当初の控えめな期待を裏切って。自分の正直な欲望を書き連ねて、携帯電話のカメラで撮った素人丸出しの自慰動画は驚くような再生回数を叩き出した。
動画のコメントは主に『無責任な煽り』ばかりで。俺は思わず喉で呻いた。
聞いたこともないような道具を使ってほしいという言葉もあって。俺は次々にそれを検索して用途を調べてはベッドの上を転がった。
それを使って新品のビデオカメラの前で……いいや、動画を見ている人間の目に見られて行為に耽っているところを想像して。うっかり勃たせてしまったほどだ。
早くも収益化を勧める声もあって。俺は夜に新品のビデオカメラを使って動画を撮るためにどうにか熱を抑え、いろいろなことを調べながら、ある意味充実した一人暮らしと大学生活に胸を浮き立たせていたのだけれど。それを邪魔する奴が来た。
時刻は午前十時半。
絶妙に邪魔にならない時間に来るところが性別を問わずモテる男の条件なのだろうかと思ってしまう。
佐野だ。
「おはよ、起きてた?」
世界中にあふれている某アパレルメーカーの黒いボトムに、どこにでも売っているようなシンプルな紺色のシャツを着ている佐野はそのまま雑誌に載せられそうな佇まいだ。
つくづく男の格好良さは身長と顔と姿勢に左右されるのだなと実感させられる。
優しい口調とは裏腹な、涼やかな目元と顔立ちは元々抜きんでていたのに、高校の制服を脱いだらとんでもない進化を遂げた。
佐野の最近のモテ方を知らないが、高校の頃の比にならない、恐ろしいほどのモテ方をしているだろうし、当然彼女も切らしていないに違いないと思う。
ちなみに佐野は当然のようにスポーツ推薦で大学に入学し。寮生活だがその寮が俺のアパートに近いので、割と頻繁に遊びに来る。
「おはよ。起きてた……けどアポなしはやめろよ」
あと一週間もしないうちに大学が始まるので、佐野が俺のところに顔を出すことも減ると思うと、正直言うと寂しいが。それはそれとしてアポなしは困る。
いつかライブ配信などもしたいと思っているので……まぁ、その時は出なければいいだけの話なのだが。こいつは俺に会えるまで、部屋で寝ていようが外出していようが部屋の前で待つ、そういう奴だ。
「練習、今日はないから一緒にどっか行きたいなって」
押しかけてきたくせにドアを跨ぎながら礼儀正しくお邪魔します、と言った佐野は、狭い玄関でもぞもぞと靴を脱いだ。
「だったら余計に連絡くれよ。もしも俺が家にいなかったらせっかくの休みが無駄になるだろう」
佐野の通う大学のバスケ部の練習がどれほど過酷かはよく知っている。
佐野は一切弱音を漏らさないが。高校を卒業してからすぐに寮に入って毎日のように練習をしているのだからたまの休日を無駄にするのは感心しない。
そう思いながら俺は不揃いなマグカップに麦茶を入れる。
まだ春なのでポットに入れて荒熱を取っただけの代物だ。
「それで。どっかってどこに行く予定なんだ?」
とっとと部屋に入ればいいのに狭い廊下に佇んで佐野は俺を見下ろしてくるので。俺は佐野を見上げて問いかけた。
腹立たしいことに、高校三年生の春あたりで成長が止まった俺と違って。佐野の身長はぐんぐん伸び続け。いまはもう、平均より背が高い俺でも話をするときに少し見上げなければいけないくらい背が高い。
故に顔色が分かりにくいのだが。佐野がなんだか疲れているように見えるので。俺は少し心配になった。
「んー昼でも食べに行かない?」
けれど佐野はいつも通りでいるつもりなのだろう。
佐野は以前から並外れて体力があるので、疲れに無自覚になっていることが多い。
これまでとは環境が違う寮生活と練習場所。人間関係も一からという状況で疲れないわけがないのに。下手に動けてしまうばっかりに疲れに気づいていないのだろう。
けれど何となく疲れているから。自分のもとを訪れるのかもしれない。
そんなことを考えながらじっと見つめる俺の視線を受けた佐野はどこか浮かれた口調で近所の店を挙げる。
どれも安くて量の多い店だ。
この辺りは学生相手の店も多く、安い飲食店が充実している。
「食べた後どうせここに戻るなら作ろうか?」
佐野の疲れも心配だが、正直言うとバイトもまだ決まっていなくて所持金が心もとない。
