普通の学生だった〜番外編｡「吸血鬼」

初めてのステージ 2

直人視点

｢ふにゃぁ…｣
柚にステージを見せてあげようと思って連れてきたけど…店員が酷すぎた。
まず香水臭い。
明らかに媚び売ってくる。
しかもこれ女として擦り寄ってきてない？
気持ち悪い…なんで僕がこいつみたいな低脳なやつの相手すると思ってるんだろ。
｢…ぅやぁ｣
柚が寝そうだし早いとこおもちゃ買って帰るか。
案内されたところにあったおもちゃ全てをカゴに入れてもらい、会計もカードで済ませた。
配送もしてもらうようにしたし…後は夏と柚のおやつ買ったら帰れるかな。
ドーナツショップに行くとそこでも女達からの視線が…｡
…あ､柚半分寝てる｡
しっかりしがみついててくれてるけど…これもう少し深い眠りになったら力抜けそうだな｡
ドーナツも店に置いてある種類をすべて２個ずつ買っておいた｡
夏と柚で同じの気に入った時に満足するまで食べれないと可哀想だし｡
残ったら使用人の子達にもあげればいいよね｡
夏が残せば､だけど｡
｢柚､終わったよ｡おうち帰ろうね｣
｢ふにゃぁ｣
柚が猫化してる｡
ももちゃんの影響かな｡
最近のももちゃんは柚にくっついていくばかりだったし｡
｢…すぅ…すぅ｣
あ､寝落ちた｡
そうなるともちろん全身の力が抜けていく｡
柚を落とさないように抱え直し､ドーナツは隠れていた柚の専属の子達に任せた｡
カードも預けて好きなのかっていいよと言っておいた｡
まぁあの子たちなら変な使い方はしないだろうからね｡
買っても柚関連でしょ｡