こちら、秘密の薬屋です。

言ノ葉

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第三話

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 ある日、僕は学校が終わり、東京駅近くをウロウロしていた。

特にすることもない。家に帰っても口うるさい母親と自分に無関心な父親がいるだけ。
そんな家に帰る気は更々起きなかった。

 駅での人の多さに少し疲れたので駅を離れて人通りの少ない小道へ足を進める。

そこで僕が見たのは、真っ白、というには少し光沢のある銀色よりも白い綺麗な髪に、サファイアのような吸い込まれそうな瞳の、美しい人だった。

その人は僕に気付くと、ニコリと微笑み路地へと進んでいく。僕は無意識にその人のあとを追ってしまった。

 薄暗い路地を、その人を見失わない程度に離れた後ろを歩き、進んでいく。まるで迷い込ませるようなその人の歩みに僕は少しゾクッとした。

 歩き続けると、路地とは全く違う森のような場所へ出た。

 (あれ!?あの人は!?)

思い辺りを見回しても人影はなく、代わりに看板のある、木で出来たお家?お店?のような建物があった。
不安になり、来た道を引き返そうと後ろを振り返るとそこはただ霧が広がっているだけだった。

 (えっ!?なんで!?さっきまで道が…!)

訳が分からなくなり、帰る道を聞こうと目の前にある木の建物へ近付く。

 扉を押すと

チリリンッ

と綺麗な鈴の音がした。
中には誰もおらず、本が沢山並んだ棚が数個とテーブルと椅子のセットが一つ置いてあるだけ。

 すると奥の扉から人が出てきた。

 『いらっしゃいませ。こちら、秘密の薬屋です。』

その人は僕が路地に入る時に見た、この世のものとは思えない程綺麗な、白銀色の髪を持つ人だった。
僕の口からはポロッと言葉が零れた。

 『綺麗…。』

少しの間ボーッとしていたが自分の口が開いていることに気づき、バッと手で口を塞いだ。
綺麗な人はクスクスと楽しげに笑った。 

 『今更口を塞いでも手遅れですよ?そんなに顔を赤くなさらなくてもいいじゃないですか。嬉しいですよ?褒めて頂けるのは。』

指摘されて尚更顔が熱くなるのがわかった。男の人なのはわかってる。でも、綺麗すぎて…。

僕は暫く自分の手で顔を覆っていた。

 『貴方、私に着いてきたでしょう?なにかご用事がありましたか?ここは薬屋です。薬以外も売っていますし、ご相談があるならなんでもどうぞ?』

彼がそう言う。でも、僕はただ着いてきてしまっただけで用事はなかった。

 『えっと、その、ごめんなさい。僕用事はないんです。ただ着いてきてしまっただけで…。』

正直にそう伝えると綺麗な人は妖しげに微笑んだ。

 『本当に?』

妖しげに微笑んだその瞳に僕は不思議とドキッとしてしまった。

 『ほ、本当です!』

少し焦りながら答える。綺麗な人は首を傾げ、一歩だけ僕に近づいた。

 『おかしいですねぇ。この店はいくら私に着いてきたといっても、用事や、相談、悩み事が無い限り辿り着くことは出来ないのです。もう一度聞きます。本当に、何も、ありませんか?』

彼の綺麗な顔がいつの間にか目の前にあった。綺麗な瞳で僕の目を射抜きながら問いかける。

(僕の用事…?悩み事…。相談…。)

 『一つだけあるような気がします…。』

僕がそう言うと綺麗な人はニコッと笑う。

 『では、こちらへどうぞ。』

彼は椅子へ案内してくれた。

 『私、ノアと申します。少々お待ち下さい。紅茶は平気ですか?』
 『へ、あ、はい。大丈夫です。』

僕の答えを聞くとノアさんはお店の奥へ行ってしまった。暫くすると湯気のたつカップと色々なお菓子の乗ったお皿を持って帰ってきた。

 『どうぞ、お好きに。』

そう言って微笑むノアさんの姿は本当に綺麗だ。

 『さて、一つだけある、とはご用事でしょうか?それともお悩みですか?ご相談?』

テーブルを挟み、向かい合わせになるように座ったノアさんに問いかけられる。

 『えっと、悩み…ですかね。えっと、僕、あんまり頭が良くなくて。勉強が全然ついていけなくて。でも、勉強してないわけじゃないんです。なのに全然結果が出なくて…。それでお母さんに怒られたりして…。』

