普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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はっぴーばーすでー 2

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柊二視点

「まま!!おたんじょうびおめでと!!」
「ありがとう」
「ほら、柚、これ渡すんでしょ?」
さっき届いたばかりのネックレスの箱を柚に握らせた。
「あい!!」
さっき握らせた箱と…もう1つ綺麗に丸められた紙を差し出した。
「あら…こっちは何かしら」
「あのね、まま!!」
「私?」
「ままかいたの」
「ありがとう。これは額に入れて飾りましょうね」
「うん!!」
額に入れた後、端に柚がプレゼント用に巻いていたリボンを結んだ。
「こっちの箱も開けてもいいかしら」
「うん!!あけてあけて!!」
開けてと言いながらリボンは柚が解いていた。
…人族の店がやるリボンの結び方は複雑だから絡まっちゃってるよ…。
あ、諦めて箱だけ抜いた。
「まぁ…ネックレス?」
「ぼくがえらんだの!!」
「ありがとう…付けてもいいかしら?」
「うん!!」
柚…は付けられないのでメイドに付けてもらった。
「どう?」
「ままきれい!!」
「とっても嬉しいわ」
えへへと笑った柚が離れ、僕は雫の横に腰かけた。
「これ高かったでしょう?」
「さぁ?値段も請求書も見てないし。とっても綺麗だよ」
「ありがとう」
今日は雫の誕生日。
そして…僕達の結婚記念日。
魔族の方でも人族の方でも書類を提出したのは今日だから。
「…何年目だっけ」
「もう忘れたわ」
「これからも…何年先も何百年先も…何千年先も一緒にいてください」
「ふふ、当たり前よ。死ぬまで…死んでも一緒よ」
「なになにー?ぼくも!!ぼくもいっしょするー!!」
ソファーで寄り添っていたところに柚が2人の膝の上に座った。
器用に座るね…。
「ママがパパを愛してるって話よ」
「パパも愛してるよ」
「ぼくも!!ぼくも!!…えっと…あい…あいちてりゅ!!」
「「上手に言えました」」
「えへへ~」
撫でられるのが大好きなのか頭を撫でるとふにゃふにゃ笑う。
口角をんじゃなくてって感じ。
「あのね、ぼくのおたんじょーびもね、なでなでして?」
「そのくらい毎日するわよ」
「柚の誕生日か…何しようね」
柚の誕生日もあとふたつきくらいか。
プレゼントは何がいいかな。
行きたい場所はあるのかな。
お披露目?
そんなのするか。
何か文句あるならかかってこい?
僕らのところまでたどり着けるのならな。






























侵入者、及びは門番、執事、メイドにていねーいに対応されてお帰りになります。…土に。
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