普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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柚琉視点

「いたぁい!!やぁや!!やぁ!!」
「暴れんな!!服まで濡れるぞ!!」
「やぁぁぁぁ!!」
バタバタしても水をかけるのをやめてくれなかった。
お水怖い!!
痛い!!
「やぁや!!」
「遅いわよ。…どうしたの?シャワー嫌?」
「やぁーー!!」
お兄ちゃんのお母さんは僕をギュッて抱きしめた。
「大丈夫よ、怖くない。こっちで手当しましょうね」
「うー…くすん」
「母さんすご…」
「経験よ」
僕はソファーに座らされ……あの青いのが出てきた。
「やぁや!!いたいの!!やんない!!」
「…子供用の沁みないやつよ?」
「いたいのやぁや!!」
「ちょっとだけよ」
ガーゼに青いのをつけておひざとおててをぽんぽんってされた。
「っ!!」
「ほら、もうおわり。あとは絆創膏貼りましょうね」
「…うさちゃん?」
「ごめんね。うち男の子しかいないから可愛いのはないの」
「うさちゃん…」
くすん…。
痛いの頑張ったのにうさちゃんないの…?
「…あ、これでどうかしら」
おひざに貼られたおっきな絆創膏にうさちゃんの絵が描かれていた。
「うさちゃん!!」
「これでいいみたいね。たもつ、戸棚のお菓子とオレンジジュース持ってきてあげて。おうちの電話とかお父さんやお母さんの名前は分かる?」
「わかんない…」
「…そう。私は少し交番に行ってくるから惟とおやつ食べて待っていてね」
「うん…」
たもつお兄ちゃんがくれたジュースとドーナツ美味しい…。
「惟、あとは任せたわよ」
「わかった」
…まま…ぱぱぁ…くすん。
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