両親は学費とアパートの家賃と最低限の食費を出してくれるけれど、光熱費通信費その他諸々の費用はこれまで貯めてきたお年玉口座を切り崩すか、アルバイトをして稼ぐしかないのだ。
初めての一人暮らし、どれほどお金がかかるかわからないので。アルバイトが決まる前に使いすぎるのは良くないと思っただけなのだが。佐野からすると俺が料理をするのが意外だったようで、目を丸くしている。
「え、宇野……料理できるの?」
「最低限は。まだ練習中だけど結構楽しい」
そう言いながら俺は冷蔵庫の中のものを思い浮かべた。
佐野をもてなすだけの食材があったかどうかを考えたのだけれど。図体に見合った量を食べる佐野をもてなすには少々心もとない。
「んーやっぱ食べに行くか」
これから買い出しに行って、料理をしていたら昼を過ぎてしまうかも知れないと思って俺はそう提案したのだが。
「いや、買い出し付き合うから作ってくれないかな……勿論オレ、手伝うからさ」
料理に興味があるのだろうか。目を輝かせている佐野に詰め寄られて。俺は部屋着から着替えて佐野とスーパーに行くことになった。
そんなこんなで炊飯器をセットしてから近所のスーパーで買い出しを済ませ、俺はてきぱきと調理を始めた。
本音を言うと買い出しを佐野に頼んで俺が先に料理をしていた方が効率的だと思ったのだが。佐野は一緒にスーパーに出かけるのを妙に楽しみにしている様子なので言い出せなかった。
俺とスーパーに行くことの何が楽しいのかわからないが、佐野は終始楽しそうだった。
とはいえ元恋人か恋人とスーパーで買い物をしたことがあるのだろう。
佐野は自然と買い物かごを持ってくれたし、詰めた荷物も持ってくれた。
更に一食分の買い物ではないから千円でいいと言ったのに会計まで持ってくれた。
そりゃとんでもなくモテるはずだと思いながら俺は半ば感心して佐野を見つめ。佐野は照れ笑いを噛み殺しているような変な顔で車道側を歩いていた。
「スーパーには彼女ともよく行くのか」
帰宅して手早く味噌汁を作りながら俺が問いかけると何故か急に佐野は萎れた顔になったので。俺はまずいことを言ったな、と思った。
さしずめ、最近別れたのか、と思っていると妙に真剣な顔で佐野が詰め寄ってきた。
「いままで彼女とスーパーには行ったことないし……彼女はもう、高三になってからいない」
「そ、そうか」
それを言うなら俺は恋人いたことないけど、と茶化す雰囲気ではないことを感じて。どういう言葉を返したらいいのかわからない俺は、控えめな相槌を打つにとどめた。
「あ……う、宇野は彼女とか欲しい? 合コンとか、大学になったら誘われると思うけど」
お前ならすぐスーパーに付き合ってくれるような彼女のひとりやふたりできる、と慰めるか迷っているうちに佐野はなぜか真剣な顔のままそんなことを訊いてくる。
「そりゃ彼女は欲しいけど……合コンとか楽しめる気がしないし、やりたいことあるからすぐじゃなくていいかな」
自分を客観的にみると第一印象は良くも悪くもない……普通だと自負している。ただ、印象が薄いと自分でわかっている。
故に第一印象が大切な合コンで女の子と仲良くなれる自分が想像できないし。恋人になってもすぐに振られたり、付き合っていることを忘れられる気がする。
女の子、という生き物は話してもよくわからないし時と場合によって理屈が通らない事があるので少々苦手だ。
勿論可愛いと思うし、いつか気の合う子と……と想像したりはするのだがいかんせん、自分に女の子を繋ぎ止められるほどの魅力があるとは思えない。
そんなことをモテる佐野に伝えても何一つ伝わらないと思うので。俺は笑って誤魔化した。
とはいえ嘘はひとつも吐いていない。
いまは大学デビューや新しいバイトよりも、動画配信……というよりは自分の特殊な自慰を極めることに意識が向いている。
「そっかぁ」
俺の答えはなぜか佐野を満足させるものだったらしい。
ピーラーで蓮根の皮を剥いていた佐野は緩んだ口調でそんな相槌を返してきて。俺はその、妙に嬉しそうな表情が気になったがふつふつと鍋が煮立ってきたので料理に意識を集中した。
昼食には味噌汁と金平蓮根と生姜焼きを作った。
佐野はたいそう喜んでぺろりと平らげておかわりまでした。
店だとぴんとこないものだが家だと佐野の食いっぷりに驚く。