僕の話をノアさんは微笑ましそうに見つめ、頷きながら聞く。

 『学生らしい、素晴らしい悩みですねぇ。』
 『…馬鹿にしてますか?これでも真剣に悩んでるんですけど…。』

楽観的なノアさんに少し腹が立ち、つい口答えをしてしまった。それでもノアさんは微笑みながら話す。

 『いえいえ、馬鹿になどしてませんよ。いつの時代も人の子の悩みは変わらないものだなぁ、と微笑ましく思っただけです。』

まるで自分は人間じゃない、とでも言うような口だった。

 『人の子ってノアさんも元は人の子じゃないですか。』

僕は笑っていう。するとノアさんはキョトンとした顔をした。

 『私が、人間に見えますか?』

目を細めて笑い、僕に問いかける。

 『見えますか?って逆に人間じゃないのに人型ってなんなんですか。』

ノアさんの人間離れした綺麗な顔で作られた、不気味さのある笑みを僕は直視出来ず、目を逸らした。ノアさんは元の穏やかな微笑みに戻って話す。

 『男の子はおとぎ話なんてあまり読みませんものねぇ…。』

そう言ってノアさんは紅茶を一口含んだ。ノアさんの脈絡のない返答を不思議に思いながら、僕も紅茶を飲んだ。ミルクの入ったまろやかな風味の紅茶は一口飲んだだけでほっとするような感覚がした。

 『では、お悩み解決致しましょうか。』

ノアさんはそう言いながらスっと椅子から立ち上がり近くの本棚の前で立ち止まった。

 『薬を処方致しますよ。どれがいいですかね…。』

一つの分厚い本を手に取り、パラパラと眺めながらそう言う。僕はあることに気が付いた。

 『あ、あの!僕今お金全然持ってないんです…。薬って保険証とか要りますよね?今保険証も持ってないですし、一旦家に帰ってからでもいいですか?』

そう。薬を処方となると絶対にお金がいる。病院に行く時に必ず言われる保険証も。でも、ノアさんはふふっと笑う。

 『お金も保険証も要りませんよ。ここは病院ではありませんし、学生からお金を取ろうなんて思いませんから。安心して下さい。』

お金も保険証も要らない?病院じゃないけど、さっき薬屋だって言ってたし…。

 『あの、ここはなんなんですか?』

今更すぎる質問をノアさんへぶつける。

 『最初に言ったじゃないですか。「秘密の薬屋です」と。ここは薬屋、それ以上でも以下でもありません。…一つ言えるのはただの薬屋では無いということ。それだけです。』

ノアさんは秘密めいた笑みを浮かべながら、僕の方を向いたと思うと手元の本へ目線を戻した。

 怪しい雰囲気にもう家へ帰ってしまいたいが帰り道がわからないためどうすることも出来ない。何もすることがなく、ノアさんに出されたお菓子と紅茶を口に運ぶ。ジャムの乗ったクッキーはホロホロと口の中でほどけて、甘酸っぱいイチゴの香りが口に広がった。

 (美味しい…。)

 するとノアさんが僕の方へ近付いてきた。

 『この薬にしましょうか。』

本のページを僕に向けながら指さした。それはとても綺麗なもので、宝石のようにキラキラしていて、とても僕が想像していた薬とは違うものだった。

 『これが薬…?僕が知ってる薬とは大分違うんですけど…。』

僕は怪しく思いノアさんに問う。けれどノアさんは微笑む。

 『はい。薬ですよ。今から作ります。ご覧になりますか?』

…薬を今から作る。普通じゃ有り得ない言葉に僕は興味が湧き、作っているところを見ることにした。

 ノアさんに案内され、お店の奥へと進んでいく。奥には沢山の扉があり、どの扉にも英語の筆記体のような文字で何かが書かれたプレートがぶら下がっていた。

ノアさんは黒い文字の書かれた青紫色のプレートのかかった扉の前で立ち止まり、扉を開けた。中からは不思議な香りがした。ハーブのような爽やかで少し苦いような香り。

 『あまり近くにいると危ないので、こちらの椅子に座ってお待ちください。』

一人用のソファのような椅子に案内してくれた。

 部屋の中は壁全面が棚になっていて、棚には綺麗に、何か植物?が入った瓶が沢山並んでいた。

ノアさんは棚の前を歩き

カランッカランッ

と瓶を数個手に取っていった。

僕の座る椅子から歩いて五歩程先には木の机があった。その机の上には小さな、蓋のない瓶があり中には液体だけのもの、植物の入ったものとがあり、他にはビーカーのようなガラスの入れ物が数個とピンセット?のようなものが並べてあった。

 瓶を持ったノアさんは机の前に立ち瓶とさっきの本を置いた。本を譜面台のような物の上に置き、指で文字をなぞっているようだった。

青紫色をした何かが入った瓶の蓋を開けるとふわっと何かが出てきた。

 『おや、間違った。お前じゃないよ。お前はもう少し後だ。』

ノアさんはそう言ってその何かを手で包み、瓶へ戻した。

(…間違ったって言ったぞ、今。大丈夫かな…。)

