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せぶんてぃーん キラキラしたものは大好きです。だからといって高価なものを用意するのはやめてください?
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「ゼム」
「あ、あぁ…悪い。ギルドマスターに直接会ったのは初めてだったから…」
「いつもここにいるんじゃないの?」
「俺はこのセントラルギルドのギルドマスターだが各地にも他のギルドはある。それに俺のギルドの支社もあるからそっちにも顔を出すことだってあるから一つの町に長くいることはあまりないんだ」
ほほぅ。旅するの?僕も連れて行ってくれる?あ、でもまだマーケット見てないんだった。それ見ないとここから離れられないな。
「といっても今はハルがいるからな」
「ほぇ?」
「しばらく遠出はなしだ。まだハルにこの町の紹介もしきれていないだろ?」
「うん。まだマーケット見てない」
「最初がそれか」
だってそれがあるから僕はバルドお兄さんのところにいることを決めたんだよ?冒険者はもう少し後から始めるよ。うん、10歳以上だと認定をもらわないとね。年齢話しても信じてくれないし。
「じゃ僕戻るね」
「あぁ。昼になったら迎えに行く」
「昼っていつ?」
「…今度はこれだな」
また時計の絵を渡された。これがなくても今はゼムたちがいるし代わりに読んでもらえばいいだけなんだけど。
「帰ろー」
「…」
行きと違い無言の三人と託児所へ戻った。そういやここ託児所なのに大人はいないんだね。
「…まさかハルキの親がギルマスだとは」
「全然想像してなかったねぇ」
「…あの氷の帝王と呼ばれたギルマスが…笑ってたわ」
ん?なにその痛い二つ名。僕も昔呼ばれてた名前ならあるよ?性別迷子って。ひどいよね。迷子ではなかったもん。ちゃんと男の子だったもん。
「飴綺麗ー」
窓辺に置くと窓から入る日の光が飴玉に差し込みさらにキラキラと輝いて見えた。
「ハルキはそういう綺麗なものが好きなの?」
「うん。キラキラしたのは好き」
「この部屋にはそういうものはないわね。あ、ぬいぐるみならあるわよ」
「…それはいい」
僕一応男だし…15歳だし…。
「絵本読んでもらってもいい?僕ね、字まだ読めないから覚えたいの」
「そうなの?じゃあこっちで一緒に読みましょ」
ユラは部屋の隅にクッションを二つ並べ一つに自分が座り、もうひとつのほうに僕に座るように促した。
「どれにしようかしら」
「あ…これ」
僕は近くにあった『勇者と魔王』を手に取った。
「これ…前に読んでもらったの」
「あぁ。この国ならどこにでもあるわよ。絵本は高価なんだけどこれだけは国から支給されたの。勇者様のご活躍を国民に知らせるためって」
そうなのか。というかやっぱり絵本は高いのか。僕たくさん買わせたな…大丈夫かな。早く僕も仕事してお金稼ぎしなきゃ。
「ハルはいるか?」
「バルドお兄さんどうしたの?さっき何か渡し忘れたものでもあった?」
まだお昼には早いだろうし。バルドお兄さんが来た理由が本当にわからない。
「いや、さっきキラキラしたものが好きと言っていただろう?これはどうだ?」
さっきの飴と同じく瓶詰めにされた何か。でもキラキラだ。こっちは透き通ってるけど。飴は少し濁ってるんだよね。
「うん。好きだよ」
「ならもらってくれ。じゃあ俺は仕事に戻るから。それはみんなで分けてもいいからな」
「?はーい」
分けるということは…食べ物系の可能性もある?こんなきれいなものが?
