普通の学生だった〜番外編。「吸血鬼」

かーにゅ

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復活 2

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直人視点

午前中はベッドの上にいた柚もお昼寝を経てちょっと元気になったみたいでふわふわのラグの上で遊び始めた。
「眠たくなったらベッドに戻るんだよ?それか周りの人に言う、分かった?」
「うん!!」
仕事は柚の部屋でできる書類だけ持ってきた。
柚の部屋の机だと足が短くて床に座らないと出来ないけど仕方がない。
「あのねーぼくねーぱずるやるのー」
「こちらでしょうか?」
「ちがうのー」
「柚のパズルの箱は隣の部屋にあるよね。それごと持ってきてあげて」
「いえ…その箱はここにあるのですが」
「柚琉様はどれも違うと」
「…え?」
柚の知ってるパズルで…その箱に入ってないもの?
何それ?
「ねこちゃんなのー」
「「あっ」」
メイド2人は気づいたみたいだ。
「…もしや猫の立体パズルの事でしょうか…?」
「うん!!」
「あれは完成させて柚琉様がお部屋にも飾ると仰っていたでしょう?」
「…ねこちゃんもーない…?」
「「はい…」」
「あぅ…」
母さんと買っていた猫の立体パズルは全部遊んじゃって完成させてたってこと?
「物置部屋にいくつかパズルあったはずだからそれ持ってきて。柚の物置部屋は覚えてるよね?」
「はい」
「鍵は渡してあるよね」
「いってきます」
「いってらっちゃい!!」
柚はラグの上からバイバイと手を振っていた。
珍しいな…。
「…直人様、こちらですよ」
「あ」
昨日ベッドから柚が抜け出そうとしちゃうから付けたゲート…。
ラグを囲うようにしてあったんだった。
ボールで遊ぶのにもちょうどいいってそのままにしてたけど…邪魔だったかな。
「にぃにあそぼっ!!」
「にぃにはお仕事あるからちょっと待ってね」
…あ、これ数字違う。
「…これとこれは修正…こっちは受理っと…」
「にぃにおしごとおわった?おわった?」
「終わったよ。何して遊ぼうか」
「ぱずるー!!」
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