それに瓶から何か生き物と言うには原型のない何かが瓶から出て来た。なんだったのかを考えるのは怖いのでやめる。

次にノアさんは植物のようなものが入った瓶の蓋を開けた。それをピンセットで取り出し、少し大きいガラスの入れ物へ入れる。

次に机の上にあった薄ピンクの液体が入った瓶を手に取り入れ物へ入れる。すると甘い香りがしてきた。果物のような甘過ぎない酸味の混ざったような良い香りだ。

(次は何入れるんだろ…。)

ボーっとノアさんの手元を見ているとノアさんの顔が僕の目の前にあった。

 『うわっ!』

びっくりして顔を背ける。ノアさんは気にする様子もなく僕の服の袖をまくった。

 『少しチクッとしますよ~。』
 『え?』

思った時にはもう遅く注射の針が僕の腕に刺さっていた。
僕は注射が大嫌いで今でも針を見るのが嫌なはずなのに、何故かノアさんの注射には恐怖心が湧かず、ただボーッと刺されている自分の腕を眺めていた。

 『はい。いいですよ。泣きませんでしたね~。』

ノアさんは僕の頭を軽く撫でた。

 『注射で泣くほど子供じゃないです…。』

少し恥ずかしくてそっぽを向きながら言った。針を刺されたはずなのに僕の腕には刺し傷はおろか、なんの跡もなかった。けれどノアさんの手には僕の血が入った注射器があった。

(血も薬の材料にするのだろうか…。)

 ノアさんは僕の血を別の入れ物へ移し、透明な液体を入れ、混ぜた。そして何かを呟いた。

 《 染まれ 水 染めよ 色 その身を投じ 浄化せよ 》

ボソボソとそう呟いたかと思うと僕の血が入った入れ物が淡い光を放ち、消えた。赤色だったはずの液体は透き通るような黄色になっていた。

(…化学反応?か何かかな…。でも、赤い血が透明な液体と混ざって、光って、黄色に…?)

うーん、と頭をひねっている間にノアさんはその液体をさっきの植物と薄ピンクの液体が入った入れ物へと入れ、混ぜた。
そして、さっき間違ったと言った青紫色の原型のない何かを手のひらに取り出し、また何かを呟いた。

 《 蒼き炎を心に宿せ 蒼き炎でその身を焦がせ 燃えたるその身は永遠に 》

そう呟くと原型を持たずゆらゆらふわふわとしていた青紫色のソレは急にどろりと溶けだし、溶けたかと思うと結晶のようになり青く淡い光を纏い浮き上がった。

(…浮き上がった!?どうして!?)

僕はガタッと椅子から立ち上がり呆然としていた。
ノアさんはキョトンと僕の方を見ると人差し指を口に当て、シーっと薄く綺麗に微笑んだ。
あまりに艶のあるその姿にさっきまでの驚きは消え失せ、僕は顔の熱さを感じながら静かに椅子に座り直した。

ノアさんはその結晶を指でピンッと弾いた。すると結晶は粉になりサラサラとノアさんの持っていた紙の上へ落ちていった。
ノアさんはそれを半分ほど液体に入れて混ぜ、残りの半分を小瓶にしまった。

 『おいで、《 水の精・カノン 》』

そう誰かを呼ぶとノアさんの顔の横あたりに手のひらサイズの水の塊が現れた。
そしてそれは徐々に形を変え、ドレスを纏った少女のような姿になった。すると小さく綺麗な声が聞こえた。

 《あら、愛し子じゃない。何をしているの?》

その声は水で出来た、手のひらサイズの、ドレスを纏った少女の声だった。僕は驚いて声が出なかった。

ノアさんは平然と笑顔で少女と会話する。

 『薬を作っているんだよ。カノン、キミの水を少しおくれ。』

少女は機嫌良く笑う。

《いいわよ。いくらでもあげるわ、私たちの愛し子。どれくらいいるのかしら?》
『そうだなぁ、この小瓶にいっぱいかな。』

ノアさんは細いガラスの小瓶を手に取り蓋を開ける。

 《あら、それだけでいいの?もっといっぱいあげるわよ?》

少女は不思議そうに首を傾げる。ノアさんは微笑みんで少女の頬を人差し指で優しく撫でた。

 『いいんだよ。今必要な分だけだからね。また必要になったら助けておくれ。』
  《えぇ、えぇ、いいわよ。いつでも言って?いつだって助けてあげるわ。私たちは貴方を愛しているのだから。》

少女は嬉しそうにそう言うと小瓶を水でいっぱいにし

ピチュンッ

という音と共に雫を弾けさせ消えていった。
ノアさんは小瓶の水を入れ物に混ぜ、また呟く。

 《 集めよ 水 留めよ 水 清き姿を現さん 》

ノアさんが呟くと同時に入れ物の液体は浮かび上がりうねうねと動いた。
いつの間にか植物は溶けたのかなくなっていた。

そして液体はバラバラに小さな雫となって別れ、丸い小さな宝石のようになり、ノアさんの手のひらに集まった。

するとノアさんはその宝石のような粒たちをコルクの蓋の、青く細いリボンの付いた小瓶にしまった。

その光景をボーッと見ていると目の前にはノアさんの綺麗な青い瞳があった。

 『うわっ!』
 『貴方はよく驚きますね。出来ましたよ。』

驚く僕を気にすること無くノアさんは宝石のような粒たちの入った小瓶を僕に手渡した。粒たちは一色ではなく、淡い赤、青、水色、黄色、緑と全て淡く穏やかな綺麗な色をしていた。

