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正しいメイク 2

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雫視点

「やっぱりこの仕事受けてよかったわな」
プロの人のメイクの方がいいものね。
…やっぱり雇った方がいいわよね。
となるとその子たちの部屋も用意しなくちゃいけないし…使用人棟でいいのかしら?
私達のいる本館に部屋を用意させた方が。
「おーおもちゃ取り上げられて拗ねてたのにすっごい笑顔」
「あら柊二も来たの?仕事は?」
「死ぬ気で終わらせてきて魔王に何か言われる前に拘束魔法で口封じて転移してきた」
「大丈夫なの?それ…」
「大丈夫大丈夫。隣に宰相いたしそのまま仕事させるって。拘束されてるから逃げ出せないんだよね、あはは。いつも僕達家族に押し付けてる分自分が仕事しろってことだよ」
「まぁ…そうね」
2人で撮影に勤しむ柚を眺めていた。
眩しくて暑いほどのライトを浴びても嫌な顔もせず汗もかかない。
…まぁ魔族なのだし…こっちには火炎地獄もあるから慣れているというのもあるのよね。
柚はそこに連れていったことはないのだけど…。
だってあの子なら溶けちゃいそうじゃない。
「ままぁ!!ぼくできた!!じょーずって!!」
「あら、良かったわね」
「じゃあこれで撮影終わり?久しぶりに親子3人集まったしどっか行く?」
「ぱぱ!!あのね…ぼくおやつたべたい。あちゅいの」
「今は冬よ?」
「あちゅいの…」
「…じゃあ店内でアイス食べれるとこ探そうか」
「うん!!」
柊二は甘いんだから…私もだけれど。
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