デカくなるわけだ、と空になった鍋やフライパンを洗い、炊飯釜を片付けながら思っていると洗った食器を拭いていた佐野がやはり見ているこちらがくすぐったくなるほど嬉しそうな顔をしていて。家での食事がそんなに楽しいのかと俺は訝しんだ。
そういえば佐野の家は父子家庭だ。家庭の味、というものに惹かれるのかもしれない。
食事を済ませた後は部屋で思い思いの格好でくつろぎ。いつもの休日を過ごした。
ベッドで寛げば良いのに頑なに固辞した佐野はカーペットの上に横たわって漫画を読んでいたりしたので。俺は良いバイトが見つかったらラグかソファでも買おうかと考えた。
午後五時半になると佐野はそろそろ自主練をしに行くのと、晩飯まで厄介になる訳にはいかないから、と言って帰っていき。俺は夜が近づくにつれて落ち着かない気持ちを持て余した。
別に何時でも録画を始めれば良いのだが。何となくそういったことは夜にこっそりと行うという固定観念があって。軽く夕食を食べた後、俺は落ち着かない気持ちのまま風呂に入った。
いつもより意識して体を洗ってしまうのが恥ずかしいと思いながら。俺は外が完全に暗くなる時間までビデオカメラの説明書を読んで過ごした。
外が暗くなると俺は戸締りの確認をしてから遮光カーテンをぴったり閉めた。
そしてこの部屋に出入りするのは佐野だけとはいえ、身バレを防ぐためにベッドシーツを替えて雰囲気を出すためにベッドを寄せた壁にネット通販で買ったタペストリーを掛ける。
絶対に眠るときのために選ばない黒いベッドシーツはなんだかいやらしくて。部屋を少し薄暗くしたら雰囲気が出た。
俺は三脚にビデオカメラを固定して写りを確認した。ベッドの前に立って、あるいはベッドに座って。顔が映らないことを確認する。
いつかは寝そべったりする行為もしてみたいので覆面も買っているが今日は使わないのでこれでいい、と整えた舞台に満足してから……急に恥ずかしくなる。
これから自分はこの場所でひとりきりで自慰をして。それをどこの誰ともわからない相手に見せるのだ。
その誰かは自分の拙さと滑稽さを鼻で笑いながらとっととブラウザバックするかもしれないし。熱を煽られて見てくれるかもしれない。
正直、自分の体が鑑賞にたるものなのかはわかっていないが。見てくれる人が一人でも多いなら恥ずかしくて、興奮するのでありがたい。
そんなどうしようもないことを考えながら、念のために俺は不織布のマスクを付けた。
一人きりの撮影なのでどうしても最初と最後は拙くなる。故に後で編集するので事故的に顔が見えてしまっても問題ないけれど。念のためだ。
俺は耳の奥まで鼓動がせりあがる音を聞きながらビデオカメラの録画ボタンを押し……ベッドに腰を下ろしてから撮れているか不安になってまたビデオカメラを弄った。
そして問題ないことを確認してから気を取り直し。もう一度同じ操作を繰り返し。ベッドの前に立った。
自分で画像を確認することはできないがカーペットの上にこっそり目張りテープを貼っているので。きっといま、自分はベッドの前に下着を履いた状態でカメラに爪先を向けて立っている状態だ。
今日の下着は新品のグレーのボクサー。ありきたりだけれど濡れたり勃起したりしたら輪郭が分かる、見ようによってはいやらしい下着だ。
「えっと……皆様。先日は動画にお付き合いいただきありがとうございます。たくさんのコメント、嬉しくて、恥ずかしくて……興奮しました」
一人きりでカメラに話しかけると、自分は何をやっているのだろうという気持ちになる。
やっぱり声を録音するのはリスクが高いし緊張するので後で消して編集で文字を入れることに決めた俺は。早々にベッドに座った。
今日はコメントの中にたくさんあった、乳首を弄ってほしいというリクエストに応える。
正直、自分は男なのでそんな場所を弄っても感じないと思うので。それで特に何もなければ弄るだけ弄って編集してしまおうと思っている。
そう思うと同時に、あとで編集するのなら手順通りで問題ないだろうと思った俺は。唇を舐めて。自分を辱めるように、一人きりでビデオカメラに話しかけた。
「コメントで乳首を弄ってほしいというリクエストがたくさんあったので……まずはそれからやってみようと思います……俺は男なので、そんなところを触っても感じたりしないと思いますが……やってみます」
