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幼児編
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「いーやーだー!!」
僕は病院のベッドの上で暴れていた。
だって点滴頑張ったからもう帰れると思ったのにチップ埋め込むから待ってって言われたんだもん。
「柚琉くん。いつものいい子はどこいったのかな?」
「いいこじゃなくていいもん!!いたいのやだ!!」
「…腕痛くない?」
痛い。
物凄く痛い。
さっきまで針刺さってたし。
だけどチップ埋め込む方が痛いだろうから嫌!!
「おうちかえる!!かえるの!!」
「まだダメだってば」
「てんてきがんばった!!なかずにがんばったもん!!」
「すっごいふるふるしてたね。…目にいっぱい涙ためて口をきゅっと結んで」
「…いたいもん」
僕は体の力を抜いた。
「…せんせ…ぼくもうかえるの」
「…チップ埋めないと。少なくとも学校に上がる前までには」
「どうして?」
「柚琉くんは狙われやすいんだよ。家柄と容姿、それにオメガだから。もし誘拐されたとしてもすぐに見つけられるように位置特定用のチップを入れるんだ」
…誘拐。
僕がオメガだから?
オメガって何?
子供生めるだけじゃないの?
「…まぁいいや。業者の方で頼んでもらおうか」
「…え」
今日じゃなくてもいいの?
帰れる?
僕はぴょんっとベッドから飛び降りた。
「ばいばいっ!!」
「ちょ…まだお父さん迎えに来てないから!!」
僕は部屋を出てロビーへ向かった。
ふふふん♪
おうち帰れる~♪
「わぷっ!?」
ご機嫌で歩いていると角から来た人とぶつかった。
「いたい…」
「…君は」
「おい林道!!行くぞ!!」
「今行きます。…君、怪我はない?」
「うん」
「ちょっと急いでるから…ごめんね。また今度」
その人は声をかけた人の方へ走っていってしまった。
…あの人誰?
僕のこと知ってるみたいだった。
…なんでかな。
「柚琉くん!!こら!!」
「ぴやっ!!」
追いついた先生に抱き上げられた。
「やーん」
「お父さん来るまでは部屋で待っててっていつも言ってるよね?」
「ごめんなしゃーい」
僕は病院のベッドの上で暴れていた。
だって点滴頑張ったからもう帰れると思ったのにチップ埋め込むから待ってって言われたんだもん。
「柚琉くん。いつものいい子はどこいったのかな?」
「いいこじゃなくていいもん!!いたいのやだ!!」
「…腕痛くない?」
痛い。
物凄く痛い。
さっきまで針刺さってたし。
だけどチップ埋め込む方が痛いだろうから嫌!!
「おうちかえる!!かえるの!!」
「まだダメだってば」
「てんてきがんばった!!なかずにがんばったもん!!」
「すっごいふるふるしてたね。…目にいっぱい涙ためて口をきゅっと結んで」
「…いたいもん」
僕は体の力を抜いた。
「…せんせ…ぼくもうかえるの」
「…チップ埋めないと。少なくとも学校に上がる前までには」
「どうして?」
「柚琉くんは狙われやすいんだよ。家柄と容姿、それにオメガだから。もし誘拐されたとしてもすぐに見つけられるように位置特定用のチップを入れるんだ」
…誘拐。
僕がオメガだから?
オメガって何?
子供生めるだけじゃないの?
「…まぁいいや。業者の方で頼んでもらおうか」
「…え」
今日じゃなくてもいいの?
帰れる?
僕はぴょんっとベッドから飛び降りた。
「ばいばいっ!!」
「ちょ…まだお父さん迎えに来てないから!!」
僕は部屋を出てロビーへ向かった。
ふふふん♪
おうち帰れる~♪
「わぷっ!?」
ご機嫌で歩いていると角から来た人とぶつかった。
「いたい…」
「…君は」
「おい林道!!行くぞ!!」
「今行きます。…君、怪我はない?」
「うん」
「ちょっと急いでるから…ごめんね。また今度」
その人は声をかけた人の方へ走っていってしまった。
…あの人誰?
僕のこと知ってるみたいだった。
…なんでかな。
「柚琉くん!!こら!!」
「ぴやっ!!」
追いついた先生に抱き上げられた。
「やーん」
「お父さん来るまでは部屋で待っててっていつも言ってるよね?」
「ごめんなしゃーい」
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