教室ごと転移したのに陽キャ様がやる気ないのですが。

かーにゅ

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ふぃふてぃーせぶん ユラ’s絵本!……まぁみんなが予想してる通りのものだけどね

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「これか」

 ユラの絵本は僕の持っている絵本の中では珍しいピンク色の背表紙の本だった。

 まぁ女の子だもんね。この絵本も模様すごいな…さすが高価な本だけあるよね。ユラも誕生日に一冊ずつ買ってもらってたっていうし。僕には誕生日でもないのに絵本を買い与えてくる保護者バルドお兄さんがいるけどね。もう僕の本棚がいっぱいになったし。バルドお兄さん曰く場所がないなら新しく本棚も買えばいいとのこと。どこぞの王妃様かな?

「なになに?ある国のお姫様は優しい王妃様と温かい王様のもとに生まれました」

 すくすくと美しく成長したお姫様には毎日のように男性からのお誘いが。

 …かぐや姫かな?

 ですがどんな男性からのお誘いにもお姫様は応じませんでした。だって…。

 『お父様よりも見目麗しく、お母様よりもわたくしを大切にしてくださる方でないと嫌ですわ』

「ファザコンでマザコンじゃねぇか!」

 え!?そんなのがお姫様でいいの!?てかこれ絵本としては内容おかしくない!?これを子供に読ませるの!?

「ハル!?どうした!?大きな声が聞こえたが…」
「いや絵本読んでびっくりしただけ…絵本ってどんな人が書いてるの?」

 こんな内容書くってどんな人なの。とりあえずまともな人じゃない。

「絵本の著者か?」
「昔のこの国の王妃様だ。遠い異国の人でな、物書きを趣味としていたんだ」
「この国の物語は大抵その王妃様が書いたやつだな」
「誰にも解読のできない本もあるらしいが」

 へー、王妃様が。

「王妃様曰く、『だって解釈違いとか逆カプだったとか嫌じゃない?』らしい」
「王妃様腐女子じゃねぇか!」

 解釈違いに逆カプ!?二次創作書いたな、それ絶対!え、ちょ読みたい!解読できないってことは異世界転移あるあるだと日本語の場合が多いし!読みたい!

「王妃様の本ってどこにある!?」
「本屋だが」
「違う!解読できないやつ!」
「王宮だな」

 よし、王宮か。どうやって入ろうか。ゆーちゃんたちもう外に出ちゃったからその手は使えないし。…ん?

「なんでバルドお兄さんのパパはそんなに詳しいの?」
「ん?あぁ、俺は元王宮図書館最高司書だったからな」
「え?」

 そんな明らかに肉体労働を得意としてますっていう体してるのに司書!?

「騎士団長と兼任してただろうが。司書というより禁書とか持ち出さないようにするための見張り番だろ?」
「まぁな」

 あ、なんだ。…王宮の図書館にあるってこと?え?それ一般人は入れないんじゃ?

「ハルキが行きたいなら許可をもぎとってこようか」
「ほんと!?」
「あぁ。その代わりおじいちゃんと呼んでくれ」
「おじいちゃんおねがい…」

 秘儀、近所のお姉ちゃん仕込みの上目遣いおねだり!

「ぐっ…禁書棚の閲覧許可ももぎとってくる…」
「ハル、それ外でやるなよ」
「はーい」

 近所に住んでたみーお姉ちゃん。秘儀の上目遣い危険扱いされたよ。
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