 『…コレ、本当に薬なんですか?』

さっきもしたような質問を繰り返す。ノアさんは綺麗なほほ笑みを浮かべながら話す。

 『えぇ、本物の薬です。薬と言っても苦くはありませんし、飴玉のように舐めても構いませんし、噛み砕いても構いません。甘くて美味しいですよ。一日に二回、朝と夜に飲んで下さいね。この薬の効果は、記憶力をあげることです。脳の記憶の蓄積容量を大幅に多くするのです。これで勉強は楽勝ですね。』

…あまり信用出来ないがこんなに楽しそうに綺麗に笑う人が嘘をつくようには思えない…。

 『…あっ!そういえば!さっきの女の子とか、液体が浮かび上がるのとか!何が起きてたんですか!?どうやってやったんですか!?』

さっきは驚いて声が出なかったり、ノアさんの微笑みに誤魔化されたりできけなかった。
ノアさんは僕の大きい声に驚いたのかその綺麗な青い目を少し丸くしていた。そしてまた綺麗に微笑み言った。

 『…魔法ですよ。本物のね。』

僕とノアさんの間に一瞬だけ風が吹いた。

 『…魔法なんて、おとぎ話の中の話ですよ…。そんなのあるわけ…。』

僕の言葉を遮るようにノアさんは続けた。

 『水で出来た少女。浮かび上がる液体。溶けたと思うと浮き上がり、結晶となる謎の物体。それらを見てきたのにまだ信じられないと?』

妖しく笑いノアさんは僕に告げる。

(…確かに魔法でも無い限りあんなのは有り得ない。でも、魔法自体有り得ない事で…。)

 頭の中が混乱している僕に少しだけ笑いながらノアさんは告げた。

 『…空、飛びましょうか?』
 『えっ?』
 『こちらへ。』

ノアさんに着いていき、この部屋に入ってきた扉とは別の扉から出ていく。扉をくぐるとそこは鮮やかな花畑だった。

 『すごい…綺麗…。』

色とりどりで、キチンと手入れされていて、鮮やかに咲く花はどれも綺麗で一瞬で目が釘付けになった。

花畑に見蕩れている僕をノアさんは微笑ましそうに見つめていた。

 『さて、飛んでみましょうか。おいで《 風の精・フレア 》』

そう言ったかと思うと小さな竜巻のようなものが現れた。水の塊の時と同じようにそれは徐々に変形し、白い鳥の翼のようなものが生えた真っ白のワンピースを着た少女になった。

そして鈴の鳴るような声でその少女は話した。

 《あら、今日は穏やかなお呼び出しね、愛し子。いつだったかは、来い、だなんて乱暴だったのに。》

少女はクスクスと笑いながら話す。ノアさんは眉を下げて笑う。

 『あの時は余裕がなかったんだ。仕方ないだろう?』

話しながら少女はノアさんの手のひらに座った。すると少女は僕の方を向いた。

 《あらあら、人間の子供じゃない。どうしたの?この子。貴方が攫ってきたの?》

その言葉にノアさんは呆れたように答えた。

 『違うよ…。この子はお客さんだ。わかってて言っているだろう…。』

少女の頭を人差し指でウリウリと押しながらノアさんは笑う。少女はくすぐったそうにしていた。

 《ふふ、どうかしらね?それで、私を呼んだ用事はなぁに?》

ノアさんの人差し指を小さな両手でギュッとしながら少女はきく。ノアさんはクスッと笑った。

 『キミの風にこの子を乗せて飛ばせてあげておくれ。俺は自分で飛ぶ。』

(…飛ぶ!?僕が!?)

 『ちょ、ちょっと待って下さい!無理ですよ!僕魔法なんて使えないですし!飛んだことなんて…!』

今までボーッとノアさんと少女のやり取りを見ていたが流石に止める。ノアさんは不思議そう首を傾げる。

 『貴方が魔法を使えなくても私が使えますから…。私の手を離さなければ大丈夫ですよ?』

(…諦めよう。)

 僕は断ることを諦め、ノアさんの言う通りにする。

 『はい、私の手を離してはいけませんよ。もし手を離したりすると落ちるか、どこかに飛んでいってしまいますからね?』

そう話すノアさんに少し怯えながらもノアさんの手を握る。ノアさんは微笑む。

 『あまり動かないで下さいね。フレア、風を。』

少女は小さな手のひらに風の塊のようなものを作っていた。そしてそれを僕の足元へと飛ばしす。

すると僕の体は徐々に浮かび上がり、気付けばあの花畑が上から見下ろせるほど高くまで飛んでいた。

ノアさんの方を見るとノアさんの周りには風の塊のようなものはなく、どうやって飛んでいるのかわからなかった。僕がノアさんをみつめ首を傾げているとノアさんはニコッと笑う。