そう言葉にすると自分で催眠がかかったように、まだ住み慣れない部屋の空気がとろりとしたものに変わった気がする。
その空気に身を任せるように俺は脚を開いてベッドに座り。両手で乳首を摘まんだ。
俺はバスケ部だっただけあって、あまり日には焼けていない。
特に外で服を脱ぐこともないので胸板は白いが。色素が薄いわけではないので乳首の色は何の変哲もない薄茶色だ。乳輪は小さいし、粒も爪の先で摘ままないと摘まめないくらいにささやかでちいさい。
どんな欲目で見てもありきたりな男の乳首、だ。
こんなの、見ていて楽しいのだろうかと思いながら俺は乳首をゆるく抓ったり、擦ったりしていたのだが。案の定、俺はそこから快楽を拾えなかった。
むしろ弄りすぎた乳首が少し痛くて。そんな場所を触りすぎて痛いということが恥ずかしくて……前が突っ張ってくる。
「感じているわけじゃないんです……胸が、痛くて……痛くなるくらい触ってるってことが恥ずかしいっていうか……」
支離滅裂だと思いながら俺はカメラに向かって言い訳をする。
もうここまでくるとどうあがいても変態なのだから、隠すだけ無駄だと思い始めた俺は痛い乳首を指の腹で押しつぶした。
痛い。
全然気持ちよくなんてない。
けれど興奮する。
こんなに触ってもだめなのに勃起させている自分の性癖が恥ずかしくて、それを『見られて』いることに、興奮する。
「あ、ぁ違うんです……恥ずかしいから、勃起してるだけで、気持ちいわけじゃなくて……」
そう、言い訳しながら俺は痛い乳首から手を放して。亀頭からあふれたもので突っ張った前立てにいやらしい濃い染みを広げている下着ごと昂ぶりを握りこんだ。
それだけで性器は柔らかい布地の中で跳ね。びくびくと掌の中で震えて。先端のちいさな穴が開いて、とろとろと先走りが溢れるのが分かった。
湿ると色の変化が分かりやすい、灰色の下着が濡れて。昂ぶりの形に染みができるのが恥ずかしいのに。そんな痴態をカメラにおさめているのだと思うとやめられない。
「あ、ごめんなさい、ちくび、気持ちよくないのに……もう、出ます……!」
カメラ一つで、乳首をいじめるだけでここまで変わるなんて信じられない。
息を荒げているせいで不織布のマスクが苦しくて。俺はマスクを取った。
目詰まりしそうなくらいの湿気を吸ったマスクもまた、自分が興奮している証のようで恥ずかしくて。俺は早く何も考えられなくなりたくて。ぐちぐちと濡れきった下着を握りこみ。濡れた布の中に昂ぶりを入れるようにして腰を揺らして……呆気なく果てた。
ベッドに倒れこみたい気持ちだったけれど。どうにかこらえて俺は、カメラの前で脚を開いたまま、腰をかくかく滑稽に振って下着の中に射精し……そのまま、どろどろになった下着に昂ぶりをこすりつけてもう一回、無様に果て。最後にどろどろになったパンツを脱いで。摘まめそうな濃い精液にまみれた性器と、ぐちゃぐちゃになったパンツの裏を映してカメラを止めた。
その段階になってくるとだいぶ頭は冷静になっていて。絵面としては地味だから不評だろうな、と思いながら。俺はとっとと不織布のマスクをゴミ箱に入れ。どろどろに重く湿った下着を手洗いして。引きはがしたベッドシーツと一緒に洗濯籠に入れた。
できたら今すぐ洗濯機を回したいところだが。もう夜も遅い。
学生専用のアパートとはいえ、入居早々顰蹙を買うのは避けたいので。明日の朝まで我慢することにした。
そして軽くシャワーを浴びた俺は、動画の出来栄えを確認した。
再生して、要らない部分を編集して自分の声を消していく作業だ。
本当に俺は何をやってるんだろうな、と思いながら台詞を動画に入れ。通しで動画を見てから投稿サイトに投稿した時には日付を跨いでいた。
夜更かしの習慣をつけると勉学に差し障る。
そう思いながら俺は明かりを消してベッドに横たわった。
思いついた時、鳥肌が立つほど興奮したそれは……親戚の入学祝金の一部で買った、ビデオカメラだ。
無機質なレンズに自分の無様な行為を見られる、というのも悪くないと思うけれど。ビデオカメラを買った目的は別にある。
俺は携帯電話を弄って、三日前から動画を投稿し始めたサイトにログインした。
