普通の学生だった〜番外編｡「吸血鬼」

飴と鞭 2

椎名視点

｢んまんま｣
｢…問題は正解…道徳系も……ん？柚琉くん､これどういうこと？｣
｢なぁにー？｣
｢もしボールが道路に出たら｡って問題｡なんで書いてないの？｣
｢ぼくぼーるおそとであそんだことないの｣
｢あー…｣
柚琉くんにとってボールはボールプールかあの転がすやつだけだもんね｡
…これ問題として成り立ってなかったわ｡
｢…道徳系は大丈夫だけど…ど!!魔族としてはどうなのこれ!!｣
｢にゅ？｣
虫がいたら→おはなにのせる｡
魔物がいたら→まものってなぁに｡
(ちなみに柚琉くんはまだ文字ほとんど書けないので音声回答です｡音が文字になる魔道具使って回答しました｡)
｢…いや…あの親だしな…知らなくてもいいんだろうけど…いや弱肉強食……完全に弱いよね…｣
せめて能力をコントロール出来れば最強になれるんだけど｡
侮られないようになるんだけど｡
｢能力のコントロールか…｣
魔力…のコントロールなのかな？
夏羽くんに学校でどう習ったか聞いた方がいいか｡
｢…すぴぃ…｣
食べながら寝ちゃった｡
パンケーキに突っ込む…ことは無かったけどちゃんと寝かせるか｡
フォークを手から外してベッドに乗せた｡
｢おやすみ｣
｢ふにゅ…すぴ…｣