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星影のセレナーデ
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しおりを挟む「ごめんね、美雨、今日は我慢出来ない… そろそろイッていい?」
許可を求めるように尋ねると、美雨の方もそろそろ限界なのか、体がビクンビクンと震えだす。
「先輩、一緒にイキたい…… 」
美雨の腕が先輩の背中に巻きつくように這うと、ぎゅっと力を込めて、二人の体と体をピタリと密着させる。
「美雨……!」
かすれ声で先輩は呟くと、美雨の唇にキスをしてから、大きく腰を打ちつけて、呻き声を出し、熱い美雨の体の奥で果てた。
同時に美雨も「ああああっ!」っと大きな喘ぎ声を出し、蜜芯からビュルルっ!と勢いよく白濁液を飛ばして気を失った。
「美雨、美雨」
ぺちぺちと頬を軽く叩かれて、目を開けると、先輩の腕の中だった。
「ずっと気を失っていたから心配したよ」
気遣うような先輩の瞳に見つめられて、美雨はガバッと先輩に抱きつく。
「先輩! 僕を捨てないで! 恋人じゃなくていいから、先輩の二番目でも三番目でもいいから、僕をそばに置いて!」
美雨の必死の懇願に先輩は驚く。
「美雨、いったい何の話をしているの?」
先輩は宥めるように美雨の背中を撫でながら、怪訝そうな顔をする。
「僕、見ちゃったんです…… 先輩が寮長とキスをしているの…… 」
そう言うと、先輩は「ああああっ」と突然頭を抱える。
「先輩、やっぱり寮長と恋人…… 」
「ち、違う! 美雨、断じて違うから!」
「じゃあなんで…… 」
不審そうな美雨の視線に、隠しきれないと思ったのか、先輩は重い口を開く。
「寮長には色々と借りがあって……」
「借り?」
「花火大会の時の夜間外出、あれは本当は寮規違反だったんだけど、寮長に頼み込んで見逃してもらったんだ。美雨の喜ぶ顔が見たくて…… 」
「先輩…」
嬉しくて美雨は顔を赤らめる。
「…… あとは、本当はこの夏期休暇中のルームメイトも、最初は違う一年生だったんだけど、無理やり美雨に変えてもらった」
「……え?」
「その代償に、寮長にキスを要求された。でも、もう二度と寮長とキスしない。誓うよ、美雨」
先輩は美雨のおでこにチュッとキスを落とす。
だからあの時、先輩は怒りながら寮長にキスをしていたんだ。美雨は納得して安心する。
「先輩、僕の事を知っていたの?」
「うん。ずっと前から美雨の事は見ていた。だから美雨が夏休みに寮に残ると知って、慌てて家族で行くニース旅行をキャンセルして、僕も残ったんだ。親には大目玉くらったけど」
先輩は悪戯っぽく笑う。
「でも先輩は特定の恋人を作らないって聞きました…… 」
「だってずっと美雨の事が好きだったからね。告白されても全て断っていた」
美雨は胸がいっぱいになる。
「ところで、美雨こそどうなの?あの電話の男の子は誰?」
咎めるような視線を美雨に送る。
「ただのルームメイトです。それに彼は従姉にずっと片思いしてます」
「そうなんだ。僕は美雨の事になると、見境がなくなっちゃうから、この間は傷つけてごめん」
先輩は美雨の体をぎゅっと抱きしめる。
結局、先輩の怒った理由は、「嫉妬」だったんだ。嬉しいような、信じられないような……
それに、先輩と僕とは両想いなの?
まるで夢みたい……
待って、もしかしたら、これは夢なのかも。
美雨は自分のほっぺたをキュッとつねる。
「いたっ」
どうやら、現実らしい。
でも、まだ信じられない……
「美雨なにやってるの?」
先輩は不思議そうな顔をして、美雨の顔を覗き込む。
それから、そっと美雨の唇にキスをすると、起き上がって床に立ち上がる。
「美雨、立てる?」
美雨が頷くと、着替えるように優しく言う。
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