昨夜見たにもかかわらず、通知欄はスクロールが必要なほどにあふれていて。俺は自分の歪んだ性癖が満たされるのを、感じてしまう。
男の自慰なんて需要がないだろうけれど。五人でも十人でも見てもらえたら興奮する、という当初の控えめな期待を裏切って。自分の正直な欲望を書き連ねて、携帯電話のカメラで撮った素人丸出しの自慰動画は驚くような再生回数を叩き出した。
動画のコメントは主に『無責任な煽り』ばかりで。俺は思わず喉で呻いた。
聞いたこともないような道具を使ってほしいという言葉もあって。俺は次々にそれを検索して用途を調べてはベッドの上を転がった。
それを使って新品のビデオカメラの前で……いいや、動画を見ている人間の目に見られて行為に耽っているところを想像して。うっかり勃たせてしまったほどだ。
早くも収益化を勧める声もあって。俺は夜に新品のビデオカメラを使って動画を撮るためにどうにか熱を抑え、いろいろなことを調べながら、ある意味充実した一人暮らしと大学生活に胸を浮き立たせていたのだけれど。それを邪魔する奴が来た。
時刻は午前十時半。
絶妙に邪魔にならない時間に来るところが性別を問わずモテる男の条件なのだろうかと思ってしまう。
佐野だ。
「おはよ、起きてた?」
世界中にあふれている某アパレルメーカーの黒いボトムに、どこにでも売っているようなシンプルな紺色のシャツを着ている佐野はそのまま雑誌に載せられそうな佇まいだ。
つくづく男の格好良さは身長と顔と姿勢に左右されるのだなと実感させられる。
優しい口調とは裏腹な、涼やかな目元と顔立ちは元々抜きんでていたのに、高校の制服を脱いだらとんでもない進化を遂げた。
佐野の最近のモテ方を知らないが、高校の頃の比にならない、恐ろしいほどのモテ方をしているだろうし、当然彼女も切らしていないに違いないと思う。
ちなみに佐野は当然のようにスポーツ推薦で大学に入学し。寮生活だがその寮が俺のアパートに近いので、割と頻繁に遊びに来る。
「おはよ。起きてた……けどアポなしはやめろよ」
あと一週間もしないうちに大学が始まるので、佐野が俺のところに顔を出すことも減ると思うと、正直言うと寂しいが。それはそれとしてアポなしは困る。
いつかライブ配信などもしたいと思っているので……まぁ、その時は出なければいいだけの話なのだが。こいつは俺に会えるまで、部屋で寝ていようが外出していようが部屋の前で待つ、そういう奴だ。
「練習、今日はないから一緒にどっか行きたいなって」
押しかけてきたくせにドアを跨ぎながら礼儀正しくお邪魔します、と言った佐野は、狭い玄関でもぞもぞと靴を脱いだ。
「だったら余計に連絡くれよ。もしも俺が家にいなかったらせっかくの休みが無駄になるだろう」
佐野の通う大学のバスケ部の練習がどれほど過酷かはよく知っている。
佐野は一切弱音を漏らさないが。高校を卒業してからすぐに寮に入って毎日のように練習をしているのだからたまの休日を無駄にするのは感心しない。
そう思いながら俺は不揃いなマグカップに麦茶を入れる。
まだ春なのでポットに入れて荒熱を取っただけの代物だ。
「それで。どっかってどこに行く予定なんだ?」
とっとと部屋に入ればいいのに狭い廊下に佇んで佐野は俺を見下ろしてくるので。俺は佐野を見上げて問いかけた。
腹立たしいことに、高校三年生の春あたりで成長が止まった俺と違って。佐野の身長はぐんぐん伸び続け。いまはもう、平均より背が高い俺でも話をするときに少し見上げなければいけないくらい背が高い。
故に顔色が分かりにくいのだが。佐野がなんだか疲れているように見えるので。俺は少し心配になった。
「んー昼でも食べに行かない?」
けれど佐野はいつも通りでいるつもりなのだろう。
佐野は以前から並外れて体力があるので、疲れに無自覚になっていることが多い。
これまでとは環境が違う寮生活と練習場所。人間関係も一からという状況で疲れないわけがないのに。下手に動けてしまうばっかりに疲れに気づいていないのだろう。
けれど何となく疲れているから。自分のもとを訪れるのかもしれない。
そんなことを考えながらじっと見つめる俺の視線を受けた佐野はどこか浮かれた口調で近所の店を挙げる。
どれも安くて量の多い店だ。
この辺りは学生相手の店も多く、安い飲食店が充実している。
