教室ごと転移したのに陽キャ様がやる気ないのですが。

かーにゅ

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えいてぃーん うまうま。そして幸せぇ…。

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「じゃ、じゃあみんなで一緒に食べるぞ」
「う、うん」
「ハニービークイーンの蜜飴…」
「いざ、実食!」

 みんなで同時に手に持った飴を口に放り込んだ。すると…広がる。甘い蜜が、花の匂いが、とにかく口の中いっぱいに幸せが広がった。

「なんだこれ…」
「やばいわ…こんなの食べたら他のものの味がわからなくなりそう…」
「金の味…」
「ウルト、それを言うのはやめよう」

 急に現実感が出てきた。さっきまで幸せにあふれてたのにいきなり現実に引き戻された。

「…ギルマスに感謝しねぇとな」
「それとハルキにも」
「ほぇ?あ、分けろって言ってたし残ってる分みんなで分けよ。何か入れ物ある?」
「ハルキ、これ使って」

 ウルトは肩にかけていたショルダーバッグから小さめの瓶を4つ出した。

「それもアイテムボックス?」
「そうだよ。僕一応素材採集家の息子だからこういうの持たされてるの」
「素材採集家?」

 …アイテム素材を集める役職だっけ。あんまり覚えてないな。

「じゃあこれに入れていくね」

 飴をひとつひとつ瓶に分けていく。すると4人分と1つ余った。

「…1つ余っちゃったね」
「ハルキのにしなさい」
「そうだな。もともとはハルキがもらったものだからな」
「え」

 でも僕の分もたくさんあるし…あ、そうだ。

 僕は1つ余った飴をもとの瓶に戻した。

「これバルドお兄さんにあげてくる」
「それがいい」
「あ…もうギルマスはいないかもしれないわね」
「どうして?」

 さっき来たのに?

「あぁ…定例報告か」
「なにそれ」
「毎日各ギルドのギルマスが国に報告をするんだ。同じ時刻に転移魔方陣を使って同じ場所に集まって」
「…だからいないの?」

 なにその面倒くさい奴。ギルマスになったら放置しててもお金が入ってくるのかと思ってた。ま、そんなうまくいく役職なんてないんだけど。

「そうだ。みんなに聞きたいことがあるの」
「私たちに答えられることならいいわよ」
「みんなって何歳?」

 そういえば聞き忘れていたことに気が付いた。あと僕が何歳に思われているかも知りたい。

「全員7歳だぞ」
「ちなみに僕は何歳に見えるの?」
「「「3,4歳?」」」

 あ、もう諦めます。もう僕は3歳児として生きていきますわ。

「僕…一応15歳なんだけど…」
「ハルキ、嘘は駄目よ?」
「大体お前みたいな魔力開放も済ませてない小さい奴がそんな嘘ついてもすぐばれるぞ」
「嘘じゃないもん!」
「ハルキ、嘘だよねぇ。僕たちよりも小さいハルキが15だなんてありえないもんねぇ」
「ありえるもん!」

 結局どれだけ反論してもみんなは信じてくれなかった。挙句の果てには…

「保護者発行のギルドカード持ってる奴が何を言うか」
「これのせいかー!」

 今の今まで存在を忘れていたよ!ギルドカード!そういえば君10歳未満限定のカードだったね‼

「なんで外れないのー!」
「身分証明のためだな。もし俺らが迷子になったとしてもそれで自分の身分を証明できるし親に場所だってわかってもらえるんだ」
「え…GPS付き…?」

 こんな小さなカードが?僕の首にただ紐をつけられてかけられているだけのカードが?そういえばこの部屋に入るときに勝手に首にかかったような?

「魔法?」
「子供限定にかかるものよ。他ギルドの子でもこの部屋に入ればかかるようになっているの」
「だから子供は一度はここに入るんだよぉ」

 バルドお兄さん…少しは教えてほしかったです。
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