 『…?…あぁ、どうやって飛んでいるか気になりますか?』

僕はコクコクと頷く。

 『自分の魔力で飛んでいるんですよ。見た目には出ませんが…羽根でも出しましょうか。』

バサッ

という音と共にノアさんの背中にはノアさんの髪の色と同じ白銀色の大きな翼が生えていた。

僕は驚いてその拍子にノアさんの手を離してしまった。

 『あ…。』


僕の体は真っ逆さまに落ちていった。反射的に目をギュッと瞑る。…けれどいくら待っても体に痛みは訪れず、代わりにふわっと甘い香りがした。

そっと目を開けるとノアさんが呆れ顔をしていた。

 『まったく…手を離してはいけませんよ、と言ったじゃないですか…。罰として少しの間この格好で花畑を上から眺めてて頂きますよ。』

手を離してしまったことに申し訳なくなっていると僕の今の格好に気が付いた。…お姫様抱っこされてる。

 『ノ、ノアさん、流石にコレは…。』

恥ずかしくて俯きながら言うとノアさんは楽しそうに笑う。

 『罰ですから、どんなに恥ずかしくても少しの間は我慢して下さいね。』

この格好も恥ずかしいけど、何より僕の顔を熱くさせるのはノアさんの顔が近いこと。

それと…さっきみたノアさんの翼の生えた姿が本物の神様みたいで、とても綺麗で僕の頭から離れないことだ。あんなに綺麗な人にいま抱き抱えられてるのかと思うと顔が熱くてしょうがない。

 ノアさんに抱えられたまま花畑の上を飛ぶ。花畑が全部見渡せてすごく綺麗だ。
いつの間にか僕は顔の熱さも恥ずかしさも忘れ景色を見ることに集中していた。

 『ほら、顔を上げて前を見てみて下さい。』

言う通りに前を見ると穏やかな淡い夕日の光が花畑に差し込み、鮮やかで幻想的な景色があった。

上から見るその景色はとても綺麗で、でも写真に残す気にはならなかった。きっとこの景色は写真を撮っても、実際に見てない人には上手く伝わらない。自分の目で見るからこそ綺麗なものだ、と思った。

少しの間その景色に見蕩れてからノアさんと一緒に地面へ降りる。

僕をソッと下ろすとノアさんは目を細めて笑った。

 『魔法を信じる気にはなりましたか?』

僕はさっきまでの景色を思い浮かべる。

 『はい!』

そして笑顔でそう返す。ノアさんは僕の頭をクシャッと撫でた。

 『さて、子供はもう帰る時間ですね。』

そう言ってノアさんはお店の出口へ案内してくれた。そして扉の前で急に重苦しい思いが体を巡る。

(…帰りたくない…。あんな家に帰っても何も無い…。)

斜めにかけているカバンをギュッと握り俯く。

 『…帰りたくないのですか?』

僕の目の高さまでかがみ、ノアさんは問いかける。僕は頷き黙り込んでしまった。

(…黙っていたって何もならないのはわかってる。)