「食べた後どうせここに戻るなら作ろうか?」
佐野の疲れも心配だが、正直言うとバイトもまだ決まっていなくて所持金が心もとない。
両親は学費とアパートの家賃と最低限の食費を出してくれるけれど、光熱費通信費その他諸々の費用はこれまで貯めてきたお年玉口座を切り崩すか、アルバイトをして稼ぐしかないのだ。
初めての一人暮らし、どれほどお金がかかるかわからないので。アルバイトが決まる前に使いすぎるのは良くないと思っただけなのだが。佐野からすると俺が料理をするのが意外だったようで、目を丸くしている。
「え、宇野……料理できるの?」
「最低限は。まだ練習中だけど結構楽しい」
そう言いながら俺は冷蔵庫の中のものを思い浮かべた。
佐野をもてなすだけの食材があったかどうかを考えたのだけれど。図体に見合った量を食べる佐野をもてなすには少々心もとない。
「んーやっぱ食べに行くか」
これから買い出しに行って、料理をしていたら昼を過ぎてしまうかも知れないと思って俺はそう提案したのだが。
「いや、買い出し付き合うから作ってくれないかな……勿論オレ、手伝うからさ」
料理に興味があるのだろうか。目を輝かせている佐野に詰め寄られて。俺は部屋着から着替えて佐野とスーパーに行くことになった。
そんなこんなで炊飯器をセットしてから近所のスーパーで買い出しを済ませ、俺はてきぱきと調理を始めた。
本音を言うと買い出しを佐野に頼んで俺が先に料理をしていた方が効率的だと思ったのだが。佐野は一緒にスーパーに出かけるのを妙に楽しみにしている様子なので言い出せなかった。
俺とスーパーに行くことの何が楽しいのかわからないが、佐野は終始楽しそうだった。
とはいえ元恋人か恋人とスーパーで買い物をしたことがあるのだろう。
佐野は自然と買い物かごを持ってくれたし、詰めた荷物も持ってくれた。
更に一食分の買い物ではないから千円でいいと言ったのに会計まで持ってくれた。
そりゃとんでもなくモテるはずだと思いながら俺は半ば感心して佐野を見つめ。佐野は照れ笑いを噛み殺しているような変な顔で車道側を歩いていた。
「スーパーには彼女ともよく行くのか」
帰宅して手早く味噌汁を作りながら俺が問いかけると何故か急に佐野は萎れた顔になったので。俺はまずいことを言ったな、と思った。
さしずめ、最近別れたのか、と思っていると妙に真剣な顔で佐野が詰め寄ってきた。
「いままで彼女とスーパーには行ったことないし……彼女はもう、高三になってからいない」
「そ、そうか」
それを言うなら俺は恋人いたことないけど、と茶化す雰囲気ではないことを感じて。どういう言葉を返したらいいのかわからない俺は、控えめな相槌を打つにとどめた。
「あ……う、宇野は彼女とか欲しい? 合コンとか、大学になったら誘われると思うけど」
お前ならすぐスーパーに付き合ってくれるような彼女のひとりやふたりできる、と慰めるか迷っているうちに佐野はなぜか真剣な顔のままそんなことを訊いてくる。
「そりゃ彼女は欲しいけど……合コンとか楽しめる気がしないし、やりたいことあるからすぐじゃなくていいかな」
自分を客観的にみると第一印象は良くも悪くもない……普通だと自負している。ただ、印象が薄いと自分でわかっている。
故に第一印象が大切な合コンで女の子と仲良くなれる自分が想像できないし。恋人になってもすぐに振られたり、付き合っていることを忘れられる気がする。
女の子、という生き物は話してもよくわからないし時と場合によって理屈が通らない事があるので少々苦手だ。
勿論可愛いと思うし、いつか気の合う子と……と想像したりはするのだがいかんせん、自分に女の子を繋ぎ止められるほどの魅力があるとは思えない。
そんなことをモテる佐野に伝えても何一つ伝わらないと思うので。俺は笑って誤魔化した。
とはいえ嘘はひとつも吐いていない。
いまは大学デビューや新しいバイトよりも、動画配信……というよりは自分の特殊な自慰を極めることに意識が向いている。
「そっかぁ」
俺の答えはなぜか佐野を満足させるものだったらしい。
ピーラーで蓮根の皮を剥いていた佐野は緩んだ口調でそんな相槌を返してきて。俺はその、妙に嬉しそうな表情が気になったがふつふつと鍋が煮立ってきたので料理に意識を集中した。