「ゼム、ユラ、ウルト。これ何?」
3人にもらったばかりの瓶を見せると3人とも目を見開かせた。
「「「ハニービーの蜜飴!?」」」
「なにそれ」
ハニービーって直訳したら蜂蜜バチになるけど。まぁゲームとかではたまに見るかな。てことはこれはモンスターのドロップ品で作られた飴ってこと?それとも飴がドロップするの?僕ゲームの知識はあんまりないんだけど。
「ハルキ…お前これの価値わかって受け取ってんのか?」
「わかんないから聞いてるの」
「…これ…同じ重さの金と取引されるくらいレアな最高級のハニービーの蜂蜜だけを使った飴よ。私たちがさっきもらった飴とは雲泥の差」
「へ?」
同じ重さの金と取引?それってものすごく高くありませんか?これ好きかで買ってくるレベルのものじゃないよね。でも返したら返したでいらないなら捨てるって言いそうだしな。
「みんなで食べよ」
「…一生に一度食べられたら幸せって言われるハニービーの蜜飴を食べられるだなんて」
「…ユラ、違うこれ…ハニービーじゃない…」
「え?」
「ハニービークイーンのドロップの蜂蜜だけ使ってるんだよ…値段はおよそハニービーの30倍…」
あ、うん、もう何も考えず子供らしく食べませんか。それ考えたら僕たち全員固まると思う。
「あ、あぁ…悪い。ギルドマスターに直接会ったのは初めてだったから…」
「いつもここにいるんじゃないの?」
「俺はこのセントラルギルドのギルドマスターだが各地にも他のギルドはある。それに俺のギルドの支社もあるからそっちにも顔を出すことだってあるから一つの町に長くいることはあまりないんだ」
ほほぅ。旅するの?僕も連れて行ってくれる?あ、でもまだマーケット見てないんだった。それ見ないとここから離れられないな。
「といっても今はハルがいるからな」
「ほぇ?」
「しばらく遠出はなしだ。まだハルにこの町の紹介もしきれていないだろ?」
「うん。まだマーケット見てない」
「最初がそれか」
だってそれがあるから僕はバルドお兄さんのところにいることを決めたんだよ?冒険者はもう少し後から始めるよ。うん、10歳以上だと認定をもらわないとね。年齢話しても信じてくれないし。
「じゃ僕戻るね」
「あぁ。昼になったら迎えに行く」
「昼っていつ?」
「…今度はこれだな」
また時計の絵を渡された。これがなくても今はゼムたちがいるし代わりに読んでもらえばいいだけなんだけど。
「帰ろー」
「…」
行きと違い無言の三人と託児所へ戻った。そういやここ託児所なのに大人はいないんだね。
「…まさかハルキの親がギルマスだとは」
「全然想像してなかったねぇ」
「…あの氷の帝王と呼ばれたギルマスが…笑ってたわ」
ん?なにその痛い二つ名。僕も昔呼ばれてた名前ならあるよ?性別迷子って。ひどいよね。迷子ではなかったもん。ちゃんと男の子だったもん。
「飴綺麗ー」
窓辺に置くと窓から入る日の光が飴玉に差し込みさらにキラキラと輝いて見えた。
「ハルキはそういう綺麗なものが好きなの?」
「うん。キラキラしたのは好き」
「この部屋にはそういうものはないわね。あ、ぬいぐるみならあるわよ」
「…それはいい」
僕一応男だし…15歳だし…。
「絵本読んでもらってもいい?僕ね、字まだ読めないから覚えたいの」
「そうなの?じゃあこっちで一緒に読みましょ」
ユラは部屋の隅にクッションを二つ並べ一つに自分が座り、もうひとつのほうに僕に座るように促した。
「どれにしようかしら」
「あ…これ」
僕は近くにあった『勇者と魔王』を手に取った。
「これ…前に読んでもらったの」
「あぁ。この国ならどこにでもあるわよ。絵本は高価なんだけどこれだけは国から支給されたの。勇者様のご活躍を国民に知らせるためって」
そうなのか。というかやっぱり絵本は高いのか。僕たくさん買わせたな…大丈夫かな。早く僕も仕事してお金稼ぎしなきゃ。
「ハルはいるか?」
「バルドお兄さんどうしたの?さっき何か渡し忘れたものでもあった?」
まだお昼には早いだろうし。バルドお兄さんが来た理由が本当にわからない。
「いや、さっきキラキラしたものが好きと言っていただろう?これはどうだ?」
さっきの飴と同じく瓶詰めにされた何か。でもキラキラだ。こっちは透き通ってるけど。飴は少し濁ってるんだよね。
「うん。好きだよ」
「ならもらってくれ。じゃあ俺は仕事に戻るから。それはみんなで分けてもいいからな」
「?はーい」
分けるということは…食べ物系の可能性もある?こんなきれいなものが?
「ゼム、ユラ、ウルト。これ何?」
3人にもらったばかりの瓶を見せると3人とも目を見開かせた。
「「「ハニービーの蜜飴!?」」」
「なにそれ」
ハニービーって直訳したら蜂蜜バチになるけど。まぁゲームとかではたまに見るかな。てことはこれはモンスターのドロップ品で作られた飴ってこと?それとも飴がドロップするの?僕ゲームの知識はあんまりないんだけど。
「ハルキ…お前これの価値わかって受け取ってんのか?」
「わかんないから聞いてるの」
「…これ…同じ重さの金と取引されるくらいレアな最高級のハニービーの蜂蜜だけを使った飴よ。私たちがさっきもらった飴とは雲泥の差」
「へ?」
同じ重さの金と取引?それってものすごく高くありませんか?これ好きかで買ってくるレベルのものじゃないよね。でも返したら返したでいらないなら捨てるって言いそうだしな。
「みんなで食べよ」
「…一生に一度食べられたら幸せって言われるハニービーの蜜飴を食べられるだなんて」
「…ユラ、違うこれ…ハニービーじゃない…」
「え?」
「ハニービークイーンのドロップの蜂蜜だけ使ってるんだよ…値段はおよそハニービーの30倍…」
あ、うん、もう何も考えず子供らしく食べませんか。それ考えたら僕たち全員固まると思う。
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