 『力を貸して差し上げましょうか?』

僕を見つめながら妖しげに笑った。

 『えっ…?』

顔を上げた僕にノアさんは続ける。

 『ご両親に不満があるのでしょう?どんなご両親をお望みですか?優しくて美人なお母様?面白くて頼りがいのあるお父様?私が貴方の思い通りにして差し上げましょう。』

そうはっきりと言い切り、怖いくらいに綺麗な顔で微笑んだ。
そのあまりにも妖艶で綺麗なノアさんの顔に僕は自然とうなづいてしまった。

 『ぼ、くは、優しくて、料理、が上手でノアさんみたいに綺麗なお母さん、と僕、の事が大好きなかっこいいお父さん、が欲しい、です。』

そう言葉が口から零れた。ノアさんは僕の頭を優しく撫でる。

 『承知いたしました。全ては貴方の意のままに。』

そして何かを唱え始めた。

 《 その身 その意思 その心 全ては私の意のままに 》

そう唱えているノアさんの髪の色は天使の羽根のような白銀色ではなく、真っ暗で星もない夜空のような色に。
瞳はサファイアのような青から血のような赤に。

その姿は、花畑で見た神様のような姿とは全く違う、見た者全てが進んで闇に堕ちていきそうな酷く綺麗な悪魔だった。

 ボーッと悪魔のような姿になったノアさんを見ていたら、気づいた時にはノアさんは僕の前から姿を消していた。

 『ノアさん!?』
 『はぁ~い。』

ゆったりとした返事をしながら元の白銀色の髪に青い瞳の姿に戻ったノアさんが現れた。

 『どこに行ってたんですか?』

そう問うとノアさんはさも当然のように首を傾げた。

 『少し、奥の部屋へ。先程の姿では貴方を怖がらせてしまうでしょう?』

当然のように自分を怖い物扱いするノアさんにどこか少しモヤッとした。

 『さぁ、家までお送り致します。』

そのまま手を引かれ、そのモヤモヤは解決できなかった。

 ノアさんに送られ、家のドアの前に立つ。

 『そのドアを開ければ、貴方の理想のご両親が待っています。ではまた、どこかで。』

そう言ってノアさんは闇に溶けるように消えていった。

 僕は恐る恐るドアを開けて中に入った。
今の時間は夜の七時。いつもならお母さんは鬼の形相で僕を怒る。

けどいつまで経ってもお母さんの怒鳴り声はおろか、足音さえも聞こえてこなかった。僕はそのままリビングに向かった。

中に入ると、物凄く綺麗な女の人がご飯を食卓に並べていた。

 『お母さん…?』

ボソッと呟く。するのその物凄く綺麗な女の人は僕の方を向いた。

 『なぁに?どうしたの?』

そして綺麗な声で返事をした。

(これが僕のお母さん…?ノアさんよりは綺麗じゃないけど…あれ?ノアさんって、誰だっけ?…まぁいいや、でも若くて女優さんよりも綺麗なんじゃないかっていうくらい綺麗だ。)

 『なんでもないっ。』

少しだけ弾んだ声でそう言って自分の部屋に行った。

 部屋で椅子に座りながら僕は〿〿〿〿から貰った薬の瓶を眺めた。僕の心は凄く踊っていた。

あんなに綺麗な人が僕のお母さんになったんだ、と思うと嬉しくてしょうがなかった。並べていた料理も美味しそうで、思い出しただけでもお腹がなりそうだった。

僕は制服を着替え、薬を一粒飲んで、ニコニコしながらリビングへ戻った。
そこには俳優さんかと思うほどカッコイイ人がいた。僕は迷わずに飛びついた。

 『お父さん!』

その人は僕をしっかりと抱きとめた。

 『どうした?随分機嫌がいいな。』

そう言って笑いながら僕の頭を撫でた。その様子をお母さんは微笑ましそうに眺めていた。

 (三人で色んな話をしながらご飯を食べる、なんてどれくらいぶりだろう。)

そう思いながら僕は久しぶりに家族の食事を楽しんでいた。するとお母さんの声のトーンが急に下がった。

 『ところで、貴方はご飯の前に何を食べたの?』

不気味なほど綺麗な微笑みを浮かべ、僕に問いかける。

 『え…?何も…食べて、ないよ…?』

僕にはその笑みが恐ろしく見えて薬を飲んだことを言えなかった。するとお母さんは箸を持つ僕の腕を取れるんじゃないかと思うくらい強く掴んだ。

 『いっ、痛いよ!お母さん!急にどうした、の…。』

どうしたのか聞こうとした時、お母さんの瞳があの時の〿〿〿〿のように真っ赤になっているのに気がついた。

怖くなって声が出なくなる。

 『何も食べてない…?嘘はダメよ?何か食べたでしょ?お菓子?お薬かしら?どこか痛いの?どうして飲んだことを隠したの?お母さんには言えないの?どうして?』

僕の腕を掴む力をギリギリと強くしながらお母さんは話し続ける。

 『お母さんは貴方の事全部知りたいの。お母さんなんだから当然でしょ?』

僕は怖くて涙を流していた。

お父さんに助けを求めようとお父さんの方を向いても、お父さんはただ、ニコニコと微笑みながら僕らを眺めているだけだった。

 『お母さんに内緒で何か口にするなんてダメじゃない。何かあったらどうするの?』
 『っお父さん!助けてっ!』

やっと出るようになった声でお父さんに助けを求めるが、お父さんはニコニコと微笑んだままだった?

 『助ける?どうして?お母さんはお前の事を心配してるんだ。お母さんはお前を守りたいんだよ。お母さんは優しいなぁ。』

(っ!?優しい!?これが!?違う!これは、支配だ!相手の全てを知って、縛り付けるのは優しさなんかじゃない!僕はこんなの望んでない!)