昼食には味噌汁と金平蓮根と生姜焼きを作った。
佐野はたいそう喜んでぺろりと平らげておかわりまでした。
店だとぴんとこないものだが家だと佐野の食いっぷりに驚く。
デカくなるわけだ、と空になった鍋やフライパンを洗い、炊飯釜を片付けながら思っていると洗った食器を拭いていた佐野がやはり見ているこちらがくすぐったくなるほど嬉しそうな顔をしていて。家での食事がそんなに楽しいのかと俺は訝しんだ。
そういえば佐野の家は父子家庭だ。家庭の味、というものに惹かれるのかもしれない。
食事を済ませた後は部屋で思い思いの格好でくつろぎ。いつもの休日を過ごした。
ベッドで寛げば良いのに頑なに固辞した佐野はカーペットの上に横たわって漫画を読んでいたりしたので。俺は良いバイトが見つかったらラグかソファでも買おうかと考えた。
午後五時半になると佐野はそろそろ自主練をしに行くのと、晩飯まで厄介になる訳にはいかないから、と言って帰っていき。俺は夜が近づくにつれて落ち着かない気持ちを持て余した。
別に何時でも録画を始めれば良いのだが。何となくそういったことは夜にこっそりと行うという固定観念があって。軽く夕食を食べた後、俺は落ち着かない気持ちのまま風呂に入った。
いつもより意識して体を洗ってしまうのが恥ずかしいと思いながら。俺は外が完全に暗くなる時間までビデオカメラの説明書を読んで過ごした。
外が暗くなると俺は戸締りの確認をしてから遮光カーテンをぴったり閉めた。
そしてこの部屋に出入りするのは佐野だけとはいえ、身バレを防ぐためにベッドシーツを替えて雰囲気を出すためにベッドを寄せた壁にネット通販で買ったタペストリーを掛ける。
絶対に眠るときのために選ばない黒いベッドシーツはなんだかいやらしくて。部屋を少し薄暗くしたら雰囲気が出た。
俺は三脚にビデオカメラを固定して写りを確認した。ベッドの前に立って、あるいはベッドに座って。顔が映らないことを確認する。
いつかは寝そべったりする行為もしてみたいので覆面も買っているが今日は使わないのでこれでいい、と整えた舞台に満足してから……急に恥ずかしくなる。
これから自分はこの場所でひとりきりで自慰をして。それをどこの誰ともわからない相手に見せるのだ。
その誰かは自分の拙さと滑稽さを鼻で笑いながらとっととブラウザバックするかもしれないし。熱を煽られて見てくれるかもしれない。
正直、自分の体が鑑賞にたるものなのかはわかっていないが。見てくれる人が一人でも多いなら恥ずかしくて、興奮するのでありがたい。
そんなどうしようもないことを考えながら、念のために俺は不織布のマスクを付けた。
一人きりの撮影なのでどうしても最初と最後は拙くなる。故に後で編集するので事故的に顔が見えてしまっても問題ないけれど。念のためだ。
俺は耳の奥まで鼓動がせりあがる音を聞きながらビデオカメラの録画ボタンを押し……ベッドに腰を下ろしてから撮れているか不安になってまたビデオカメラを弄った。
そして問題ないことを確認してから気を取り直し。もう一度同じ操作を繰り返し。ベッドの前に立った。
自分で画像を確認することはできないがカーペットの上にこっそり目張りテープを貼っているので。きっといま、自分はベッドの前に下着を履いた状態でカメラに爪先を向けて立っている状態だ。
今日の下着は新品のグレーのボクサー。ありきたりだけれど濡れたり勃起したりしたら輪郭が分かる、見ようによってはいやらしい下着だ。
「えっと……皆様。先日は動画にお付き合いいただきありがとうございます。たくさんのコメント、嬉しくて、恥ずかしくて……興奮しました」
一人きりでカメラに話しかけると、自分は何をやっているのだろうという気持ちになる。
やっぱり声を録音するのはリスクが高いし緊張するので後で消して編集で文字を入れることに決めた俺は。早々にベッドに座った。
今日はコメントの中にたくさんあった、乳首を弄ってほしいというリクエストに応える。
正直、自分は男なのでそんな場所を弄っても感じないと思うので。それで特に何もなければ弄るだけ弄って編集してしまおうと思っている。
そう思うと同時に、あとで編集するのなら手順通りで問題ないだろうと思った俺は。唇を舐めて。自分を辱めるように、一人きりでビデオカメラに話しかけた。
