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お出かけ 1
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柚琉視点
「たのしみっ!!」
「柚はお外出るの初めてなんだっけ」
「うん。まだ狙われる危険がないとも限らないし嫌なことはさせられないしちょっと我慢してもらってたんだ」
「庭があるといっても外に比べると狭いものね」
みんなでおでかけ!!
翔にぃにはお仕事終わったら来るんだって。
僕?
僕はねー夏にぃににおんぶしてもらってるの~。
しっぽ見てたらね、歩きながら触るのは危ないからっておんぶなら触っていいよって。
ふわふわわーい。
「ぬいぐるみは持って来れなかったからね。夏のしっぽで満足して貰えるならいいんだよ」
「ぬいあるよー?」
「「「「え?」」」」
夏にぃにの背中と僕のお腹で隠してたの。
「くまちゃん!!ちゃんとおきがえしたのー」
「柚…汚れちゃうから置いてこようねって言ったのに」
「汚れると泣いちゃうのは柚なのに…」
「くまちゃんもいっしょにおでかけするのー」
ぴくにっくっていってたの。
みんなでお外でご飯食べたり遊んだりするんだって。
「ここでいいかな」
「ふぁぁ…!!」
広い!!
お庭より広いっ!!
あっ!!
あっちお水いっぱいある!!
「柚?遊ぶなら目の届く範囲でね?」
「はーいっ!!」
「柚待って!!夏も行くから!!」
お外真っ暗だから僕も遊べるのっ!!
いーっぱいねんねしたよっ!!
でもねでもね、直にぃにがくれたふわふわ浮かんでる明かりさんがないところは怖いの。
「なつにぃにー!!」
「え?どうしたの?」
「あっちこわい…くらいのこわいー」
「怖いの?じゃあもうちょっとライト増やそうか」
夏にぃにが小さく何かを呟くと明かりさんがいっぱい増えた。
「これだけあればいいかな?柚に追尾するようにしたからね」
「ありがとっ!!」
僕はたーっといっぱい走ってみた。
お庭じゃあんまり走れないもんね。
お庭はお花がいっぱいあるからダメなの。
「…おみず」
あそこのお水いっぱいのところ気になる…けどお水嫌い。
落ちちゃう?
お風呂みたいに足つく?
「柚?どこか行きたいところあるの?」
「あっち…」
「…湖?あそこはちょっとやめておこうか」
「なんで?」
「柚の嫌いなこわーいおばけが出るから」
「ふぇっ!?」
おばけさんいるの!?
「ままー!!ぱぱー!!」
僕は慌ててみんなの所に戻った。
「柚どうしたの?もう遊ばないの?」
「こわいー!!もうかえる!!かえるー!!」
「お外でご飯にしないの?」
「夏がお化けって言っちゃったからかも。…あの湖からセイレーンの気配したから柚に近づいて欲しくなくて」
「あー…」
おばけ嫌っ!!
おばけいるならお外行かないっ!!
おうちにいるの!!
おうちでみんなで遊ぶのっ!!
「ゆーず。口開けて?」
「う?」
パパは何かを口に入れてくれた。
「あまぁい…」
「柚用のおやつだよ。気に入った?」
「んっ!!」
「今日このおやついっぱい持ってきたからお外で食べようと思ったんだけど…柚が帰るなら残念。このおやつはもうないないだね」
「え?」
「お外用のおやつだから。おうちだと柚はおやつに赤いの飲むでしょ?」
うー…おやつ欲しい…けどおばけやだ。
「…おばけ来ない?」
「来ないよ。来たとしてもパパとにぃにで追い払ってあげるから」
「消滅させるの間違いでしょ」
「憑かれるよりかは消した方が楽だからね」
おばけ来ないならお外でもいいかな?
おやつ食べたいもん。
「おやつちょーだい」
「これか?」
ぱくっ、と口にして…あれ?
「しょーにぃにっ!!」
「仕事終わったから急いで来たんだ。美味いか?」
「うんっ!!」
ぎゅーする。
にぃにとぎゅーするっ!!
「ぎゅー」
「だっこか?」
「…しょーにぃにくしゃい」
なんか変な匂いする。
夏にぃにがくさかった時とは違う匂い…?
「あぁ…今日ボヤ騒ぎがあったからそれかもな」
「ボヤ?大変ね…書類なんかは大丈夫だったの?」
「訓練中にバカやったやつがいたみたいだな。訓練所内が多少燃えた程度だが使われてた木材が煙の出るやつでな…匂いがついたのかも」
「落としましょうか…」
ママが手をかざすとにぃにの体がぱぁって明るくなった。
「柚、どうだ?」
「くしゃいない。にぃにのにおいっ!!」
「俺の匂いってなんだ?」
分かんないけどにぃにの匂いっ!!