僕はボロボロと泣きながら心の中でそう叫ぶ。

 《 おやまぁ。 》

そのとき、低く落ち着いた綺麗な声がした。声がした瞬間お母さんの、腕を掴む力が弱まり、僕はお母さんの腕を振り払った。お母さんもお父さんも微動だにしなくなった。

 『お母さん…?お父さん…?』

部屋には僕の掠れて揺れる声だけが響いた。
すると部屋に宝石のような青い目の白猫が現れた。

 《 貴方は随分とわがままですねぇ。優しいお母様が欲しいと願ったのは貴方なのに。これは望んでいないと仰る。 》

その白猫酷く聞き覚えのある声だった。

 『誰、なの…。』

僕は揺れる声のまま言う。
すると白猫の周りにふわふわとした煙が現れた。
すると白猫の声はくぐもりボヤけた声からハッキリとしたものに変わる。

 《 先程ぶりです。私、ノアと申します。』

煙が晴れると中から白銀色の髪の綺麗な人が現れた、と同時に僕の頭の中を記憶が駆け巡った。
少しフラッとしながらも僕は立ち上がる。

 『…ノアさん。』

ノアさんはニコリと微笑む。

 『はい。どうか致しましたか?』

僕は怒鳴るように声を張る。

 『これは!僕が望んだお母さんたちじゃない!元に戻してよ!』

するとノアさんは呆れたように言葉をこぼす。

 『はぁ…別に構いませんが、本当にわがままですね、貴方。お母様は貴方を心配なさってるんですよ?お優しい方じゃありませんか。お父様もかっこよくお優しい方ですよ?お母様の意志を尊重なさる。奥様思いのいい旦那様です。それでも元に戻せと仰るんですか?』

ノアさんのその言葉に僕の中で何かが切れた音がした。

 『こんなの!優しさなんかじゃない!お母さんのは支配!お父さんのは放棄だ!こんなのが優しさだなんて僕は絶対に認めない!こんな人なんかより、元の口うるさいお母さんの方がずっと綺麗で優しかった!元の仏頂面のお父さんの方がずっと頼もしくてかっこよかった!』

涙をボロボロと零しながら息が切れるほど叫んだ。静かな部屋に、俯く僕の嗚咽だけが響く。

 『その言葉をお待ちしておりました。』

ゆっくりと僕に近づき、酷く穏やかな声でノアさんはそう言った。

僕はバッと顔をあげた。ノアさんは僕の目から零れる涙を手で優しく拭う。

 『私は貴方にそう思って欲しかったのです。』

僕はまだボロボロと泣いていた。

 『貴方が煩わしく思っているとわかっていても、貴方のお母様は貴方を思うあまり口うるさくなってしまっていただけ。
貴方が寂しく思っているのはわかっていても貴方のお父様は声のかけ方がわからず、疎遠になってしまっていただけ。
貴方のご両親は貴方を愛しています。ただその思いを貴方に伝えるのが下手なだけなんです。ですが、それは貴方も同じでしょう?普段からお母様に感謝の気持ちを伝えていますか?
ご飯や学費、今まで育ててきて下さったお礼の気持ちを。
お父様の日頃の疲れを労わっていますか?親の心子知らず、とは言いますが貴方はそれが顕著でしたね。
口うるさいのは嫌われているから、話をしてもらえないのは愛されていないから。
そう思っていたのではないですか?
…人間の一生は短く、ご両親は貴方にとって唯一の存在です。ご両親にとっても貴方は唯一の存在です。
互いを信じ、歩み寄りながら生きていくことが大切なのです。
いつまでも、構って構って僕を見て、ではいけません。少しずつでも大人にならなくてはならないのです。
そうすれば視野は広がり、ご両親からの愛にも気づきやすくなるのではないですか?』

僕と目線を合わせ、頭を撫でながら優しく告げた。

 『貴方はまだ子供です。これからいくらでも変わることが出来ます。…大人になる、と私と約束してくれますか?』

ノアさんはそっと小指を差し出した。僕は頷き、自分の小指を絡めた。ノアさんは目を細めて微笑んだ。

 『…約束ですよ。私は貴方が大人になるまでずっと見守っています。急に大人になる必要はありません。貴方のペースで、ゆっくりと大人になってください。』

そう言い絡めた小指を解く。

 ノアさんは立ち上がり、お母さんたちに近づいた。そして二人の頭に手を添える。

 《 その身 その意思 その心 全ては貴方の意のままに 》

そう唱えると二人の姿は元の不格好なお母さんとお父さんに戻っていった。二人の姿が完全に元に戻るとノアさんは僕に近づいてお母さんに掴まれて赤くなった場所に触れて少し悲しげな顔をした。

 『…怪我をさせてしまうつもりはなかったのですが…。申し訳ありません…。』

苦しそうな声でノアさんは謝る。
すると僕の腕に光の帯が巻き付いてきた。ジッとそれを眺めているとやがて溶けるようにそれは消えていき、光の帯がなくなった僕の腕には怪我が一切なくなっていた。