「コメントで乳首を弄ってほしいというリクエストがたくさんあったので……まずはそれからやってみようと思います……俺は男なので、そんなところを触っても感じたりしないと思いますが……やってみます」
そう言葉にすると自分で催眠がかかったように、まだ住み慣れない部屋の空気がとろりとしたものに変わった気がする。
その空気に身を任せるように俺は脚を開いてベッドに座り。両手で乳首を摘まんだ。
俺はバスケ部だっただけあって、あまり日には焼けていない。
特に外で服を脱ぐこともないので胸板は白いが。色素が薄いわけではないので乳首の色は何の変哲もない薄茶色だ。乳輪は小さいし、粒も爪の先で摘ままないと摘まめないくらいにささやかでちいさい。
どんな欲目で見てもありきたりな男の乳首、だ。
こんなの、見ていて楽しいのだろうかと思いながら俺は乳首をゆるく抓ったり、擦ったりしていたのだが。案の定、俺はそこから快楽を拾えなかった。
むしろ弄りすぎた乳首が少し痛くて。そんな場所を触りすぎて痛いということが恥ずかしくて……前が突っ張ってくる。
「感じているわけじゃないんです……胸が、痛くて……痛くなるくらい触ってるってことが恥ずかしいっていうか……」
支離滅裂だと思いながら俺はカメラに向かって言い訳をする。
もうここまでくるとどうあがいても変態なのだから、隠すだけ無駄だと思い始めた俺は痛い乳首を指の腹で押しつぶした。
痛い。
全然気持ちよくなんてない。
けれど興奮する。
こんなに触ってもだめなのに勃起させている自分の性癖が恥ずかしくて、それを『見られて』いることに、興奮する。
「あ、ぁ違うんです……恥ずかしいから、勃起してるだけで、気持ちいわけじゃなくて……」
そう、言い訳しながら俺は痛い乳首から手を放して。亀頭からあふれたもので突っ張った前立てにいやらしい濃い染みを広げている下着ごと昂ぶりを握りこんだ。
それだけで性器は柔らかい布地の中で跳ね。びくびくと掌の中で震えて。先端のちいさな穴が開いて、とろとろと先走りが溢れるのが分かった。
湿ると色の変化が分かりやすい、灰色の下着が濡れて。昂ぶりの形に染みができるのが恥ずかしいのに。そんな痴態をカメラにおさめているのだと思うとやめられない。
「あ、ごめんなさい、ちくび、気持ちよくないのに……もう、出ます……!」
カメラ一つで、乳首をいじめるだけでここまで変わるなんて信じられない。
息を荒げているせいで不織布のマスクが苦しくて。俺はマスクを取った。
目詰まりしそうなくらいの湿気を吸ったマスクもまた、自分が興奮している証のようで恥ずかしくて。俺は早く何も考えられなくなりたくて。ぐちぐちと濡れきった下着を握りこみ。濡れた布の中に昂ぶりを入れるようにして腰を揺らして……呆気なく果てた。
ベッドに倒れこみたい気持ちだったけれど。どうにかこらえて俺は、カメラの前で脚を開いたまま、腰をかくかく滑稽に振って下着の中に射精し……そのまま、どろどろになった下着に昂ぶりをこすりつけてもう一回、無様に果て。最後にどろどろになったパンツを脱いで。摘まめそうな濃い精液にまみれた性器と、ぐちゃぐちゃになったパンツの裏を映してカメラを止めた。
その段階になってくるとだいぶ頭は冷静になっていて。絵面としては地味だから不評だろうな、と思いながら。俺はとっとと不織布のマスクをゴミ箱に入れ。どろどろに重く湿った下着を手洗いして。引きはがしたベッドシーツと一緒に洗濯籠に入れた。
できたら今すぐ洗濯機を回したいところだが。もう夜も遅い。
学生専用のアパートとはいえ、入居早々顰蹙を買うのは避けたいので。明日の朝まで我慢することにした。
そして軽くシャワーを浴びた俺は、動画の出来栄えを確認した。
再生して、要らない部分を編集して自分の声を消していく作業だ。
本当に俺は何をやってるんだろうな、と思いながら台詞を動画に入れ。通しで動画を見てから投稿サイトに投稿した時には日付を跨いでいた。
夜更かしの習慣をつけると勉学に差し障る。
そう思いながら俺は明かりを消してベッドに横たわった。
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