安心する匂いなのー。
「たのしみっ!!」
「柚はお外出るの初めてなんだっけ」
「うん。まだ狙われる危険がないとも限らないし嫌なことはさせられないしちょっと我慢してもらってたんだ」
「庭があるといっても外に比べると狭いものね」
みんなでおでかけ!!
翔にぃにはお仕事終わったら来るんだって。
僕?
僕はねー夏にぃににおんぶしてもらってるの~。
しっぽ見てたらね、歩きながら触るのは危ないからっておんぶなら触っていいよって。
ふわふわわーい。
「ぬいぐるみは持って来れなかったからね。夏のしっぽで満足して貰えるならいいんだよ」
「ぬいあるよー?」
「「「「え?」」」」
夏にぃにの背中と僕のお腹で隠してたの。
「くまちゃん!!ちゃんとおきがえしたのー」
「柚…汚れちゃうから置いてこようねって言ったのに」
「汚れると泣いちゃうのは柚なのに…」
「くまちゃんもいっしょにおでかけするのー」
ぴくにっくっていってたの。
みんなでお外でご飯食べたり遊んだりするんだって。
「ここでいいかな」
「ふぁぁ…!!」
広い!!
お庭より広いっ!!
あっ!!
あっちお水いっぱいある!!
「柚?遊ぶなら目の届く範囲でね?」
「はーいっ!!」
「柚待って!!夏も行くから!!」
お外真っ暗だから僕も遊べるのっ!!
いーっぱいねんねしたよっ!!
でもねでもね、直にぃにがくれたふわふわ浮かんでる明かりさんがないところは怖いの。
「なつにぃにー!!」
「え?どうしたの?」
「あっちこわい…くらいのこわいー」
「怖いの?じゃあもうちょっとライト増やそうか」
夏にぃにが小さく何かを呟くと明かりさんがいっぱい増えた。
「これだけあればいいかな?柚に追尾するようにしたからね」
「ありがとっ!!」
僕はたーっといっぱい走ってみた。
お庭じゃあんまり走れないもんね。
お庭はお花がいっぱいあるからダメなの。
「…おみず」
あそこのお水いっぱいのところ気になる…けどお水嫌い。
落ちちゃう?
お風呂みたいに足つく?
「柚?どこか行きたいところあるの?」
「あっち…」
「…湖?あそこはちょっとやめておこうか」
「なんで?」
「柚の嫌いなこわーいおばけが出るから」
「ふぇっ!?」
おばけさんいるの!?
「ままー!!ぱぱー!!」
僕は慌ててみんなの所に戻った。
「柚どうしたの?もう遊ばないの?」
「こわいー!!もうかえる!!かえるー!!」
「お外でご飯にしないの?」
「夏がお化けって言っちゃったからかも。…あの湖からセイレーンの気配したから柚に近づいて欲しくなくて」
「あー…」
おばけ嫌っ!!
おばけいるならお外行かないっ!!
おうちにいるの!!
おうちでみんなで遊ぶのっ!!
「ゆーず。口開けて?」
「う?」
パパは何かを口に入れてくれた。
「あまぁい…」
「柚用のおやつだよ。気に入った?」
「んっ!!」
「今日このおやついっぱい持ってきたからお外で食べようと思ったんだけど…柚が帰るなら残念。このおやつはもうないないだね」
「え?」
「お外用のおやつだから。おうちだと柚はおやつに赤いの飲むでしょ?」
うー…おやつ欲しい…けどおばけやだ。
「…おばけ来ない?」
「来ないよ。来たとしてもパパとにぃにで追い払ってあげるから」
「消滅させるの間違いでしょ」
「憑かれるよりかは消した方が楽だからね」
おばけ来ないならお外でもいいかな?
おやつ食べたいもん。
「おやつちょーだい」
「これか?」
ぱくっ、と口にして…あれ?
「しょーにぃにっ!!」
「仕事終わったから急いで来たんだ。美味いか?」
「うんっ!!」
ぎゅーする。
にぃにとぎゅーするっ!!
「ぎゅー」
「だっこか?」
「…しょーにぃにくしゃい」
なんか変な匂いする。
夏にぃにがくさかった時とは違う匂い…?
「あぁ…今日ボヤ騒ぎがあったからそれかもな」
「ボヤ?大変ね…書類なんかは大丈夫だったの?」
「訓練中にバカやったやつがいたみたいだな。訓練所内が多少燃えた程度だが使われてた木材が煙の出るやつでな…匂いがついたのかも」
「落としましょうか…」
ママが手をかざすとにぃにの体がぱぁって明るくなった。
「柚、どうだ?」
「くしゃいない。にぃにのにおいっ!!」
「俺の匂いってなんだ?」
分かんないけどにぃにの匂いっ!!
安心する匂いなのー。
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