 『ありがとうございます。』

お礼を言うとノアさんは眉を下げて酷く申し訳なさそうに笑う。

 『いえ、私のせいですから。』
 『…あっ…ノアさん、ちょっと待ってて下さい。』

そう言って自分の部屋に向かった。僕は自分の部屋から薬の瓶を持ってリビングに戻った。

 『これ、返します。』

薬の瓶をノアさんに渡しながら言う。ノアさんは不思議そうな顔をしていた。

 『…自分の力でなんとかします。これは、僕の問題だから。』

僕はノアさんの目を見つめて言う。ノアさんは目を丸くしていたが、すぐにフッと笑った。

 『そうですか。期待しております。』

 ノアさんは僕から少しだけ離れた。

 『それでは今度こそ、さようなら。また、どこかで。』

その言葉と共に空気に溶けるように消えていった。すると僕の視界がぐにゃりと歪み、見えなくなった。

 僕が目を開けるとそこは自分の部屋だった。部屋着にも着替えて机の前の椅子に座っていた。

すると下の部屋から僕を急かす声が聞こえた。

 『蓮~。ご飯よ~、早く降りてきなさ~い。』

いつもと変わらないはずのお母さんのその声に酷く安心した。

 『はーい!』

少しだけ震えたが、なるべく大きく元気な声で返した。

 その日のご飯もお母さんはいつも通り口うるさかったし、お父さんはなんにも喋らなかったけど僕はその空間が凄く幸せだった。

 ご飯を食べ終わって自分の部屋に戻って椅子に座る。今日の学校の復習でもしようと机を見ると机の上には、青色の細いリボンがあった。

どこかで見た事があるような気がしたけど、それがどこかはわからなかった。でも捨てる気には何故かなれなくて、机の引き出しの中に閉まった。

 そのリボンを見てると胸が少し高鳴って、でも、どこか落ち着いて。よくわからない気分になるが不思議と嫌な気は感じなかった。

…少し、守られるような感覚もした。


────

 『…お母さん、ね。親ってなんなんだろうな。どんな感じなんだろう…。』

ポツリ、誰に問うでもない問いが空に消える。

 『…あの子が大人になったら、また、会えるかな…。…無理、だろうなぁ。また記憶、消しちゃったもんな…。いつか、俺みたいなやつにも、誰かと笑い合える日が来るのかな…。』

苦しみの混ざる声で魔法使いは呟く。

 《…泣いているの?私たちの愛し子。》

 『…泣いてないよ、カノン。俺に泣く資格なんてないさ。』

 《…嘘はダメよ、私たちの愛し子。泣いていないのなら貴方の頬を伝うそれはなぁに?》

魔法使いは、痛みに耐えるような苦しそうな顔をしながら笑う。

 『…そう…だなぁ、雨、かな。カノン、キミの力で雨を止めておくれ。…お願いだ。』

揺れる魔法使いの言葉を精霊は受け止めた。

 《…いいわ。でも、今回だけよ。また今度雨が降った時は別の誰かに頼んで頂戴。…この雨は、私たちには重たすぎるわ。ずっとは止めてあげられない。…可哀想な私たちの愛し子。魔法使いなんて辞めてしまえばいいのに。辞めて、私たちと同じになってしまえばいいのに。どうして魔法使いでいつづけるのよ。そんなの苦しいだけじゃない。》

  『…約束を、したんだ…。』

酷く、優しい声で魔法使いは呟いた。

 《さっきの人間の子のこと?見守るなんて精霊でも出来るわ。それなら…。》

 『昔、ずっと昔に、ある人と…。』

昔を懐かしむように魔法使いは目をつぶって微笑んだ。

〖 いつか、また、生まれ変わって出会った時は、その時は、私に魔法を教えて頂戴?〗

ゆっくりと目を開けた魔法使いの宝石の瞳に、涙はもう残っていなかった。

 『また、出会うまで俺は、魔法使いでいなきゃいけない。だから…精霊にはなれない。ごめんよ、カノン。素敵なお誘いだけれどね。』

精霊は、呆れたような、安心したような様子だった。

 《大事な人なのね…。貴方がそんなに人に執着するなんて…。このお誘いはいつでも有効よ。…またね、私たちの愛し子。》 

 『あぁ、またね…。』


 『…いつまで、待てばいい…?……会いたいよ……アリス……。』

首から提げた、銀色のロケットを握る魔法使いの絞り出すような声は、誰にも聞こえることなく、部屋に溶けていった。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

優奎 日伽 (うけい にちか)

初めまして (=゚ω゚)ノ

“薬屋” に惹かれて覗いて見れば、『魔法使いかぁ』と猫も杓子もなワードにちょっとガックリ。
でも取り敢えず読んでみるかと読み進めれば、お気に入り登録です!! (*´ω`*)

異世界召喚とか転生とか、みんなそればっかでちょっと食傷気味だったので、現代の日本が舞台で齧り付きッ!

これからも楽しみにしてます。
無理をせず、マイペースで頑張ってください (^_^)/

2018.08.07 言ノ葉

感想、お気に入り登録ありがとうございます。
薬屋要素があまり出せずすいません(;´・ω・)
自分の趣味全開なものですが、気長にお待ちいただけたら幸いです。
最後にもう一度、ありがとうございます。

解除

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